松田良昭(拉致問題地方議会全国協議会会長、神奈川県議会議員)
私は亡くなられる3日前に、(ボーガス注:神奈川で?)安倍先生の街頭演説を聞きました。すばらしい演説でした。
馬鹿げた安倍礼賛も大概にして欲しい。そんなことが拉致被害者帰国と何の関係があるのか?
地方議員の皆さん、来年は統一地方選挙ですから拉致問題を自分のテーマとして選挙公報にも上げて、「我々はこの問題を忘れない。全面解決していくぞ。風化はさせない」と訴えようではありませんか(拍手)。
国政選挙ならともかく地方選挙で拉致が争点になるわけがない。こんなことを言ってる松田も、選挙で拉致の演説など恐らく「過去もしてないし」今後もしないでしょう。
櫻井
では次に、特定失踪者家族会の会長の今井英輝さん、お願いいたします(拍手)。
国内で40人以上も発見されて、その発見者のどれ一つとして北朝鮮と関係なかった特定失踪者の何が北朝鮮拉致なのか(呆)。
それにしても拉致被害者家族会もよくこんなふざけた話を容認できるもんです。「本物の拉致(政府認定拉致)」が「インチキ拉致(特定失踪者)」と一緒にされてることに怒りや悲しみ、疑問はないのか?
竹内譲*1(公明党拉致問題対策委員長、衆議院議員)
今年7月にはライフワークとして拉致問題の解決に尽力した安倍晋三元総理が、参議院選挙の期間中に凶弾に倒れるという痛ましい事件が起こりました。
いつまでこんなデタラメな安倍美化をすれば気が済むのか。安倍のどこが「ライフワークとして拉致問題の解決に尽力」していたのか。
櫻井よしこ(総合司会、ジャーナリスト)
めぐみさんは生きているんです。そして田口八重子さんも生きています。単なる噂ではなく、確たる証拠があります。
私は一人のジャーナリスト*2として、このことを調べ記事にしました。いい加減な情報ではありません。
どこにそんな「確たる証拠」があるのか。あるなら出してみろと言いたい。櫻井が書いた記事とは「何という雑誌にいつ発表した」のか?。
そんな証拠はどこにもないでしょう。当然彼らが死んでいたとしても全くおかしくない。というか「生きてる」のなら返すでしょうよ。
「拉致の事実を否定してるケース(例:曽我ミヨシさん)」ならともかく、この二人の場合は拉致を認め、めぐみ氏に至っては娘の存在まで認めながら「死亡した」と嘘をつく理由は何か?。それよりも「死んだから帰らない」と考える方が自然ではないか。
それにしても櫻井の肩書きが「国基研(国家基本問題研究所)理事長」「『美しい日本の憲法をつくる国民の会』共同代表(ちなみに他の代表は日本会議会長、国基研副理事長の田久保忠衛、日本会議名誉会長の三好達)」など右翼団体の役職でないことには「やはり隠したいのか」と吹き出しました。
横田拓也(家族会代表、横田めぐみさん弟)
拉致問題の解決、つまり「全拉致被害者の即時一括帰国」を実現させるには、当事者の首脳同士が向き合うしか術がありません。岸田首相におかれましては、早期に首脳会談を実現させるべく、金正恩委員長へ繰り返し解決の重要性と解決後の明るい未来について発言頂き、拉致被害者の親世代が健在な内に完全解決出来るよう改めてお願いする次第です。
小泉氏や田中氏に対する「たった5人か」という横田拓也らの悪口を見て「岸田に限らず」どこの誰が首脳会談したいと思うのか。
「政府認定拉致被害者を全員帰国させない限り、小泉や田中同様に悪口される」と思えば首脳会談なんかする気が出るわけがない。
北朝鮮の方だって「全拉致被害者の即時一括帰国」の「全拉致被害者」に「特定失踪者(日本国内で既に40人以上発見され、全て北朝鮮と無関係)」というインチキが含まれてる以上「交渉したがるわけもない」。
中露の経済支援がある以上、北朝鮮もそんなインチキにお付き合いする必要もない。
日朝両国政府に交渉意欲を出させるには【1】「たった5人か」のような悪口は絶対にしない、1人でも帰国すれば日本政府を評価する、【2】特定失踪者なんてインチキは日朝交渉に持ち出さなくていいと拓也ら家族会が「日朝両国政府」相手に約束すべきでしょうがそれができないというから話になりません。
「屏風の虎を縛れ(一休さんとんち話)」「輸血せずに手術しろ(エホバの証人)」のような無茶苦茶な要求を日朝両国政府にしながら「その要求に日朝両国政府が応えないこと」に悪口雑言ですから呆れます。
拓也ら家族会はいつになったら自分たちの愚かさに気づくのか。「バカは死ぬまで直らない」で死ぬまで気づかないのか?
私達家族会・救う会・拉致議連の方針は「全拉致被害者の即時一括帰国」です。部分的解決や段階的解決は望んでいません。連絡事務所や調査委員会の設置も求めていません。また一部の議員による訪朝団結成なども一切求めていません。
やれやれですね。
「即時一括全員帰国」が今すぐ実現できればそれが一番いい。でも、実現できそうにないから最終目標は「全員帰国」としても当面は「部分的帰国や段階的帰国」で妥協しようとしてるわけです。好きで妥協してるわけではないし、ましてや「北朝鮮シンパ」でもない。
妥協を否定して、拓也ら家族会にとって何かいいことがあったのか。
我々はそもそも人生でいくらでも妥協しています。
例えば「東大以外の大学には行かない」「(中央官庁希望者が)財務省以外に就職はしない」「(プロ野球希望者が)球界の盟主・巨人以外には入団しない」「(プロのアナウンサー志望者が)NHK以外には入社しない」「(新聞記者志望者が)朝日か読売以外には入社しない」「(プロの俳優が)主役以外はやらない」で済むならそれでもいい。
「江川卓(巨人入団)」のような一部の「才能と幸運に恵まれた人間」を除いて、たいていの場合、済まないから例えば「巨人以外のプロ球団入団」「(プロ入り自体が難しいので、将来のプロ入りを目指しながら)独立リーグや社会人野球にひとまず入団」等、妥協するわけです。何でそんなことが拓也にはわからないのか。
拓也だってまさか「俺は人生で妥協したことも挫折したことも一度もない。全て希望を叶えてきた」とは言わないでしょうに。
櫻井
皆様にここで黙祷していただき、拉致問題を自分の政治的生命として引き受けていただき、本当に真剣に動いてくださった安倍総理に1分間の黙祷を捧げたいと思います。
黙祷
呆れて二の句が継げません。
黙祷するなら、それこそ「小泉訪朝の功労者である金大中氏(2009年8月18日死去)」や「いわゆる李恩恵質問の橋本敦氏(2021年8月29日死去)」に黙祷すべきではないのか(例えば金大中氏については米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)、橋本氏については国会で、早い時点で北朝鮮拉致の可能性を指摘し政府側の答弁を引き出した橋本敦氏の死に際して、その件が必ずしも報道されていないことが拉致風化を物語る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。
今から「2万%」断言できますが今のままの態度なら、家族会は小泉氏や田中氏が死去しても黙祷しないのでしょう。
しかし「山上の暗殺」で安倍の「統一協会との異常な癒着」が露呈しているのに拉致被害者家族会もどこまでバカなのか。
古屋圭司(拉致議連会長、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)
先程、安倍元総理に黙祷を捧げました。安倍総理が最後に思っておられたのは拉致問題だったと思います。
吹き出しました。何を根拠にそう言えるのか。
世界の指導者には独裁者がいます。3つの特徴があります。まず全部イエスマン*3で周辺を固める、2つ目は首脳でも平気で騙す、3つ目は人の命や人権よりも面子です。これは習近平主席にも当てはまるかもしれません。もちろん金正恩に当てはまります。そして今ウクライナに侵攻しているプーチン大統領にも当てはまると思います。
金正恩への悪口はまだ理解できます*4が、習主席やプーチン大統領への悪口は意味不明です。
中露が北朝鮮を経済支援するからか、はたまたそういうことは関係なく単に「アンチ習氏、プーチン」の立場からTPOもわきまえず「彼らへの悪口」を言いたかっただけか(何せ「拉致と関係ない九条改憲」を拉致集会で公言する連中ですからね)。
いずれにせよそんな悪口と拉致解決と何の関係があるのか。むしろ拉致問題に対応するのに、中国と仲良くしていて損はない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でしょうに。
とはいえ、拉致右翼は「小泉訪朝成功の功労者*5」金大中氏すら悪口*6する連中ですからねえ(呆)。
金正恩委員長が狙っているのは、拉致の風化です。
金正恩が狙うまでもなく「小泉訪朝から20年の経過」によって既に風化しています。今現在マスコミが熱心に報じてるのは「統一協会問題」「物価高」「新型コロナ」「ウクライナ戦争」「習近平氏の共産党総書記三期目突入」「トラスの首相辞任(英国史上最短内閣)、スナクの首相就任(英国初のインド系首相)」等であって明らかに拉致ではない。
昨年12月に、家族会代表の飯塚繁雄さんがなくなられましたが、その後には横田拓也さん、あるいは飯塚耕一郎さんという若い世代が中心になって頑張っている。
「若い世代」というのには大笑いしました。横田拓也が54歳(1968年生まれ?)、飯塚が45歳(1977年生まれ?)です。
これは世間一般では少しも若くない。これを若手と呼ぶのは「河野太郎*7現デジタル相(59歳)」「泉健太*8立民党代表(48歳)」「トラス*9前英国首相(47歳)」「マクロン*10仏国大統領(44歳)」「スナク*11英国首相(42歳)」が若手扱いされる政界くらいのもんです。
岸田文雄(内閣総理大臣、政府拉致問題対策本部長)
北朝鮮については、日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算*12して、日朝国交正常化の実現を目指します
どこまで本気かはともかく岸田ですら、建前ではこう発言し、この記事を読む限り、救う会、家族会が岸田を非難しなかったらしいことが興味深い。
松野博一(拉致問題担当大臣、内閣官房長官、衆議院議員)
私は今月の初め、鳥取県米子市を訪れ、松本京子さんの拉致現場を、お兄さんの松本孟さんと共に回りました。
そんな現地視察に「拉致被害者帰国」と言う意味で、何の意味があるのか。何の意味もない。心底呆れます。
ちなみに米子というと「山陰の熱海」と言われる「皆生(かいけ)温泉」という、ややマイナーな温泉がありますね。行ったことはないですが。松野長官が視察のついでに皆生温泉に行ったのか気になるところです。
【参考:米子市】
“中海七珍” 米子市の飲食店が新メニュー開発 新たな名物に|NHK 鳥取県のニュース2022.10.26
鳥取県と島根県にまたがる中海でとれる7種類の魚介類「中海七珍*13」を使ったメニューを、米子市の飲食店が開発し、市は新たな名物になると期待しています。
中海七珍は、中海がラムサール条約に登録されたことをきっかけに、16年前に地元の観光協会などが選んだ7種類の魚介類です。
米子市の和食店は、中海七珍を活用した新たな名物をつくろうと「せいろめし」を開発し、26日、米子市の伊木隆司*14市長や、報道関係者などが参加して試食会が開かれました。
せいろめしは「クロメバル」の蒲焼き、巻き貝の「アカバイ」の旨煮、「オダエビ」の有馬煮*15など、別々に味付けした7種類の魚介類をごはんとともに蒸したもので、さまざまな食材と味を一度に楽しむことができます。
また、だしをかけて、お茶漬けで食べることもできます。
京都の碁盤の目を手本にした皆生温泉の100年 - 産経ニュース2022.1.1
「令和3年1月は新型コロナに加えて大雪で客の入りは例年の3分の1以下だったが、今年の正月は満室状態」。
皆生温泉旅館組合事務局長の河津幸雄さんは胸をなでおろす。
収容能力は約4千人とされ、「冬は松葉ガニ、夏はシロイカや岩ガキ、それに海水浴」で四季を通じて客を呼べる温泉地だ。
皆生温泉は、国の「日本水浴場88選」に選ばれている海水浴場などを舞台に日本でのトライアスロン大会発祥の地でもある。温泉開発60年の記念イベントとして昭和56年に始まった「全日本トライアスロン皆生大会」は毎年、全国から選手約1600人が詰めかけるが、令和2、3年と新型コロナのため中止を余儀なくされた。
同じ山陰の温泉で歴史の古い「玉造(松江市)、三朝(みささ)(鳥取県三朝町)に追いつけ、追い越せ」が皆生温泉関係者の目標だった。
出雲大社への参拝客や新婚旅行客を受け入れてきた玉造、湯治場としての長い歴史を有する三朝に対して、後発の皆生は「料理業を主に発展(中略)お色気によって、観光客にも地元にも人気があった」(間瀬庄作著『皆生温泉・湯けむり裏ばなし』)とされ、最盛期には約180人の芸者がいたという。
国鉄の臨時列車で瀬戸内の広島、岡山、京阪神の大阪、兵庫などから団体客を呼び込み、米子空港に東京線が就航してからは東京などへ女将(おかみ)らのキャラバンを派遣してPR。大阪に案内所を置いて誘客を図るなどし、知名度アップを図った。その結果、昭和51年には過去最多の年間宿泊客約80万人を記録した。
トライアスロン大会の開催でお色気イメージからの脱却を図ったが、団体から個人へ旅行スタイルの変化などにより宿泊客は減少傾向となり、近年は40万人前後で推移。コロナ禍の令和2年は約26万4千人、3年は19万1千人(11月まで)と大きく落ち込んだ。
平成30年度に「皆生温泉まちづくりビジョン」を策定し、四条通りのにぎわい創出などを打ち出し、再生策をスタートさせた。
「西に出雲大社*16、東には鳥取砂丘*17、近くには大山*18や水木しげるロード*19がある。皆生温泉は山陰のど真ん中で周遊観光にとても便利」。
河津さんは、皆生の強みを指摘する。
米子市長 “ダイヤモンド大山 感動的” 観光資源として活用|NHK 鳥取県のニュース2022.10.25
中国地方の最高峰、大山の山頂に朝日が輝く「ダイヤモンド大山」を、およそ1000人が目の当たりにした米子城跡での観望会について、米子市の伊木隆司市長は「本当に感動的な日の出だった」と述べて、今後観光資源としてさらに活用したいという考えを示しました。
米子市は10月22日と23日、米子城跡で「ダイヤモンド大山」の観望会を開き、23日は大山の山頂に朝日が輝く絶景をおよそ1000人が目の当たりにしました。
この観望会について、米子市の伊木市長は、25日の記者会見で「私もこの目で見たが、本当に感動的な日の出だった。頂上だけでなく中腹にもいっぱい人がいて、あれだけ人が登っている城山はこれまでなかった。夢のようでまさにこういうものを目指してきた」と述べました。
そのうえで「年に2回のチャンスがある米子城跡からのダイヤモンド大山を、観光コンテンツとして皆生温泉などと組み合わせてしっかり売り出していきたい」と述べて、今後観光資源としてさらに活用したいという考えを示しました。
*1:第二次安倍内閣財務大臣政務官、第三次安倍内閣厚労副大臣、公明党政調会長など歴任
*2:櫻井はジャーナリストと言うよりどう見ても「ただの極右活動家」です。
*4:勿論こんな悪口をしたところで拉致被害者は帰国しないので馬鹿馬鹿しい限りで「支持や評価」はしませんが
*5:これについては例えば米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照
*6:例えば「 死後なお激しい金大中氏の毀誉褒貶 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
*7:第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革相などを経て岸田内閣デジタル相
*8:希望の党、国民民主党国対委員長、国民民主党、立憲民主党政調会長等を経て立憲民主党代表
*9:メイ内閣司法相、ジョンソン内閣国際貿易相、外相などを経て首相
*12:「不幸の過去」とは戦前日本の植民地支配のこと。清算とは要するに日韓国交正常化に韓国に払ったような「事実上の賠償金」の支払いでしょう(韓国に払った金は建前上では賠償ではない)。
*13:中海七珍 - Wikipedia、あなたならどっち? 宍道湖VS中海 七珍MAPによればゴズ(マハゼ)、エノハ(ヒイラギ)、サッパ(ママカリ)、クロメバル(クロソイ)、オダエビ、アオデ(タイワンガザミ、ワタリガニとも呼ばれる)、アカバイ
*14:拙記事今日の産経ニュースほか(2022年9/18分) - bogus-simotukareのブログで批判した非常識な右翼市長です。
*15:兵庫・有馬地方が山椒の名産地であることから、実山椒を用いた煮物のこと。
*19:境港駅から本町アーケードまでの全長約800メートルの間に、水木しげる(鳥取県境港市出身)の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクター(鬼太郎、ねずみ男など)を中心として日本各地の妖怪たちをモチーフとした銅像など多数のオブジェが設置されている。