珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年3月25日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 山添拓議員は、朝鮮労働党金正男さんを化学兵器により殺害したことを御存知ですね。金正恩朝鮮労働党在日非公開組織に、化学兵器散布指令を出さない保証はありません。
◆山添拓
 国連総会の緊急特別会合、人道決議に140か国が賛成。
「ロシアのウクライナへの敵対行為による悲惨な人道的結果に遺憾の意を示す」「敵対行為の即時停止を求める」とする。
 無差別攻撃は即時停止を。
 生物化学兵器核兵器の使用を絶対に許してはならない。一片の道理もない。
「偽りの人道決議だ」とロシアは反発 国連緊急特別会合の人道決議採決、前回より賛成1減、棄権3カ国増:東京新聞 TOKYO Web
 反対は前回決議と同様、ロシアと北朝鮮ベラルーシ、シリア、エリトリア。棄権は前回より3カ国多かった。中国やインド、南ア、キューバなど多くが2回連続の棄権。前回の賛成から棄権に転じたブルネイボツワナは会合で理由を演説しなかった。

 黒坂のツイートは在日朝鮮人を犯罪者予備軍呼ばわりする暴論であり、「関東大震災での朝鮮人暴動デマ」と同じレベルです。黒坂の行為はヘイトクライムの助長でしかない。いい加減、在日朝鮮人側が法的措置を執ってもいいのではないか。大阪経済大学もこんな男を野放しにしていいのか。俺は大阪経済大学経営陣については心底呆れています。
 大体、黒坂のリツイートは山添ツイート「ロシアの無法を認めない」と全くかみ合っていない。「ロシアの化学兵器使用の懸念」と「化学兵器つながり」で無理なこじつけをしているだけです。俺の知る限りここまで無茶苦茶なウヨというのも珍しい。
 島田洋一や荒木和博などの方がまだましです。「ロシア批判」という黒坂の立場上、山添ツイートに批判しづらいが無理矢理ひねり出し「批判」がこれなのでしょう。

黒坂真リツイート
 日本共産党は昭和31年のハンガリー事件の時、ソ連軍の介入を強く支持しました。
◆中野顕
 日本共産党は、日本帝国主義侵略戦争*1にも、アメリカによるベトナムイラク侵略にも、ソ連によるチェコ・アフガン侵略にも反対しました。侵略戦争に対し中立はありえません。侵略とたたかうウクライナ政府に連帯の意思表示をするのは当然のこと。(ボーガス注:武器提供など)軍事支援は厳禁ですが、(ボーガス注:ロシア経済制裁ウクライナ難民支援など)非軍事的連帯はやるべきです。

 「ハンガリー動乱発生当時の否定的評価」は当時の日本共産党の限界とは言えるでしょう。
 但し「プラハの春弾圧(1968年:中野ツイートの表現では『チェコ侵略』)」「アフガン侵攻(1978年)」については発生当初から批判しているし「ハンガリー動乱」評価も後に是正しています。そうしたことに黒坂が触れないのは明らかにアンフェアでしょう。

黒坂真リツイート
 山添拓*2議員。朝鮮労働党はマレーシアの空港で、VXガスにより金正男さんを殺害しました。日本共産党はそれでも金正恩と対話すべきと主張しますか

 要するに

宣言に基づく解決を/武田氏 北朝鮮のミサイルなど2022.3.23
 日本共産党の武田良介*3議員は11日の参院拉致問題特別委員会で、ロシアによるウクライナ侵略への国際的な批判が高まるもとで、北朝鮮による度重なるミサイル発射を批判するとともに、日朝平壌宣言に基づき、拉致・核・ミサイルの包括的な解決に全力をあげるべきだと迫りました。
 林芳正*4外相は「日朝平壌宣言の議論も踏まえながら拉致被害者の帰国のために全力を尽くす」と答弁しました。

といった主張(日朝平壌宣言に基づく対話外交)に悪口する黒坂ですが、勿論「対話せずして日朝間の懸案問題(例:拉致)は解決しない」ので対話するしかないという話です。上で紹介した記事の「林外相答弁」でもわかるように自民党政府も少なくとも建前では対話を否定していない。実際、日本には「金丸訪朝(第18富士山丸船長帰国)」「小泉訪朝(拉致被害者5人帰国)」という外交成果もある。
 「対話しない」のなら日朝間の懸案問題(例:拉致)については解決を諦めるしかない。「拉致被害者の居場所がわからない」以上、荒木、黒坂ら救う会右翼が放言する「自衛隊特殊部隊で拉致被害者救出」なんかできるわけがない。世界最強の軍事大国米国ですら、例えば「ワームビア君解放」は北朝鮮との外交交渉でした。対話を否定する黒坂が「解決を諦める」というなら話は別ですがそうではないから呆れます。
 黒坂のへりくつなら「トロツキー*5暗殺(1940年)をやるようなソ連との間でシベリア抑留者帰国交渉など無意味」「原爆投下をやるような米国との間で沖縄返還交渉など無意味」「プラハの春弾圧(1968年)をやるようなソ連との間で北方領土交渉など無意味」とも言えてしまうでしょう。
 勿論自民党政府はそんな立場ではありませんでしたが。

*1:日中戦争、太平洋戦争などのこと

*2:参院議員。日本共産党政策副委員長(ジェンダー平等委員会副責任者、常任幹部会委員兼務)

*3:日本共産党中央委員

*4:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相などを経て岸田内閣外相

*5:ソ連外相、国防相を歴任