今日のロシア&中国ニュース(2022年3月21日分)

英国防相への「なりすましテレビ電話」 ロシアの2人組が公開|TBS NEWS
 「ロシアの二人組」といっても「ロシアのスパイ組織」ではなく「ただの悪ふざけ」だったようです。いずれにせよ英国が恥をさらしたことには違いはありませんが。


九響、ロシア軍の勝利題材の「1812年」演奏中止 - 産経ニュース
 呆れて二の句が継げません。「ナポレオンの侵略に対する勝利」を称える曲を演奏したらプーチン美化になるのか?
 「基地問題などで米国を批判する左翼(社民党日本共産党など)」なら「米国文化(ディズニーアニメであれ、刑事コロンボであれ、何であれ)を愛好することは許されない」レベルの珍論です。俺の知る限り日本左翼はそんなアホは言いませんが。


【一筆多論】今日のロシアは明日の中国 河崎真澄 - 産経ニュース
 タイトルだけで呆れます。ロシアへの制裁を見て台湾侵攻など考えるわけもない。
 そもそも「多くの国が中国と国交を結び、台湾とは結ばない(中国の方が立場が強い)」以上、予想される欧米の経済制裁を覚悟してまで台湾侵攻する必要もない。かつ、台湾侵攻をしたら「蔡英文中国ビジネスを重視して今の反中国路線を改めるべきだ」という「広い意味での親中国派」を「反中国」にしかねない。
 「台湾が独立を宣言し、それを欧米が容認する」ような事態(そんな事態は当面ありそうにないですが)でもない限り侵攻などするわけもない。


ゼレンスキー大統領演説、23日午後6時に議員会館で - 産経ニュース
 泉が危惧したような「武器支援要請」などが出てこないか不安を感じますね。演説に何も問題がなければ批判はしませんが、問題があれば勿論ゼレンスキー批判をします。


停戦しても「露軍は必ず再侵攻」グレンコ・アンドリー氏 - 産経ニュース
 自称学者に過ぎない「ネット右翼」アンドリー*1ですが、ウクライナ政府の和平交渉について「停戦は無意味」と放言するのには心底呆れます。
 勿論、まともな認識というより「ロシア叩きが受ける」と考えての放言に過ぎないでしょう。


【主張】日印首脳会談 露の侵略許さぬ結束図れ - 産経ニュース
 といったところで「欧米各国(米英仏独など)」の反発を覚悟した上での「ロシア非難決議(安保理や国連総会)での棄権」でしょうからね。
 岸田が一度会ったくらいで考えを変えるとも思えません。


「ロシア軍」を想起させかねない…チューリッヒ、企業ロゴ「Z」使用見直し : 経済 : ニュース : 読売新聞オンライン
 過剰反応だと思いますが、批判する人間がいるんですかね?


「人権制限」「全体主義」…政府、露体制批判強める - 産経ニュース

 外務省内には「ロシアは中国と同じ全体主義国家だ。この戦いに勝たなければならない」(幹部)と敵視する声もある。

 この幹部とやらが政務三役か外務官僚かはともかく非常識極まりない反中国です。
 他の件はともかく、少なくともウクライナ侵攻は「中国は関係ない話」です。中国がロシアを支援しているわけでは全くない。
 この幹部のいう「勝利」が何を意味するのかわかりませんが「ウクライナからのロシア軍撤退」にせよ、それにとどまらず「プーチン失脚」にせよそれで中国がどうにかなるわけでは全くない。

 首相が繰り返し「ロシアに強い制裁を科すことで国際法違反の暴挙には代償が伴うことを示す」と強調するのは、中国が尖閣諸島沖縄県石垣市)や台湾に対して武力行使を行うことを抑止する狙いもある。

 これまた非常識極まりない反中国です。
 第一に中国は尖閣や台湾への武力侵攻など考えてないでしょう。
 第二に「ロシアのような武力侵攻の危険が今後起こらないようにすることが制裁の目的の一つ」と主張するにせよ、それを中国に限定する理由もない。「抽象的可能性」としてなら「カシミール問題」での「インドとパキスタンの戦争」などいろいろと考えられます。
 第三に今の制裁の「最大の目的」はそういうことではなく「ロシアの撤兵」でしょうに。


ウクライナ大統領が制裁要求 イスラエル国会で演説 - 産経ニュース
 つまりはイスラエルは「ロシアとのしがらみ」から、まだ「欧米ほどの厳しい制裁」には踏み切ってないのでしょう。
 これを契機に厳しい制裁に踏み切るかどうなるか?

*1:著書『プーチン幻想』(2019年、PHP新書)、『NATOの教訓』(2021年、PHP新書)など