珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/24日分)(副題:今日も高世に悪口する)

ウクライナ最大の課題は経済の維持 - 高世仁のジャーナルな日々

 先日、某テレビ局のトップの人事が新聞に載った。
 おお、Sさんが社長になっているではないか。
 Sさんとはフィリピン囚人の腎臓移植ビジネスの取材で、刑務所の中に一緒に入って囚人をインタビューした思い出がある。

フィリピン今昔紀行―腎移植スキャンダル1 - 高世仁のジャーナルな日々
 私はある通信社*1のマニラ支局で特派員をしていた。
 日本でフィリピンでの腎移植をあっせんする業者が動き出し、1988年、ついに初めての日本人レシピアントが移植を受けることになった。
 ドナーはなんとフィリピンの長期刑の囚人だった。移植手術のために囚人を2週間刑務所外に出す許可をはじめ、深い政府の関与があり、どうみても事実上の国家がらみの臓器売買だと思われた。
 私たちはこの動きをフィリピン側から知り、日本側からは大阪の毎日新聞が取材をはじめていた。
(中略)
 その取材は、テレビ朝日ニュースステーション」、日本テレビ「追跡*2」、TBS特番(吉永春子*3ディレクター制作)と3局で番組化された。

 このネタ(国家ぐるみの腎臓移植ビジネス)は私の独壇場*4で、3局(テレ朝、日テレ、TBS)で放送された。
 私が現場で取材をともにした記者でテレビ局の社長になったのは彼で4人目。私はたまたま出世する人たちとめぐり合わせたのか。

 ということはSさんはテレビ朝日日本テレビTBSのどれかの社員でしょう。そして高世の記事が最初に「テレビ朝日」を持ってきていることから「この取材はテレビ朝日との関係がメインで、Sさんもテレ朝関係者ではないか」と見込みをつけて、まずは「テレビ朝日、社長」でググったら大当たりでした。
 テレビ朝日 新社長に常務の篠塚浩氏を昇任へ | NHKテレ朝社長に篠塚氏内定 前社長が不祥事で辞任 - 産経ニュース(いずれも2022.5.11)などが紹介する篠塚浩テレビ朝日常務(現時点では内定であり、6/29の株主総会で正式に決定)のようですが、何で「某テレビ局」「Sさん」なんてぼかすんですかね。
 実際、「篠塚浩」で検索してヒットした「過去の別の高世記事」では

マスコミからもっと「#MeToo」を - 高世仁のジャーナルな日々2018.4.20
 テレビニュースに映ったテレ朝の取締役報道局長を見ると、おお、篠塚浩さんじゃないか。
 あれはもう30年も前の1988年、私が日本電波ニュース社のマニラ支局にいたころ。報道部の記者だった篠塚さんが東京からやってきて、ニュースステーション(今の報道ステーションの前身)の特集を一緒に作った。取材したのは、無期・長期囚が集められたモンテンルパ刑務所*5での腎臓売買疑惑。このネタは、当時刑務所にカメラを持ち込めた私の「キラーコンテンツ」で、三つの局で番組を作った。その結果、腎臓移植が政治問題化し、利権の温床を破壊したタカセに落とし前をつけさせようと、4人のガンマンが私を狙うようになり、フィリピンから命からがら逃げだすというドラマのような展開があった。
フィリピン今昔紀行―腎移植スキャンダル1 - 高世仁のジャーナルな日々
 篠塚さんはあのとき、25歳か26歳の駆け出しだった。素直でよくがんばる記者だったという印象がある。その後は局内でときどき顔を見かけて挨拶する程度だったが、「取締役報道局長」とは出世したなあ。えらいさんになっても堕落*6しちゃだめだよ。

とはっきりと「篠塚氏の名前を出してる」のに。
 それにしても高世もこうして「昔の自慢話」はできても今の仕事(恐らくジンネット倒産後は何もしていない)は報告できないのだから滑稽です。
 なお、フジテレビの新社長(篠塚氏と同様に6月の株主総会を経て正式に就任)も「港浩一氏(現在はフジ系列の共同テレビ社長)」に内定したそうですが、港氏は「報道畑」篠塚氏とは違い

港浩一 - Wikipedia
◆元フジテレビバラエティセンター長
◆フジテレビ時代は「夕やけニャンニャン」(1985~1987年)、「オールナイトフジ」(1983~1991年)、「とんねるずのみなさんのおかげです」(1988~1997年)、「とんねるずのみなさんのおかげでした」(1997~2018年)などに関与
◆皮肉にも共同テレビ社長時代に、人気番組となったテレビ東京孤独のグルメ』(2012年から放送)、NHKチコちゃんに叱られる!』(2018年から放送)を企画
→当然「一番つながりの深い」フジに「一番最初に」企画を持ち込んだところ「視聴率がとれると思えない」と蹴られたため、テレ東やNHKに企画が持ち込まれたという話らしい。

という御仁です。
 過去において「オレたちひょうきん族」(1981~1989年)、「笑っていいとも!」(1987~2014年)などで一時代を築きながらも最近はそれほどでもない「フジのバラエティ番組」をてこ入れしたいと言うことですかね?

*1:日本電波ニュースのこと

*2:1988~1994年まで放送(追跡 (情報番組) - Wikipedia参照)

*3:1931~2016年。TBS報道制作部長、『JNN報道特集』ディレクター、報道局長など歴任。1991年にTBSを定年退職。その後、番組制作プロダクション「現代センター」代表。担当番組としてTBSラジオ松川事件の謎」、「ゆがんだ青春・全学連闘士のその後(当時、日本共産党と対立していた全学連幹部の島成郎、唐牛健太郎が、『敵の敵は味方』という理屈で右翼の田中清玄から資金供与を受けていた事実を暴露)」、TBSテレビ「天皇と未復員」、「魔の731部隊」。著書『ドキュメント・ガンからの生還』(1986年、新潮文庫)、『さすらいの<未復員>』(1987年、筑摩書房)、『謎の毒薬:推究帝銀事件』(1996年、講談社)、『七三一』(2001年、筑摩書房)、『昭和の事件に触れた』(2003年、講談社) (吉永春子 - Wikipedia参照)

*4:既に「独壇場」という誤用が定着し「正しい使用」と化していますが「独擅場」が本来は正しい(これについては例えば「独壇場」「独擅場」? | ことば(放送用語) - 放送現場の疑問・視聴者の疑問 | NHK放送文化研究所参照)。ちなみに[B!] 「“正しい日本語”というのは幻想だ」…国語辞典のレジェンド編集者がそう言い切る、意外な理由(木下 千寿) @gendai_bizで触れましたが、実は「鳴かず飛ばず」ももともとは「能ある鷹は爪を隠す」的な褒め言葉で今の「うだつが上がらない」という意味での使用は本当は誤用です。

*5:日本人的には「モンテンルパ」といえばあゝモンテンルパの夜は更けて - Wikipediaですね。

*6:この高世記事の時点で「巣くう会、家族会の幇間太鼓持ち」に堕落した高世が良くも言ったもんです。高世の堕落ぶりについては高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を紹介しておきます。