今日の中国ニュース(2022年3月29日分)

「中国は民主国家ではない」は本当か…日本人が知らない「儒教と民主主義」の密接な関係 むしろ中国のほうが「民の声」をていねいに拾っている | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
 中国には全人代や政治協商会議があり「国民の声を完全無視してるわけではない」という話です。
 こうした見方としては浅井基文先生の

「西側デモクラシー」と「中国デモクラシー」の違い|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ2019.9.16
「中国的民主」とは何か|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ2020.5.2
「人民」と「中国的民主」|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ2020.5.27
中国の「全過程民主」|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ2020.6.13
中国共産党の「中国的民主」2021.11.2
中国共産党の統治:党の領導と人民の当家作主2021.11.25

も紹介しておきます。


フィリピンのドゥテルテ大統領、中国・習主席と会談へ: 日本経済新聞
 どのような会談がされるのか気になるところです。
 なお、以前も書きましたが、ドゥテルテの態度は大河ドラマ真田丸」の真田氏が「大大名である上杉氏、徳川氏、北条氏」をうまく手玉に取ったような物であり、中国への接近は反米ではなく「米国への牽制カード」でしかない。


台湾が自衛力強化、徴兵制復活も検討 ウクライナ情勢に危機感 | 毎日新聞
 「国連総会のロシア非難決議」「欧米の経済制裁」「ロシア軍の苦戦」を見て中国が「台湾に侵攻するかもしれない」と考えるのは非常識極まりない。
 本気で蔡英文が侵攻を恐れてると言うよりは「ナショナリズムの扇動」で支持を獲得しようとしているだけでしょう。蔡英文は政治家として不誠実極まりない。


ウクライナと台湾と日本の「明日は我が身」 | | 長島昭久 | 毎日新聞「政治プレミア」
 長島*1の寝言を垂れ流すとは「アホか」ですね。
 まず第一に「中国の台湾や尖閣への侵攻」は考えがたい。「明日は我が身」では全くない。第二に長島は与党議員とは言え「与党の外交、安保政策に影響を与える大物」とは言いがたい。

 日本国民の関心が高いのも、中国と台湾との関係にひきつけてイメージしているからではないか。

 そんなに高いですかね?。仮に高いとしてもそれは「プーチンの行為があまりに無茶苦茶でウクライナに同情した」「世界経済への悪影響を危惧」ではないか。

 侵攻直前の2月4日、北京オリンピック開会式の際に行われた中露首脳会談の共同声明では「中露間の友情には限界がなく、協力には制約がない」とまで言っている。

 まあリップサービスですが侵攻を予想してればこんなことは言わないでしょう。つまりはプーチンは中国に「侵攻の意図を隠していた」ということです。常識で考えれば「侵攻すれば第二のアフガンになりかねない」し「北京パラ開催中に侵攻では中国の面子も潰れる」ので、中国も「軍事恫喝はあり得ても大規模侵攻はない」と見ても不思議ではない。


尖閣は竹島の二の舞を演じるな 李承晩ライン宣言70年 - 産経ニュース
 韓国が竹島を領有化したのは「日本がGHQ支配を受けていて、韓国の行為に抗議しづらい時期」であって今とは全然政治情勢が違う。当然ながら「二の舞」なんてことは起こりようがない。
 重要なのは「GHQ」、つまり米国が韓国の領有行為に抗議しなかったということです。竹島問題では米国は「中立の立場」をとったし、今も中立の立場です(竹島領有が現状変更であることを考えれば「当時、領有行為を黙認したこと」は「韓国寄りの立場」とも評価できます)。
 しかし尖閣問題でそうした中立の態度を米国が取ることは考えられません。

*1:鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣希望の党政調会長など歴任