今日の中国ニュース(2022年4月24日分)

台湾「安倍晋三友の会」発足へ 日台親善を促進したい - 産経ニュース
 いかに安倍が台湾ロビーで元首相とはいえ、あんな下劣な男の「友の会」なんかよく作れるもんです。裏返せば「存命の元首相(森、小泉、福田、麻生(現在、自民党副総裁)、鳩山、菅直人(現在、立憲民主党最高顧問)、野田(現在、立憲民主党最高顧問)、菅義偉)」で他に有力な台湾ロビーがいないと言うことでもあるでしょうが。


米国、台湾への武器供与に遅れ ウクライナ影響 - 産経ニュース
 無論これは1)中国の台湾侵攻はあり得ない、2)現状の台湾軍事力でも十分対応可能という判断でしょう。あるいはそれプラス、3)ロシアとの全面対決を前に当面中国ともめたくないという政治判断もあるかもしれない。


上海コロナ対策と「ネット大衆路線」|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ
 中国のゼロコロナ*1を批判し、今や「知床遊覧船ガー」「ウクライナ戦争ガー」で「コロナを収束扱いしてまるで報じない日本マスゴミ」ですが、浅井先生も指摘するように「そのようにオミクロンを舐めていいかどうか」は疑問でしょう。
 また、「コロナ規制による弊害」が仮に中国にあるにしても浅井先生も指摘するようにそれは「規制緩和」とイコールではありません。
 「営業不振→政府の経済支援」「外出できないことに寄る不便→食料提供など政府の生活支援」などといった方策もあり得るわけです。


【主張】ソロモン諸島 中国の軍事進出許されぬ - 産経ニュース
 「米国が海外に基地を置くのは問題ないが、中国が置くのは駄目だ」ということに躊躇ない「米国&米国のポチ仲間(日豪ニュージーランドや産経のこの記事など)」のデタラメさには心底呆れます
 なお、中国は

有事にソロモン諸島から要請があったときのみ出動するのであって常駐基地など置かない

と反論しており、少なくとも現時点では常駐基地などないことは指摘しておきます。


「中国が侵攻し大被害」台湾が住民動員訓練…ウクライナ国民の結束も刺激に : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン
 過去の日本での「北朝鮮ミサイル発射に備えた避難訓練(今や全く行われない)」と同様の馬鹿げた代物だと思います。
 「中国という仮想敵」を作ることで自らの求心力を高めようという算段でしょう。およそ「まともな民主主義」とは言いがたい愚行です。あえて言えば「やり口が、まるで大阪維新」です。


【正論】権威主義の中露に勝つ情報戦を 東京大学教授・阿古智子 - 産経ニュース
 産経新聞自体が「戦前日本(権威主義国家)礼賛の権威主義体質」なのでこういう批判は「産経以外でやって欲しい」。おそらくはこの教授自体が「産経の同類ウヨ」なのでしょうが。そもそも「中露=日本の隣国にして、国際的影響力も大きい大国」とはいえ「権威主義」云々で「中露しか批判しない」のも「何だかなあ(呆)」です。


台湾人、有事の米軍派遣「信じない」54% 半年で急増: 日本経済新聞
 ウクライナ戦争では「武器支援」はしても米軍自体は戦ってませんからね。「米軍派遣はないと思う」が増加したとは言え、むしろ54%にとどまってる方が驚きです。

 中国が実際に台湾侵攻に踏み切る可能性については、「とてもある」「まあある」と答えた人が38.6%だった。

 常識で考えれば「まずない」が過半数超えるのは当然でしょう(むしろ俺的には「あるかもしれない=38.6%」は「高すぎる」)。むしろウクライナ侵攻に踏み切ったプーチンが常識を逸脱している。


ロシア侵攻「台湾有事」への波紋 米中に戦略修正迫る: 日本経済新聞
 前も別記事で書きましたが「波紋」など、全くないでしょう。
 中国について言えば、独立宣言もないのに「台湾侵攻」などやらかせば、「対中国制裁」が確実に予想される上に、「国民党など台湾内部の独立否定派」の立場が悪くなる(独立派の立場がよくなる)だけだからです。勿論中国は「ロシアの苦戦や国際的なロシア非難」に「やはり侵攻など現実的ではない」との思いを強めたでしょうが、少なくとも「独立宣言のない状況での侵攻」など最初から考えてないでしょう。
 一方で米国も「ウクライナが苦戦している」からといって「中国の台湾侵攻」において「ウクライナの場合と違い、米軍直接投入」など考えてないでしょう。
 まあ、「一つだけありうる波紋」としては「米国の中国批判」の「手控え」ですね。ロシアとの全面対決のために「ウクライナ問題に片がつくまでは」中国と必要以上にもめたくないという話です。

*1:なお、浅井先生も指摘しますが、これは「文字通りのゼロ」ではなく「市中感染ゼロ(感染経路の分からない感染が蔓延することをゼロ)」だそうです。