珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年9/13日分)

ロシアの『ノーバヤ・ガゼータ』に活動禁止の判決 - 高世仁のジャーナルな日々
 ロシアについては「高世氏の言う通りプーチン言論弾圧は酷いと思います」程度のこと(間違ってないが当たり前すぎて書く意義に乏しいし、書いてて面白くない)しか書くことが思いつかないので特にコメントしません。

 知り合いの元衆議院議員、井戸まさえさん*1が「国葬儀」の案内が土曜に速達で届いたとSNSに投稿。
《注目したのは出欠の返信期日で、修正ペン*2で消した上で手書きで書き直し!(出席での返信が少なかったから、元職にも急遽発送?)
国葬儀」という国にとっては大きな儀典で、準備にそこそこ時間もあったにもかかわらずこんな行き当たりばったり、そのドタバタぶりが》とツイート

 第一に公式な招待状で「修正テープで手書き修正」にびっくりです。
 第二に「速達で9/10到着、投函締切*3が9月13日」にびっくり。27日国葬なので到着の10日から数えても「17日」しかない。土日祝日を除けば「10日」しかない。しかも「到着10日、投函締切13日」て。
 「すぐに投函しろ」とせかせてるわけであまり気持ちのいいものではない。
 ちなみに井戸氏に寄れば「13日」に修正される前の締切は「8日」。
 国葬案内状、返信締め切りをテープで修正 首相の説明待って発送か | 毎日新聞によれば「当初はもっと早く発送するはずだったが、岸田首相が世論の批判にびびり、『9月8日の閉会中審査説明を行って国民の納得を得てから送付する』と突然方針変更したための締め切り修正。印刷し直してる暇もなかったので修正テープで直した」とのことなので、これが事実ならば「私が元職だからこんな酷い扱いなのか?(井戸氏の疑念)」と言う話ではなく「送付状は全員修正テープ」でしょう。
 実際

10年以上前に辞めたのに...突然届いた「国葬案内状」 「私にも来るんだ」元議員から驚きの声続々: J-CAST ニュース【全文表示】
 辻元氏が公開した案内状の写真にも、「13日(火)」と書かれたシールのようなものを貼った痕跡がある。

ということで現職の辻元氏も修正テープだそうです。とはいえ自民党の麻生副総裁、公明党の山口代表など「与党幹部議員」に対してまで「こんなことをしたかどうか」は疑問です(あの麻生だと「原因は岸田のせい」なのに官僚相手にマジギレしそうです)。与党幹部については「電話や対面で直接確認」かもしれない。
 どっちにしろ、あまりにもタイトすぎ、泥縄過ぎでしょう。
 第三に「招待状の送付基準」は何か。井戸氏は「元職」でしかも与党ではなく「野党立民」で、失礼ながら「菅、野田元首相」のような大幹部じゃない。
 国会議員は現職だけでなく「元職も全て対象」なのか。ということは例えば7月の参院選で「残念ながら元職になった大門氏や返り咲きを狙いながらも当選できなかった辰巳氏(いずれも共産)」なども送付対象なのか。
 それとも「党所属議員が出席しても構わない」という泉が代表の立民だから「元職」も送付対象なのであって「党として欠席を表明した」共産の元職には送らないのか。
 「国会議員の元職(全員ではないにせよ)」に送付してることは「高世が紹介する井戸氏発言」や

10年以上前に辞めたのに...突然届いた「国葬案内状」 「私にも来るんだ」元議員から驚きの声続々: J-CAST ニュース【全文表示】
 2005年まで民主党衆院議員を務めた精神科医水島広子*4 は、「なんと、岸田首相から、元衆議院議員の私に、速達で、国葬儀への案内が届いた」と驚いた様子。
 「火曜日の二時など、行かれるわけもないし、そもそもまだ法的根拠のところにこだわっているので」と、欠席を表明した。
 2010年まで民主党参院議員を務め、2021年10月の衆院選に国民民主党から出馬して落選した円より子氏も「へぇっ、私にも来るんだ」とツイート。案内状は予想外だったようだ。

といった方々の指摘によって判明しましたが「元県知事」「元日商会頭、日本経団連会長」「元連合代表」「元日本医師会会長」などその他の「元職(政治家、財界人、業界団体幹部など)」にも送ってるのか。 

*1:著書『日本の無戸籍者』(2017年、岩波新書)、『ドキュメント候補者たちの闘争:選挙とカネと政党』(2018年、岩波書店)、『無戸籍の日本人』(2018年、集英社文庫)など

*2:但し写真を見る限りペンではなく、修正テープのようです。

*3:さすがに政府への到着締切ではない

*4:著書『親子不全=「キレない」子どもの育て方』(2000年、講談社現代新書)、『「やせ願望」の精神病理:摂食障害からのメッセージ』(2001年、PHP新書)、『国会議員を精神分析する:「ヘンな人たち」が生き残る理由』(2003年、朝日選書)、『「むなしさ」を感じたときに読む本』(2014年、角川SSC新書)、『「毒親」の正体 :精神科医の診察室から』(2018年、新潮新書)、『焦りグセがなくなる本』(2018年、PHP文庫)など