「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年3/20日:島田洋一の巻)

島田洋一リツイート
潮匡人*1
 フジ日曜報道お抱え弁護士コメンテーター*2に続き、NHK日曜討論でも羽場久美子*3教授(神奈川大学)がウクライナの応戦を非難。

 NHKで大学教授がロシア擁護発言とは信じられません。「ロシアの侵攻を批判した上での話だが、ウクライナ側にも戦争犯罪などの問題がないか監視が必要」程度の発言に対する潮らの曲解ではないか。何せ具体的な羽場氏の発言が引用されてませんしね。

島田洋一
 ウクライナのゼレンスキー大統領が米議会で演説した。だがパールハーバーと(ボーガス注:ロシアのウクライナ侵攻を)同列に引用したのは残念。

 拙記事今日のロシア&中国ニュース(2022年3月19日分) - bogus-simotukareのブログで批判した

【産経抄】3月19日 - 産経ニュース
 ゼレンスキー大統領は16日の米連邦議会向けビデオ演説で、ロシアの残虐行為*4真珠湾攻撃になぞらえたが、こうした無知と偏見に基づく主張には、政府が訂正を求めるべきである。
▼日本軍は真珠湾で民間人を狙った攻撃や、無差別爆撃はしていない。

という寝言と同じ「世迷い言」であり心底呆れます。真珠湾攻撃も「不当な侵略」という意味では「ロシアのウクライナ侵攻」と何一つ違いはない。

島田洋一
 高市氏の頑張りを評価した上で、あえて注文を付けるが、「(ボーガス注:非核三原則の)”持たず・作らず”は結構だが…」と言う必要はない
自民党・高市早苗氏、非核三原則の「持ち込ませず」は「自民党内で議論したい」 : スポーツ報知
「『持たず』『作らず』はアウトとしても、緊急時に『持ち込ませず』については、将来の政権を縛ってはいけない。」と述べた。

 高市ですら「持ち込ませず」は否定*5しても「持たず、作らず」は否定できないところ「全て否定する」のだからいつもながら島田も呆れた極右です。

島田洋一
 時間の無駄であるレベルの議論をテレビ局*6がさせたいなら、カネ目当ての五流弁護士*7ではなく、彼のスポンサーである中国大使館やロシア大使館の情報部員を呼ぶべきだ。
 それなら相手のプロパガンダ戦略に関して、色々参考情報が得られる。

 橋下のウクライナ関係発言を「中露に甘い」と批判するのはいいにしても「中露大使館がスポンサー」などと馬鹿げたことを言うのはやめてほしいですね。さすがに本気ではなく皮肉のつもりでしょうが。

島田洋一
 中国共産党(に気を使うスポンサー)にあられも無く迎合する橋下徹氏の露出過多は「テレビ業界の断末魔の叫び」と表現した人がいたが、まだ出し続けるような局は息絶えてもらうしかないのだろう

 島田が「テレビ局名」をはっきり書かないのが興味深い。
 多分

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年3/7日:島田洋一の巻) - bogus-simotukareのブログ

島田洋一
 ギャラ稼ぎのため、媚中スポンサーに戦闘的に迎合*8する橋下徹氏をレギュラー*9で使うフジテレビは日本国民の良識に唾を吐きかける如く挑戦しているわけであり、視聴率が落ち、社員の大量整理に追い込まれるのも当然だろう。
対露制裁で高市氏「中国に頭下げる必要ない」 - 産経ニュース
 ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、自民党高市早苗政調会長橋下徹大阪市長が6日のフジテレビ番組で激論を交わす場面があった。
 ロシアに対する経済制裁について、橋下氏は「中国を取り込まないと制裁の効きが弱いともいわれている」と指摘。実効性を高めるには中国の協力が必要として、「中国に頭を下げてでも、こっちに付いてもらう必要があるか」と問いかけた。
 これに対し、高市氏は「中国に頭を下げる必要はない」と反論した。*10

という「フジテレビ」のことでしょうが「右翼のフジサンケイグループ」にここまで悪口したことには「右翼内部の反発がすごかった」がゆえに島田も「名前を出さないことにした」のでしょう。

*1:帝京大学短期大学准教授。著書『北朝鮮の脅威を見ない人たち』(2003年、小学館文庫)、『常識としての軍事学』(2005年、中公新書ラクレ)、『司馬史観と太平洋戦争』(2007年、PHP新書)、『日本人が知らない安全保障学』(2014年、中公新書ラクレ)、『護憲派メディアの何が気持ち悪いのか』(2015年、PHP新書)、『誰も知らない憲法9条』(2017年、新潮新書)、『日本の政治報道はなぜ「噓八百」なのか』(2017年、PHP新書)、『安全保障は感情で動く』(2017年、文春新書)など

*2:橋下徹のこと

*3:青山学院大学名誉教授。著書『統合ヨーロッパの民族問題』(1994年、講談社現代新書)、『拡大するヨーロッパ・中欧の模索』(1998年、岩波書店)、『グローバル時代のアジア地域統合:日米中関係とTPPのゆくえ』(2012年、岩波ブックレット)、『拡大ヨーロッパの挑戦(増補版)』(2014年、中公新書)、『ヨーロッパの分断と統合』(2016年、中央公論新社)など。個人サイト羽場 久美子 ホームページ

*4:おそらくゼレンスキーが演説したのは「残虐行為(病院への砲撃など)」という限定ではなくもっと幅広く「侵攻それ自体」でしょう。にもかかわらず産経が「残虐行為」と故意に狭く解釈するのは「真珠湾攻撃は病院砲撃などとは違う」と強弁するためでしょう。

*5:但しその高市でも「有事の持ち込み」であり「常時持ち込みOK」とまでは言えません

*6:橋下がレギュラーコメンテーターのフジテレビ『日曜報道 THE PRIME』のこと

*7:橋下徹のこと

*8:産経記事が紹介する「対ロシア制裁を有効にするためには中国を取り込むべきだ」は「全くその通り」であり「媚中」などではない。

*9:橋下はフジ『日曜報道 THE PRIME』のレギュラーコメンテーター

*10:「交渉して中国を取り込む」を「頭を下げる」と日本が目下になるかのような表現をする橋下も問題ですが、これに対し「頭を下げる必要はない」で片付ける高市にも困ったもんです。