今日の産経ニュース(2022年10/4、5分)

自民、安倍氏追悼演説 立民の野田元首相に打診へ - 産経ニュース

 立民の泉健太代表は5日、追悼演説を野田氏に打診する案について、「政権の弁明や批判回避のため、わが党所属の議員を利用しようとするのであれば、大きな間違いだ」と国会内で記者団に述べた。

 ここまで言うのであれば泉は「野田最高顧問に打診に応じないよう要請する」「野田氏以外の党所属議員にもそうした打診には応じないよう訴える」とでも言うべきでしょうが、そうは言わない辺り、どれほどデタラメなのか。


立民・泉代表「維新と共闘し選択肢示す」 衆院・代表質問 - 産経ニュース
 やれやれですね。維新に党まるごと乗っ取られるか、そこまで行かないにせよ、共産、社民、れいわの協力を失って自滅するか、いずれにせよ、さらに「立民の衰退」が進むでしょう。どっちにしろ何でこうもバカなのか。というか「衆院選敗北」を理由に枝野前代表に辞任を求めた泉が、「枝野の衆院選敗北より深刻な参院選敗北(枝野時代は「敗戦=議席減」予想は投開票前は少なかったが、泉時代はほとんどのマスコミが「敗戦=議席減」を予想、実際、比例の得票も枝野時代より減ってる)」でも代表を辞めないし、それを党員も容認してるのだから心底呆れます。
 共産、社民、れいわも「残念ながら」泉が代表である限り「立民との協力は成立しないこと」を覚悟した方がいい気がします。


自民、霊感商法めぐり初会合 旧統一教会問題の打開図る - 産経ニュース
 タイトルが「被害者救済」でなく「統一協会批判で自民が追い詰められる現状からの脱出」を前面に出してる辺り「自民党応援団」産経らしいですが心底呆れます。


「今の時代で決めるものではない」 安倍元首相の銃撃現場、計画通り整備 - 産経ニュース

 安倍晋三元首相の銃撃事件で、奈良市近鉄大和西大寺駅北側にある現場をめぐり、同市の仲川げん*1市長は4日、記者会見で慰霊碑などを置かずに当初の計画通り、歩道と車道を整備すると発表した。周辺に花壇を整備し追悼の場とする方針だが、事件の概要を説明するプレートなども置かないとしている。

 「追悼の場として花壇を設置」で「自民に配慮する」一方で「顕彰と疑われかねないプレートなどの設置」はしないわけです。


「風化懸念」「必要ない」市民賛否 奈良市の判断、識者は非難 - 産経ニュース

 安倍晋三元首相の銃撃事件の現場に慰霊碑などの記録を一切残さないという奈良市の決断に、地元住民からは賛否の声が上がった。「世界の要人が現場を訪れたら驚かれる」などと識者からは強い批判も出た

 「安倍シンパ右翼」は「元首相の業績を称える顕彰碑を」と主張し、一方「安倍批判派」は「慰霊碑ならともかく顕彰碑には反対」「相手が『汚い行為をためらわない自民』では慰霊碑の口実で事実上の顕彰碑が作られる危険性があるので慰霊碑にも反対」と主張する中、「何もしない」と言う判断は何ら不思議ではない。
 過去において「伊藤長崎市長暗殺事件(2007年)」などの政治家暗殺事件で「犯行現場」で軒並み慰霊碑等の記念施設ができたかと言えばそんなことは恐らくないでしょう。
 それにしても産経なら予想の範囲内ですが「奈良市を批判する識者」として「国葬支持」「安倍シンパ」の右翼・門田隆将を登場させるのには心底呆れます。
 なお奈良市長は

仲川元庸 - Wikipedia参照
◆2009年7月の奈良市長選挙に民主党奈良県連代表の馬淵澄夫衆院議員から要請を受け、民主党の推薦を得て奈良市長選挙へ立候補、衆院議員を辞職して出馬した元奈良市長の鍵田忠兵衛自民党公明党が擁立)らを破って初当選
◆2013年7月の奈良市長選挙で元衆院議員の森岡正宏自由民主党が擁立、小泉内閣で厚労大臣政務官)らを破って再選
◆2017年7月の奈良市長選で元生駒市長の山下真や自民党が擁立した朝廣佳子らを抑え3選

ということで「自民党王国・奈良」でありながら「(反自民ではないにせよ)自民党とは一定の距離があるらしいこと」を指摘しておきます。「国葬反対過半数」「自民党議員である村上元行革相も安倍批判」という状況でもあるし、こんなことで自民党にへいこらする気になれないと言うことでしょう。


仲川市長の一問一答「市民の気持ち、一定配慮」 - 産経ニュース

Q
 弔意を示す構造物を作らないとの判断に至った経緯は
A
 事件が起きた当初とその後で、世論や市民の受け止め方に変化があったと思っている。一人の政治家としての評価となると、賛成反対さまざまな考えの人がいるので、(ボーガス注:下手に施設を作ると)世論の分断を生むという面もあった

 自民党の反発を買いたくないからか曖昧な物言いですが、要するに「安倍と統一協会の癒着」の表面化で「国民の弔意が薄れてきた」ということでしょう。

*1:戸籍名は仲川元庸(もとやす)だが政治家としては通称名・中川げんを使用