今日の産経ニュース(2022年4/11~15日分)

自民、防衛費目標「GDP比2%以上」提言へ - 産経ニュース
 ロシアのウクライナ侵攻をネタにした火事場泥棒ですが「どれほどアホなのか」と心底呆れます。どこの国が日本に侵攻するというのか。そして「日本の貧弱な社会福祉や科学研究予算」をどう思ってるのか?。むしろ社会福祉や科学研究予算についてその種の「目標設定をして引き上げるべき」ではないのか。


熊谷6人殺害訴訟、遺族の請求棄却 さいたま地裁 - 産経ニュース
遺族「怒りしかない」 熊谷6人殺害で賠償請求棄却 - 産経ニュース
 熊谷連続殺人事件 - Wikipediaによれば「挙動不審だった」とはいえ、逮捕ではなく任意同行*1ですので「その場を立ち去っても逃亡罪に当たらない(逮捕なら逃亡罪が成立しますが)」のでねえ(そもそも建前では「帰りたい」というなら帰さないとダメなのが任意同行です。「任意」のわけですから)。
 「立ち去り=凶悪犯罪の恐れ」ともいえない。
 「任意同行を求めた人間が、事情聴取中に隙を見て勝手に逃げ出した、追いかけたが見失った*2(任意同行なので逃亡罪にも当たらない)」レベルを周知した場合、むしろ「何もなければ」後日、周知された側から「名誉毀損」で警察が訴えられかねないのだから、周知しないのは当然で、敗訴はやむを得ないでしょう。いやそれ以前に「任意同行を求めた人間が、事情聴取中に隙を見て勝手に逃げ出した、追いかけたが見失った」レベルで何をどう周知しろというのか。何もなければこの遺族も「住民に不要な恐怖感を与えた」と警察を非難してるのでは?。たいていの場合「任意同行を求めた人間が、事情聴取中に隙を見て勝手に逃げ出した、追いかけたが見失った」レベルでは仮に犯罪が起こるにしても「空き巣」「置き引き」「車上荒らし」「ひったくり」など*3ならまだしも、あんな凶悪犯罪(6人殺害)は普通起きません。
 むしろ感情論で警察を訴える遺族の方がおかしいと思います。裁判所が正しい判断を下して何よりです。
 それにしても精神に重大な問題があったのだから、減刑になるのは仕方ないと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)裁判員裁判というのも、重刑・厳刑のために導入されたわけではない(当たり前) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でも批判されている「高橋正人弁護士」という名前には呆れるとともに吹き出しました。まあ、まともな弁護士はこういう弁護はやらないだろうと思います。まともな弁護士は俺みたいなことを言って遺族をたしなめるでしょうから。ただし、こういうことを言う俺を遺族や高橋弁護士は敵視するのでしょうが。しかし遺族はともかく高橋氏には果たして勝つ気があるのか。遺族を食い物にしてるだけではないかと疑いたくなります。


【産経抄】4月15日 - 産経ニュース

 昨今の出歯亀の顔ぶれは、インテリ層が目立つようだ。大学の准教授*4がバッグの中に隠し持つ小型カメラで電車内の女性の下着を動画撮影する。法務省内では元裁判官(ボーガス注:の法務官僚)*5が女子トイレにカメラを仕掛ける。今回京都府警に逮捕されたのは、京都大学の学生だった。

 単に「犬が人をかんでも騒がれないが人が犬をかむと騒がれる」だけの話でしょう。「そんなことをやるとは思えないインテリ層」が性犯罪をすればそれは当然騒がれます。
 とはいえ

 2千人以上の加害者治療に携わった精神保健福祉士の斉藤章佳さん*6は、(ボーガス注:性犯罪は)アルコールやギャンブルに対するのと同じ依存症だという(『盗撮をやめられない男たち*7』扶桑社)

なので「インテリ」云々は関係ないですが。まさにあらためてギャンブルほかの依存症の危うさに驚く(3月14日0時00分ごろ更新) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)という話です。特に盗撮の場合「強制わいせつ」と違い、相手に気づかれなければ犯罪として認識されないし、刑罰も強制わいせつに比べれば軽い点が「比較的ハードルが低い」。

「相手に気づかれないように、日記を盗み見る行為」。
 斉藤さんがある盗撮加害者から聞いた言葉だという。
▼被害者の受ける心の傷の大きさに比べて、罪の意識の薄さに驚くばかりだ。

 俺的には「日記を盗み見ること」も十分「悪いこと」なので「?」ですね。


筑波大生不明「厳しい処断下された」 学長が声明 - 産経ニュース
 単なる社交辞令的意味でしかないでしょうが、遺族ならともかく、学長が声明を出すような話なんですかね?。
 大学の業務に関係して被害に遭ったわけでもないし、加害者(というか被告)は大学関係者でもない。
 そもそも被告は無罪を主張してる(今のところ控訴するかどうかは不明)ので少なくとも「形式的、抽象的な意味」では「冤罪の可能性はゼロではない」。
 そして犯人なら殺人罪でそれ相応の罰を受けるのは当たり前でもある。


トリガー暗礁で国民民主が苦境 代わりの「実績」求める - 産経ニュース
 予想の範囲内ですが、玉木の無様さには心底呆れます。
 仮に「ガソリン税免除」が実現しても、玉木の予算案賛成が正当な行為だとは全く思いませんが、「賛成理由」が完全に崩壊した以上玉木はアホとしか言い様がない(そもそも岸田の発言は「免除を検討」だったので当時からこうなることは危惧されていたし、そうした危惧について玉木はまともに反論できなかったわけですが)
 「代わりの実績」が自公政権から得られるとも思えませんが仮に得られたところで「ガソリン税免除の確約が得られた」という玉木の虚言が正当化されるわけではない。


旧宮家の皇籍復帰案「特に高く評価」 維新、皇位継承意見案を了承 - 産経ニュース
 維新らしい非常識極右ぶりですが維新支持層はこう言うのまで支持するのか。


千葉県護国神社で春季大祭 熊谷知事ら参列 - 産経ニュース
 政教分離に明らかに反する行為であり心底呆れます。それにしても政治家のこうした行為(中曽根、小泉、安倍の靖国参拝など)は「選挙の票目当て」にやってるんでしょうが宗教右翼神社本庁など)の集票力はそんなにあるのかといつも思います。


全国で公立大が増加 30年で2倍超に - 産経ニュース
 何故増えてるのかというと以前拙記事新刊紹介:「経済」2022年3月号 - bogus-simotukareのブログでも触れましたが「経営難に陥った私大が公立化するケース」が増えてるからです。

*1:この事件において任意同行止まりにとどまり逮捕しなかったことが不適切とはおそらく言えないでしょう。

*2:とはいえ、見失わなくても「逮捕できない」のであれば建前上は「任意同行」を求めるしかないのですが。

*3:正直、警察もその程度の犯罪しか予想してなかったでしょう。

*4:マスコミ報道に寄れば神戸大准教授で、諭旨解雇処分を受け、自ら辞表を提出し、辞職している(被害者の間で示談が成立したことが懲戒免職に至らなかった理由とのこと)。

*5:マスコミ報道に寄れば懲戒免職処分を受けている。

*6:著書『男が痴漢になる理由』(2017年、イースト・プレス)、『万引き依存症』(2018年、イースト・プレス)、『「小児性愛」という病』(2019年、ブックマン社)、『セックス依存症』(2020年、幻冬舎新書)、『しくじらない飲み方:酒に逃げずに生きるには』(2020年、集英社

*7:2021年刊行