珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/7日分)(副題:今日も高世に悪口する)

田口八重子さん拉致事件の謎8 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 ウクライナでは2月24日の国民総動員令で、18歳から60歳までの男性は原則として国外に出られなくなっている。
 誰も死にたくはないから、銃を取って戦うことに拒否感を持つ人がたくさんいるのは当然だ。*1
 NHK国際報道で、ロシアの侵攻時、たまたまギリシャにいて今も国に戻らないウクライナ男性エフゲニーさんの苦悩を報じていた。
 ウクライナに帰国したら、もう外には出られない。ポーランドに留まって戦争が終わるのを待つという。悩んだすえ、自分も何かしら貢献したいと、カメラマンの彼は、ウクライナから非難してきた人々のドキュメントを撮影しはじめた。戦闘には参加したくないが、祖国の勝利を祈っていると語る。
(エフゲニーさんは、「戦場で死にたくありません。それは思い描いた人生ではありません」「国を愛する気持ちは強く持っているのだが」と語る。ロシアが侵攻する前の2月上旬だが、(ボーガス注:;世論調査では)「戦う」は3分の1強だけ)。

 まあ当たり前の話ですよね。勇ましいことを言ってる日本ウヨの連中も同じ状況*2で果たして帰国して銃を取る奴がどれほどいる物やら。
 それにしても「ウクライナ戦争と拉致問題をごた混ぜで書くな」と高世には言いたい。
 それにしても過去に珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年6/16日分) - bogus-simotukareのブログで高世記事あなたは日本のために戦えますか? - 高世仁の「諸悪莫作」日記を批判しましたがあなたは日本のために戦えますか? - 高世仁の「諸悪莫作」日記での高世主張「日本人が『国のために戦う』と答えた数字が低いのは嘆かわしい」と、今回の主張誰も死にたくはないから、銃を取って戦うことに拒否感を持つ人がたくさんいるのは当然だ。との整合性はどうなってるのか?(苦笑)
 ウクライナ人も「皆がロシアとの戦争意欲に燃えてるわけではない」わけです。
 似たような記事(ウクライナ国民全てがロシアとの戦争意欲に燃えてるわけではない)として

【詳しく】連日約2万人 なぜ今、ウクライナに帰国? | NHK | ウクライナ情勢
◆イリーナさん(美容師) 首都キーウから避難
2.なぜ、いま帰国するのですか?
 キーウは最近かなり静かなので帰ります。
 ここで仕事を見つけるのは本当に難しいです。
 どの国でも生きていくにはお金が必要ですが、たくさんの人がポーランドにやってきました。工場での製造の仕事もありましたが、ハードな仕事です。
 キーウでは戦時中であっても十分な仕事があります。働きたい人は誰でも、お金を稼ぐことができます。
 私たちは自分の国のことが分かっているので、ポーランドよりは楽なのです。
 もちろん、それほどよいものではありませんが。

◆アローナ・ハブリリュクさん(会計士) 北西部ジトーミル州から避難
2.なぜ、いま帰国するのですか?
 他の家庭での生活は、やはり自宅のようには生活できませんから。
 受け入れ家族には3人の子どもがいて、私たちは疲れてしまったのです。
 もしかしたら、戦争は何か月も続くかもしれないし、1年続くかもしれない。
 私たちにはここにとどまるだけのお金も時間もありません。
 それに、(ウクライナの)職場から「頼む、戻ってくれ」と電話がかかってきました。
 (ウクライナでの)仕事は辞めずにオンラインでしていましたが、もしここに長くとどまったら、おそらく(ウクライナでの仕事は首になり、今住んでいるポーランドでも)仕事はないだろうと思います。ジトーミルでは、それほど多くの爆撃はありませんでした。
 数週間なら仕事をオンラインで続けることができるかもしれません。でも、ずっとは難しいです。
 国営企業という仕事柄、書類や資料が必要なので、毎朝8時に出勤するよう言われています。
戻らなければ、この期間の給料がもらえなくなる。そうなると、私は仕事を辞めて、ポーランドで新しい仕事を見つけなければなりません。しかし、それにはポーランド語を学ぶなど、とても時間がかかります。

 当初は依然として、危険なウクライナになぜ戻るのか疑問でしたが、話を聞かせてもらううちに、避難生活が長引く中で自宅に戻らなければならない、それぞれの悩み、葛藤があることが分かってきました。

を紹介しておきます。

 前回、田口八重子さんに近づいてきた男、「宮本」こと李京雨(リ・ギョンウ)について書いたが、彼の存在は国会答弁にも出てくる。
 1988年3月の参院予算委員会で、大韓航空機爆破事件の実行犯の工作員*3が、蜂谷真一、真由美名義の旅券を使っていたことについて質疑がなされていた。
◆橋本敦議員(共産)
蜂谷真一、蜂谷真由美名義の偽造旅券、この旅券は偽造された場所はどこだとお考えですか
城内康光*4警察庁警備局長
お答えいたします。本件の偽造旅券は蜂谷真一という実在の人の名前を使っておるわけでございます。その関係について調べましたところ、その偽造旅券の作製に、北朝鮮の秘密工作員であることが明らかな宮本明こと李京雨が関係していたということがわかっております。
(後略)

 今大事なことは「田口さんが生きてるかどうか」「生きてるならどうやって帰国させるか」「死んでるならどうやって遺骨を取り戻すか」であって「李京雨が仮に田口さんの拉致実行犯だとして、どのように犯行に及んだか?」なんか「田口さんの帰国などに関係ないから」どうでもいい。勿論「李の処罰」を考えれば話は別ですが、最優先課題は「田口さんの帰国など」であって「李の処罰」ではない。
 そもそも「李が生きてるかどうか自体不明(既に死去した可能性もある)」ですし、北朝鮮から「李の生死も所在も不明(あるいは、李は既に死去した)」「従って李を引き渡せと言われても引き渡せない」などと言われれば現実問題、仮に「北朝鮮の主張は嘘」で「李が本当は生きていて北朝鮮国内にいる(北朝鮮政府も李の所在を知っている)」としてもどうにもならないでしょう。
 そんな「どうでもいいこと(犯行の経緯)」にこだわる「高世のバカさには心底呆れます」が、それはさておき。

国会で、早い時点で北朝鮮拉致の可能性を指摘し政府側の答弁を引き出した橋本敦氏の死に際して、その件が必ずしも報道されていないことが拉致風化を物語る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.10.21
 なんで救う会巣食う会)が橋本氏がお亡くなりになったことを報じないかといえば、それは橋本氏というより日本共産党への敵対心の故なのでしょうね。それでいて、安倍晋三みたいな役立たずのクズには最大限の支持をしているのだから、こいつらどんだけ恣意的でデタラメで、無礼千万な連中だというところです。

と批判があるように「巣くう会」や「救う会言いなりの家族会」の「橋本氏や彼が所属した日本共産党に対する態度」はまさに「忘恩の輩(恩知らず)」としか言い様がない酷い代物です。
 で、高世も「巣くう会や家族会の太鼓持ち幇間」なので何があっても「橋本氏には触れないのかな」と思っていたので意外です。
 この機会に高世ブログを「橋本敦」で検索してみたら、今回の記事以外では「ヒット数はたった1件」、しかも橋本氏よりも、橋本氏の秘書に過ぎない兵本達吉(後に党を除名され、逆恨みから反共右翼活動家に変節)のことばかり書いてるとはいえ、

横田滋さんの逝去によせて7-国会で初の「拉致」答弁 - 高世仁の「諸悪莫作」日記2020.6.13
 1988年3月26日の参院予算委員会で、橋本敦議員が質問に立った。この質疑は、(中略)政府から画期的な次の答弁を引き出している。
梶山静六*5国家公安委員長
 「昭和五十三年以来の一連のアベック行方不明事犯、恐らくは北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚でございます。解明が大変困難ではございますけれども、事態の重大性にかんがみ、今後とも真相究明のために全力を尽くしていかなければならないと考えておりますし、本人はもちろんでございますが、御家族の皆さん方に深い御同情を申し上げる次第であります。
 はっきり「北朝鮮による拉致」の疑いと答えている。当時としては驚くほど踏み込んだ答弁だったが、この国会質疑は『赤旗』以外、わずか2紙がベタ記事を載せただけに終わった。
 振り返れば、拉致問題に関心を高めることができる絶好の機会だったのにと悔やまれる*6

で橋本氏に触れていました。触れているとは言え「たった1件」という辺り、やはり「巣くう会への忖度」でしょうか。
 なお「自分で書いたのにすっかり忘れてました」が、この高世記事横田滋さんの逝去によせて7-国会で初の「拉致」答弁 - 高世仁の「諸悪莫作」日記については拙記事高世仁に突っ込む(2020年6/13日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログでコメントしていました。
 ちなみに、「橋本氏の質問」は「大韓機爆破事件でのいわゆる李恩恵問題」がきっかけでされたものであること、橋本質問当時には不明だったが、後に「李恩恵金賢姫日本語教育係で恐らく、日本人拉致被害者)=恐らく田口さん」と推定されたことを指摘しておきます。

【参考:橋本敦質問】

1988年3月26日/参議院予算委員会での橋本敦議員の質問(抜粋)から「李恩恵質問」「梶山、宇野答弁」を中心に一部引用
◆橋本敦君
 外務省にもう一点聞きますが、その申相玉氏あるいは崔銀姫氏ですが、北朝鮮に連行されたときに、いわゆる東北里招待所、これは訓練所とも金賢姫は言っておりますが、その訓練所で日本人を目撃したということを言っているという情報があるようですが、事実はどうですか。
◆政府委員(藤田公郎君*7
 私もこの金賢姫事件の起こりました後、報道で拝読した覚えがありますが、現物は今持っておりません。
◆橋本敦君
 捜査当局に伺いますが、この発言は恩恵の捜査とも関連し、私が指摘した三組のアベック*8拉致事件とも関連をして、東北里で日本人を目撃したというこういう証言というのは、捜査上は非常に大事な関心を持たなくちゃならぬ、あるいは捜査の重大な端緒にもなり得る、こういう発言、情報だとこう思いますが、どうお考えですか。
◆政府委員(城内康光君)
 お答えいたします。
 東北里でその李恩恵なる人物が日本人を見たというのではなくて、その東北里で李恩恵とそれから金賢姫が一緒だったときに、金賢姫李恩恵から自分、つまり李恩恵金正日の誕生パーティーに出たときに日本人の自分と同じような境遇の、つまり拉致されてきた日本人の男女を見たということを言ったということを伝え聞きしておるわけでございます。
◆橋本敦君
 外務大臣自治大臣にお聞きいただきたいんですが、この三組の男女の人たちが行方不明になってから、家族の心痛というのはこれはもうはかりがたいものがあるんですね。
(中略)
 捜査を預かっていらっしゃる国家公安委員長として、こういう家族の今の苦しみや思いをお聞きになりながらどんなふうにお考えでしょうか。
国務大臣梶山静六君)
 昭和五十三年以来の一連のアベック行方不明事犯、恐らくは北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚でございます。解明が大変困難ではございますけれども、事態の重大性にかんがみ、今後とも真相究明のために全力を尽くしていかなければならないと考えておりますし、本人はもちろんでございますが、御家族の皆さん方に深い御同情を申し上げる次第であります。
◆橋本敦君
 外務大臣、いかがでしょうか。
国務大臣宇野宗佑*9
 ただいま国家公安委員長が申されたような気持ち、全く同じでございます。もし、この近代国家、我々の主権が侵されておったという問題は先ほど申し上げましたけれども、このような今平和な世界において全くもって許しがたい人道上の問題がかりそめにも行われておるということに対しましては、むしろ強い憤りを覚えております。
◆橋本敦君
 二月九日の読売新聞は、「日本の浜を無法の場にするな」、こういう表題で、
『とまれ、「李恩恵」という人物についての真相解明を急ぐべきであり、北朝鮮側によるら致*10が事実とあれば、わが国は北朝鮮に対し、原状の回復*11を求め、同時に、その責任の所在を明確にするための適切な措置をとることが必要である。わが国からわが国民をら致するような国に対しては、それがどの国であれ、動機が何であれ、毅然として対応すべきである。わが国がそのような非人道的無法行為の現場にされるいわれはまったくない。』
 こう言っておりますし、また同じ日の朝日新聞は、
『(ボーガス注:李恩恵疑惑が)事実とすれば、日本の主権にかかわるきわめて重大な事件である。他の国*12の機関が、日本国内から力ずくで日本人を連れ去るといった理不尽なことが、許されるはずはない。日本の警察が北朝鮮にら致されたのではないかとみている三組の男女についても、疑惑は大きく膨らんでいる。』
 こういうように言っておるわけですね。
 私は、政府として、こういう重大な主権侵害事件として、これから事実が明らかになるにつれて毅然たる態度で原状回復*13を含めて処置をしていただきたいということをもう一度重ねて要求するのでありますが、いかがですか。
国務大臣宇野宗佑君)
 先ほども御答弁申し上げましたが、繰り返して申し上げますと、ただいま捜査当局が鋭意捜査中である、したがいまして、あるいは仮定の問題であるかもしれぬ、しかしながら、仮にもしもそうしたことが明らかになれば主権国家として当然とるべき措置*14はとらねばならぬ、これが私の答えであります。

国会会議録検索システムから「李京雨質問」「李恩恵質問」を中心に一部引用
◆橋本敦君
 捜査協力の関係で、警察庁は韓国へ派遣をして捜査をされたという事実があるわけで、それに関連して聞きますが、この蜂谷真一、蜂谷真由美名義の偽造旅券、この旅券は偽造された場所はどこだとお考えですか。
◆政府委員(警察庁警備局長・城内康光君)
 お答えいたします。
 本件の偽造旅券は蜂谷真一という実在の人の名前を使っておるわけでございます。その関係について調べましたところ、その偽造旅券の作成に、北朝鮮の秘密工作員であることが明らかな宮本明こと李京雨が関係していたということがわかっております。
それからまた、金賢姫からのいろいろな事情聴取で、一九八四年、金賢姫が招待所におりましたときに、その年の七月に旅券用の写真を撮影し、それからまた八月にそれに署名をしたというようなことがわかっております。そういったいろいろな諸点を総合いたしまして、北朝鮮において偽造されたというふうに私どもは考えております。
◆橋本敦君
 ところで、この金賢姫を教育したリ・ウネあるいはリ・ウンへなる人物の問題ですが、この人物については鋭意調査を遂げられておるようですが、経過はどうですか。
◆政府委員(城内康光君)
 お答えします。
 この恩恵の所在捜査の進捗状況でございますけれども、李恩恵なる人物を割り出すために、身元に関する情報及び似顔絵をもとにしまして、家出人の手配データなどを利用して、現在幅広く類似の行方不明者について調べておるところでございます。また、ポスター、チラシなどを全国に配布して、広範な広報活動をやっておるわけでございます。
 特に、本件につきましては捜査というよりはむしろ人捜しという分野でございますので、情報などを国民にできるだけ多く提供して御協力を得たいということでございまして、現在進行形であるということでございます。
◆橋本敦君
 これは、警察としてはこの恩恵なる人物は日本女性で、日本から拉致された疑いが強いと見ているんじゃありませんか。
◆政府委員(城内康光君)
 お答えします。
 そのように考えております。
◆橋本敦君
 国家公安委員長として、この恩恵拉致事件についてどう御判断ですか。
国務大臣梶山静六君)
 問題の女性の身元割り出しは困難な面があることは否めないことでありますけれども、日本から拉致をされた疑いの持たれることから、事態の重大性にかんがみ、今後とも国民の協力を得つつ力を尽くす所存でございます。

*1:こうした高世の指摘に「ロシア相手に勇ましい」id:kojitaken氏がどう反応するのか興味深いところです。「出国禁止を非難するのか?。ロシアを利する気か?」などと高世を非難するのか?

*2:但し現在の日本において「同じ状況が起こること」は遠い将来(例えば50年後など)はともかく、近未来(例えば10年以内)ではあり得ないと俺は思っていますが。

*3:金勝一(自殺)と金賢姫(自殺を図ったが失敗し北朝鮮工作員であることを自供)のこと

*4:警視庁公安部長、警察庁警備局長、警察庁次長、警察庁長官など歴任

*5:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党国対委員長、幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官など歴任

*6:まあ当時はそんな扱いだったわけです。

*7:外務省アジア局長、オランダ大使、インドネシア大使、国際協力事業団総裁など歴任

*8:新潟で拉致された蓮池夫妻、福井で拉致された地村夫妻(以上は帰国)、鹿児島で拉致された市川修一、増元るみ子さん(北朝鮮が死亡発表)のこと

*9:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*10:当時は「拉致」表記ではなかった

*11:日本に帰国させるということ

*12:北朝鮮のこと

*13:日本に帰国させるということ

*14:日本に帰国させるということ