今日のしんぶん赤旗ニュース(2022年8/23日分)(副題:安倍国葬、Dappi疑惑)

「国葬」中止のオンライン署名 このサイトから
 8/23から1ヶ月間の署名だそうですので紹介しておきます。


安倍元首相「国葬」中止求める/著名人17氏呼びかけ/賛同署名開始へ
 失礼ながら

 アピール賛同署名は、東京大学名誉教授の上野千鶴子さん*1神戸女学院大学名誉教授の内田樹さん*2、作家の落合恵子さん*3室蘭工業大学大学院教授の清末愛砂さん*4、文芸評論家の斎藤美奈子さん*5、法政大学名誉教授・前総長の田中優子さん*6など著名な17人が呼びかけ人に名を連ねています。

のうち清水さんは俺的には「あまり著名でない気もします」がこうした呼びかけ自体には大いに賛同します。
 なお、などは以下の通りです。

【敬称略】
◆飯島滋明(名古屋学院大学教授)
 著書『痴漢えん罪にまきこまれた憲法学者』(2012年、高文研)、『憲法から考える実名犯罪報道』(編著、2013年、現代人文社)など
◆石村修(専修大学名誉教授)
 著書『憲法の保障』(1987年、尚学社)、『明治憲法:その独逸との隔たり』(1999年、専修大学出版局)、『憲法国家の実現』(2006年、尚学社)、『憲法への誘い』(2014年、右文書院)、『基本権の展開』(2017年、尚学社)など
◆稲正樹(元・国際基督教大学教授)
 著書『インド憲法の研究』(1993年、大学図書)など
鎌田慧ルポライター
 著書『日本の兵器工場』(1983年、講談社文庫)、『ドキュメント失業』(1985年、ちくま文庫)、『ドキュメント去るも地獄残るも地獄:三池炭鉱労働者の二十年』(1986年、ちくま文庫)、『鉄鋼王国の崩壊:ルポルタージュ新日鉄釜石』(1987年、河出文庫)、『アジア絶望工場』(1987年、講談社文庫)、『ドキュメント追われゆく労働者』(1987年、ちくま文庫)、『ロボット絶望工場』(1988年、講談社文庫)、『国鉄処分:JRの内幕』(1989年、講談社文庫)、『国鉄改革と人権』(1990年、岩波ブックレット)、『弘前大学教授夫人殺人事件』(1990年、講談社文庫)、『「東大経済卒」の十八年』(1991年、講談社文庫)、『ドキュメント隠された公害*7イタイイタイ病を追って』(1991年、ちくま文庫)、『ルポルタージュを書く』(1992年、岩波同時代ライブラリー)、『トヨタと日産:自動車王国の暗闇』、『反骨:鈴木東民*8の生涯』(以上、1992年、講談社文庫)、『ドキュメント造船不況』(1993年、岩波同時代ライブラリー)、『ドキュメント家族』(1994年、ちくま文庫)、『ルポ戦後日本50年の現場』(1995年、講談社文庫)、『六ヶ所村の記録:核燃料サイクル基地の素顔』(1997年、講談社文庫→2011年、岩波現代文庫)、『生きるための101冊』(1998年、岩波ジュニア新書)、『ドキュメント 屠場』(1998年、岩波新書)、『いじめ社会の子どもたち』(1998年、講談社文庫)、『原発列島を行く』(2001年、集英社新書)、『反骨のジャーナリスト』(2002年、岩波新書)、『家族が自殺に追い込まれるとき』(2002年、講談社文庫)、『津軽・斜陽の家:太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒』(2003年、講談社文庫)、『椎の若葉に光あれ:葛西善蔵の生涯』(2006年、岩波現代文庫)、『いじめ自殺:12人の親の証言』(2007年、岩波現代文庫)、『教育工場の子どもたち』(2007年、岩波現代文庫)、『死刑台からの生還*9』(2007年、岩波現代文庫)、『狭山事件の真実』(2010年、岩波現代文庫)、『新装増補版・自動車絶望工場』(2011年、講談社文庫)、『橋の上の「殺意」:畠山鈴香はどう裁かれたか』(2013年、講談社文庫)、『ひとり起つ:私の会った反骨の人』(2014年、岩波現代文庫)、『残夢:大逆事件を生き抜いた坂本清馬*10の生涯』(2015年、講談社文庫)など
五野井郁夫高千穂大学教授)
 著書『「デモ」とは何か:変貌する直接民主主義』(2012年、NHKブックス)
佐高信(評論家)
 著書『戦後企業事件史』(1994年、講談社現代新書)、『文学で社会を読む』(2001年、岩波現代文庫)、『石原莞爾その虚飾』(2003年、講談社文庫)、『逆命利君』、『湛山除名:小日本主義の運命』(2004年、岩波現代文庫)、『新版 会社は誰のものか』(2005年、角川文庫)、『面々授受:久野収先生と私』(2006年、岩波現代文庫)、『魯迅烈読』(2007年、岩波現代文庫)、『電力と国家』(2011年、集英社新書)、『新師弟物語』(2012年、岩波現代文庫)、『福沢諭吉と日本人』(2012年、角川文庫)、『失言恐慌:ドキュメント銀行崩壊』(2013年、角川文庫)、『不敵のジャーナリスト 筑紫哲也の流儀と思想』(2014年、集英社新書)、『酒は涙か溜息か:古賀政男の人生とメロディ』(2015年、角川文庫)、『城山三郎の昭和』(2016年、角川文庫)、『メディアの怪人徳間康快』(2016年、講談社+α文庫)、『田中角栄伝説』(2016年、光文社知恵の森文庫)、『自民党創価学会』(2016年、集英社新書)、『人間が幸福になれない日本の会社』(2016年、平凡社新書)、『西郷隆盛伝説』(2017年、角川ソフィア文庫)、『佐高信の昭和史』(2018年、角川ソフィア文庫)、『日本の権力人脈』(2018年、講談社プラスアルファ文庫)、『自民党という病』(共著、2018年、平凡社新書)、『反・憲法改正論』(2019年、角川新書)、『いま、なぜ魯迅か』(2019年、集英社新書)、『池田大作宮本顕治:「創共協定」誕生の舞台裏』(2020年、平凡社新書)など
澤地久枝(作家)
 「九条の会」呼び掛け人。著書『妻たちの二・二六事件』(1975年、中公文庫)、『暗い暦:二・二六事件以後と武藤章』(1982年、文春文庫)、『昭和史のおんな』(1984年、文春文庫)、『滄海(うみ)よ眠れ:ミッドウェー海戦の生と死』(1987年、文春文庫)、『火はわが胸中にあり:忘れられた近衛兵士の叛乱・竹橋事件』(1987年、文春文庫→2008年、岩波現代文庫)、『私のシベリア物語』(1991年、新潮文庫)、『ベラウの生と死』(1997年、講談社文庫)、『わたしが生きた「昭和」』(2000年、岩波現代文庫)、『琉球布紀行』(2004年、新潮文庫)、『密約:外務省機密漏洩事件』(2006年、岩波現代文庫)、『希望と勇気、この一つのもの:私のたどった戦後』(2008年、岩波ブックレット)、『家計簿の中の昭和』(2009年、文春文庫)、『14歳〈フォーティーン〉:満州開拓村からの帰還』(2015年、集英社新書)、『昭和とわたし:澤地久枝のこころ旅』(2019年、文春新書)など
島薗進東京大学名誉教授)
 著書『新新宗教と宗教ブーム』(1992年、岩波ブックレット)、『オウム真理教の軌跡』(1995年、岩波ブックレット)、『宗教学の名著30』(2008年、ちくま新書)、『国家神道と日本人』(2010年、岩波新書)、『日本人の死生観を読む』(2012年、朝日選書)、『日本仏教の社会倫理』(2013年、岩波現代全書→2022年9月刊行予定、岩波現代文庫)、『ともに悲嘆を生きる:グリーフケアの歴史と文化』(2019年、朝日選書)、『明治大帝の誕生:帝都の国家神道化』(2019年、春秋社)、『新宗教を問う』(2020年、ちくま新書)、『戦後日本と国家神道』(2021年、岩波書店)、『ポストモダン新宗教』(2021年、法蔵館文庫)など
◆清水雅彦(日本体育大学教授)
 「九条の会世話人、「戦争をさせない1000人委員会」事務局長代行。著書『治安政策としての「安全・安心まちづくり」』(2007年、社会評論社)、『憲法を変えて「戦争のボタン」を押しますか?:「自民党憲法改正草案」の問題点』(2013年、高文研)、『9条改憲・48の論点』(2019年、高文研)など。個人ブログ清水雅彦のブログ
中島岳志東京工業大学教授)
 『週刊金曜日編集委員。著書『ヒンドゥーナショナリズム:印パ緊張の背景』(2002年、中公新書ラクレ)、『インドの時代』(2008年、新潮文庫)、『パール判事:東京裁判批判と絶対平和主義』(2012年、白水Uブックス)、『秋葉原事件:加藤智大の軌跡』(2013年、朝日文庫)、『岩波茂雄』(2013年、岩波書店)、『ナショナリズムと宗教』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『「リベラル保守」宣言』(2015年、新潮文庫)、『下中彌三郎』(2015年、平凡社)、『血盟団事件』(2016年、文春文庫)、『アジア主義』(2017年、潮文庫)、『親鸞と日本主義』(2017年、新潮選書)、『ガンディーに訊け』(2018年、朝日文庫)、『保守と大東亜戦争』(2018年、集英社新書)、『保守のヒント』(2018年、中公文庫)、『石原慎太郎』(2019年、NHK出版)など
◆永山茂樹(東海大学教授:憲法学)


「最強の抑止力は9条」/古賀元自民幹事長が講演/福岡・大牟田
 「宏池会」元会長がこう発言しても、現会長の岸田は九条改憲を公言するのかと思うとげんなりします。勿論「だからこそ」岸田への苦言として発言しているという面があるでしょうが。


巧妙な投稿「10分で」/「Dappi」裁判 不自然な会社説明/東京地裁
 「社員が業務中にやった私的行為」だが、立憲民主党の杉尾秀哉参院議員らに損害賠償請求訴訟されてから調査を行うまで「その事実に気づかなかった」などというのはあまりにも不自然すぎる言い訳です。投稿内容はかなり大量であり、周囲に気づかれないような短時間でできるものではないし、長時間に渡って投稿していれば気づかれる。そもそも何のために「懲戒処分の危険」を犯してまで、私的行為を会社内でやるのか。私的行為なら自宅のパソコンでやるでしょう。
 会社の業務として社員がやっていたところ、「投稿内容が名誉毀損に当たるのは明白」なために「会社が賠償責任を逃れるために強弁しているだけ*11」でしょう(平日に、会社内部のパソコンで投稿していたことは明白なためにこういう無理な言い訳になる)。
 そもそもそれが事実ならその社員は「懲戒処分の対象」ですが、懲戒処分したのか?

*1:NPO法人ウィメンズアクションネットワーク (WAN) 理事長。「ヘイトスピーチレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」共同代表。著書『ドイツの見えない壁:女が問い直す統一』(共著、1993年、岩波新書)、『サヨナラ、学校化社会』(2008年、ちくま文庫)、『老いる準備:介護することされること』(2008年、朝日文庫)、『家父長制と資本制:マルクス主義フェミニズムの地平』(2009年、岩波現代文庫)、『セクシィ・ギャルの大研究:女の読み方・読まれ方・読ませ方』(2009年、岩波現代文庫)、『不惑フェミニズム』(2011年、岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(2011年、文春文庫)、『生き延びるための思想・新版』、『ナショナリズムジェンダー・新版』(以上、2012年、岩波現代文庫)、『男おひとりさま道』(2012年、文春文庫)、『女たちのサバイバル作戦』(2013年、文春新書)、『〈おんな〉の思想』(2016年、集英社文庫)、『女ぎらい:日本のミソジニー』(2018年、朝日文庫)、『近代家族の成立と終焉・新版』(2020年、岩波現代文庫)、『女の子はどう生きるか:教えて、上野先生!』(2021年、岩波ジュニア新書)、『在宅ひとり死のススメ』(2021年、文春新書)など

*2:著書『寝ながら学べる構造主義』(2002年、文春新書)、『ためらいの倫理学』(2003年、角川文庫)、『私家版・ユダヤ文化論』(2006年、文春新書)、『街場の現代思想』(2008年、文春文庫)、『日本辺境論』(2009年、新潮新書)、『武道的思考』(2010年、筑摩選書→2019年、ちくま文庫)、『街場の大学論』(2010年、角川文庫) 、『街場のメディア論』(2010年、光文社新書)、『街場のアメリカ論』(2010年、文春文庫)、『映画の構造分析:ハリウッド映画で学べる現代思想』、『他者と死者:ラカンによるレヴィナス』、『レヴィナスと愛の現象学』(以上、2011年、文春文庫)、『修業論』(2013年、光文社新書)、『街場のマンガ論』(2014年、小学館文庫)、『街場の共同体論』(2016年、潮新書)、『街場の文体論』(2016年、文春文庫)、『街場の読書論』(2018年、潮新書) 、『街場の天皇論』(2020年、文春文庫)、『戦後民主主義に僕から一票』(2021年、SB新書)など。個人サイト内田樹の研究室

*3:文化放送アナウンサー。週刊金曜日編集委員。著書『崖っぷちに立つあなたへ』(2008年、岩波ジュニア新書)、『自分を抱きしめてあげたい日に』(2012年、集英社新書)、『おとなの始末』(2015年、集英社新書)、『【決定版】母に歌う子守唄:介護、そして見送ったあとに』(2017年、朝日文庫)、『泣きかたをわすれていた』(2021年、河出文庫)など

*4:著書『ペンとミシンとヴァイオリン:アフガン難民の抵抗と民主化への道』(2020年、寿郎社

*5:著書『妊娠小説』(1997年、ちくま文庫)、『紅一点論:アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』(2001年、ちくま文庫)、『モダンガール論』(2003年、文春文庫)、『冠婚葬祭のひみつ』(2006年、岩波新書)、『文壇アイドル論』(2006年、文春文庫)、『文章読本さん江』(2007年、ちくま文庫)、『麗しき男性誌』(2007年、文春文庫)、『戦下のレシピ:太平洋戦争下の食を知る』(2015年、岩波現代文庫)、『学校が教えないほんとうの政治の話』(2016年、ちくまプリマー新書)、『名作うしろ読み』(2016年、中公文庫)、『文庫解説ワンダーランド』(2017年、岩波新書)、『日本の同時代小説』(2018年、岩波新書)、『挑発する少女小説』(2021年、河出新書)など

*6:週刊金曜日編集委員。著書『江戸の想像力』(1992年、ちくま学芸文庫)、『江戸の音』(1997年、河出文庫)、『江戸の恋』(2002年、集英社新書)、『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』(2004年、集英社新書)、『江戸の懐古』(2006年、講談社学術文庫)、『江戸はネットワーク』(2008年、平凡社ライブラリー)、『未来のための江戸学』(2009年、小学館101新書)、『春画のからくり』(2009年、ちくま文庫)、『江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?』(2010年、小学館101新書)、 『江戸百夢:近世図像学の楽しみ』、『きもの草子』(以上、2010年、ちくま文庫)、『グローバリゼーションの中の江戸』(2012年、岩波ジュニア新書)、『張形と江戸女』(2013年、ちくま文庫)、『芸者と遊び』(2016年、角川ソフィア文庫)、『布のちから:江戸から現在へ』(2020年、朝日文庫)、『苦海・浄土・日本:石牟礼道子・もだえ神の精神』(2020年、集英社新書)、『遊廓と日本人』(2021年、講談社現代新書)など

*7:富山ではなく『対馬イタイイタイ病カドミウム中毒)』を追ったルポ

*8:1895~1979年。読売新聞外信部長、編集局長を歴任するが、読売争議を機に退社し、釜石市長、市議を歴任

*9:再審無罪判決が下った死刑冤罪・財田川事件がテーマ

*10:1885~1975年。大逆事件(幸徳事件)で死刑判決をうけるが、特赦で無期懲役。著書『大逆事件を生きる:坂本清馬自伝』(新人物往来社

*11:勿論百歩譲ってそれが事実でも「社員の違法行為を気づかない重大な過失があった」と認定されて民事賠償責任を免れないと思います。まさか業務時間中にそんな行為に気づかないで「過失がない」とはいえないでしょう。いずれにせよ、裁判所も何らかの形で賠償責任を認める、まともな事実認定をするとさすがに思いたい。