今日のロシアニュース(2022年9月25日分)

パイプライン意図的損傷の疑い 欧州はロシア関与を示唆: 日本経済新聞
 「ロシア謀略説」は何か根拠があるのだ、根拠レスの放言ではないとは「思いたいところ」ですが素直に考えれば、事故でない「破壊工作」としても「このパイプラインでロシアが経済的利益を得ている」のだから「反ロシア派*1の犯行の可能性」も十分「ありうる」でしょう。「ロシアやウクライナに対して公正中立でありたい俺」としては「ロシア謀略説」を主張するならそれなりの根拠を示して欲しいところですが残念ながらこの記事にはそれが出てきません(他の記事には出てくるのかもしれませんが、わざわざ探すほどの興味はありません)。


日本経済新聞がおわび 「ロシア石油 欧州へ裏流通」で誤報 | 毎日新聞
 勿論「故意のデマ記事常習の産経」とは違い「故意のデマ報道」ではないでしょう。またこれは「日経が思い込みから誤報した」と言う話に過ぎず「ロシアが制裁逃れをしてない」と言う話でもない。しかしこうなると「誤報は今回のようにいずれは明らかになることがほとんど」とはいえ、「ファクトチェック」などする能力や時間の余裕などない「俺のような素人」にとってはこうした誤報は弱ったところです。


「日本の戦争犯罪に時効なし」 ロシア外相、歴史でけん制:時事ドットコム
 ラブロフの思惑が何であれ、我々日本人が「南京事件」「慰安婦」「731細菌戦部隊」「バターン死の行進」など戦争犯罪を忘れてはならないのは全くその通りです。そうした「反省の心」が全く見られず「ロシアの政治的牽制」云々の時事通信には呆れます。勿論ロシアの方も「カチン虐殺などの負の歴史」を忘れてはいけない。


プーチン氏が命じた「動員」100万人規模か…対象外の大学生にも招集令状 : 読売新聞オンライン
 単なるミスなのか、故意の行為なのか、故意だとして現場の暴走なのか、プーチンの命令なのかが気になるところです。いずれにせよ「無茶苦茶であること」だけは確かです。


露、日本領事を拘束 国外退去命じる ウラジオ - 産経ニュース
 随分と無茶をすると驚きました。
 「金大中事件の金東雲・韓国大使館一等書記官(金大中拉致現場から指紋が検出されKCIA工作員であると判明)」やフィクションですが「映画アウトレイジの某国駐日大使館(大使館をヤクザに違法カジノの場所として貸している)」のようなよほどの問題を起こさない限り、普通こんなことしないんですが。


ロシア、国防次官を解任 後任にミジンツェフ氏: 日本経済新聞
 報道が事実ならば、問題がなければ解任しないでしょうから、ロシアも「現状に問題があること(苦戦してること)」を事実上認めてるわけです。
 まあ、ロシアは「通常の人事異動」と言い訳してるようですが、それが事実かどうか(新しい役職が左遷としか評価できない役職かどうか)は今後明らかになるでしょう。


「ロシアを核攻撃するよう国際社会は宣言すべき」ゼレンスキー“最側近”に独自インタビュー【報道1930】(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
 「ロシアがウクライナを核攻撃した場合は、反撃としてのロシアへの核攻撃*2も選択肢から排除すべきではない」とは常軌を逸していて「ホンマかいな」ですね。
 これがロシアメディアの報道なら「反核派のウクライナ批判」を狙った「デマ中傷」を疑うところですが、「ロシアに対して批判的な報道を続けてきた日本メディアの一つであるTBS」が「ポドリャク大統領顧問発言(TBSの独占インタビュー)」として報じてる以上「事実」なのでしょう。今のところウクライナ政府が「虚偽報道」とTBSに抗議したという話も聞きません。

 果たして国際社会、そしてプーチン大統領はポドリャク大統領顧問の発言にどう反応するのだろうか。

と他人事のような文章を書くTBSですが問題は「日本を含む世界各国」「プーチン政権」ではなく「TBSがどう反応するのか」でしょう。
 「ロシアが核攻撃したら」という「前提条件付き」とはいえ、「核攻撃」を公言するポドリャク発言をTBSは支持、容認するのか。はたまた非難するのか?(俺個人は非難しますが)。そしてこの「ポドリャク大統領顧問発言」を「彼の個人的発言」と見ているのか、それとも「彼を重用するゼレンスキー大統領も同意見」と見ているのか。
 それをまずTBSは明らかにしたらどうか。このTBS記事からは「『ロシアをかばうのか』というウクライナ政府等の反発が予想されるので、核攻撃発言を批判したくないが、『核兵器使用を擁護するのか』という被爆者や反核派の反発が予想されるので、核攻撃発言を擁護したくもない」として逃げてるようにしか見えません。
 それにしても「ポドリャク発言への評価を逃げたにもかかわらず」こうした発言を報じるTBSの意図が「理解しづらい」ところです。

*1:ウクライナ政府やウクライナを支援するNATO諸国(米国CIAなど)に限らない。可能性だけなら個人の犯行もあり得るでしょう

*2:勿論、ウクライナは核保有国ではないので、これは「米英仏」といったウクライナを支援する核保有国に「ロシアを核攻撃して欲しい」と言う話です。ただ、さすがに米英仏もこんな要請には応じないでしょう。ポドリャクの正気を疑いたくなります。あるいは「核攻撃しないのならその代わりにもっとウクライナに軍事支援しろ」というための「ハッタリ、フカシ」でしょうか?