今日のロシアニュース(2022年5月25日分)

ロシアの中の抗議、沈黙の意味を翻訳する 歴史が示す「今の危険度」 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル

◆記者
 政府系の世論調査機関だけでなく独立系のレバダセンターによる調査でも、80%前後がプーチン支持の結果です
◆奈倉有里氏*1
 支持率の増大は、沈黙と恐怖の増大を示すものだと思います。

 奈倉発言には「何だかなあ」ですね。勿論、レバダセンターが「欧米の手先」としてプーチン政権に敵視される現状において「迫害の恐怖」を考えればこうした「高い数値」を鵜呑みにはできませんが、一方で「真意ではない」と見なす根拠は何もないでしょう。「反プーチン」という立場で「願望」を語るのは辞めて欲しい。


プーチン氏、年金・最低賃金を1割引き上げる方針表明…物価上昇による世論の反発抑える狙い : 読売新聞オンライン
 いかに「独裁色が強い」「大統領選などについて不正選挙の疑い」「国会に議席がある野党(ロシア共産党、公正ロシア*2、祖国、市民プラットフォーム、エル・デー・ペー・エル(旧称:ロシア自民党)(ロシアの政党 - Wikipedia参照))も衛星政党化している疑い*3」とはいえ、一応「選挙で民主的に選ばれてる建前」で「完全な一党独裁体制」でない以上、戦争が苦境に追い込まれれば、こうした人気取りをある程度やらざるを得ないということでしょう。


ロシア大使 平和記念式典招待されず「恥ずべき措置だ」と反発 | NHK | ウクライナ情勢
 むしろ招待されたら、反核市民団体などからの「核兵器禁止条約にロシアも調印して欲しい」「プーチンの核恫喝は許せない」「平和のためにウクライナから撤退せよ」といった抗議、批判が確実に予想されるのですが「それでもいい」んですかね?
 それとも「ウクライナ侵攻」を理由に「招待されなかったこと」に反射的に「逆ギレ」しているだけなのか。
 まあ、広島市などは「反ロシア派のテロ」を恐れたのかもしれませんが、「警備体制をしっかり整備した上で」、あえて呼んで*4核兵器禁止条約への調印」「ウクライナからの撤兵」などを求めても良かったのではないか。


北海道にロシアから船が、ウニが。なぜ?価格は? | NHK | WEB特集

ウクライナ侵攻以降も、ロシア産のウニって輸入しても問題ないんですか?」
 先ほどの会社の担当者に疑問をぶつけてみるとー。
「問題ないよ。水産物輸入禁止の対象になっていないからね」
 念のため、農林水産省の担当者にも聞いてみるとー。
「ウニなど水産物輸入禁止の対象ではありません。輸入しても問題ありません」

 「ウニやイクラなど海産物は(制裁対象になった場合、被害を受ける業者*5に配慮して)制裁対象から外す」て、いいんですかね、そんなことで。
 仮に「対象外にしてもそれほど大きな問題はない(ロシアにとってそれほどの収入源ではない)」としても「制裁の趣旨に完全に反する」んじゃないのか。
 勿論「制裁措置で輸入禁止」にした場合「被害を受ける業者の経済補償」はする必要がありますが。
 なお、それでも「先行き不安(ロシア産ウニが制裁措置の対象になる可能性はゼロではない)→ロシア産ウニの買い占め」「カナダ産ウニなど代替品も現時点ではまだ十分確保できてない」でウニは品不足となり価格が高騰しているそうです。

*1:著書『夕暮れに夜明けの歌を:文学を探しにロシアに行く』(2021年、イーストプレス)、『アレクサンドル・ブローク詩学と生涯』(2021年、未知谷)

*2:2006年にロシア生活党ロシア年金党が合同し結成された(公正ロシア - Wikipedia参照)

*3:このように言われるのは例えば「アレクセイ・ナワリヌイ - Wikipedia」に至っては国会議員選挙への出馬それ自体が事実上拒否されたからです。とはいえ、ロシア地方議会 野党議員がウクライナからの軍撤退を訴える | NHK | ウクライナ情勢を信じるならばロシア共産党プーチン批判をしたそうなので「完全な衛星政党」化はしてないようです。

*4:まあ呼んでも来ないかもしれませんが。向こうもロシア批判派による「テロの恐れ」「抗議や批判の可能性」は理解しているでしょう。

*5:勿論漁業者は当然ですが、他にも「スーパー、デパート」「外食チェーン(回転寿司など)」が考えられます。