珍右翼・高世仁に悪口する(2022年9/22日分その1)

藤沢周平のいろり端の情景 - 高世仁のジャーナルな日々
 「ウクライナ戦争」「藤沢周平*1」についても高世の言及がありますが特にコメントはしません。

 日朝平壌宣言から20年の17日、拉致問題にかかわるある団体*2が「拉致被害者全員奪還デモ」を実施した。その動画が知り合い*3のFBにアップされていたので見ると、「日朝平壌宣言を破棄せよ!*4」のシュプレヒコール
 金正恩を罵倒し、戦争してでも奪還するぞ!と主張するのは勇ましくて気持ちいいかもしれないが、これでほんの少しでも拉致問題が進展すると本気で思っているのだろうか。
 こういう路線に政府が引っ張られた(安倍氏らが煽った*5面もある)からこそ、20年も何の成果もなく時間を無駄にしたのではないか。
 頭を冷やし、より良いルートを開拓し、水面下もふくめて地道に外交努力をするしかない。方針を転換できる政治家*6よ出でよ。

 やれやれですね。
 未だに自ブログに「北朝鮮体制を打倒しよう」「金正日ICCで裁こう」という文章を掲載し続けてる奴が良くもいったもんです(こうした高世のふざけた態度については以前も珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/28日分)(副題:『即時一括全員帰国路線が二人を見捨てた』という高世の救う会、家族会批判に驚く)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年6/1日分)(副題:『即時一括全員帰国路線が二人を見捨てた』という高世の救う会、家族会批判に驚く) - bogus-simotukareのブログで批判しましたが改めて批判します)。
 下記の高世文章と「高世が批判する某団体」の主張と何が違うのか。俺は違わないと思います。今からでも高世は下記の「過去文章」を全て削除するなり、「追記」を書いて釈明するなりしたらどうなのか。
【参考:高世の過去文章】

長井健司さんの死によせて―独裁を倒した記者の死 - 高世仁のジャーナルな日々2007.10.5(当時は福田内閣
 あらためて、拉致という行為の非道さを思い、金正日体制打倒の決意を固める。

金正日を国際法廷へ! - 高世仁のジャーナルな日々2007.12.14(当時は福田内閣
 拉致指令者、金正日国際法廷で裁く。まるで空想と思われるかもしれないが、いま実現可能性がでてきた。

ベルリンの壁崩壊秘話−1 - 高世仁のジャーナルな日々2008.1.28(当時は福田内閣
 私はかねてから、北朝鮮金正日体制は「独裁」ではないから、打倒すべきだ、と主張している。ここで「独裁」というのは、このスハルト*7型の「普通の独裁」を意味する。北朝鮮はそのタイプではなくて、ナチズムやスターリニズムあるいはポルポト*8体制と同じ「全体主義*9」であり、「共存」することはできないからだ。
(中略)
 私の見るところ、北朝鮮全体主義も、1970年代から80年代が絶頂期で、金日成死亡(94年)以降はその支配力を低下させてきている。いろいろな綻びも出てきて、ぐらつき始めている。チャンスである。
 金正日体制打倒を早めるためには、1989年にはじまる東欧革命から91年のソ連邦解体にいたる過程*10を教訓にできるはずだ。

金正日体制打倒と外交1 - 高世仁のジャーナルな日々2008.6.19(当時は福田内閣
 よく、北朝鮮に対しては、「制裁か対話か」という形で議論がなされる。しかし、それは単なる外交の手法、戦術の話であって、本当に大事なのは、金正日体制を崩壊させる「決意」であり「戦略」だ。
(なぜ体制崩壊が必要なのかについては、「金正日体制は平和的に崩壊させるべきであるhttp://moura.jp/scoop-e/seigen/pdf/20060417/sg060417_kimu_01.pdf*11」に書いたことがある)
(中略)
 最近、一通の手紙*12が、政府から拉致被害者家族に届けられたことを知った。そして、その手紙の内容を知って私は愕然とした。
(続く)

金正日体制打倒と外交2 - 高世仁のジャーナルな日々2008.6.20(当時は福田内閣
 拉致問題の全面解決のためにも「日本政府は金正日体制を崩壊させる立場に立つべきだ*13」と私は主張するが、これに対して、それは相手を否定することになり、拉致問題の交渉が成り立たなくなるのではないかとの疑問*14がよく寄せられる。
(中略)
 日本政府は、(ボーガス注:金正日体制を崩壊させるという)この立場に立つことを拒否するだけでなく、逆に金正日体制を強化することさえ願っている*15らしい。特定失踪者問題調査会の荒木和博代表のブログ昨今の報道について: 荒木和博BLOGによれば、最近、内閣官房拉致問題対策本部事務局の総合調整室長、河内隆氏*16は長文の手紙を拉致被害者の家族に送った。5月20日付けのこの手紙には、驚くべきこんな文章が並んでいる。
《ここで御留意頂きたいのは、日本政府が北朝鮮当局を相手にして外交交渉で問題解決をしようとする以上、日本政府自身が金正日体制打倒を方針とするならば、そんな相手方とは北朝鮮は本気で交渉テーブルにもつかないことになってしまう点です。現体制下では(北朝鮮当局のある特定の部署により)拉致被害者の情報がしっかり管理されているだろうから、しかるべき人の「決断」さえ示されて「解決」に向かう方が、体制が転覆され大変な混乱状態の中でよりは、拉致被害者救出に現実として適するという側面もあると判断されるからです》
 これは河内隆氏個人ではなく官邸の立場で書いているに違いない。これが日本政府の立場だと思うと、情けなさが募ってくる。
 問題なのは、拉致問題は、今の体制が維持されたまま、「しかるべき人」(つまり金正日)の善意によって解決しようという点である。本気でそう考えているのだろうか?暗澹たる思いになってしまう。

 この「河内氏発言」については以前珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/28日分)(副題:『即時一括全員帰国路線が二人を見捨てた』という高世の救う会、家族会批判に驚く)(追記あり) - bogus-simotukareのブログコメント欄で

id:Bill_McCrearyさん
 河内氏の書いていることをまるっきり歪曲して解釈して、ほんとひどい野郎ですね、高世って(苦笑)。だいたい河内氏の書いていることは、ほぼ「社会常識」のレベルでしょう。まともにとらえれば、反対するようなものではない。河内氏にたいしても失礼極まりない。

というコメントを頂いています。いずれにせよ「救う会路線から今は離れた高世」は河内隆氏に対して公に詫びるべきではないのか。
 まさか「今の高世の立場」と「過去の河内氏への悪口」が矛盾しないとでも言う気なのか。

金正日体制崩壊を唱える「T・K生」2 - 高世仁のジャーナルな日々2008.10.19(当時は麻生内閣
 イデオロギーで曇らない目で素直に見れば、誰でも金正日体制打倒という結論に辿りつくということを示している。「軟着陸」などと言っている場合ではない。また、「後継者」などどうでもよい。あの体制は崩壊させるしかないのだ。

さあ、金正日にも逮捕状を! - 高世仁のジャーナルな日々2009.3.5(当時は麻生内閣
 今朝の朝日新聞の第一面に、ついにスーダンの現職の大統領*17国際刑事裁判所が逮捕状を発行したニュースが載っていた。こんなことが可能な時代になったのだなあ!
国際刑事裁判所金正日を裁くべし」と考えている私にとっては嬉しいニュースである。
(中略)
 私は当時国際刑事裁判所の裁判官に選出されたばかりの齋賀富美子氏*18(つい先日、再選された)とシンポジウムで同席し、金正日国際法廷へ引きずり出せと主張したのだった。

金正日に逮捕状を!1 - 高世仁のジャーナルな日々2009.12.5(当時は鳩山内閣
 金正日をICC(国際刑事裁判所)へ提訴する動きが、いよいよ本格化してきたのだ。

日本から金正日体制打倒の宣言を! - 高世仁のジャーナルな日々2010.1.29(当時は鳩山内閣
 日本から初めて、金正日体制打倒の宣言を発する動きがはじまった。
 いま、宣言の署名者を募っているので、ここに紹介しご協力をお願いしたい。

カダフィの末路と北朝鮮2 - 高世仁のジャーナルな日々2011.2.26(当時は菅直人内閣)
 かねがね、金正日をICCで裁きたいと思ってきた。

北朝鮮の「人道に対する罪」を暴露する映画 - 高世仁のジャーナルな日々2014.3.1(当時は第二次安倍内閣
 人道に対する罪を犯している国家体制*19は変更されるべしというのが、今の国際社会の合意である。

人道に反する罪と認定された北朝鮮 - 高世仁のジャーナルな日々2014.3.23(当時は第二次安倍内閣
 (ボーガス注:北朝鮮について)体制の根本的変更(つまりは体制打倒)がなされるべしという合意ができつつある。

人権抑圧では北朝鮮はナチスと同列 - 高世仁のジャーナルな日々2015.1.5(当時は第三次安倍内閣
 金正恩体制は、いずれにしろ、この世界から一刻も早く葬り去るべき存在なのだ。

*1:1927~1997年。1972年(昭和47年)に『暗殺の年輪』で直木賞受賞。山形県鶴岡市出身。『蟬しぐれ』(1991年、文春文庫)など、架空の藩「海坂藩(うなさかはん:藤沢の出身・鶴岡市にあった庄内藩がモデルと見られる)」を舞台にした作品群が有名(藤沢周平 - Wikipedia参照)

*2:ぼかさずに「救う会」「家族会」など具体名を出さないのは何故なのか?。おそらくは「高世が『ある団体』から攻撃されることを恐れて逃げてる」つう情けない話でしょう。一方で高世にとって「批判しても怖くない安全パイである存在(例えばこの高世記事で批判されてるロシアのプーチン大統領)」なら躊躇なく名前を出すわけです。

*3:何故知り合いの名前を書けないのか?。またそのFBへのアップが「その団体への批判目的」なのか、「賛同目的」なのか書けないのか?。おそらくは「知り合いは賛同目的であげたので名指しで批判した場合に、攻撃されることを恐れて逃げてる」つう情けない話でしょう。

*4:ちなみに党員でありながら日本共産党の「平壌宣言に基づく問題解決」と言う方針を無視し、「平壌宣言破棄」を主張。賛同しない党執行部に常軌を逸した悪口雑言をしたために「反党行為」と評価され除籍されたのが萩原遼(2017年死去)というバカです(例えば、赤旗萩原遼氏を除籍(2005.6.23)参照)。高世って萩原の「宣言破棄」主張を「彼の生前に批判したことは一度もない(そもそも高世が「宣言破棄」のような「巣くう会路線」を公式に否定したのは萩原の死後のこと)」と思いますが良くもこんな記事が書けたもんです

*5:高世も煽った一人のくせに良くも言ったもんです。まさにそういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ですね。

*6:小泉訪朝で「地道に外交努力」で「方針を転換」しようとした小泉首相福田官房長官(当時)を罵倒する家族会に迎合したくせに高世も良くも言ったもんです。高世は小泉、福田氏に謝罪したらどうか。

*7:インドネシア大統領

*8:カンボジア共産党書記長、カンボジア首相

*9:「普通の独裁」と「全体主義」と何が違うのか高世の文章は全く意味不明です。

*10:その過程の評価からは「ソ連が東欧支援を辞めたから東欧は崩壊した→中露が北朝鮮支援を当面辞めそうにないから北朝鮮は崩壊しない」つう結論にしかならないと思います。1989年も「ハンガリー動乱(1956年)」「プラハの春弾圧(1968年)」のように軍事介入してれば東欧は崩壊しなかったでしょう。

*11:今はこのPDFはネット上にありませんのでクリックしてもエラーが出ます。

*12:金正日体制打倒と外交2 - 高世仁のジャーナルな日々で高世が罵倒してる河内隆氏の手紙

*13:こんなことを抜かしていた高世が北朝鮮が崩壊する前に自分の会社を倒産させた無様で無残な話 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)巣食う会とか家族会系の連中とかかわった北朝鮮関係の言論人は、その後ろくな状況でないと思う(関川夏央や高世仁、恵谷治、李英和ほか) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)となったのは全くお笑い草です。

*14:河内隆氏の立場もこれですね。

*15:河内氏は「打倒論の立場では、北朝鮮の反発を買って日朝交渉は成り立たない」「体制が崩壊したら、かえって救出が困難になる」といってるだけで、彼が「金正日体制を強化することさえ願っている」なんて事実はどこにもありません。デマ中傷も大概にしたらどうか(呆)。

*16:自治省大臣官房総務課課長補佐、京都市副市長、総務省総合通信基盤局電波部衛星移動通信課長、内閣官房拉致問題対策本部事務局総合調整室長、内閣府大臣官房拉致被害者等支援担当室長、内閣府大臣官房長などを経て内閣府事務次官で退官。現在は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事長

*17:オマル・アル=バシール - Wikipediaのこと。1989~2019年まで大統領。2019年に軍部クーデターで失脚。ただしクーデター後の新政権は「不正蓄財」などでバシールを裁き、懲役刑判決を下した物の、ICCへの引き渡しは拒否した。

*18:1943~2009年。元外務官僚。デンマーク大使館参事官、埼玉県副知事、シアトル総領事、国連大使ノルウェー大使、アイスランド大使等を経てICC判事。判事在任中の2009年に病死

*19:北朝鮮のこと