今日のしんぶん赤旗ニュース(2022年3/30~4/8日分)

安倍元首相と「朝日」編集委員 週刊誌に“圧力”/「核共有」記事 公表前点検要求

丸山重威さん*1
 ずいぶん奇妙なことだと思います。安倍元首相が自分の主張について確かめたいのなら自分で言えばいい。
 この編集委員はなぜ「ご自分でやられたらどうですか」と言わなかったのでしょうか。編集委員安倍氏と親しいことを売りにしたかったのだとすれば、何をかいわんやです。

 確かに赤字部分のような話なのでしょう。ゆがんだ権威主義だと思いますが。


参院石川選挙区補選が告示/平和の願い西村候補に
 自民王国石川県(知事は自民党の馳(第三次安倍内閣文科相)、森元首相の地元)で「野党共闘不成立」では残念ながら勝利の可能性は低いでしょう。正直、「何とか共闘を成立させて欲しかった」と思うと共に、今後の共闘の行方が不安ですね。


経済政策 軍事と一体化/塩川氏が反対討論/経済安保法案 衆院委で可決
 共産党の反対を無視して立民が賛成した辺り「まともに野党共闘をやる気があるのか」と怒りを禁じ得ません。
 リベラル21 自民・国民の連携が進む一方、野党共闘は依然として膠着状態広原盛明)もぼやくように「立民の野党共闘への消極的な姿勢」には呆れます。


参院道選挙区 はたやま氏/松橋氏は交通事故に遭い交代
 別記事でも書きましたが負傷した方の早期復帰を望みたい。


定数2 東京・清瀬市議補選勝利/共産党、単独第1党/藤本氏当選
 自民2議席を阻止し「自民1議席にとどめた」ことは「素直に喜びたい」ですが「自民、共産」しか候補が出なかったとは、最大野党立民の存在感のなさには改めてげんなりします。


安倍氏 9条無視の暴論/「軍事中枢を狙え」発言
 別記事でも触れましたが「中枢」とは何か。「軍事基地でない」ということは首相官邸など「非軍事施設」の疑いが否定できません。それはもはや専守防衛とは言えない。


防衛省反戦運動、政府批判報道敵視

防衛省「反戦デモ」敵視/安保法制発動事例に明記 資料は即廃棄/衆院委 穀田氏が暴露
 防衛省陸上幕僚監部が2020年2月、記者を対象とした勉強会に配布した資料で、安保法制を発動する事態の一つである「グレーゾーン事態」の事例の一つに、市民による「反戦デモ」をあげ、敵視していたことが分かりました。

防衛省 「報道」も敵視/安保法制発動の対象として例示/報道の自由揺るがす大問題
 防衛省陸上幕僚監部が2020年2月に同省記者クラブを対象にした勉強会で配布した資料に、安保法制の発動対象である「グレーゾーンの事態」に「反戦デモ」に加え、「報道」も同事態の一つとして例示されています。報道の自由を揺るがしかねない重大問題です。

 身内しかいない場所ならともかく、記者相手にこれとは常軌を逸しています。記者を身内と勘違いしてるのか、「一般市民相手にもこの資料を配って疑問に思わない」ほど当時、認識が狂っていたのかはともかく。それにしても自民党防衛省の圧力を恐れてか、マスコミ、特にテレビ局の動きが今回も鈍いのにはいつもながらげんなりします。

「反戦デモ 国家崩壊の危険」/陸幕長 偕行社で講演 テロと同列視
 陸上自衛隊の湯浅悟郎陸上幕僚長(当時)が2019年に、陸自元幹部らでつくる偕行社(東京都新宿区)の講演で、「反戦デモ」と「報道」をテロと同列において敵視する発言をしたことが5日、本紙の取材でわかりました。
 本紙は、湯浅氏の講演内容について陸自に取材しましたが、期限までに回答がありませんでした。

 呆れて二の句が継げません。航空自衛隊の田母神と言い、自衛隊の幹部教育は何かが狂ってるのではないか。


ロシア大使との会談/井上氏が経緯を説明
 正直「国会内で会談」というのが意外です。「自分たちのホームグランドである大使館」に招くのならともかく、大使館外で会うほどロシア大使は「自分たちの立場に自信がある」とでも言うんでしょうか。

*1:共同通信社会部次長、整理部長、編集局次長、ラジオテレビ局次長、情報システム局長、関東学院大学教授など歴任。著書『新聞は憲法を捨てていいのか』(2006年、新日本出版社)、『安倍壊憲クーデターとメディア支配』(2015年、あけび書房)