今日のしんぶん赤旗ニュース(2022年8/24~30日分)(追記:リベラル21&阿部治平に悪口する)

「国葬」費用まだ確定できない/野党ヒアリングで警察庁担当者
 「警備費用が幾らかかるか分からない」というのだから例の「2億5千万円」という数字は「全くの嘘」といっていいでしょう。
 なお、過去の「元首相の自民党葬」では警備費用に「20億円程度」かかっており、今回もそのくらいかかるのではないかと報道されています。


きょうの潮流 2022年8月30日(火)

「やり切った。僕の政治の源泉は怒り。怒ることがなくなったので、終了」。松井一郎大阪市長の言葉

 「代表を続けてもメリットがない」との判断による辞任に過ぎないだろうに随分と格好つけるもんです。
 松井が辞任を決意した理由はむしろ【1】蜜月関係にあった安倍が死んだこと、【2】議席が増えたとは言え、衆院選ほどの躍進はできなかった参院選結果ではないのか。


自衛隊内での性暴力被害を実名で告発 元陸上自衛官 五ノ井里奈さん/誠実な謝罪を求めたが事実を消された 女性隊員が安全に働ける環境にしたい/東日本大震災で被災。避難中に出会った女性自衛官が憧れの存在に――
 こうした告発は積極的に応援したい。勿論「セクハラ、パワハラ」は許されない犯罪であり告発は当然です。そして「自衛隊をどう評価するか(共産党違憲の立場)」と言う問題とは、この問題は全く関係ない。本来、「自衛隊支持の立場に立つ右派」こそが「自衛隊の名誉を守るため」にも「積極的に告発を応援すべき」ですが残念ながら必ずしもそうはなってないわけです。


主張/防衛省概算要求/前代未聞の大軍拡阻止しよう
軍事費過去最大5.6兆円/防衛省 事項要求含め6兆円台半ば
 ウクライナ戦争を口実に非常識な軍拡を行い、その結果、福祉切り捨てに動く岸田政権には怒りを禁じ得ません。


統一協会とずぶずぶ/赤嶺議員、自公候補を批判
 勿論、知事選の最大の争点は基地問題であり、統一教会問題ではない。
 とはいえ、過去の知事選で自公候補は統一教会の支援を受けており、今回も「受けない」といったところで本当に受けてないか怪しい以上、知事選での勝利は「統一協会問題での与党断罪」という性格も持つので何とかデニー氏に勝って欲しいところです。


足立氏「宗教弾圧」/維新、統一協会と蜜月
 勿論、統一協会問題で自民が最も批判されるのは「疑惑議員の数の多さ」「国政与党であること」から当然ですが、維新など他党の問題も別途批判する必要があります。


日本社会の根本的変革をめざす革命政党にふさわしい幹部政策とは何か/――一部の批判にこたえる

 党指導部のあり方にかかわって、「党首を党員の直接投票で選ぶ党首選挙をやるべき」という議論が、一部のメディアなどで言われています

 前も書きましたが「余計なお世話」です。
 俺個人は「党首公選それ自体には『絶対反対』ではない(共産党内で導入論が有力ならそれを認める)」のですが

【1】マスコミなど部外者*1がそんなことを言うのは僭越(越権行為)だと思っている
【2】その理屈だと、議員が選ぶ議院内閣制(英国や日本など)より直接選挙の大統領制(あるいは首相公選制)(米国やフランスなど)の方が無条件で正しいことになる(但し恐らくマスコミはそうした立場ではないし、一般的にもそうした理解はされていない)
【3】党内民主主義とは党首が公選であるかどうかのみで単純に決められる話ではない。選挙候補や政策がどのように決められているかなど多面的に評価する必要がある。例えば安倍が無茶苦茶やっていた自民(一応党首公選)が共産(代議員の間接選挙)より党内民主主義の点でまともとはとても思えない
【4】党首公選(党員投票制)といったところで他党(自民、立民など)においても「一定数以上の議員(あるいは党支部)の推薦が必要」など立候補条件があり、誰でも出馬できるわけではない上に、決選投票が議員投票(結局、最終的には公選ではない)なので、公選と言ったところで「議員の派閥ボス」以外、事実上出馬できず大して民主的ではない

という理由でこの種のマスコミの「党首公選バラ色論」やそれを前提とした共産執行部非難には全く賛同できず、むしろ反対の立場です。
【追記】
リベラル21 「党員による党首の直接投票は分派を生む」という理論について阿部治平
 上に書いたとおり俺は、阿部治平&リベラル21のような「公選制万歳論」には全く賛同しません。
 しかしいつもながら阿部&リベラル21も無礼ですね。
 日本共産党に不満があるなら、「れいわ新選組」「N国党」「参政党」のような政党を結成し、国政進出なり地方政治進出なりすればいいでしょう。勿論「老害&無能集団」リベラル21にはそんな気概も能力もないわけですが。
 「政党を作る能力も気概もない→既存の政党では共産党に一番価値観が近い」なら批判するにしてもそれなりの礼節があってしかるべきでしょうに悪口雑言する。
 あえて言えば阿部&リベラル21(広原盛明など)の「日本共産党への期待」は、「DV夫」や「児童虐待親(毒親)」の「妻や子」への「自称愛情(愛情によるしつけを口実に悪口雑言や暴力)」みたいなもんで完全に歪んで狂っています。

 多くの若者が主な情報源としているのは、新聞・テレビ・ラジオではなくSNSである。

 おいおいですね。今でも新聞、テレビ、ラジオの影響力はそれなりのもんでしょう。
 阿部のように軽視していいものではない(そもそも老害の阿部がどうして若者について知ってるのか分かりませんが、どうせ本などからの受け売りの知識でしょう)。当然ながら「赤旗という新聞」「党幹部の新聞インタビュー、テレビ、ラジオ出演」は今でも重要です。
 そして「全ての党員がSNSをしている」とはいいませんが、志位委員長、小池書記局長などはSNSの一種であるツイッターをしている。共産党SNS対応を全くしてないかのような阿部の物言いは完全に事実に反します。
 それにしても日本共産党に「党員の高齢化」「幹部の刷新」云々と悪口とは阿部らリベラル21もいい度胸です。
 過大評価は禁物ですが日本共産党は山添拓氏(1984年生まれ、38歳:確認が面倒なので、現時点ではなく全て今年の誕生日での満年齢を記載)のような若手を登用し、山添氏は今回の参院選挙で、再選を果たしています。阿部やリベラル21に高齢化云々と言われる筋合いは全くない。リベラル21の方こそ「阿部治平(1939年生まれ、83歳)」のほかも

【生年順(生年が同じ場合は名前順)】
◆岩垂弘(元朝日新聞記者:1935年生まれ、87歳)
◆横田喬(元朝日新聞記者:1935年生まれ、87歳)
◆坂井定雄(龍谷大学名誉教授:1936年生まれ、86歳)
広原盛明(京都府立大学名誉教授:1938年生まれ、84歳)
◆小原紘 (1942年生まれ、80歳)

などと「決まり切った顔ぶれ*2(その結果、一人の人間が普通に月に4本、5本と大量の記事を書く)」「しかも高齢者男性ばかり(当然、岡田幹治(2021年死去、享年81歳)のような死者が出れば寄稿者を意図的に増やさない限りどんどん減っていきますし、増やす気はないらしいリベラル21です)」という無様な状況を少しでも改善したらどうなのか。
 よくもそれで「護憲、軍縮のために活動してる」などと大言壮語できたもんです。
 「女子高生サポートセンターColabo代表・仁藤夢乃*3(1989年生まれ、33歳)」のような若手女性どころか「暉峻淑子*4埼玉大学名誉教授(1928年生まれ、94歳)」「上野千鶴子*5東大名誉教授(1948年生まれ、74歳)」のような「高齢女性」も含めて女性がほとんど登場せず、その結果、いわゆるジェンダー問題、男女平等問題は全く論じられないのだからリベラル21には心底呆れます。なお、以上については阿部記事に投稿しましたがどうせ掲載拒否でしょう。気に食わない投稿は掲載拒否とは自称リベラルが聞いて呆れます。そんなことだからリベラル21は社会的影響力皆無の「ジジイの自慰行為」でしかないわけですが。


五輪汚職 国責任ただす/6野党・会派国対ヒアリング
 政府も「五輪担当相」を設置するなど五輪を強力にバックアップしていたことを考えれば疑惑について一定の道義的、政治的責任は勿論あります。
 検察の捜査に任せきりではなく、政府自ら調査に乗り出して当然です。
 一方、野党やマスコミにもそれなりの調査を期待したい。

*1:まあ俺も部外者の一人です。

*2:正直、最近のリベラル21は「俺の見落とし」でなければ「阿部を含む上記の6人」以外の筆者はほとんどいません。

*3:著書『女子高生の裏社会』(2014年、光文社新書)など

*4:著書『豊かさとは何か』(1989年、岩波新書)、『ほんとうの豊かさとは』(1995年、岩波ブックレット)、『豊かさの条件』(2003年、岩波新書)、『社会人の生き方』(2012年、岩波新書)、『対話する社会へ』(2017年、岩波新書)など

*5:著書『上野千鶴子が文学を社会学する』(2003年、朝日文庫)、『老いる準備』(2008年、朝日文庫)、『「女縁」を生きた女たち』(2008年、岩波現代文庫)、『家父長制と資本制:マルクス主義フェミニズムの地平』、『セクシィ・ギャルの大研究』(以上、2009年、岩波現代文庫)、『不惑フェミニズム』(2011年、岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(2011年、文春文庫)、『生き延びるための思想・新版』、『ナショナリズムジェンダー・新版』(以上、2012年、岩波現代文庫)、『女たちのサバイバル作戦』(2013年、文春新書)、『差異の政治学・新版』、『発情装置・新版』(以上、2015年、岩波現代文庫)、『〈おんな〉の思想』(2016年、集英社文庫)、『女ぎらい:ニッポンのミソジニー』(2018年、朝日文庫)、『おひとりさまの最期』(2019年、朝日文庫)、『スカートの下の劇場』(2019年、河出文庫)、『近代家族の成立と終焉・新版』(2020年、岩波現代文庫)、『女の子はどう生きるか:教えて、上野先生!』(2021年、岩波ジュニア新書)、『在宅ひとり死のススメ』(2021年、文春新書)など