珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年10月3日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真リツイート
 福山和人さん。朝鮮労働党は日本人、日本政府と対話などしません。
◆弁護士福山和人
 アントニオ猪木*1を見習って北朝鮮と外交交渉すべきだ。

 おいおいですね。金丸訪朝での「第18富士山丸船長、機関長帰国」や小泉訪朝での「拉致被害者5人帰国」を「対話(外交交渉)ではない」と言う気でしょうか?

黒坂真
 志位さんは統一協会を、反社会的団体と規定しています。それなら統一協会暴力団と同様に扱うべきというのでしょうか。暴対法の適用範囲を大幅に広げることになりますね。

 当然ながら「半グレやエセ同和団体、総会屋など暴力団と関係のある関連団体」ならともかく「共産党に限らず」統一協会批判派の誰も「統一協会に暴対法(暴力団対策法)を適用しろ」とは言ってない*2ので、黒坂も呆れたバカです。
 現状で「統一協会対応」として主張されてるのは「(霊感商法などについて)詐欺罪による刑事責任追及」「宗教法人法の解散命令」でしょう。黒坂はこのどちらも否定したいようですが(というか、共産党などの統一協会批判にケチをつけるだけで、何の統一協会批判もせず事実上統一協会を擁護してるのだから黒坂も呆れたバカです。岸田ら自民党ですらここまで酷くはない)。
 そもそも黒坂のこの屁理屈なら「オウム真理教などのようなカルト宗教(統一協会もその一つですが)」「豊田商事ジャパンライフなどのような悪徳商法」「エセ同和団体、総会屋(多くは暴力団とつながりがありますが)」などを黒坂は何と呼ぶのか?。反社と呼ばないのか。そしてこれらの団体を反社と呼んだら「カルト宗教や悪徳商法、エセ同和行為に暴対法適用を主張した」と評価するのが黒坂なのか。詭弁にしてもレベルが低すぎます。これが教授なのだから大阪経済大もよほどレベルが低いのでしょう。

黒坂真リツイート
 吉岡正史さん。軍事同盟のない世界をつくる、という点で日本共産党は中朝露と完全に一致しています

 日本共産党は軍事同盟に否定的ですが、ロシアには集団安全保障条約 - Wikipedia(ロシア、アルメニアベラルーシカザフスタンキルギスタジキスタンの6カ国が加盟*3)、中朝には中朝友好協力相互援助条約 - Wikipediaと言う軍事同盟が今もある(勿論、中朝露は防衛目的の平和的同盟であるとしていますが)ので客観的事実として黒坂ツイートは間違っています。
 「勿論中朝露はいずれも米国主導の軍事同盟NATOに批判的」なので「NATOに否定的という点では日本共産党とは一致している」というなら「一応間違いではない」のですが「軍事同盟を否定している点で共通」と言ったことで「完全に間違いになった」無様な黒坂です。
 黒坂が「中朝露が軍事同盟に参加してること」を知らない無知なのか、「中朝露が軍事同盟に参加してることを知りながら」故意にデマを飛ばしてるのか知りませんが。
 ただし「NATOに否定的」と言う結論は一緒でも、「NATOに否定的な理由」は勿論「一緒ではない(日本共産党の場合、非同盟平和主義だが中朝露の場合、恐らくそういう立場ではない)」し、さすがに現状で「NATO完全否定→結果としてウクライナ軍事支援が消滅」では結果としてロシアの無法を利してしまう*4ので共産党もさすがにそんなことは言いません。
 但しNATOとは「加盟国(特に盟主である米国)の国益」の為に存在するのであって、別に「ロシア等の侵略から世界の国を守ることが目的の防衛的同盟」ではないわけです。ベトナム戦争イラク戦争などで分かるように米国という国は決して「平和的な国」ではない。米国の戦争を「全て不可避な防衛戦争であった」とはとても言えないでしょう。

*1:個人的には「野党議員に過ぎなかったこと」もあって目立った成果がなかった猪木よりも、大物与党議員である金丸元副総裁、小泉元首相の名を出すべきかと思います。

*2:「フランスのような反カルト法の制定&それによる統一協会追及」の主張なら一部にありますが、「法制定は勿論すぐにはできない(将来はともかく、自民党も新法制定に現時点では後ろ向き)」ので「当面の目標」としての主張は新法を制定しなくても現行法で可能な「(霊感商法などについて)詐欺罪による刑事責任追及」「宗教法人法の解散命令」になります。

*3:興味深いのはこの同盟が「ウクライナ侵攻でのロシア支援」と言う形で動いてないことですね。

*4:「国連による軍事支援」が現実的に実施できれば問題はないでしょうが現状はそうはなっていません。