今日の朝鮮・韓国ニュース(2022年6月11日分)

【産経抄】6月14日 - 産経ニュース

 米国の著名なコラムニスト、トーマス・フリードマンさん*1は外国旅行のたびに、その国のマクドナルドのハンバーガーを楽しんできた。そのうちある仮説を思いつく。
マクドナルドのある国同士は戦争をしない。チェーン展開を支える中産階級が育てば、国民は戦争をするより、ハンバーガーを求めて列に並ぶ方を選ぶからだ。
▼もっとも、フリードマンさんが著作でこの理論*2を発表するとすぐ、ほころびが明らかになる*3。1999年、コソボ紛争を起こしたセルビアに対して北大西洋条約機構NATO)が空爆に踏み切ったからだ。今回のロシアによるウクライナ侵攻により、理論の破綻は決定的となる。両国とも多くのマックファンを抱えてきた*4

 マック理論(?)と似たような考えで行われたのがやはり「太陽政策」でしょう。平たく言えば「金持ち喧嘩せず」という奴です。つまりは太陽政策とは一部のウヨが悪口するような「北朝鮮シンパ」ではない。


<独自>韓国市民団体、独慰安婦像撤去求め今月末訪独へ - 産経ニュース
 勿論韓国でもこんなのは「超少数派」ではあるでしょうが「人として恥ずかしくないのか」と怒りを禁じ得ません。


拉致被害者の兄 市川健一さんが霧島市の中学校で講演|NHK 鹿児島県のニュース
 「社会的影響力を持つ大人相手ならともかく、中学生に講演して何の意味があるのか?」と思います。結局「教育」の口実で子どもには講演を強制できても,大人相手にはそれができない(大人相手に講演会を開いても拉致の風化で客が集まらない)という馬鹿馬鹿しい話でしょう。


拉致問題漫画、無料で読めます 生徒ら対象、政府が「電子図書館」:時事ドットコム
 そんなことが拉致解決という意味で何の意味があるのかと心底呆れます。
 勿論「啓発も大事」ですが、そもそも人権問題とは「啓発だけで解決する問題ではない」。
例えば

Category:日本の社会派映画 - Wikipedia参照
外国人差別について今井正『キクとイサム』(1959年)などで啓発
◆冤罪問題について今井正『真昼の暗黒』(1959年、八海事件がテーマ)、周防正行それでもボクはやってない』(2007年)などで啓発
◆部落差別について今井正橋のない川』(1969年)などで啓発
◆児童買春問題について阪本順治闇の子供たち』(2008年)などで啓発

などで済む話ではない。特に、拉致に至っては「外交問題」であって啓発はほとんど関係ないでしょう。


れいわ、参院比例に蓮池透氏:時事ドットコム
 多分「擁立してくれるのなら、れいわでなくてもどこでも出馬する(国会で拉致について質問したい、それが無理でも出馬で少しでも拉致への注目が集まれば!)」「でも、れいわ以外からそんな話はどこからもない」つう話(つまり、それほど精神的に焦りがある)だと思います。
 しかし「議席数の少なさ」はひとまず無視するにしても「ロシア擁護で批判を浴びる、山本太郎の個人商店」から出馬して「仮に当選したとしても(勿論当選するか、わかりませんが)」どれほどの意味があるのかとは思います。

*1:著書『ベイルートからエルサレムへ:NYタイムズ記者の中東報告』(1993年、朝日新聞社)、『レクサスとオリーブの木:グローバリゼーションの正体』(2000年、草思社)、『グラウンドゼロ』(2003年、ウェッジ)、『フラット化する世界』(2006年、日本経済新聞社)、『グリーン革命』(2009年、日本経済新聞出版社)、『遅刻してくれて、ありがとう』(2018年、日本経済新聞出版)

*2:本気と言うよりは「半分おふざけ」でしょうが。「経済交流の存在は戦争を抑止する」なら間違いではないでしょうが、インパクトが弱い。勿論世界展開してるチェーン店はいくらでもありますが、「マックが一番アピールする」ということでしょう。実際にフリードマン氏が言いたいことも「経済交流の存在は戦争を抑止する」程度の話でしょう。

*3:「マックがあれば常に戦争にならない」という意味なら「ほころび」ですが一方で「マックがあれば戦争抑止の方向に働く」という意味ならば、これだけでは、マック説が崩壊したとは言えません。ペンギンやダチョウといった空を飛ばない鳥がいるとはいえ「それは例外的存在でほとんどの鳥は空を飛ぶ」ように「マックがあっても戦争をする国は例外的存在」と解釈する余地はある

*4:とはいえ一般論として「マックの存在に限らず」経済交流の存在は「戦争回避」の方向に働くでしょう。