「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年3/26日分:荒木和博の巻)

「レブラ君とあやしい仲間たち」78回: 荒木和博BLOG

 予備自衛官になってみようかな、という方は特にぜひご覧下さい。

 自らのウヨ言動が「予備自衛官の加入につながる」と思える荒木らキチガイ極右のキチガイぶりにはいつもながらげんなりします。
 まともな人間なら別に左翼ではなくても穏健保守や中道でも荒木らにげんなりし「予備自衛官に応募する気はむしろなくなる」でしょうに。


分かりにくくても良いのでは(R4.3.26): 荒木和博BLOG

 物事はすっぱりと割り切れるものではないというお話しです。

 5分47秒の動画です。
 これが

◆『日本赤軍北朝鮮のしていることは犯罪だ。取引には応じない』ですっぱり割り切れるならいい。割り切れないからダッカ事件福田赳夫内閣は人質解放のために『人命は地球よりも重い』として超法規的措置(身代金支払いや赤軍派釈放)をした。小泉訪朝で5人の拉致被害者帰国のために『国交正常化時の経済支援(現在は事実上反故になっているが)』を約束した。あなた方家族会のいう「犯罪者相手に取引はしない」で拉致が解決するんですか?

◆『即時一括全員帰国で譲歩しない』で割り切れるならいい。割り切れないから段階的帰国を主張しているんです!

◆『バーター取引を主張する田中均蓮池透、和田春樹は間違ってる!』で割り切れればいい。でも本当にそれでいいんですか?。小泉訪朝から19年以上たってるんですよ!

であれば「主張として意味がある」。荒木は勿論そんなことは言いませんが。
 で荒木の話から脱線すれば

ソ連の崩壊は資本主義体制の正しさを証明している!
大阪都構想で大阪はバラ色!(維新)
◆ロシアのウクライナ侵攻は許せない。プーチン政権打倒!
◆中国の少数民族政策は許せない、北京五輪ボイコット、中国共産党打倒!

なども「割り切れてすっきりはしている」(例はソ連崩壊、大阪都構想、中露でなくても何でもいいですが)。
 ただし何でもそうですが、「割り切れてすっきりしていること」と「それが適切で正しいかどうか」「(仮に正しいとしても)それが現実的かどうか」はまた別の訳です。
 ソ連崩壊は「米国の方がソ連よりまし」とはいえても「格差問題」など資本主義体制の問題を「無視できるという話」とは全く違う。
 何も世の中には「ソ連共産主義」と「米国型資本主義」しか存在し得ないわけではない。

大阪都構想で大阪はバラ色!

なんて維新の宣伝も「割り切れてすっきりはしている」が明らかにデマの訳です。まあ「割り切れてすっきりしていることを重視するバカ」、「複雑なことを考えたくないバカ」が維新支持なのかもしれませんが。
 以上は「割り切れてすっきりしているが正しくない」という話です。
 次に「割り切れてすっきりしているが(仮に正しいとしても)それが現実的か甚だ疑問」である「プーチン打倒、中国共産党打倒」の話に移ります。
 プーチン政権はもしかしたら今回の件で「ソ連崩壊(ソ連共産党が消滅し、ソ連大統領だったゴルバチョフも政治力を喪失)」のような「プーチンが完全に政治力を失う形で」崩壊するかもしれない。
 場合によっては「光州事件全斗煥盧泰愚」のようにプーチンへの刑事責任追及があるかもしれない。
 ただし「プーチンの政治力が衰退はしても」崩壊しないかもしれない。メドベージェフ元首相など子分に大統領ポストを禅譲し政界引退するにとどまって、プーチンの面子は一応維持され、プーチンの構築した体制は変化しながらも継続するかもしれない(それでも「安倍退陣後の福田康夫、岸田が安倍よりはいくらかはまし」なようにプーチンが今のまま、大統領よりはいくらかはましかもしれませんが)。そもそも、NATO諸国などの「ロシア制裁の目的」は「ロシア軍撤兵」であって「プーチン政権打倒」ではない。
 「ロシア軍撤兵」のためには場合によっては「ウクライナNATO非加盟をロシアに確約する」などの妥協も必要だと俺は思います。
 「ロシア軍撤兵」を最優先するならば、そこで「プーチンに屈服するのか!」といっても意味がない。
 中国に至っては中国共産党崩壊の可能性は当面ないでしょう。また日本企業にとって「中国ビジネスを全否定すること」は現実的ではない。結局、北京冬季五輪も「外交的ボイコット」はともかくどこの国も「モスクワ五輪ボイコット(米英仏独など西側)」「ロス五輪ボイコット(ソ連、東欧)」のような「選手の参加ボイコット」なんかしなかった。
 しかも、他の件はともかく少数民族政策に話を限れば「民主化すれば改善する」という保証はどこにもない。
 民主国家である英国(アイルランドスコットランド)やスペイン(バスクカタルーニャ)だって少数民族問題はある。多数派民族に少数は民族への差別意識が存在すれば民主化しても問題は改善しない。下手したら、民主化でかえって差別が酷くなる恐れすらある。