ウクライナの現実と敵基地攻撃・下 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
松竹が党員でありながら「敵基地攻撃能力に賛成(勿論、党の公式見解は反対)」と言い切ったこと*1にも呆れました*2が、この男が最後まで「敵基地攻撃能力=先制攻撃」ということに触れないことにはもっと呆れます。
無知なのか、「故意にネグった」のか。おそらく「故意にネグった」のでしょうが、こんな不誠実な野郎がよくも政治を偉そうに語れるもんです。なお、以上の文章を松竹記事に投稿しましたが掲載拒否でしょう。松竹のデタラメさにはいつもながら呆れます。恥を知れと言いたい。
ちなみに「国の自衛権」と「個人の防衛権」を単純比較はできませんが、個人の場合「先制攻撃による正当防衛」は(レアケースで認められることはあるが)原則認められず、正当防衛どころか、過剰防衛もまず認められません。
ちなみに ググってヒットした「誤想防衛」とは何? また、なぜ無罪に?(園田寿) - 個人 - Yahoo!ニュース(2018.3.16)、風俗店従業員を殴った男性、「誤想防衛」が認められ逆転無罪…どういうこと? - 弁護士ドットコム(2018.3.27)によれば「いわゆる本番行為*3厳禁の風俗店」で本番行為に及んだ客が店員から罵声をあびせられ「殺される」という恐怖感から、客が店員を店の灰皿で殴って怪我を負わせたというケースで
◆一審で懲役2年6月、執行猶予4年
◆二審は『正当防衛が成立する。仮に正当防衛が成立しなくてもいわゆる誤想防衛(誤解により正当防衛だと思って行う行為)が成立し、誤解したことに過失もないので過失傷害も成立しない』という被告の主張を認め無罪*4
だそうですが、こんな「先制攻撃による正当防衛」なんてもんは「誤想防衛」であっても、めったに認められるもんではない。それは当たり前でしょう。
国の場合もそうですが「先制攻撃による自衛」なんて安易に認めたらかえって恐ろしいことになります。
そもそも「個人VS個人」の関係ならまだしも「国VS国」の関係で「先制攻撃を認めざるを得ない場合」というのはまずないでしょう。
ウクライナの現実と敵基地攻撃・上 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
「敵基地攻撃論」の問題点の一つは(他にも「日本の領域外」という問題がありますが)それが「先制攻撃である*5」ということですね(先制攻撃という問題点をごまかすために自民は敵基地攻撃といい、ついには反撃とまでごまかしをしているわけですが)。「相手の攻撃がない時点」で「直近の攻撃を予想して先に攻撃する」。実はこれは「プーチンがウクライナに対してやったこと」です。プーチンは「ウクライナはロシア攻撃を画策していたから自衛のために先制攻撃した。これはだから侵略ではない」といった。
勿論、プーチンの主張については「ウクライナに対する誤解ではなく言いがかり(客観的事実でないのは勿論プーチンの主観においても嘘、つまり『誤想防衛』には当たらない)」と見る見解が有力です。
つまり「敵基地攻撃論」とは1)相手に攻撃意思がないのにあると誤認して無用な攻撃をしたり、2)場合によってはそれどころか、プーチンのように「故意の言いがかり」で戦争を始めたりすることにもなりかねない。
「相手の攻撃意思を的確に判断できる」という前提がない限り、敵基地攻撃論は考えとして危険すぎるし、勿論そんな前提は成り立たない。従って「先制攻撃による自衛」については『否定的な見解』が強い。
ところが「ウクライナ」云々といいながら「プーチンの行為はいわゆる敵基地攻撃(先制攻撃)に該当する、だからこそ共産党は敵基地攻撃論を批判しているのだ」という指摘が「党員のはずの松竹*6」から出てこないから呆れます。松竹は「共産党の敵基地攻撃論批判」についてまともに理解しているのか疑いたくなります。多分「理解した上で自分の主張に都合が悪い」ので党の主張をまともに説明しないのでしょうが。呆れ果てた「党員」であり「お前のようなバカは離党しろ」といいたくなります。もはや「萩原遼*7」のように「造反者として除名」してもいいのでないか(支持者は言え、党員でない俺がこういうことを言うのは本来、越権行為でしょうが)。
なお、以上の文章を松竹記事に投稿しましたが掲載拒否でしょう。松竹のデタラメさにはいつもながら呆れます。
ちなみにこの点「安保政策が松竹同様に右より(例えば野党共闘は「見直す」べきだ(4年ぶり2回目) - 紙屋研究所参照)」で「小生には全く賛同できない」とはいえ、紙屋研究所は
◆「交通事故負傷者は実際には減ってない」問題が国会で質問 - 紙屋研究所2021.6.12
◆共産党はマンガ・アニメの規制にカジを切ったのか - 紙屋研究所2021.10.18
◆部落問題は解決したか、他の人権問題でも活かせるか:「地域と人権」4月15日号を読む - 紙屋研究所2022.4.15
と松竹と違い「安保外交以外も論じる紙屋研究所(紙屋高雪*8)」は松竹よりはずっとましです(紙屋の主張の是非はひとまず置きます)。
【追記】
一つだけ紙屋批判しておけば
◆共産党はマンガ・アニメの規制にカジを切ったのか - 紙屋研究所2021.10.18
政策の叙述としては乱暴である。乱暴すぎる。
およそ丁寧さが足りない。
てのは「はあ?。それでも、あんた党員なの?。共産党に対する言いがかりに腹が立たないの?」ですね。
この種の連中(いわゆる『表現の自由戦士』、赤松健や山田太郎の同類)は「最初から反共主義など、思い込みで非難してるだけ(場合によってはそれどころか最初から故意の言いがかり)」なのであって「共産党に問題がある」とは俺は全く思いませんけどね。
最近で言えば「月曜日のたわわ」新聞広告での「日経に抗議したUN Women Japan | UN Women – 日本事務所」への「『表現の自由戦士』の悪口雑言(昔の話も持ち出せば他にもいくらでもあるでしょうが)」なんかもそうした「思い込みor言いがかり」でしょう。
それとも紙屋的にはあの話も乱暴すぎる。およそ丁寧さが足りない。といって国連女性機関(UN Women)やその出先機関である日本事務所、石川雅恵(いしかわ・かえ)*9日本事務所長を非難する話になるのか?
ちなみに話が脱線しますが「雅恵」は予備知識がないと、ほぼ確実に「まさえ」と読みますよね(例:上野雅恵*10、大谷雅恵*11)。
何が言いたいかと言えば、以前も書きましたが
◆羽生
羽生(はにゅう)結弦*12と羽生(はぶ)善治*13
◆上坂
上坂(うえさか)すみれ(声優)と上坂(かみさか)冬子(作家)
◆東海林(『とうかいりん』と『しょうじ*14』の二つの読みがある)
東海林 - Wikipedia
山形県では一般に「とうかいりん」と読まれるが、他地域へ進学・就職した際に「しょうじ」と読まれがちなことから、そのまま「しょうじ」と称する場合が多くみられる。
ついに解けた「東海林」の謎
平成十三年八月二十日、東海林千代之助さんが亡くなられました。
葬儀の司会者は、故人を『とうかいりん・ちよのすけ』と紹介しました。
喪主である長男も『とうかいりん』と呼ばれました。それ以外の「東海林」の親族は、『しょうじ』と紹介されました。
故人には(ボーガス注:私の父を含む)三人の弟がおりましたが、同じ「東海林」で『とうかいりん』と『しょうじ』とに読み方が分かれますので、事情を知らない方々は疑問に思われたかもしれません。
私が中学生のとき、父に「兄弟で名字の読み方が違うのはなぜか」と聞いたことがあります。
父は、昭和十年に上京し日本通運に就職しました。会社や地域では「東海林」を『とうかいりん』と読む人はいなく、本人が訂正しても『しょうじ』と呼ばれていました。
当時は、東海林(しょうじ)太郎の「赤城の子守り歌」や「国境の町」が爆発的なヒットで知名度が高かったこともあり、そのまま『しょうじ』を使っておりました。
昭和二十年の東京空襲で家が焼かれたため、(ボーガス注:北海道)上富良野村(ボーガス注:現在の上富良野町)への転勤で、久しぶりに故郷に戻ってきました。
地域には親戚や知人が多くいましたので『とうかいりん』に戻すことは可能だったはずですが、そのまま『しょうじ』を使っておりました。
父のすぐ下の弟は、上富良野町農業協同組合の在職中に亡くなっておりますが、町外に住んだことがなかったためでしょうか、『とうかいりん』でした。
一番下の弟は、上富良野村にいたときは『とうかいりん』だったのですが、昭和二十年に(ボーガス注:北海道)砂川市の会社に就職したため、父と同じような経緯で『しょうじ』となっています。
四人兄弟で(ボーガス注:長男である千代之助氏と三男という)二人は『とうかいりん』と読み、(ボーガス注:次男である私の父と四男という)他の二人は成長過程の地域的な関係で『しょうじ』と読み方が変わってきました
という「人名の読みは難しい」つう「いつもの話」ですが。
コメント欄で地名についての同様の指摘がありますが、小生の住む「埼玉県関係」では
◆埼玉県大里町*15(おおさとまち)と福岡県大里町*16(だいりちょう)
◆埼玉県小川町(おがわまち)と静岡県小川町(こがわちょう)*17
◆埼玉県神川(かみかわ)町と長野県神川(かんがわ)村*18
◆埼玉県川島町(かわじままち)と岐阜県川島町*19、徳島県川島町*20、香川県川島町*21(すべて読みは「かわしまちょう」)
◆埼玉県玉川(たまがわ)村*22と福島県玉川(たまかわ)村
◆埼玉県戸田(とだ)市と静岡県戸田(へだ)村*23
◆埼玉県滑川(なめがわ)町と富山県滑川(なめりかわ)市
◆埼玉県三芳町(みよしまち)と愛媛県三芳町*24、徳島県三芳町*25(すべて読みは「みよしちょう」)
◆埼玉県横瀬町(よこぜまち)と徳島県横瀬町*26(よこせちょう)
◆埼玉県嵐山(らんざん)町と京都の嵐山(あらしやま)
ちなみに埼玉県嵐山町は『本多静六*27』が嵐山渓谷を訪問した際に『京都の嵐山に似ている』として『武蔵嵐山(むさしらんざん:武蔵の嵐山)』と命名したことで「菅谷村→嵐山町」と改名したと言われる。また駅名も「東武東上線菅谷駅→武蔵嵐山駅」と改名されている。
があります。
*1:もはや萩原遼のように除名されても文句は言えないのではないか。
*2:共産党の党員や支持者どころか「社民党など共産党以外の護憲派、左派」においても明らかに敵基地攻撃論反対論が主流なのでこんなことを言っている男が、共産党で「委員長直接選挙」があろうとも当選するわけがないでしょう。右派議員もいるとは言え、一方で左派議員もいる立民ですら当選するかどうか。よくもまあ、これで「委員長直接選挙があれば立候補する」とほざいたもんです。
*3:これについて「意味が分からない」という「清廉潔白な方」は本番行為 - Wikipediaを参照してください。通常、ソープランド以外は本番行為は厳禁の扱いになっています。
*4:とはいえ「ぼったくりバーだと知らずに入店して高額請求された→恐怖を感じて店の灰皿で殴った」ならともかく「本番行為云々」ではあまりにも恥ずかしくて「無罪になってもなあ(有罪よりはましだが)(呆)」感がありますね。
*5:理屈の上では「先制攻撃しない敵基地攻撃論」もあり得ますが、自民党や産経などウヨが主張する「敵基地攻撃論」は「ほぼ100パー先制攻撃論」なので「敵基地攻撃論=先制攻撃論」と言って問題はありません。「先制攻撃論でない敵基地攻撃論」なら「批判、反対意見」も若干は減るでしょうに、ウヨがそういう主張をしないことで「先制攻撃する」という内容に「彼らが非常に固執していること」がわかります。
*6:著書『「基地国家・日本」の形成と展開』(2000年、新日本出版社)、『「集団的自衛権」批判』(2001年、新日本出版社)、『反戦の世界史』(2003年、新日本出版社)、『ルールある経済社会へ』(2004年、新日本出版社)、『9条が世界を変える』(2005年、かもがわ出版)、『靖国問題と日本のアジア外交』(2006年、大月書店)、『平和のために人権を:人道犯罪に挑んだ国連の60年』(2007年、文理閣)、『レーニン最後の模索:社会主義と市場経済』(2009年、大月書店)、『マルクスはどんな憲法をめざしたのか』(2010年、大月書店)、『幻想の抑止力:沖縄に海兵隊はいらない』(2010年、かもがわ出版)、『憲法九条の軍事戦略』、『集団的自衛権の深層』(以上、2013年、平凡社新書)、『日本の領土問題を考える』(2013年、かもがわ出版)、『13歳からの領土問題』(2014年、かもがわ出版)、『慰安婦問題をこれで終わらせる』(2015年、小学館)、『歴史認識をめぐる40章』、『「日本会議」史観の乗り越え方』(以上、2016年、かもがわ出版)、『対米従属の謎』(2017年、平凡社新書)、『日韓が和解する日』(2019年、かもがわ出版)、『安倍政権は「倒れた」が「倒した」のではない』(2020年、かもがわ出版)、『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(2021年、集英社新書)、『13歳からの日米安保条約』(2021年、かもがわ出版)、『「異論の共存」戦略』(2021年、晶文社)など
*7:萩原の除名については例えば 萩原遼氏を除籍(2005.6.23)参照
*8:著書『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』(2007年、築地書館)、『超訳マルクス』(2013年、かもがわ出版)、『「町内会」は義務ですか?』(2014年、小学館新書)、『どこまでやるか、町内会』(2017年、ポプラ新書)、『マンガの「超」リアリズム』(2018年、花伝社)、『不快な表現をやめさせたい!?』(2020年、かもがわ出版)
*9:外務省国連日本政府代表部専門調査員、国連児童基金(ユニセフ)本部コンサルタント、国連人口基金(UNFPA)広報渉外局資金調達官などを経て、2017年から国連女性機関(UN Women)日本事務所長(石川雅恵 - Wikipedia参照)
*10:2004年アテネ五輪、2008年北京五輪柔道女子70kg級金メダル(上野雅恵 - Wikipedia参照)
*11:女性アイドルグループ「メロン記念日」(1999~2010年まで活動)の元メンバー。最近の動向についてはつんく♂プロデュースの元ハロプロアイドルが「生活保護」の果てに「自己破産」していた! | 週刊女性PRIMEを紹介しておきます。(大谷雅恵 - Wikipedia参照)
*12:2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪金メダル(羽生結弦 - Wikipedia)
*13:永世竜王、十九世名人、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世王将、永世棋聖の資格保持者(プロ引退時に正式に名乗れる)。国民栄誉賞受賞者(羽生善治 - Wikipedia参照)
*14:普通に読めば「とうかいりん」なのですが、東海林太郎(歌手)、東海林のり子(芸能レポーター)、東海林さだお(漫画家、ただし本名は庄司。1974年6月16日から2014年12月31日にかけて、約40年間、毎日新聞朝刊に『アサッテ君』を長期連載)など「しょうじ」と読む著名人の影響でむしろ「しょうじ」と読む人が多いと思います。なお、東海林 - Wikipediaが挙げてる例もほとんどが「しょうじ」で「とうかいりん」は東海林毅 (サッカー選手) - Wikipedia(とうかいりん・たけし)しかありません。ちなみに漢字が全く同じ別人の東海林毅 (映画監督) - Wikipedia は読みが「しょうじ・つよし」だそうで思わず吹き出しました。
*27:1866~1952年。東京帝国大学農科大学(現在の東京大学農学部)教授。日比谷公園、北海道の大沼公園、福島県の鶴ヶ城公園、埼玉県の羊山公園、長野県の臥竜公園、石川県の卯辰山公園、福岡県の大濠公園など、多くの公園の設計・改良に関わったため「日本の公園の父」と呼ばれる(本多静六 - Wikipedia参照)。