今日のロシアニュース(2022年4月22日分)(副題:あえて浅井基文氏を批判する、ほか)

浅井基文ブログ「バイデン政権こそが世界平和破壊の張本人:プーチン批判にうつつを抜かしているときではない
 「その中国、北朝鮮認識」を俺が評価*1している浅井先生が「米国批判の思いの強さ」のあまりでしょうが、「プーチンに不当に甘いこと*2」は残念*3ですが、一方で「日本政府に九条改憲や敵基地攻撃能力整備を求めてるのはバイデン」「クアッド、オーカス*4など中国敵視政策で中台間の緊張を高めてるのはバイデン」という要素(浅井氏の言う「バイデン政権こそが世界平和破壊の張本人」)も無視してはならないでしょう。
 「バイデン政権こそが世界平和破壊の張本人」という要素は明らかにあります。その点について「日本共産党空前の軍拡 首相表明/日米首脳会談 バイデン氏が歓迎主張/日米首脳会談/米国追随で果てしない軍拡か(いずれも2022.1.23)、米未臨界核実験に抗議/ネバダ州で行進「核兵器なくせ」(2022.4.15)のようにバイデン批判したうえでのロシア批判」ならともかく「自民、維新、国民民主」のような「バイデンの九条改憲路線の共犯者(軍拡・右翼政党)」は勿論、id:kojitaken氏のように「ロシア批判しかしない態度」も「プーチン批判にうつつを抜かしているときではない」と批判されてしかるべきでしょう。なお、以上の文章は石垣のり子参院議員の「ロシアを一方的に非難することこそ誠実な態度」とする正論と、想田和弘の「ゼレンスキーを礼賛しないとまるで国賊のようにぶっ叩く風潮」を捏造する妄論との目も眩むような落差 - kojitakenの日記に投稿しましたが掲載拒否でしょう。kojitaken氏の「狭量な性格」を小ばかにするための「あえて投稿」でそもそも掲載を期待していませんが。なお、「残念ながらロシアに甘い浅井氏」ですが、そのスタンスは「山本のポピュリズム性を嫌うとともに、日本共産党の長い伝統や組織力を評価する」がゆえに、おそらく「ロシアに厳しい日本共産党支持」であり「ロシアに甘いれいわ支持ではないであろうこと*5」を指摘しておきます。そこは浅井先生も俺同様(?)に「是々非々」のわけです。


在日ロシア人に“誹謗中傷”ウクライナ侵攻直後に「内定取り消し」も(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
 勿論ロシア人と言うだけでこんな嫌がらせは許される物ではない。「太平洋戦争下の米国」での「日系人強制収容」と何が違うのか。 
 「不当な差別」という点では何も変わらないでしょう。報道したTBSも高く評価したい。


日本スポーツ協会 柔道など通じたロシアとの交流3事業を中止に | NHK | ウクライナ情勢
 こういう時期だからこそむしろ交流すべきではないか。


「プーチン氏は力の信奉者」 安倍元首相「信長と同じ」
 過去にプーチンにへいこらした事への反省もなしにこんなことを言うとは安倍らしい無責任さです。
 そして安倍とて「ウクライナ戦争を口実に軍拡を訴える」のだから「プーチンと同一視」はさすがに安倍に失礼とは言え「力の信奉者」という点ではプーチンと全く変わりません。

*1:この点については浅井先生の「ロシア評価」を批判する俺も現時点では「評価を変える気」はありません。要するに是々非々です。本多勝一氏の『はるかなる東洋医学へ』は批判しても彼の『先住民族アイヌの現在』、『南京への道』(いずれも朝日文庫)などは評価するのと同じ話です。

*2:俺も「NATOの東方拡大」には批判的立場ですが、とはいえそれはプーチンが実行したウクライナ全面侵攻やそこでの残虐行為を免罪しないでしょう。

*3:「俺も凡人なので」浅井先生を尊敬する人間として「俺が全く評価してない橋下や鈴木宗男佐藤優、れいわ新選組山本太郎」相手のようには「ロシアへの甘い評価」を理由に浅井先生に悪口雑言をする気になれず、この程度の批判にとどめますが、一応批判はしました。

*4:浅井先生のオーカス批判としては例えばAUKUS下の対豪原潜提供と核不拡散体制

*5:浅井氏の記事においては「原発汚染水海洋放出での岸田政権批判(福島第一原発汚染水海洋放出問題)」「佐渡金山世界遺産登録申請での岸田政権批判(佐渡金山世界遺産登録申請問題|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ)」など、個別問題での批判はあっても、わかりやすい形での「特定政党への支持」は主張されていないのでこの点、わかりづらいのですが。