今日の朝鮮・韓国ニュース(2022年3月28日分)


「正気でない」「ゴミ」 金与正氏が韓国国防相の「先制攻撃」発言を非難
 北朝鮮の反発は予想の範囲内です。
 予想の範囲外だったのは「安倍ら日本ウヨの敵基地攻撃論」を助長しかねない「先制攻撃」を韓国政府が口にしたことです。
 「敵基地攻撃論」など自民党の右傾路線に否定的な立場の韓国政府が、果たしてこんな発言をして良かったのかどうか。


拉致被害者 蓮池薫さん「日朝会談へ具体案検討を」 | NHK | 北朝鮮情勢
 「政府は具体案を出して欲しい」などという抽象論しか言えないのが彼の限界でしょう。
 それこそ彼が考える「具体案」をはっきりと言ってほしい。俺的には「制裁解除によるバーター取引」「拉致解決よりも国交正常化を先行させるべき」という主張を期待しますが、彼はそういう価値観ではないのか。はたまた「救う会や家族会への忖度」か。
 そういう価値観ではないのなら「残念だが仕方がない」ですが、忖度であるのならばそんなものはいい加減捨てるべきでしょう。忖度して何かいいことがあるのかと言ったら何もないと思います。

 北朝鮮の後ろ盾となっているロシアの立場に変化が起きれば、拉致問題にも影響が及ぶ可能性があると指摘しました。

 日本が「北朝鮮への経済支援」でも打ち出せば話も別でしょうがそうでなければ何も変わらないでしょう。プーチン政権が仮に崩壊したとして*1後継政権*2北朝鮮との関係を変えるかは不明です。「国益判断」から現状維持を続けるかもしれない。また、北朝鮮を支援してるのはロシアだけではない。中国も支援している。そもそも「ロシアの立場が変われば」なんて他力本願ではなく「日本が変える」という自主性が必要でしょう。


拉致解決求めUAゼンセンが82万筆署名 松野長官に要望 - 産経ニュース
 小泉訪朝前ならまだしも、こんな署名に今何の意味があるのか。


【著者インタビュー】“「朝鮮との関係」は朝鮮学校の権利”/ 山本かほり愛知県立大学教授 | 朝鮮新報

 愛知県立大学の山本かほり教授(57)がこのほど上梓した『在日朝鮮人を生きる 〈祖国〉〈民族〉そして日本社会の眼差しの中で』(三一書房)は、約30年に及ぶ在日朝鮮人研究と10年間の朝鮮学校研究の過程で発表してきた論文などをまとめたものだ。

 備忘録的な意味で書いておきます。


互いを知る機会を絶やさない 朝鮮学校と公立小の交流20年、佛教大生が支える|社会|地域のニュース|京都新聞
 これも備忘録的な意味で書いておきます。こうした相互理解の動きは高く評価したい。


先輩芸人が「左翼からお金もらってるのか?」 ウーマン村本大輔さん:朝日新聞デジタル
 正直、村本氏*3のことはよく知らないし、彼の芸にも興味はない(見たこともない)のですが、朝鮮学校問題での彼の態度には「人気商売の芸能人なのに偉い物だ」と感心はしています。
 しかしこういうことを言う先輩芸人は「右翼から金をもらってるんでしょう」ねえ。少なくともそのように皮肉、悪口を言われても文句は言えないでしょう。この記事に「先輩って誰?。小籔とかほんこん(いずれもウヨ放言で悪名高い吉本芸人)とか名前出して欲しい」つう趣旨のブクマがついたのには吹き出しました。


北朝鮮の「死亡情報うのみ」 拉致被害者家族の気持ちに火がついた:朝日新聞デジタル
 「産経か?」と言いたくなるアホ記事です。別に「鵜呑みにした」わけではなく「あえて飲んだ」という話でしょう。
 拉致被害者5人をまず帰国させる必要があった、という現実を無視してバカを抜かすのも大概にしたらどうなのか。

 石破氏は安倍晋三官房副長官(当時)から「ぜひ新議連の会長に」と誘われた。「なぜ私が」と聞くとこう返ってきた。「右翼じゃないことが大事なんだ。エモーショナル(感情的)な活動にしてはならないんだ」

 有料記事なのでこれ以降は読めませんが、その後、積極的に「拉致関係運動を右翼化しエモーショナル(感情的)な活動にすることに加担した」安倍の言動を考えるにおよそ信じられません。
 当初は小泉首相福田官房長官の意向を受けてこんなことを言っていたが「拉致を利用して成り上がろう」として考えを変えたのか。
 それはともかく、この記事を書いた編集委員・北野隆一や「北野にこう語ったという石破」は今の拉致議連救う会、家族会をどう思ってるんですかね。
 俺が思うに、どれもこれも「右翼的なエモーショナル(感情的)な活動」以外の何物でもないでしょう。その結果が拉致敗戦の訳です。

*1:勿論崩壊しない可能性もありますが

*2:メドベージェフなどプーチンの子分であれ、反プーチン派であれ

*3:著書『村本論』(2015年、小学館)、『おれは無関心なあなたを傷つけたい』(2020年、ダイヤモンド社