「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年5/16日分:荒木和博の巻)

アピール行動と衆院拉致特【調査会NEWS3604】(R4.5.16) : 荒木和博BLOG
 必死に宣伝する荒木ですが、マスコミはほとんど報じないでしょうね。


なぜ北朝鮮は突然コロナで大騒ぎし始めたのか(R4.5.16): 荒木和博BLOG

 これまでコロナ感染者は一人もいないとか言ってきた北朝鮮で突然「建国以来の大動乱」とか言っています。

 6分40秒の動画です。タイトルと説明文だけで見る気が失せます(実際見る価値はないですが)。
 第一にそんなことが「荒木が建前上の活動目的」とする「拉致被害者帰国」と何の関係があるのか。何の関係もない。
 これが「突然のコロナ発表」に絡めて

北朝鮮でコロナがどんな状況にあるのか、など北朝鮮の国内情報を知ることは拉致解決にもつながると思う。今こそ、日本外務省は平壌に常駐事務所を設置すべきだ
北朝鮮に対してワクチン提供などを持ちかけて拉致交渉につなげてはどうか

というなら「拉致と関係ある」といえますがそんな話を荒木は勿論しません。いつもの「北朝鮮崩壊するする詐欺→だから崩壊を待とう、日朝の外交交渉など無意味」という無茶苦茶な話しかしない。今すべきことは

◆崩壊せぬのなら崩壊させよう北朝鮮豊臣秀吉
 ウヨがよくやる「米軍の侵攻」「経済制裁」という奴です。
◆崩壊せぬのならするまで待とう北朝鮮徳川家康

などと「崩壊」を云々することではなく「拉致被害者をどう救出するか」です。「(拉致被害者を)返さぬのなら返させて見せよう、北朝鮮豊臣秀吉)」のわけです。ホトトギスの逸話については後で記事を紹介します(ふと思いついたので書いただけで深い意味はありません。「ホトトギスの逸話と北朝鮮と関係ねえ」といえば全くその通りです)。
 なお、荒木らの「北朝鮮崩壊するする詐欺」については

20年前の、対北朝鮮強硬派の考えや意見を再度ご紹介(なにが「常識人の常識」だか) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2018.1.2
北朝鮮が崩壊する前に亡くなったという話(恵谷治氏)(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2018.5.23

を紹介しておきます。「突然のコロナ発表」レベルでまた「崩壊するする詐欺」の荒木には心底呆れます。
 第二にそんなこと(何故そういう発表を今したのか)は現時点ではわかりようがない。
 可能性としては
【1】今までコロナを封じ込めていたのに、実際に突然、コロナが蔓延した
【2】以前からコロナが蔓延していたが「何らかの理由」により今まで「蔓延していない」と言い張ってきた。しかし「何らかの理由」により「蔓延してる」と発表することにした(「何らかの理由」が何なのかはともかく)
のどちらかでしょう*1が、どちらかなんか分かりようがない。
 それにしても荒木が「北朝鮮は医療体制がお粗末だ。金正恩や側近のような高級幹部ならともかく一般庶民はコロナ感染でいつ死亡するかわからない。首都・平壌のような大都市ならともかく、地方は特にそうだ(なお、以上は俺の要約であって一言一句、同じ訳ではない)」と北朝鮮を小馬鹿にしてるのに「心底呆れます」。
 その理屈なら「北朝鮮にいる拉致被害者だってコロナ感染でいつ死ぬか分からない」わけです。
 拉致被害者が「金正恩や側近のような高級幹部」のような「最高級レベルの医療体制」がしかれてるという保証はない。また仮にそうした「最高級レベルの医療体制」であっても「貧乏国・北朝鮮」では「日本や欧米に比べたら酷い代物」かもしれない。
 拉致被害者の中にはもしかしたら「北朝鮮で基礎疾患を患った人」もいるかもしれない。というか、曽我さんの証言に寄れば「ルーマニア拉致被害者ドイナ・ブンベアさん」は乳がんで死去したそうですが(また、曽我さんも帰国後、初期の乳がんが発見された)。
 「生きているならば*2」ですが「曽我ひとみさん(1959年生まれ、今年で63歳)の母・ミヨシさん(1932年生まれ、今年で90歳)」などは「コロナ死亡の危険性が高い」高齢者の訳です(勿論、ミヨシさんは一例にすぎず、他にも「現在、存命ならば」ですが高齢の拉致被害者はいます)。
 以上のようなことは「北朝鮮の医療体制の貧弱さ」を小馬鹿にする荒木だって「まともな脳みそがあれば気づくはず」です。
 にも関わらず「2002年の小泉訪朝から20年」が経っても救う会(勿論、荒木を含む)と家族会は「即時一括全員帰国以外は認めない」。
 「一部帰国でもいいだろ。どんだけバカなんだよ」と心底呆れます。ちなみにこういう文章も「例のkojitaken氏」は

天皇制と共産党と山本太郎と - kojitakenの日記
 この人*3がもともと、北朝鮮を擁護したり、中国における少数民族弾圧を擁護*4したりするなど、それらに対する日本共産党の立場とは相容れない主張をこれまでにもしてきたことを私は知っており

ということで「北朝鮮擁護」と評価するんでしょうか?
 「ボーガスは拉致被害者がコロナ感染死する危険性を大げさに騒ぐ*5ことで、日朝交渉早期決着*6を呼びかけ、その結果『どんなに北朝鮮に有利な内容でも、日本外務省は飲め』と主張している」とでも評価してくださるんでしょうか?(kojitaken氏はともかく、救う会や家族会はそう評価して俺のような意見を罵倒しそうですが)。
 今日もkojitaken氏に悪口する(2022年5月10日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログにも書きましたが、kojitaken氏には「で、あなたはどうやって拉致問題を解決する気ですか?」「やはりあなたは救う会や家族会の支持者(反北朝鮮の右翼)ですか?。俺は救う会などに対しては批判者ですけど、あなたにとっては俺のような救う会、家族会批判は内容に関係なく、北朝鮮擁護扱いですか?」と悪口しておきます。

【参考:ホトトギスの逸話】
〈鳴かぬなら~〉信長、秀吉、家康とホトトギスの歌に秘められた「徳川史観」の印象操作【麒麟がくる 満喫リポート】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト
 コピー拒否設定なので本文引用ができませんが、〈鳴かぬなら~〉信長、秀吉、家康とホトトギスの歌に秘められた「徳川史観」の印象操作【麒麟がくる 満喫リポート】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイトによればホトトギスの話が最初に出てくるのは、

根岸鎮衛*7が執筆した『耳嚢*8

でその後も

松浦清*9の『甲子夜話*10

に出てくるとのこと。勿論、初出が「信長、秀吉、家康が生きていた時代でない」ということでわかるようにこれは「後世の創作」であって史実ではありません。

*1:荒木は勿論【2】と決めつけています。

*2:残念ながら生きてるという確実な保証はありません

*3:小生のこと

*4:今日もkojitaken氏に悪口する(2022年5月14日分) - bogus-simotukareのブログでも書きましたが俺はそんな北朝鮮、中国擁護はしていません。kojitaken氏には「嘘も大概にしろ」と言いたい。

*5:俺が騒ぐまでもなく普通に考えてその危険性は当然ありますし、まともな人間なら簡単に気づくことです。

*6:「どんな内容でもいい」とはさすがに言いませんが、小泉訪朝から20年も経っている今、早期決着は当然目指すべきでしょう。

*7:1737~1815年。佐渡奉行勘定奉行南町奉行など歴任(根岸鎮衛 - Wikipedia参照)

*8:「耳袋」とも表記される。佐渡奉行在任中の天明5年(1785年)頃から亡くなる直前の文化11年(1814年)まで30年以上に亘って、根岸鎮衛が書き溜めた世間話の随筆集。現在は岩波文庫平凡社東洋文庫平凡社ライブラリー角川ソフィア文庫(但し、角川は抄訳)として刊行(耳嚢 - Wikipedia参照)

*9:1760~1841年。松浦静山とも呼ばれる。平戸藩主。『甲子夜話』の他にも剣術書『剣談』の著書がある。ヤクルト、阪神楽天で監督を務めた野村克也の『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし』は『剣談』が出典で、清本人の発言である(松浦清 - Wikipedia参照)

*10:書名の由来は、この随筆が1821年12月11日(文政4年11月17日)の甲子の夜に書き起こされたものであることによる。その後静山が没する1841年(天保12年)まで20年間にわたり随時書き続けられた。現在は平凡社東洋文庫として刊行(甲子夜話 - Wikipedia参照)