リベラル21と阿部治平のバカさに呆れる(2022年10月29日分)

リベラル21 習近平報告と左翼政党の政治感覚阿部治平
 また「反共分子の阿部」が「日本共産党に悪口かよ」と予想しながら読んでみます。その予想通りでいつもながらうんざりしますが。
 それにしても「左翼政党=共産党」ではないのになんでタイトルが「習近平報告と左翼政党の政治感覚」なのか。
 日本共産党とタイトルに書かない理由は何なのか?
 世間一般では「社民党」「新社会党(もはや地方政党化していますが)」「沖縄社会大衆党」なども左翼政党扱いされてるわけですが、「判断根拠が何かはともかく」阿部やリベラル21的には「日本に存在する左翼政党は唯一日本共産党だけ*1」とでも言うのか?(仮にそう認識してるとしてもそれは「真の左翼は日本共産党だけ、他はエセ左翼」のような「日本共産党への好意的評価」ではないのでしょうが)

 10月17日のどのメディアも中共20回党大会を真っ先に伝えた。新聞はどれも1面トップ扱いであった。わが「信濃毎日新聞」も「中国踏み出す『習近平時代』という大見出しで、「支配『30年代まで』観測も」「3期目へ実績誇示:台湾統一「武力行使放棄せず」と報じた。
 ところが日本共産党の機関紙「赤旗」は、中共20回大会記事を第1面には載せず、外電欄に回し、「米中間選挙へ、貧者の行進」という記事の後においた。
 わたしにとってこれは意外で、問題だと思ったので、メールで「赤旗」編集部に不満を申したてた。無視されるかと思ったら、意外にも丁重な回答があった。外信欄で扱ってはいるが、見出しで問題点がわかるようにしてあるとのことであった。
 だが、なぜ他のメディアのようにトップで扱わないかという質問には、「1面トップにニュースを置くかどうかは、その日の他のニュースとの関係もあり、編集委員会がその判断を行いました」という答えであった。
 その日の「赤旗」第1面トップは「NHK日曜討論」の共産党参議院議員山添拓氏の発言だった。それが重要な内容だったとしても、中共20回大会がそれよりも軽く、さらにアメリカの中間選挙よりも軽いとする政治的判断は、わたしには理解不能だった。

 「反中国共産党分子」として「赤旗の記事掲載」が気に食わないようですが、どういう記事掲載をするかは「赤旗の判断」であって阿部ごときにどうこう言われる話ではない。
 ましてやそれのどこが「私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民メディア、リベラル21を創った」と関係があるのか、馬鹿馬鹿しくて話になりません。
 つうか「赤旗に限らず」社会新報(社民党)、公明新聞などもおそらく似たような記事掲載で「1面トップは多くの場合、党所属議員の政治活動」でしょう。「是非はともかく」それが政党機関紙という物ではないのか?。
 そんなことで赤旗を非難するなら、社会新報や公明新聞などといった他党の機関紙も非難したらどうか?

 習報告はいままでどおり、場合によっては台湾に武力侵攻するといっている。

 「場合によっては=台湾が独立宣言やそれに準じる行為(例:独立国しか加盟できない国連への加盟申請)をしたら」ですね。
 阿部やリベラル21の因縁付けとは違い、中国が恣意的にいつでも侵攻できるわけでは全くありません。
 そもそもこうした方針は「鄧小平時代からの物」であって習氏になって何かが大きく変わったわけでは全くない。
 変わったのは「バイデン政権と蔡英文政権が台湾独立を画策していると疑われるような反中国態度を露骨に取ってること」です。問題は中国ではなく、米国や台湾の側にある。馬英九政権当時はここまでの対立関係には中台はなかった。あえて言えば「全てバイデンと蔡英文が悪い、中国は全く悪くない」と言っても言い過ぎではないでしょう。

 日本の各メディアが中共20回大会習報告の台湾政策を大きく報道したのは、武力侵攻の可能性がロシアのウクライナ侵略との関連で現実味を帯びてきたからであろう。

 馬鹿馬鹿しい。
 「ロシアのウクライナ侵攻」との関係で言えば
1)中国がロシアのような無茶な侵攻をする可能性は「以前から低かったとは思うが」さらにかなり低くなったが
2)米国のウクライナ支援について「独立宣言しても米国が台湾を支援してくれる」と勘違いした蔡英文が将来、独立宣言を強行し、その結果として、「独立宣言したら侵攻も辞さない」と日頃主張している中国が面子の問題から「侵攻に追い込まれる危険性」は「もしかしたら」高くなったかもしれない
というところでしょう。
 2)については蔡英文も「曖昧戦術」とでも言うべき態度なので何を考えてるかはよく分かりません。実は蔡は「反中国ナショナリズム」を煽って「反中国派の票を集票しよう」と選挙の得票に政治利用してるだけで本心では「独立など全く考えてない」かもしれない。
 ただし、日本の反中国マスコミや阿部、リベラル21の「侵攻の現実性」とは「蔡英文の暴走(独立宣言強行)」による侵攻ではないのでしょうね。
 おそらく「ロシア型の侵攻(台湾側が独立宣言などせず、現状維持に留まるのに侵攻)」なのでしょうがそれはまずあり得ません。
 ウクライナ侵攻以前からそんな「ロシア型の侵攻」は考えておらず、だからこその「断交ドミノ」でしょうが、ウクライナ侵攻以降は「その可能性は一層下がりました」。
 理由は簡単でロシアが
ア)米国の軍事支援を受けるウクライナ軍に苦戦している
イ)国連総会非難決議や経済制裁で一定の政治的、経済的ダメージを負ってるから
です。
 仮にロシアが「ウクライナ戦争で大勝利し、ゼレンスキー政権を打倒し、傀儡政権樹立に成功した」としても「政治情勢が違う」ので中国が台湾侵攻に傾いたかは疑問ですが、「ロシアが苦戦してる」のだからなおさら傾くわけがない。
 「ロシア型の侵攻」をした場合、台湾もウクライナ同様に米国の軍事支援を受けてる以上、侵攻した中国軍が苦戦することや国連総会非難決議や経済制裁でロシア同様のダメージを受けることは容易に予想できるからです。中国にそれが予想できないとか、予想した上であえて「ロシア型の侵攻」をすると考えるのは非常識です。

 日本共産党自衛隊の軍備増強反対というからには、自衛隊の軍備は現状で十分だという根拠があるからであろう。いまやその根拠を示す時期である。

 と言う阿部は「今の自衛隊の能力では不十分」だというのか。それでどこが「私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民メディア、リベラル21を創った」なのか。明らかに阿部の主張は軍拡です。
 阿部と言い、リベラル21と言い「私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民メディア、リベラル21を創った」と言いながら、一方で『堂々と軍拡主張』とはどういう脳みそをしているのか。
 そもそも軍拡するには1)増税、2)国債発行、3)軍事以外の費用のカットのどれかをしなければ、費用は捻出できません。
 阿部やリベラル21は「1~3」のどれをすべきだと思ってるのか。
 1~3のどれであれ、それが国民生活に重大な被害を与えるとは思わないのか。日本共産党が軍拡に反対してる理由の一つはまさに「国民生活に重大な被害を与える」からなのですが(他にも阿部の言うような「現状で自衛隊は十分(むしろ過剰)」もあれば、中台有事などの戦争の起こる危険性は少ないという判断もあるでしょうが)。
 阿部やリベラル21、自民や維新など軍拡派の方こそ「1~3」のどれをする気なのか、それによって起こるであろう弊害をどう予防するのか、そのような弊害の恐れを招いてまで「軍拡する必要があるのか」まともに語るべきでしょう。
 そもそも日本の軍拡が「中国のみをターゲットにしてる」かのような阿部の物言い自体が事実誤認ですが。「中東やアフガンなどへの自衛隊派兵」は当然、自民党において想定されてるでしょう。
 なお、上記の文は阿部記事に投稿しましたが恐らく掲載拒否でしょう。自称リベラルが聞いて呆れます。

*1:何の説明もないので仮にそうした判断をしてるのだとしても全く意味不明で呆れます。