常岡浩介に悪口する(2022年7月3日分)(副題:窪田記事に無茶苦茶な因縁をつける常岡らに呆れる)

常岡浩介がリツイート
◆東野篤子
 今回の戦争をめぐる報道に対する嫌悪感と偏見が直裁に現れた記事。
 「侵攻直後に耳にタコができるほど報じられ、今も盛んに叫ばれている『ロシアは国際社会で孤立してもうおしまいだ!』という方向のニュース」など、どこにありました?
ウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンライン*1窪田順生*2

 常岡と東野には「おいおい」です。「そういうニュースしか日本ではない」と言ったら嘘になりますが「そういうニュースが沢山あった」という「窪田の指摘」は事実でしょう。そもそも窪田の記事でも「そうしたニュースの例」が

社説:国連非難決議 ロシアの孤立が明白になった : 読売新聞オンライン(読売新聞3月4日)
結束強めれば孤立も ロシアと国際社会の間で揺れ動く中国の苦悩 | 毎日新聞毎日新聞3月11日)

として紹介されている。
 そこで「いや、中国やインドがロシア原油を輸入してるという指摘は一部のマスコミでもあった」「私(東野)はそんな楽観論は最初から言ってない」とかいって果たして反論になるのか。
 つうか「東野はともかく」常岡は奴自身が「プーチンはもう終わり」を散々ツイートしてたと思いますが。

運命 - The Chicken Reports2022.4.3
 (ボーガス注:プーチンは)すぐ*3にぶっ殺されて*4ロシア世界(ルスキーミール)は根本的に変わるだろう。

なんて記事まで書いてた常岡が何を抜かしてるのか。

常岡浩介がリツイート
◆石田昌隆
 伊勢崎賢治*5がリンクしているこの記事、酷くて唖然とした。ウクライナ報道を検証と言っていながら、ブチャ虐殺におけるロシアの発表(ボーガス注:ウクライナのデマ中傷という虐殺否定)とそれがインチキであることを現地取材で露わにした(ボーガス注:欧米メディアの)報道との対比みたいな具体的な検証ではなく、もっとロシア寄りに書くべきだという抽象的な主張でしかなかった。
ウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンライン

 ウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンラインを「否定的に」評価する場合ですら、石田のツイート「窪田記事は『ロシア寄りに書け』という主張」は「全くの事実誤認(つうか嘘)」であることはウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンラインを読めばすぐに分かります。
 石田は読みもせずに誰かの「窪田記事はロシア擁護」という窪田非難を鵜呑みにしてるのか、あるいは故意にデマを垂れ流してるのか?
 ウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンラインは(筆者である窪田の思惑*6が何であれ)「ロシアは制裁ですぐにダウンする」などの「景気のいい主張」を「ウクライナ戦争開戦から4ヶ月経った今、ロシアはウクライナから撤退しておらず、明らかに間違いであった」「それは真珠湾攻撃勝利で安易な楽観論を垂れ流した当時の日本の軍やマスコミと何が違うのか?」「(ロシア批判派として早期のウクライナ勝利を望む場合でも)もっとシビアなウクライナ戦争分析が必要ではないか」と窪田が批判してるに過ぎないからです。「ロシア寄りに書け(例えばブチャの虐殺否定など)」なんてウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンラインのどこにも、窪田は書いてない。
 「早期のロシア敗北、ウクライナ勝利という景気のいい報道を無責任に垂れ流すな(窪田)」というのは「安易な楽観論はその反動で降伏論を助長しかねない(そもそも事実に反するのでそういうことに関係なく問題ですが)」として「常岡や石田のようなロシア批判派」から出てもおかしくない話です。そんな窪田記事に悪口とは「ウクライナ側の戦意高揚のために景気のいい記事を書いて何が悪い」と常岡や石田が居直ってるのではないか?、と疑いたくなります。
 窪田記事については以下の通り、一部紹介します。繰り返しますが「ロシア寄りに書け(例えばブチャの虐殺否定など)」なんてウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンラインのどこにも、窪田は書いてない。

ウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンライン
 (ボーガス注:2月末開戦の)ロシアによるウクライナ侵攻が(ボーガス注:7月1日で)5カ月目に突入した。
 欧米諸国では「支援疲れ」が見えてきたという。当初は「国際社会で経済制裁をしてプーチンを追いつめろ!」と威勢のいいことを言っていたが、思っていたほど効果が出ていない。そんな長期化による「疲れ」は日本のマスコミにも見て取れる。
 侵攻直後は「ウクライナと共に!」と芸能人たちが呼びかけ、ワイドショーも毎日のように戦況を紹介し、スタジオで「どうすればロシア国民を目覚めさせられるか」なんて激論を交わしていた。今はニュースで触れる程度で、猛暑だ!値上げだ!という話に多くの時間を費やしている。
 作り手側が飽きてしまったのか、それとも視聴者が飽きて数字が稼げなくなったのかは定かではないが、「打倒プーチン!」と大騒ぎをしていたことが嘘だったかのように、ウクライナ問題を扱うテンションが露骨に落ちてきているのだ。
 そこでマスコミの皆さんに提案だが、今のクールダウンした世論にピッタリな、日本にとっても非常に意義のある企画をされてみてはいかがだろうか。
 それは、「戦争報道」の検証である。
 わかりやすいのは、侵攻直後に耳にタコができるほど報じられ、今も盛んに叫ばれている「ロシアは国際社会で孤立してもうおしまいだ!」という方向のニュースなんてどうだろう。実際、こんなニュース記事もあった。
社説:国連非難決議 ロシアの孤立が明白になった : 読売新聞オンライン(読売新聞3月4日)
結束強めれば孤立も ロシアと国際社会の間で揺れ動く中国の苦悩 | 毎日新聞毎日新聞3月11日)
 だが、残念ながら、これは典型的な戦争プロパガンダだ。西側諸国と西側にくっついた日本の立場的に「こうだったらうれしいな」という願望が多分に盛り込まれた、かなりバイアスのかかった偏向報道なのだ。
 それがうかえるのが、6月15日から18日にかけて、ロシアのサンクトペテルブルクで開催された、第25回サンクトペテルブルク国際経済フォーラムである。なんと今年も127カ国が出席した。
 ちなみに6月28日、ロシアが入っているBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の枠組みにイランが正式に加盟を申請した。また、ロシア外務省によれば、アルゼンチンも加盟を申請しているという。
 3カ月前、マスコミが「国際社会で孤立している」と報じていたロシアに、なぜ127もの国が集っているのか。なぜイランやアルゼンチンのように経済的連携を強化しようという国まで現れているのか。
 つまり、あの当時、マスコミが大騒ぎしていた「国際社会で孤立」や「中国とギクシャク」という話の方がインチキで、アメリカやEUの視点に基づいた「こうなったらいいのに」という願望を多分に含んだ戦争プロパガンダだったのだ。
 このような形で「戦争のどさくさに紛れて流される報道はインチキばかり」というリテラシーを、日本国民に身に付けさせることは、「国防」や「国民の命を守る」という観点からも非常に大切なことだ。
 もし台湾有事*7が勃発して、中国と日本を含めた周辺国の間に武力衝突が起きてしまった場合、日本国内ではさまざまな「戦争報道」がなされるだろう。それは当然、中国をおとしめるプロパガンダになるので、国民がそれをノーリテラシーで鵜呑みにしてしまったら、目もあてられないひどい事態が起きてしまうのだ。
 例えば、ロシアのプーチン大統領に関して散々報道されたように、「習近平氏は病気で正常な判断ができない」なんてフェイクニュースや、中国軍の戦力について(ボーガス注:過小評価する)かなり偏った報道が連日のように流れたらどうか。真珠湾攻撃をした時、日本ではお祭り騒ぎだったというような、調子に乗りやすい国民性を考えると、「中国も大したことはないぞ、日本もアメリカと協力して徹底的に打ちのめせ」なんて好戦ムードが一気に高まるはずだ。
 これが戦争プロパガンダの最も恐ろしいところだ。
 「そんなバカなことあるわけがないだろ」と言う人もいるが、実は80年前も同じようなことを言いながら、プロパガンダに乗せられた世論が暴走して、すさまじい数の人々が犠牲になっている。
 例えば、太平洋戦争中のマスコミは盛んに、「アメリカ人は個人主義で、国に対して命を捧げる気がないのですぐに厭戦ムードが漂う」と根拠ゼロの戦争プロパガンダを流していた。アメリカ軍の戦力を過小に見積もり、日本兵の強さをひたすら説いた。
 現代のオリンピック報道と同じく、(ボーガス注:太平洋戦争下において)「日本人スゴイ」「世界が賞賛」みたいな話を盛れば盛るほど、新聞の部数が増えていった。
 ウクライナの「戦争報道」をしっかりと検証していけば当然、自国の戦争報道とも地続きなので、そのような過去の過ちとも向き合うことができる。
 2016年、NHKスペシャルで、「NHKスペシャル そしてテレビは“戦争”を煽(あお)った | NHK放送史(動画・記事)」が放送された。これは、2014年のクリミア併合時、ロシアとウクライナ双方のメディアが根も葉もない報道をして、国民の憎悪を煽っていたのかということに迫った、非常に良質なドキュメンタリー番組だった。
 今回もあのような形でやってみたらどうか。題して、「そして日本のマスコミはウクライナ戦争を煽った」。
 賞賛間違いなしだと思うのだが、どうだろうか。

*1:2月末開戦なので現時点では「7月1日の時点」で5ヶ月目に突入です。

*2:著書『死体の経済学』(2009年、小学館101新書)、『「愛国」という名の亡国論』(2018年、さくら舎)

*3:2月末のウクライナ戦争開戦後、4ヶ月が経ってもプーチンは死んでいませんが、常岡の言う「すぐ」とはいつのことなのか?

*4:ウクライナNATO側か、ロシア国内の反プーチン派か、(保身のためにウクライナNATO側に寝返り彼を裏切った)プーチンの子分か、誰が「殺す」のかさっぱりわかりませんが。

*5:そもそも伊勢崎氏がリツイートしてるとは言え、彼が書いたわけでもない記事で「伊勢崎」云々と言い出すこと自体が変です。

*6:勿論、疑えば「ロシア寄りの方向に、窪田は最終的には持って行きたい」とも疑えますが、少なくともウクライナ侵攻5カ月目…日本人は「戦争報道のインチキさ」今こそ検証を | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンラインには「ロシア寄り」といえる文章はどこにもない。「開戦後、4ヶ月経ってもロシア軍は撤退してないのだから、当初の楽観論は間違っていた(窪田)」はロシア寄りという話ではない。単なる事実の指摘でしかない。

*7:まあ個人的には「蔡英文が独立宣言しない限り」台湾有事の可能性は低いとは思いますが