「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年6/26日分:荒木和博の巻)

『拉致回廊日本列島を行く』について【調査会NEWS3622】(R4.6.25) : 荒木和博BLOG特定失踪者問題調査会幹事・赤塚公生(救う会ふくしま代表)

 『拉致回廊日本列島を行く』が刊行されました。手に取ってみるとB6サイズの120ページ余りの小冊子です。
 「これで2200円か」
 そう感じたとしても不思議ではありません。正直な第一印象です。しかし、中身を見ると、この第一印象は打ち消されることでしょう。

 「120ページで2200円」というのは「コスパが悪すぎ」です。赤塚がどう強弁*1しようとも

 高い分は調査会へのカンパと思って戴ければ幸いです。

と荒木が自嘲(?)するように「調査会への政治献金」と思わなければとても買う気にはならない。

 著者は杉野正治副幹事長ですが、その内容は「一万㎞現地調査」を主導した方々とその時参加した方々*2のディスカッションの記録であり、「(ボーガス注:拉致について?)多分、こういうことだったんだろうな」というおおよその結論*3が書かれています。拉致に関わった人間が読めば、「ここまで分かってしまっているんだな」と思う内容です。

 なら具体的にその「結論」を「本の売り上げに影響しないレベル」で紹介しろという話です。
 こんな具体性のない抽象的な内容で読む気が出るわけもない。大抵の書評は「本の売りになりそうな」もう少し具体的な話をいくつかあげる。そもそも「拉致被害者や特定失踪者についての何らかの調査だろう」と見当はつくとは言え、「一万㎞現地調査」が何か、説明しないから呆れます。

 私は懐の都合で一冊しか買っておりません。

 吹き出しました。一冊2200円は勿論安くない。しかし本気で赤塚がこの本を評価してるのなら「10冊ぐらい購入して、知人に配ってもいい」でしょう。まさか赤塚も「22000円の金がない」わけでもないでしょう。調査会幹事「赤塚」という「杉野(調査会副幹事長)のお仲間」が「一冊しか買わなかった」ということ自体が、赤塚の言葉の虚偽性を証明しています。

 不謹慎なことを言いますが、10年後、この本は古本市場で10倍の値段がつくことでしょう。

 当たり前ですが数年後、高い値段がつく本はそうはありません。つうか、そんなことより、「ベストセラー」は無理にしても、せめて「ロングセラー化(文庫化)」を目指したらどうなのか?。まあ、扶桑社などウヨ出版社でも文庫化してくれないのでしょう。何せこの本「オンデマンド出版(注文があったときだけ印刷。売れる見込みが乏しいときに行う手法)」で書店には並ばないそうです。


フランスでの失敗の話(R4.6.26): 荒木和博BLOG
 7分13秒の動画です。タイトルだけで見る気が失せます(一応見ましたが)。
 というのも荒木は以前フランスでの恥ずかしい話(3月28日): 荒木和博BLOG(2021.3.28)として全く同じ話をしているからです。勿論、拉致とは全く関係がない。

参考

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年3/28分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログ
フランスでの恥ずかしい話(3月28日): 荒木和博BLOG
 荒木は土日は「休日なので今日は肩の凝らない話を」と言い出しますが今日も「拉致と関係ない話」です。
 さて「旧民社の職員だった頃」に、荒木が「社民政党の国際会議(一応、『右翼政党』『第二自民』旧民社は自称『社民政党』なのでそういう国際組織に加入していました)」で「旧民社の代表」としてフランス出張したときの話だそうです。
 帰りの飛行機について、愚かにも「帰国予定日より一日前の予約」をした上、それに気づかず翌日(帰国予定日)に空港にいって、その時「予約が前日であること(つまり乗る飛行機が無いこと)」に初めて気づいた。もちろんすぐに飛行機の予約なんか取れません。一泊して「翌日の午後に帰ること」にした。
 で、すぐに帰れないので、「じゃあこの際、鉄道マニアとして、話の種にTGV(フランス版新幹線)に乗ろう」と。
 ところがTGVは新幹線です。停車駅が勿論少ない。帰りの飛行機に間に合わない恐れが出てきた。慌てて空港に向かって何とか間に合った。
 「これで飛行機をまた乗り過ごしたら家族や旧民社の同僚に散々バカにされたろう」て、何一つ拉致の解決と関係ない。そもそもエピソードとしてそんなに面白いわけでもない(荒木的には「面白いつもり」なのでしょうが)。

*1:とはいえ赤塚ですら「コスパの悪さは言い訳せざるを得ない(値段の高さには触れずに内容紹介だけするわけにはいかない)」と思ってる点が興味深い。

*2:何で「具体的な人名」を書かないのか?

*3:そもそも「結論(拉致についての5W1H)」は「何の根拠もないデタラメな思いつきでしかない」でしょうが、「現在において」拉致で大事なことは「拉致被害者は生きているのか」「生きているとしてどこにいるのか」「生きているならどうすれば日本に帰国できるのか」「死んでいるならばどうすれば遺骨が回収できるのか」です。「拉致実行現場で調査」して「拉致の5W1H(誰(who)がいつ(when)、どこ(where)でどのように(how)して何のため(why)に拉致したのか?)」を知ることではない。「5W1H」を知っても「拉致実行犯逮捕」以外には役立たない上に、荒木らの結論は「拉致実行犯逮捕が可能なレベルの5W1H」でもない。