高世仁に突っ込む(2022年7/13日分)(副題:今日も高世と安倍、そして松竹伸幸に悪口する)

「統一教会」と政治家の関係を追及せよ - 高世仁のジャーナルな日々

 有田さんが国会にいないと、私に言わせれば「間違った方針」が正されるのは困難で、拉致問題の進展は当分望めないだろう。

 吹き出しました。有田氏が仮に当選したとしても、一野党の国会議員(それも党三役などの大物でない陣笠)にそんな力があるわけもないでしょう。高世も随分と有田氏に媚びるもんです。
 と言うか、あえて言えば「有田氏がジャーナリストに復帰し」かつ「彼が世論を動かすだけの力のある報道」をすれば、別に彼が国会議員でなくても「拉致解決」に貢献することはできるでしょう。
 数は少ないとは言え、映画「真昼の暗黒*1」(1956年公開、冤罪・八海事件がテーマ)、「衝動殺人 息子よ*2」(1979年公開、犯罪被害者給付金制度の成立に貢献したと言われる)など、「映画などの力」で社会に大きな影響を与えた前例はあります。とはいえ、「失礼ながら」有田氏にジャーナリストとして、それほどの力があるとは俺は思ってはいませんが。

 きょう、安倍晋三元総理の葬儀があり、ニュースでは「拉致問題の解決に尽くした」云々のナレーションが流れた

 とはいえ「アンチ安倍の俺の願望込み」ですが「安倍の功績」とやらは「強固な安倍支持者以外」は「自民支持者」ですら急速に忘れ去るのではないか。正直、自民支持層ですら「熱烈な安倍支持」は少ないでしょう(だからこそ安倍の国葬を仕掛けようとするのでしょうが、仮に実施してもどれほどの成果があるか?)。今回「安倍の暗殺」で「奈良での演説」を我々は知りましたがほとんどの人間は「そんなことは知らなかった」でしょう。安倍が「政界の裏でいろいろ動いて、政府や党執行部に影響を与えていた」にせよ。
 安倍の制定した「安保関連法」は幸いにも現時点では発動されていません。
 一方「女性活躍推進法(一応全会一致だったと思います)」「働き方改革法(高度プロについては残業を助長すると野党が反対)」「消費税増税」などといった「非右翼的な政策」で安倍を評価する自民党支持層もそうはいないのではないか。
 一方、俺のような安倍批判派は「モリカケ桜」「安倍友のレイプもみ消し」などの「不正行為」で記憶するわけです。
 死去した以上、安倍はもはや「自分では」政治に影響を及ぼせない。そして安倍が「いわゆる吉田学校(池田*3首相や佐藤*4首相)」「岸の子分・福田赳夫*5首相、岸の女婿・安倍晋太郎*6元幹事長」「田中の子分・竹下登*7元首相」のような「才能ある後継者」を育てたとも言えないでしょう。

清和政策研究会 - Wikipedia
【あいうえお順】
稲田朋美(安倍派事務局長)
 第二次安倍内閣行革相、第三次安倍内閣防衛相、自民党政調会長、幹事長代行(第二次安倍総裁時代)など歴任
岸信夫
 安倍の実弟。菅、岸田内閣で防衛相
下村博文(安倍派会長代理) 
 第一次安倍内閣官房副長官、第三次安倍内閣文科相自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)、政調会長(菅総裁時代)など歴任
萩生田光一
 第三次安倍内閣官房副長官、第四次安倍、菅内閣文科相を経て、現在、岸田内閣経産相
松野博一
 第三次安倍内閣文科相*8。現在、岸田内閣官房長官
→なお、そうした見方が客観的に見て正しいかどうかはともかく「萩生田や松野を閣僚にしながら」、稲田や下村は無役にする岸田は「稲田や下村は極右性で評判が悪すぎる。安倍派から選ぶなら萩生田や松野の方がましだ」と認識してるのでしょう。
 勿論、岸田も政治家なので「萩生田と松野(入閣)」「稲田と下村(無役)」に差をつけることで安倍派に対立を起こすという思惑もあるかもしれない。

といった安倍派の「安倍が重用した連中」はどれも「どんぐりの背比べ」で「俺が次の会長になる」といって「それがすんなり通るような突出した人間」がいない。
 安倍派の次期会長がどうなるのかは全く分からない。
【追記】
 【質問】安倍晋三氏の次の、清和政策研究会会長は誰がいいと思いますか? - afurikamaimaiのブログも指摘していますが、報道に寄れば当面は塩谷*9元総務会長(安倍派会長代理の一人、今回世話人会代表に就任)、下村元政調会長(安倍派会長代理の一人)、萩生田経産相、松野官房長官らの集団指導体制(世話人会)だそうです。ただしいつまでも「集団指導」というわけにもいかないでしょう。
 おそらくは【本命】としては、安倍派会長代理で今回、世話人会代表*10に就任した塩谷氏か、世話人代表になれなかった物の会長代理の一人で、世話人会メンバーである下村元政調会長が会長を狙い、【対抗】が現役の閣僚で世話人会メンバーでもある萩生田経産相、松野官房長官*11、【穴】として世話人会メンバーではないものの「安倍の実弟・岸防衛相」「安倍の秘蔵っ子扱いされていた稲田元防衛相」ということになるのではないか。場合によっては派閥も割れるんでしょうね。
【追記終わり】
 むしろ「安倍の死」によって安倍派が衰退し他派閥「岸田首相の岸田派」「麻生副総裁の麻生派」「茂木幹事長の茂木派」「二階元幹事長の二階派」などに後れを取ることも考えられる。
 他派閥は口先では「惜しい人を失った」と言いながらも「安倍の死を我が派閥に有利に生かせないか」と今から虎視眈々と計略を練っているのではないか。これは「安倍の死」に限らず「浅沼稲次郎社会党委員長、暗殺)」「大平正芳*12小渕恵三*13首相(病死)」などでも同じでしょうが。

 選挙が終わってようやく通称「統一教会」(世界平和統一家庭連合)問題が報じられるようになった。遅い!

 やれやれですね。「それ、お前が言うか?」ですね。
 安倍の統一教会との関係は以下の通り、「首相就任前の官房長官時代」から報じられています。

統一協会の集団結婚・大会/安倍長官らが祝電/韓国「世界日報」報道2006.6.13
 統一協会の集団結婚(合同結婚)を兼ねた大会に安倍晋三官房長官自民党幹部が祝電を送っていたことがわかりました。統一協会直系紙の韓国「世界日報」が伝えました。
 統一協会被害者家族の会の神保広次会長は「統一協会の伝道方法も霊感商法も違法という判決がすでに確定している。祝電はそのような犯罪集団に手を貸し、励ますものといわざるを得ない」と語っています。

統一協会への祝電/安倍官房長官・保岡元法相に抗議/被害者家族ら “違法行為を助長”2006.6.20
 安倍晋三官房長官保岡興治*14元法相が集団結婚を兼ねた統一協会の大会に祝電を送った(本紙十三日付)ことについて、全国霊感商法対策弁護士連絡会など三団体が十九日、抗議声明を発表し公開質問状を両氏に送りました。

 そのとき高世は「統一教会ネタで安倍批判していた」のか。
 勿論「安倍を礼賛する横田早紀江らとのしがらみ」で何ら批判してなかったわけです。
 「統一教会」でググってもヒットする高世の記事は今回以外では「記事が少ない上に」、以下のように安倍批判などどこにもありません。

共産主義との決別2 - 高世仁のジャーナルな日々2009.12.9
 私は日本共産党の方針に従って、キャンパスでは「革マル」および「統一教会」と闘い、サークル活動では「毛沢東盲従主義者」と闘っていた。(振り返ると、闘争に明け暮れていたのだなあ・・)

安倍改造内閣は「日本会議内閣」 - 高世仁のジャーナルな日々2014.9.3
《驚きました。安倍改造内閣の閣僚18人中、靖国派の総本山、右翼・改憲団体の日本会議と一体の議員連盟日本会議国会議員懇談会のメンバーでないのは、松島*15法相、小渕*16経済産業相公明党の太田*17国土交通相、西川*18農水相の4人。安倍首相を入れると約8割が靖国派です。「日本会議内閣」です。
追加。西川農水相みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会神道政治連盟国会議員懇談会に所属し、過去統一教会の集団結婚式に祝電を打っていますが、日本会議国会議員懇談会には所属していません。》http://twitter.com/nitiyoutwitt/status/507094525685141504
これ、赤旗日曜版のツイート。

 つまり「俺の見落とし」でなければ、高世ブログ記事での「統一協会問題による安倍批判」は「今回が初めて」です。
 それでよくもまあこんなふざけたことが言えたもんです。恥知らずにもほどがある。
 なお、統一教会ですが、途中から「世界平和統一家庭連合」に名称変更しています。なお、文化庁が名称変更の申請を認めた2015年は「安倍政権」であり、今回の暗殺をきっかけに「名称変更申請を文化庁が認めたのは首相・安倍の政治的圧力ではないか(安倍政権以前から変更申請があったが文化庁はそれを拒否してきたので:後で前川元次官の証言を紹介します)」という「モリカケ桜(財務省文科省(前川告発)や内閣府)」「レイプもみ消し(警察庁への圧力)」と全く同じ疑惑がネット上で指摘されています。現時点では証拠はありませんが、もしそれが事実なら「安倍の暗殺」も「安倍の不徳」でしょう。そしてそれが事実なら「安倍の暗殺」は皮肉にも「隠された安倍の犯罪」に光を当てたわけです。

【参考:統一教会と安倍の疑惑】

「統一教会」はいつの間にか「家庭連合」に? 悲願の改称実現で行われた“1万人の狂宴集会”(抜粋) | デイリー新潮
 安倍晋三元首相(享年67)が銃撃された事件に関して、世界平和統一家庭連合(旧・世界基督教統一神霊協会統一教会)の会長が都内で会見を開いた。「家庭連合」という聞き慣れない団体名に、「なぜ統一教会は名前を変えたのか?」と疑問を持った人も多いのではないだろうか。
 教団名を変更したのは2015年のことだった。信者ら1万人が集結した記念式典の模様を、「週刊新潮」(2015年10月22日号)の記事から紹介する。
合同結婚式霊感商法で馳せた「統一教会」の名を、このたび「世界平和統一家庭連合」に。12日には、千葉県・幕張メッセに約1万人の信者が集い「出帆記念大会」なるお祝いである。〉
 統一教会といえば、特に一定世代以上には、合同結婚式や霊魂商法といった社会問題のイメージが強い。名称変更は、それを刷新する意図との声もある。
 いずれにせよ、統一教会にとって名称変更は、盛大な式典を催すほどの悲願だったわけだ。実際、少なくとも15年前から働きかけを続けてきたことを、文部科学省事務次官前川喜平(67)がTwitterで明かしている。
〈1997年*19に僕が文化庁宗務課長だったとき、統一教会が名称変更を求めて来た。実体が変わらないのに、名称を変えることはできない、と言って断った。〉(2020年12月1日)

 そして文化庁が「申請を認めた2015年は安倍政権」でした。これだけでは「疑惑にとどまります」が、これを「ただの偶然、安倍は関係ない」と思うほど俺もお人好しではありません。何せ相手は「モリカケ桜」「安倍友・山口のレイプもみ消し」「河井の公選法違反」などの「違法行為や公私混同の常習犯・安部晋三」です。
 週刊新潮も前川氏も「名誉毀損を恐れて」はっきり言わないものの明らかに安倍を疑ってるでしょう。
 そして「暗殺犯」もこの名称変更に「安倍の圧力か!」と安倍への憎悪や殺意を深めたのでしょう。
 しかし週刊新潮がこうした記事を書くのが興味深い(しかも証言者は「加計告発」によって安倍一派が憎悪している前川氏です)。新潮はウヨとは言え、「安倍と統一の付き合い」に批判的だったのでしょう。産経なんかは必死に「安倍と統一の付き合い」についてごまかそうとしていますが。
 それにしても「モリカケ桜」「レイプもみ消し」「河井公選法違反」「カルト統一教会に便宜」の腐敗政治家の安倍について

安倍さんとの最終決戦は始まっていた | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
 安倍さんは亡くなって闘えないけれど、私は安倍さんが批判の標的に据えようとしていた共産党の党首にでもなって(立候補の制度ができて支持があったらだけど)、思う存分闘いたいと思っている。それが安倍さんへの供養になると確信する。

などとまるで「偉大な政治家が亡くなったかのように言う」松竹は呆れたバカです。今すぐ離党しろと言いたい。党も除名していいのではないか。

*1:キネマ旬報ベストテン第1位、監督賞、毎日映画コンクール監督賞、脚本賞、音楽賞、ブルーリボン賞作品賞、脚本賞、音楽賞を受賞し、1956年の映画賞を総なめにした(真昼の暗黒 (映画) - Wikipedia参照)。

*2:主演の若山富三郎キネマ旬報賞ブルーリボン賞毎日映画コンクール日本アカデミー賞の主演男優賞を受賞(衝動殺人 息子よ - Wikipedia参照)

*3:吉田政権蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*4:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣通産相などを経て首相

*5:岸内閣農林相、佐藤内閣蔵相、外相、自民党幹事長(岸、佐藤総裁時代)、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経企庁長官などを経て首相

*6:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*7:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*8:稲田、下村、萩生田に比べれば安倍にあまり重用されてないように見えます。稲田らに比べれば右翼的言動が少ないからでしょうか?

*9:麻生内閣文科相自民党総務会長(谷垣総裁時代)、選対委員長(第二次安倍総裁時代)など歴任。稲田、下村、萩生田に比べれば安倍にあまり重用されてないように見えます(稲田、下村、萩生田の初入閣が安倍内閣であるのに対し、塩谷氏の初入閣は安倍内閣ではなく麻生内閣)。稲田らに比べれば右翼的言動が少ないからでしょうか?

*10:世話人会代表が引き続き会長になるべき」とは言いやすいので、世話人会代表に塩谷氏がなった時点で彼は「一歩リードした」といえるでしょう(勿論会長になれる絶対の保証はありませんが)。彼の「世話人会代表就任」を阻止できなかった時点で他の世話人会メンバー6人は、今後の会長レースにおいて一歩後退しました(勿論世話人会メンバーになれなかった稲田元防衛相、岸防衛相などはもっと後退しました)。とはいえその塩谷氏も「今すぐ俺が会長になる」といえるだけの政治力はなかったわけです。なお、今のところ、塩谷氏には「稲田や下村、萩生田」ほどの目立った右翼的言動がないので「仮に会長に就任した」として今のまま「極右的言動がそれほど多くない」のであれば、櫻井よしこ島田洋一など安倍シンパ右翼が「塩谷は安倍先生の遺志を無視してる」「清和会でありながら保守の理念をないがしろにするとは第二の福田康夫だ」などと悪口するでしょうね。

*11:安倍派の役職に現在就いてない彼らの世話人会入りはまさに「現職の閣僚だから」でしょう。皮肉にも安倍派の役職(会長代理)に就いている塩谷、下村は政府、党の要職に今恐らく就いていませんので

*12:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*13:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*14:森、福田内閣で法相

*15:第二次安倍内閣で法相

*16:麻生内閣少子化等担当相、第二次安倍内閣経産相を歴任

*17:公明党代表、第二次、第三次安倍内閣国交相など歴任。現在は国会議員を引退

*18:第三次安倍内閣農水相

*19:当時は橋本内閣