珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/27日分)(副題:『即時一括全員帰国路線が二人を見捨てた』という高世の救う会、家族会批判に驚く)

なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(2) - 高世仁のジャーナルな日々
 拙記事珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/26日分)(副題:今日も高世とkojitakenに悪口する) - bogus-simotukareのブログで批判した高世記事なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか? - 高世仁のジャーナルな日々の続きです。

副題:『即時一括全員帰国路線が二人を見捨てた』という高世の救う会、家族会批判に驚く

と書きましたがなんと高世が「はじめてのおつかい (テレビ番組) - Wikipedia」「はじめてのアコム」ならぬ「はじめての救う会、家族会批判」に踏み切りました(詳しくは後で触れます)。

◆『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)の著者・蓮池透*1
◆『安倍首相は拉致問題を解決できない』(2018年、青灯社)の著者・和田春樹氏*2

を思わせる批判でびっくりです。
 今回の批判路線を今後も続けるのであれば、それはそれで高世を評価します。勿論俺も「何でもかんでも高世を批判したい」「こじつけと詭弁を使ってでも高世を批判したい」訳ではありません。
 ただしまずは「沖縄基地問題での高世批判」です。

 22日の「スーパーモーニング」でコメンテーターの田中優子*3がいいことを言っていた。
「72年の(返還の)とき、沖縄の人々は、日本には憲法9条があるから、基地のない沖縄を実現できるだろうとお思いになって復帰したわけですよね。ところが50年間、それ(基地)はそのまま放置された。さらに新しい基地をいま作ろうとしている。それを思うと、私自身が本土の人間として沖縄の人々を裏切り続けたような気持になってしまうんですよね。
 ですから、これから具体的にどうしたらいいかということを考えなければならない。
 一つは、とにかく、ある一定割合、他のどこかに移すということを決めてしまう必要があると思うんです。可能かどうかってことじゃなくて、まず移すと決めてしまう。*4
 日米安保が大事であれば、他の自治*5がこのこと(基地を移すということ)に真剣に取り組むべき、立ち向かうべきなんですよ。」
 沖縄基地を他の自治体が引き受けようとはっきり言う識者が少ない*6なか、このコメントには思わず「そのとおり!」と叫んだ。この考え方がもっと広まってほしい*7

 なお、「スーパーモーニング*8」は「サンデーモーニング*9」の誤記です。また「タイトルが北朝鮮拉致問題なのに関係ないことを書くな」ですがそれはさておき。
 高世が以前放言していた「本土引き受け論*10」ですね。「お前はまだそんなバカなことをほざくのか、高世」ですね。
 田中氏の学者としての能力は知りませんし、興味もない。彼女の本を一冊も読んだことがないし今後も読まないと思いますが、この件では「田中はバカやなあ、何が本土移設や(呆)」としか思わない。勿論、ここでid:Mukkeというバカが以前、『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)という本の著者である「早稲田大学の某教授(以下、黒澤映画『まあだだよ』の内田百閒風に甘木教授とでも呼ぶ、Mukkeは甘木の弟子らしい)」を「甘木・早稲田大学教授は偉大なチベット学者だ、ボーガスごときが甘木さんを批判するな!」と強弁して擁護したように「田中氏は偉大な江戸学者だ!」といっても何の擁護にもなりません。
 それはともかく、以前も別記事で「高世の本土移設論」を批判しましたが「本土のどこが引き受けるのか(そんなところはない)」という現実性のなさといい、「本土の人間が基地被害を受けるだけではないか」という論理性のなさといい話になりません。
 そもそも沖縄の基地は、米軍の

◆板付基地(福岡県)
 板付基地訴訟で知られる。1972年に米軍が撤退(沖縄返還と同時期なのは勿論偶然ではありません。沖縄に移転したと言うことです)。現在は福岡空港
福岡空港 - Wikipedia参照)
◆入間基地(埼玉県)
 現在はジョンソン・タウン - Wikipediaとして跡地の一部が観光地化している
内灘基地(石川県)
 内灘闘争 - Wikipediaで知られる
◆立川基地(東京都)
 1977年まで米軍が駐留。砂川闘争 - Wikipediaで知られる。

など本土の基地を移してできたもんです。例えば、これについては川名晋史*11『基地の消長・1968~1973:日本本土の米軍基地「撤退」政策』(2020年、勁草書房)という著書があります。
 川名著書については以下の記事を紹介しておきます。

川名晋史准教授 新著『基地の消長1968-1973』 研究成果に各メディアが注目 | リベラルアーツ研究教育院 News | 東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院2020.9.18
◆基地は⽇本を直接に防衛(defense)するために存在するのではない。
→米軍の世界戦略のために存在するという「米軍について一定の知識がある人間」にとっては常識の話です。日本防衛が目的ならベトナム戦争イラク戦争で米軍基地から出撃するわけもない。
◆東京(横⽥)の戦闘機は、1971年に沖縄(嘉⼿納)に移転した。当初、⽶本⼟、もしくはグアム等への移転が計画されていたが、より⽇本本⼟に近い沖縄に変更された。
◆米国は本土復帰前の沖縄を日本本土で政治的に問題のある基地の収納先(repository)と位置づけていた。本土基地の沖縄移転は、沖縄の本土復帰前(1969年から1971年のあいだ)に、駆け込み的に行われた。それは米国側にとっては基地移転にかかる政治的費用の節約を企図したものだった。

川名晋史准教授の『基地の消長 1968-1973―日本本土の米軍基地「撤退」政策』が「猪木正道賞特別賞」を受賞 | リベラルアーツ研究教育院 News | 東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院2021.12.16
◆川名晋史准教授のコメント
 本書は今から50年前、沖縄返還(1972年)の陰で同時進行していた日本本土の米軍基地の撤退をめぐる米国側の政策決定過程を分析したものです。 同時期、日本本土とくに関東一円にあった米軍基地は沖縄へ移ります。
 ですから『基地の消長』の消は(ボーガス注:『福岡の板付基地』などもありますが、主として)東京、長は沖縄のことです。

 なお、「コピペ禁止設定」になってるので、ここに引用できませんが[歩く 聞く 考える] 沖縄の米軍基地 国外移転は可能 世論変えたい 東京工業大大学院准教授 川名晋史さん | 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター(2022.5.11)という中国新聞のインタビュー記事で川名准教授は

◆拙著『基地の消長』にも書いたが沖縄の基地は、『1970年代初頭に板付基地(今の福岡空港)など、本土の基地を移設した』ものだ。本土でも基地被害への反発は大きかった。それをまた『本土で引き取って意味があるのか』。砂川闘争や内灘闘争など、本土の基地反対運動が無意味だったというのか。沖縄の基地について、本土引き受け論には反対だ。あくまでも国外移設を目指すべきだ。過去にフィリピンの基地は国外移設された。様々な事情が違うので単純比較できないがフィリピンでできた国外移設が日本でできないとは思わない。ウクライナ戦争を理由とした米軍基地強化論に全く賛同できない。ウクライナと「日本の米軍基地」と何の関係があるのか。何の関係もない。ウクライナ戦争については「ヨーロッパの米軍基地」で対応するに決まってる。
(以上は俺の要約)

などと主張しています(それにしてもkojitakenの日記ウクライナ戦争を理由とした米軍基地強化論に全く賛同できない。ウクライナと「日本の米軍基地」と何の関係があるのか。何の関係もない。ウクライナ戦争については「ヨーロッパの米軍基地」で対応するに決まってる。などという川名氏のような指摘はせず、『れいわ批判』しかしないことには心底呆れます。どれほど政治音痴なのか)。
 「フィリピンの米軍基地国外移設」については

◆松宮敏樹*12『こうして米軍基地は撤去された:フィリピンの選択』(1996年、新日本出版社
◆ ローランド・G・シンブラン*13『フィリピン民衆vs米軍駐留』(2012年、凱風社)

という著書もあり日本でも割と有名かと思います。
 川名氏の主張の方こそこのコメントには思わず「そのとおり!」と叫んだ。この考え方がもっと広まってほしいでしょう。少なくとも俺にとってはそうです。
 「本土引き受け論を放言するバカ共」の多くは沖縄の基地は、『1970年代初頭に板付基地(今の福岡空港)など、本土の基地を移設した』ものだを知らないのではないかと俺は疑っています。
 大体「それなら田中さんや高世さんが『ご自分が住む自治体』が米軍基地を引き取るように運動してください」といわれたら彼らはそうするのか?
 大体基地被害があるのは沖縄だけなのか。そんなことはないわけです。
 「基地が一番集中してるのは沖縄」であるにせよ「青森の三沢基地」「東京の横田基地」「広島の岩国基地」など本土にも米軍基地はあります。
 そもそもここで何故「日米安保はそもそも必要なのか」「日米安保が必要だとしても『駐留なき安保』では駄目なのか。戦前、日本は日英同盟、日独伊三国同盟という軍事同盟を一時結んでいたが、外国軍基地など国内になかったではないか」などという話にならないのか。
 れいわをパターナリズムと呼ぶことに賛同できない&「タイトルと内容に酷いずれがある」駄文に呆れる(副題:今日もkojitaken氏に悪口する(2022年5月23日分) - bogus-simotukareのブログでも触れましたがid:kojitakenに奴の駄記事中公新書から中北浩爾『日本共産党』、黒木登志夫『変異ウイルスとの闘い』が発売された - kojitakenの日記「俺の高世批判」を「不当な攻撃」呼ばわりされましたが、kojitakenには「お前も本土で沖縄基地を引き受けるべきだと思うのか?」と聞きたくなります。
 ええ、俺は「岡村勲や土師守」「名古屋闇サイト事件における被害者の母親の主張を批判する(1) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判する母親」のような「恨み辛みを根に持つタイプ*14」なので「俺の高世批判全て」を「不当な言いがかり」であるかのように誹謗したkojitakenには今後も悪口します。

「それからもう一つは、すでに有志の方たちが案を作っていますけど、沖縄にアジアの人たちが交流できる、学び合えるようなセンターを作る、そういう拠点にするということ。」

 そうした考えに反対はしませんが基地問題とは全く関係ない話です。高世の「沖縄基地県外移設話」はここで終わりついに「皆さんお待ちかね(?)」の「高世の救う会、家族会批判」です。

 この合意で評価できる点は、北朝鮮が「拉致問題は解決済み」との立場を改め、拉致被害者の再調査を行うと約束したことだ。
 北朝鮮では拉致被害者は厳重に管理されているから、いまさら「調査」など必要ないのは分かっているのだが、これは北朝鮮に「調べたらさらに見つかりました」と新たな被害者を出させるための方便*15である。
 「合意」にもとづき、北朝鮮が「調査」の結果として「2人が見つかりました」と伝えてきたのだから、当初の戦略からいえば大成功のはずである。
 それなのに、日本政府は非公式にこの調査結果を聞いただけで、正式な調査報告書を受け取ることを拒否し、この情報を国民にも隠しているというのだ。
 なぜか。
 それは安倍晋三首相が、「全ての拉致被害者の即時全員一括帰国」という一気にすべてを完全解決する方針で拉致問題に臨んでいたからだと推測する。
 「全ての拉致被害者」は生存していることが前提で、(ボーガス注:北朝鮮が死亡発表した)横田めぐみさんや田口八重子さんらが必ず含まれていなければならない。たとえ田中さんと金田さんの2人の拉致を北朝鮮が新たに認めたとしても、「8人死亡」がそのままならば受け入れることはできないというのだろう。
 つまり「(ボーガス注:ストックホルム)合意」時の漸進策*16が「全ての拉致被害者の即時全員一括帰国」路線によって潰されたのである。
 安倍首相の「全ての拉致被害者の即時全員一括帰国」は、「家族会」とその支援団体*17である「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)の方針であり、「家族会」と「救う会」は熱心な安倍応援団だった。
 田中実さんには「家族会」に参加する身寄りはおらず、「他の被害者」つまり横田めぐみさんなど「死亡」とされた被害者の新たな情報がないのであれば、こんな調査結果は受け入れられないとの結論に到ったのだろう。
 こうして「全ての拉致被害者の即時全員一括帰国」路線は、ストックホルム合意が目指した戦略を押しつぶしただけでなく、同じ拉致被害者の間に「差別」(「国民の理解を得られない」被害者がいるというのだ!)を持ちこみ、見捨てられる被害者*18を生む結果にもなったのである。
 なお、2人の拉致被害者が政府に8年ものあいだ事実上見捨てられている事態について、「家族会」、「救う会」は何らアクションを起こしていない。でははたして「全ての拉致被害者の即時全員一括帰国」路線は、拉致問題の解決に導くのかどうか*19を見ていこう。
(つづく)

 俺は

珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/26日分)(副題:今日も高世とkojitakenに悪口する) - bogus-simotukareのブログ
 なおなぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか? - 高世仁のジャーナルな日々については「高世の駄文」を読まなくても、簡単に答えが出ます。
 「即時一括全員帰国以外は認めない」と家族会、救う会が言っていること、そしてそれに政府が同調しているからです。
 高世が本気で「二人を見捨てるな」と政府に言いたいなら「即時一括全員帰国以外は認めない」と家族会、救う会が言っていることを「二人の帰国を妨害するな」と批判すべきでしょう。勿論高世はそんなことはしません。中途半端というかバカというか、高世には心底呆れます。そんな高世を批判しないkojitakenにも心底呆れます。

と以前書きましたが『高世が今回の記事で主張していること』も要するに俺の「即時一括全員帰国以外は認めない」と家族会、救う会が言っていること、そしてそれに政府が同調しているからです。と全く同じです。
 俺は

そういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
 私見では、そんなこと高世はしないでしょう。彼には、巣食う会と家族会から疎遠になるという選択肢はあるかもですが、全面的に批判をするほどの度胸はないのではないか。いや、もちろんこれは私の個人的な見解ですから、どうかはわかりません。彼が陳謝をしたら、それは記事に取り上げたいと思います。

と予想したid:Bill_McCreary さん同様に「絶対に高世は救う会、家族会を批判しない」と思っていました。
 だから過去記事にも

珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/26日分)(副題:今日も高世とkojitakenに悪口する) - bogus-simotukareのブログ
 なおなぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか? - 高世仁のジャーナルな日々については「高世の駄文」を読まなくても、簡単に答えが出ます。
 「即時一括全員帰国以外は認めない」と家族会、救う会が言っていること、そしてそれに政府が同調しているからです。
 高世が本気で「二人を見捨てるな」と政府に言いたいなら「即時一括全員帰国以外は認めない」と家族会、救う会が言っていることを「二人の帰国を妨害するな」と批判すべきでしょう。勿論高世はそんなことはしません。中途半端というかバカというか、高世には心底呆れます。そんな高世を批判しないkojitakenにも心底呆れます。

と書いたので今回の高世記事(救う会、家族会の『即時一括全員帰国方針』批判)

なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(2) - 高世仁のジャーナルな日々
「全ての拉致被害者の即時全員一括帰国」路線は、ストックホルム合意が目指した戦略を押しつぶしただけでなく、同じ拉致被害者の間に「差別」(「国民の理解を得られない」被害者がいるというのだ!)を持ちこみ、見捨てられる被害者を生む結果にもなったのである。
 なお、2人の拉致被害者が政府に8年ものあいだ事実上見捨てられている事態について、「家族会」、「救う会」は何らアクションを起こしていない。

は意外です。別に「二人を見捨てた事件」がなくても「現実的でない」「段階的帰国で何が悪いのか」という意味で『即時一括全員帰国方針』は間違っていますが、ここでの高世の批判自体は正論でしょう。
 「2002年の小泉訪朝から20年経って、やっと救う会、家族会批判か」「ジンネットが潰れてやっと(以下略)」とは思いますが、批判自体は評価します。
 いずれにせよ、「救う会や家族会に忖度して、批判を避けていた、逃げていただけ」で高世も内心では俺やid:Bill_McCreary さん同様に『即時一括全員帰国方針』には以前から否定的だったのでしょう。そしてついに奴は『即時一括全員帰国方針』批判に打って出ました。
 高世はさすがに「西岡救う会会長」「島田救う会副会長」「荒木特定失踪者問題調査会代表」ほどの「クズ」ではなかったわけです。
 次は高世にはそういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ということで「小泉元首相らに陳謝して欲しい」「家族会に蓮池透氏との和解を呼びかけて欲しい」ところです。
 まずは

なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(2) - 高世仁のジャーナルな日々
 でははたして「全ての拉致被害者の即時全員一括帰国」路線は、拉致問題の解決に導くのかどうかを見ていこう。
(つづく)

という高世の次の記事を待つことにします。勿論その高世記事についても、拙ブログで記事にしてコメントする予定です。

*1:著書『拉致』(2009年、かもがわ出版)、『拉致対論』(共著、2009年、太田出版)、『拉致問題を考えなおす』(共著、2010年、青灯社)、『私が愛した東京電力福島第一原発の保守管理者として』(2011年、かもがわ出版)、『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版)、『拉致と日本人』(共著、2017年、岩波書店)、『告発:日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由』(2018年、ビジネス社)など

*2:東京大学名誉教授。著書『血の日曜日ロシア革命の発端』(共著、1970年、中公新書)、『農民革命の世界:エセーニンとマフノ』(1978年、東京大学出版会)、『私の見たペレストロイカゴルバチョフ時代のモスクワ』(1987年、岩波新書)、『北方領土問題を考える』(1990年、岩波書店)、『ペレストロイカ:成果と危機』(1990年、岩波新書)、『開国:日露国境交渉』(1991年、NHKブックス)、『歴史としての社会主義』(1992年、岩波新書)、『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『歴史としての野坂参三』(1996年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『北方領土問題』(1999年、朝日選書)、『日朝国交交渉と緊張緩和』(編著、1999年、岩波ブックレット)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『東北アジア共同の家:新地域主義宣言』(2003年、平凡社)、『同時代批評:日朝関係と拉致問題 2002年9月~2005年1月』(2005年、彩流社)、『テロルと改革:アレクサンドル二世暗殺前後』(2005年、山川出版社)、『ある戦後精神の形成:1938〜1965』(2006年、岩波書店)、『日露戦争 起源と開戦(上)(下)』(2010年、岩波書店)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『領土問題をどう解決するか』(2012年、平凡社新書)、『「平和国家」の誕生:戦後日本の原点と変容』(2015年、岩波書店)、『慰安婦問題の解決のために』(2015年、平凡社新書)、『アジア女性基金慰安婦問題:回想と検証』(2016年、明石書店)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、 青灯社)、『レーニン:二十世紀共産主義運動の父』(2017年、山川出版社世界史リブレット人)、『ロシア革命』、『スターリン批判・1953〜56年:一人の独裁者の死が、いかに20世紀世界を揺り動かしたか』(以上、2018年、作品社)、『韓国併合110年後の真実:条約による併合という欺瞞』(2019年、岩波ブックレット)、『朝鮮戦争70年』(共著、2020年、かもがわ出版)、『慰安婦問題の解決に何が必要か』(2020年、青灯社)など

*3:法政大学名誉教授。元法政大学総長。週刊金曜日編集委員。著書『江戸の想像力』(1992年、ちくま学芸文庫)、『江戸の音』(1997年、河出文庫)、『江戸の恋』(2002年、集英社新書)、『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』(2004年、集英社新書)、『江戸はネットワーク』(2008年、平凡社ライブラリー)、『未来のための江戸学』(2009年、小学館101新書)、『春画のからくり』(2009年、ちくま文庫)、『江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?』(2010年、小学館101新書)、 『江戸百夢:近世図像学の楽しみ』、『きもの草子』(以上、2010年、ちくま文庫)、『グローバリゼーションの中の江戸』(2012年、岩波ジュニア新書)、『張形と江戸女』(2013年、ちくま文庫)、『芸者と遊び』(2016年、角川ソフィア文庫)、『遊廓と日本人』(2021年、講談社現代新書)など

*4:「沖縄の米軍基地をどうなくすか」という方法論はともかく「可能かどうかってことじゃなくて、まずなくすと決めてしまう。」というなら俺も異論はありません。そもそも今は「沖縄の基地をなくす」ということすら決まっていません。

*5:「国」ではなく「他の自治体」という表現からわかるように、田中氏は明らかに「本土移設論」ですね。国外移設論ならこんな言葉は出てきません。

*6:当たり前でしょう。現実性がそもそもありません。なお、その数少ない「本土移設論者の一人」が高橋哲哉氏(東京大学名誉教授)です。一方「後で紹介しますが」そうした「本土移設路線」を「本土のどこが引き受けるのか?(どこも引き受けない)」「本土が基地被害に遭うだけではないか」「砂川闘争などの『本土の過去の米軍基地反対闘争』の意義を否定するのか」として[歩く 聞く 考える] 沖縄の米軍基地 国外移転は可能 世論変えたい 東京工業大大学院准教授 川名晋史さん | 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンターで批判しているのが川名晋史氏(東京工業大学准教授)です。

*7:広まるわけもない。高世もどれほどバカなのか

*8:1993年~2011年までテレビ朝日系列で放送されていた平日朝のワイドショー

*9:TBSテレビ系列で1987年10月から毎週日曜日の朝(8:30~10時)に生放送されている関口宏が総合司会を務める報道番組

*10:これについては、高橋哲哉『沖縄の米軍基地 「県外移設」を考える』(2015年、集英社新書)、『日米安保と沖縄基地論争』(2021年、朝日新聞出版)、沖縄の米軍基地を「本土」で引き取る!編集委員会『沖縄の米軍基地を「本土」で引き取る!:市民からの提案』(2019年、コモンズ)といった著書がある。

*11:東京工業大学准教授。著書『基地の政治学:戦後米国の海外基地拡大政策の起源』(2012年、白桃書房

*12:元「赤旗」マニラ特派員(アマゾンの著者紹介)

*13:フィリピン大学教授(アマゾンの著者紹介)

*14:ただし俺個人は岡村や土師、母親の主張には批判的ですが

*15:こうした方便を「そんな方便は不要、北朝鮮はすぐに拉致被害者を出せ。日本政府もそのように要請せよ。再調査などいらない」と無茶苦茶言ってきたのが救う会、家族会で、それに長年高世は同調してきましたが、今回「拉致被害者帰国のためには、嘘も方便」と言い出し「救う会、家族会批判」にシフトしました。俺も全く同感ですね。

*16:「漸進策が潰された」といえば「平壌宣言で合意した国交正常化交渉の方針」もその一つです。

*17:自称「支援団体」にすぎずやってることはどう見ても「家族会の政治利用」でしかありません。だからこそ蓮池透氏は「最終的には」救う会を批判しました。

*18:「即時全員一括帰国」路線では他にも「日本人妻」が見捨てられました。これについてはぜひ購入して読んでみたい(「ドキュメント 朝鮮で見た〈日本〉: 知られざる隣国との絆」)(こういう基本的なことをどうにかしてもらわないとどうしようもない) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を紹介しておきます。

*19:「いや、導かない」という反語が予想されますね。