今日のロシアニュース(2022年6月3日分)

【正論】日本の「絶対平和主義」の劣化 東京外国語大学教授・篠田英朗 - 産経ニュース
【1】橋下や山本太郎のロシア擁護を「戦後平和主義ガー」とデマ中傷
→共産や社民はロシア批判してるので言いがかりも甚だしい。むしろ改憲右派の安倍や鈴木がロシア擁護してるし、山本はともかく橋下は護憲派ではない(むしろ改憲派
【2】「九条擁護を主張する人間はウクライナのように日本が侵略されてもいいのか」と誹謗
→政府見解では「専守防衛」は九条に反しないので、改憲しなくても日本への侵攻には対応できるし、そもそも九条改憲自民党が目指してるのは集団的自衛権行使(海外での米軍との共同軍事作戦)。また、どこの国が日本に侵攻するというのか?。ウクライナで苦戦するロシアにはそんな余裕はないし、ロシアへの国連総会非難決議や経済制裁を見ながら、中国や北朝鮮がそんなことをやるわけもない。
という酷いデマ中傷、言いがかりです。劣化しているのは産経や篠田の方です。
 しかし篠田*1て昔からこんな低レベルだったのか、割と最近*2たがが外れたのか。まあ最近たがが外れたのだとしても「まともぶってた時」も本質は非常識ウヨだったのでしょう。篠田は詐欺師としか言い様がない。


プーチン氏、食料危機は「ロシアのせいでない」 米欧の制裁批判 | 毎日新聞
 勿論「ロシア以外の要因も当然ある*3」とはいえ、「ロシアのせいではない」とは到底いえないでしょうが、「ロシアのせい」だと批判してもプーチンが「分かりました、是正します」という保障がどこにもないことは最初からわかりきってるのであり、「(ウクライナや欧米などは)事前に何か手が打てなかったのか?」とは思います。


ロシアのモルドバ侵攻「非現実的」 北欧も可能性低い―防衛研究所の兵頭氏:時事ドットコム
 ロシア軍がウクライナで苦戦してる今、いくらモルドバが「ロシアと地続きで親露勢力もいる」とはいえそりゃ侵攻の可能性は低いでしょう。当然、海があって親露勢力などいない北海道に侵攻する可能性は皆無です。
 しかしこうなると「フィンランドスウェーデンモルドバと違って親露勢力などいない)のNATO加盟」はやはり「NATO加盟派(政権与党)の火事場泥棒、焼け太り」ですね。だからこそ「急いで加盟申請した」わけです。時間が経てば経つほど「ロシアの脅威感」が薄れ「加入論が衰えていく」と見たのでしょう。


首相、プーチン氏への働きかけ否定 「まずは強い対露制裁」 - 産経ニュース
 働きかけたからと言って今のプーチンが応じるとも思えませんが「その機会があれば働きかける」というのが適切ではないか。
 「制裁して相手が降参するまで何もしない(岸田発言の要約)」て、「対露制裁とはいろいろ違いがある」とはいえそんな放置プレーで「小泉訪朝から20年進展がない北朝鮮拉致」を考えればこういう物言いはいかがなものか。


旧ソ連の抑留死、新たに11人特定 - 産経ニュース
 1991年にソ連が崩壊して30年以上が経つのに「シベリア抑留」ですら「これ」です。
 拉致問題について「即時一括全員帰国以外認めない」などというのがいかに非現実的かと改めて思います。

*1:著書『「国家主権」という思想』(2012年、勁草書房)、『平和構築入門』(2013年、ちくま新書)、『国際紛争を読み解く五つの視座』(2015年、講談社選書メチエ)、『集団的自衛権の思想史:憲法九条と日米安保』(2016年、風行社)、『ほんとうの憲法:戦後日本憲法学批判』(2017年、ちくま新書)、『憲法学の病』(2019年、新潮新書)、『はじめての憲法』(2019年、ちくまプリマー新書)、『紛争解決ってなんだろう』(2021年、ちくまプリマー新書)など。

*2:とはいえ、『ほんとうの憲法:戦後日本憲法学批判』(2017年、ちくま新書)、『憲法学の病』(2019年、新潮新書)なんて本を出した時点で今回と同様の誹謗をしていたのでしょうが。筑摩書房もこんな男の本を出していていいのか?

*3:この点ではプーチンの指摘は「全くの嘘」ではありません。