新刊紹介:「経済」2022年5月号

「経済」5月号を俺の説明できる範囲で簡単に紹介します。
◆随想『「転形期」の疾走』(荻野富士夫*1
(内容紹介)
 西田信春 - Wikipediaについて論じられていますが俺の無能のため詳細な紹介は省略します。
 なお、随想タイトルの『転形期』とは小林多喜二『転形期の人々』に出てくる言葉ですね。

参考
赤旗戦争に反対し殺された西田信春って?2005.2.10
小林多喜二と同時期に拷問で死亡 無名の活動家が生きた時代とは 11日に評伝刊行 | 毎日新聞2020.2.9
北海道)特高に虐殺された無名活動家 元高校教師が評伝:朝日新聞デジタル2020.2.11
赤旗きょうの潮流 2020年2月17日(月)
『西田信春--甦る死』刊行 無名活動家の生涯 小林多喜二と同時期、福岡で拷問死 | 毎日新聞2020.2.23
弁護士会の読書:西田信春――甦る死


日本学術会議会員任命拒否問題の現状(髙山佳奈子*2
(内容紹介) 
 ネット上の記事紹介で代替。
学術会議の6人任命拒否問題「検討していく」 岸田首相、梶田会長に:朝日新聞デジタル2022.1.13
日本学術会議“6人を速やかに任命すべき” 立民 泉代表 | 日本学術会議 | NHKニュース2022.1.14

社説:学術会議問題 まだ結論は出ていない|社会|社説|京都新聞2022.1.26
 学術会議が推薦した6人の任命拒否は、一昨年10月の会員の半数改選時に発覚した。会議側は全員の任命と拒否の理由説明を求めているが、岸田氏も菅氏と同様に要求に応じてこなかった。
 岸田氏は、森友・加計問題なども含め、前任の安倍晋三・菅両政権の疑念について十分に答えようとしない。「聞く力」を自負し、丁寧な説明をすると言いながら不都合に頬かむりしていては、政治への信頼回復は望めない。
 前政権がまいた種であっても、非を認め、きちんと収拾する責任がある。不誠実な対応のままでの幕引きは許されない。

学術会議・梶田会長、松野官房長官と初会談 任命拒否問題で意見交換 | 毎日新聞2022.3.16
学術会議・梶田会長「対話するしか」 政府の任命拒否問題、解決見通せず:朝日新聞デジタル2022.3.29
赤旗学術会議人事介入/政権として調査せよ/田村智子氏が違法性示し迫る2022.3.31


特集「マルクス経済学のすすめ2022」
◆今、若い人と読む『資本論』(石川康*3
新自由主義の時代に『資本論』を学ぶ意義(萩原伸次郎*4
◆新版『資本論』の刊行と今日の世界(山口富男*5
◆社会変革とマルクスエンゲルス山田敬男*6
(内容紹介)
 現代におけるマルクス経済学の意義を各論者が論じていますが俺の無能のため詳細な紹介は省略します。
参考
赤旗
新版『資本論』のすすめ 刊行記念講演会でのあいさつと講演│出版物│日本共産党中央委員会
赤旗
私と資本論 - 「しんぶん赤旗」
マルクスの学説 到達点鮮明に/新版『資本論』刊行記念講演会開く/志位氏あいさつ 不破氏が講演2019.9.21
新版『資本論』刊行記念講演会/「ルールある経済社会」と『資本論』――新版『資本論』刊行によせて/志位委員長のあいさつ2019.9.22


◆世界観・方法論確立の礎石(岩崎俊夫*7
(内容紹介)
 岩崎氏が自らの研究を回顧していますが、俺の無能のため詳細な紹介は省略します。


◆“人生の先輩”とともに学ぶ資本論(新井田智幸*8
(内容紹介)
 「人生の先輩とともに学ぶ」の「人生の先輩」とは新井田氏が勤務する東京経済大学の「社会人学生」のことですが、俺の無能のため詳細な紹介は省略します。


◆エジプト資本主義論争との出会い(長沢栄治*9
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

長澤榮治
 以前にエジプトの「資本主義論争」を取り上げたことがありました。資本主義論争というのは、日本でもやられましたし、特に非ヨーロッパ世界にとっての近代とは何かということです。たとえば、ユダヤ教徒出身の知識人サアドは、ヨーロッパ近代を背負いながらいわゆる「東洋」に向きあうという知的人生を送りました。私がそもそも彼に最初に関心をもったのは、「エジプト資本主義論争」の中でアジア的生産様式という、マルクス主義的なオリエンタリズムというべき、東洋社会論を展開していた点です。「近代」というものを非西洋の知識人がどう認識したか。そしてそれによって、自分の社会をどう分析しようとしたかというのが、私の一番の関心です。今の研究に区切りがついたら、家族関係とか、エジプト社会論のようなものをやりたいと思っているのですが、これはつまり、エジプトの知識人は「家族」や「伝統社会」をどのように捉えたかということです。これからやりたいと考えているのは、革命やらナショナリズムの話というよりむしろこちらの方ですかね。知識人たちが、ヨーロッパの近代社会科学を勉強して、自分たちの社会をどのような枠組みで分析しようとしたか。そこで新しい方法論をどのように出してきているか。一番関心を持っているのはそこですね。


◆資本の蓄積構造と社会的な規制(柴田努*10
(内容紹介)
 企業によって「蓄積された資本」が必ずしも「労働者や地域社会」に還元されないが故に「資本蓄積に対する社会的規制」が必要であるという議論がされていますが、俺の無能のため詳細な紹介は省略します。


◆今日の「労働時間」問題を『資本論』から見る(松浦章)
(内容紹介)
 過労死、過労自殺といった「労働時間」問題についての議論がされていますが、俺の無能のため詳細な紹介は省略します。


ジェンダー平等と資本主義(日野徹子)
(内容紹介)
 ジェンダー平等の視点から『資本論』について論じられていますが、俺の無能のため詳細な紹介は省略します。
 参考文献として、蓑輪明子*11『女性/家族/資本主義』、『マルクスエンゲルスの理論と現代フェミニズム』(いずれも『資本主義を超えるマルクス理論入門』(2016年、大月書店)収録)が紹介されています。


マルクス未来社会論と生産力(牧野広義*12
(内容紹介)
 「マルクス未来社会論」における「生産力」について論じられていますが、俺の無能のため詳細な紹介は省略します。


◆会計から社会がみえる:会計学のすすめ(山口不二夫*13
(内容紹介)
 山口氏の考える「会計学の意義」について論じられていますが、俺の無能のため詳細な紹介は省略します。


経営学の学びと『資本論』(細川孝*14
(内容紹介)
 細川氏の考える「経営学の意義」について論じられていますが、俺の無能のため詳細な紹介は省略します。


マルクス経済学に取り組んで70年(鶴田満彦*15
(内容紹介)
 鶴田氏が自らの研究を回顧していますが、俺の無能のため詳細な紹介は省略します。

*1:小樽商科大学名誉教授。著書『特高警察体制史(増補版)』(1988年、せきた書房)、『北の特高警察』(1991年、新日本出版社)、『昭和天皇と治安体制』(1993年、新日本出版社)、『初期社会主義思想論』(1993年、不二出版)、『戦後治安体制の確立』(1999年、岩波書店)、『思想検事』(2000年、岩波新書)、『外務省警察史』(2005年、校倉書房)、『横浜事件治安維持法』(2006年、星雲社)、『戦前文部省の治安機能』(2007年、校倉書房)、『多喜二の時代から見えてくるもの:治安体制に抗して』(2009年、新日本出版社)、『母の語る小林多喜二』(2011年、新日本出版社)、『特高警察』(2012年、岩波新書)、『「戦意」の推移:国民の戦争支持・協力』(2014年、校倉書房)、『闇があるから光がある:新時代を拓く小林多喜二』(2014年、学習の友社)、『北洋漁業と海軍』(2016年、校倉書房)、『よみがえる戦時体制:治安体制の歴史と現在』(2018年、集英社新書)、『日本憲兵史』(2018年、日本経済評論社)、『証言・治安維持法』(2019年、NHK出版新書)、『治安体制の現代史と小林多喜二』(2019年、本の泉社)、『治安維持法の「現場」』(2021年、六花出版)、『朝鮮の治安維持法』(2022年、六花出版)など

*2:京都大学教授。著書『故意と違法性の意識』(1999年、有斐閣)、『共謀罪の何が問題か』(2017年、岩波ブックレット

*3:神戸女学院大学教授。全国革新懇代表世話人。著書『現代を探究する経済学』(2004年、新日本出版社)、『いまこそ、憲法どおりの日本をつくろう! 政治を変えるのは、あなたです。』(2007年、日本機関紙出版センター)、『覇権なき世界を求めて』(2008年、新日本出版社)、『人間の復興か、資本の論理か:3・11後の日本』(2011年、自治体研究社)、『マルクスのかじり方』(2011年、新日本出版社)、『橋下「日本維新の会」がやりたいこと:何のための国政進出?』(2012年、新日本出版社)、『「おこぼれ経済」という神話』(2014年、新日本出版社)、『社会のしくみのかじり方』(2015年、新日本出版社)など。個人サイトはげしく学び はげしく遊ぶ-石川康宏研究室

*4:横浜国立大学名誉教授。著書『アメリカ経済政策史:戦後「ケインズ連合」の興亡』(1996年、有斐閣)、『通商産業政策』(2003年、日本経済評論社)、『世界経済と企業行動:現代アメリカ経済分析序説』(2005年、大月書店)、『米国はいかにして世界経済を支配したか』(2008年、青灯社)、『日本の構造「改革」とTPP』(2011年、新日本出版社)、『TPP:アメリカ発、第3の構造改革』(2013年、かもがわ出版)、『オバマの経済政策とアベノミクス』(2015年、学習の友社)、『新自由主義と金融覇権:現代アメリカ経済政策史』(2016年、大月書店)、『トランプ政権とアメリカ経済:危機に瀕する「中間層重視の経済政策」』(2017年、学習の友社)、『世界経済危機と「資本論」』(2018年、新日本出版社)、『金融グローバリズムの経済学』(2019年、かもがわ出版)など

*5:日本共産党付属社会科学研究所副所長。著書『新しい世紀に日本共産党を語る』(2003年、新日本出版社)、『21世紀と日本国憲法』(2004年、光陽出版社)、『マルクス資本論』のすすめ』(2021年、学習の友社)

*6:労働者教育協会会長。著書『戦後疑獄史』(1982年、新日本新書)、『社会主義入門』(1991年、学習の友社)、『私たちはどんな時代に生きてるか』(2000年、学習の友社)、『新版・戦後日本史』(2009年、学習の友社)、『社会運動再生への挑戦:歴史的せめぎあいの時代を生きる』(2014年、学習の友社)、『戦後日本労働組合運動の歩み』(2019年、学習の友社)など

*7:立教大学名誉教授。著書『統計的経済分析・経済計算の方法と課題』(2010年、八朔社)、『社会統計学の可能性』(2010年、法律文化社)、『経済計算のための統計』(2012年、日本経済評論社)、『ロシア統計論史序説』(2015年、晃洋書房)、『社会統計学の伝統と継承』(2018年、御茶の水書房)、『社会経済統計研究の成果と展開』(2020年、御茶の水書房

*8:東京経済大学専任講師

*9:東京大学名誉教授。著書『アラブ革命の遺産:エジプトのユダヤマルクス主義者とシオニズム』(2012年、平凡社)、『エジプト革命』(2012年、平凡社新書)、『エジプトの自画像』(2013年、平凡社)、『近代エジプト家族の社会史』(2019年、東京大学出版会

*10:岐阜大学准教授。著書『企業支配の政治経済学』(2020年、日本経済評論社

*11:名城大学准教授

*12:阪南大学名誉教授。著書『現代唯物論の探求』(1998年、文理閣)、『自由のパラドックス弁証法』(2001年、青木書店)、『「資本論」から哲学を学ぶ』(2007年、学習の友社)、『現代倫理と民主主義』(2007年、地歴社)、『人間的価値と正義』(2013年、文理閣)、『環境倫理学の転換』(2015年、文理閣)、『世界は変えられる:マルクスの哲学への案内』(2016年、学習の友社)、『ヘーゲル論理学と矛盾・主体・自由』(2016年、ミネルヴァ書房)、『「資本論」と変革の哲学』(2017年、学習の友社)、『マルクスの哲学思想』(2018年、文理閣)、『マルクスと個人の尊重』(2019年、本の泉社)など

*13:明治大学教授

*14:龍谷大学教授

*15:1934年生まれ。中央大学名誉教授。著書『独占資本主義分析序論』(1972年、有斐閣)、『現代日本経済論』(1973年、青木書店)、『現代政治経済学の理論』(1977年、青木書店)、『グローバル資本主義と日本経済』(2009年、桜井書店)、『21世紀日本の経済と社会』(2014年、桜井書店)など