珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年4/13日分)(副題:今日も高世に悪口する)

北朝鮮は何人を拉致したのか?(5) - 高世仁の「諸悪莫作」日記 
 珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年4/11日分)(副題:今日も高世に悪口する) - bogus-simotukareのブログで取り上げた北朝鮮は何人を拉致したのか?(4) - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
 まだ(つづく)だそうです。いつまでこんな「拉致解決に全く役立たない」くだらない記事を書いてれば気が済むのか。
 それにしてもこのタイトルで「スピードスケートの小平奈緒選手引退」について高世が書くのには呆れます。「別記事で書けよ」ですね。 

相澤病院」について、『文春』がおもしろい記事を載せた。
〈引退表明〉所属先探しに苦労していた小平奈緒に「義に反する」と手を差し伸べた地元病院 | 文春オンライン

 全く活躍してない選手を「今後活躍するはずだ」と思って支援するならともかく、

小平奈緒 - Wikipedia
◆2006年10月には全日本スピードスケート距離別選手権大会1000m優勝。
◆2008年10月24日、全日本スピードスケート距離別選手権大会1500m優勝。

ということで既に活躍してる選手を2009年から支援するのは「義」じゃなくて『明らかに売名』ですよねえ(苦笑)。
 勿論、『売名するな』とは言わない。
 しかし俺がこの病院長なら「勿論、小平さんは有望な選手なので宣伝広報効果は狙っています。当たり前じゃないですか。それが何か悪いんですか?。宣伝広報効果がなかったら僕のやってること(病院勤務もしてない小平を病院職員扱いし、職員給与を支払う)は義じゃなくて病院財産を自分の趣味に使った背任や業務上横領という立派な犯罪行為ですよ。病院長とはいえ、病院財産は僕の私物じゃないんで。例えば小平さんみたいな正当な理由が何もない場合、極端な場合、僕の愛人を病院職員扱いし、愛人としての手当を、職員給与で支払ったらこれは完全に犯罪になる」「むしろ他の企業や団体が彼女を支援しない理由がわからない。五輪で活躍(2018年平昌五輪スピードスケート500メートル金、1000メートル銀、2010年バンクーバー五輪団体パシュート銀)するまで注目しないなんて本当に目先のことしか見てないんですね(苦笑)」というところですね。

 今朝の「おはよう日本」で、拉致被害者蓮池薫さんのインタビューが流れた。

 拉致敗戦でもはやこんなことは何の話題にもなりません。むしろ「新型コロナ」や「ロシアのウクライナ侵攻」、「高世が紹介する小平奈緒引退」の方がよほど話題になっている。勿論蓮池氏の主張も正直「内容に乏しい」のですが。

 ここで蓮池さんは、北朝鮮から「一時帰国」として来た日本にとどまる決意をした事情を語った。

 蓮池氏には「今更かよ」ですね。
 既にそんなことは講演会やマスコミインタビュー、著書『半島へ、ふたたび』(2011年、新潮文庫)、『拉致と人生』(2011年、PHP研究所)、『拉致と決断』(2012年、新潮社)で語ってることで何の新鮮味もない。

 (ボーガス注:2002年の小泉訪朝による拉致被害者帰国以降、成果がなく)拉致問題が動かない20年を振り返って。
「腹くくった政治家が出てきてくれるか*1どうか。腹が決まれば、やる手だてっていうのは生まれてくるだろうし、交渉のパイプも出てくるだろう。」
「腹くくった政治家」については同意。

 蓮池氏や高世の言う「腹をくくる」というのは具体的に何なのか。何を「岸田首相、林外相と言った拉致解決ができる立場にある政治家」に期待しているのか。何をして欲しいのか。
 それが言えない時点で彼らは本当にどうしようもないバカです。
 「よくわからないけど腹をくくればいいんだ」という「無内容な精神論」か。そのレベルなら、例えるなら「とにかく君側の奸を討てばいい」で515事件(犬養首相暗殺)や226事件(高橋蔵相など暗殺)を起こした青年将校レベルの無計画です(例は何でもいいのですが)。
 それとも「制裁解除しバーター取引すべきだ」「国交正常化を拉致解決に先行させるべき」「まずは平壌に常駐事務所を置くべき」(以上は俺の考えです)が彼らの言う「腹をくくる」なのか。
 だったら彼らこそが予想される救う会、家族会の個人攻撃を恐れずに「腹をくくって」そう言うべきでしょう。自分が腹をくくらないのに他人にそんなことを要求するなと言いたい。
 まあ、蓮池氏はともかく、「救う会、家族会の幇間太鼓持ち」高世にはそんな「腹をくくること」は絶対にできないのでしょうが。
 なお、あえて言えば「途中で救う会、家族会に屈服したとは言え」訪朝して日朝平壌宣言を結んだ小泉氏と、「官房長官として小泉訪朝に関与し」また「首相在任中に制裁解除と首相訪朝を模索していた(但し短命政権だったこともあり挫折)」福田氏は「それなりに腹をくくっていた」といえるでしょう。
 勿論、田中均氏もそれなりに腹をくくっていた。
 蓮池氏もこんなことを言うなら小泉氏や福田氏、田中氏をもっと褒めまくってもいいでしょうにねえ。

 「よど号」ハイジャック犯の妻たちの多くが「拉致被害者」だと書いたが、その中でも、岡本武の妻になった福留貴美子さんのケースはもっとも典型的な拉致だといえる。
 他の妻たちのほとんどは、チュチェ思想研究会に入っていたり(八尾恵)、民青の活動家だったり(森順子*2)と左翼系の思想の持主だった。その点、福留貴美子さんは異色で、政治には関心がないどころか、綜合警備保障に就職し、一時は警察官になろうかと考えたほどで、むしろ保守的な人だった。
 また、他の妻たちは北朝鮮に来るつもりで来たのだが、福留さんは「モンゴルに憧れている、そこに行くはずだったのにここに来てしまった」と言っていた。(八尾恵『謝罪します』P117)

 以下、この種の「拉致に関係があるといえばある」が拉致被害者帰国には何一つ関係ない「ある意味どうでもいいこと」を高世が書き続けるのには心底呆れます。アホと違うか(なお、それらの紹介は大部分省略します)。
 それにしても、当時のモンゴルは社会主義国だし、「モンゴルに行く途中通過地点のつもり」とはいえ北朝鮮に滞在するという人間が果たして「保守的」なんですかねえ?
 いかにモンゴル行きの理由が「遊牧民への憧れ」であったとしても。

 寺越武志さん、外雄さんの拉致を取材したとき、拉致被害者が、工作機関の中ではなく、北朝鮮の一般国民の中で暮らす場合があることを知って驚いた。

 当事者(寺越武志さん)が拉致を否定してるのに拉致呼ばわりするのはいい加減辞めたらどうなのか。

*1:出てくるも何も今現在拉致解決ができる立場にある「岸田首相、林外相」に具体的行為を期待すべき話です(そもそもそういう立場にない人間(例えば、志位共産委員長、福島社民党党首、玉木国民民主党代表、松井維新代表、山本れいわ代表など)が腹をくくってもどうしようもない)。参院選まではおそらく「岸田首相、林外相」ですし。参院選後は「自民敗北→岸田辞任」の可能性もありますが、その場合に首相や外相が誰になるかなんて今の段階ではわかりようがない(首相は、政権交代の場合は野党第一党党首、そうでない場合は自民党新総裁ですが)。従って今すべきことは「岸田首相、林外相」への具体的行為の要望です。勿論「アンチ自民」の俺はそれを望んでいませんが「参院選勝利による岸田首相長期政権化→岸田政権における林外相の長期化」も当然あり得ます。

*2:森順子 (拉致実行犯) - Wikipediaによれば「父は在日朝鮮人。1977年11月、父親の遺骨を祖国の土に還してあげたいと北朝鮮へ渡り」だそうなので民青(共産党系の学生団体)云々は関係ないのでないか?。そもそも1977年と言えば「1972年の金日成国家主席」就任を契機に、北朝鮮が日本の左翼運動に「主体主義」を押しつけようとしていた時期で、日本共産党北朝鮮の関係はかなり「微妙な物だった」はずですし。