珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年11月14日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 日本共産党にとってこの件がそれほど重大事なら、小池書記局長のこの呟きが出るまで黙っていた方々はなぜ黙っていたのか、見解を表明すべきではないですか。国政選挙の候補者や本部職員の殆どの方が、今でも沈黙している*1ように思います。厄介な事に巻き込まれたくない、という判断でしょうか。

黒坂真
 小池晃書記局長はこの件を謝罪されたのは良かったと思いますが、それなら日本共産党が過去に行ってきた、数々の査問*2についてふりかえるべきではないですか。

 反共・黒坂らしい悪口雑言ではあります。まともな人間なら小池氏の謝罪と共産党の処分をそれなりに評価するでしょうに。

黒坂真リツイート
 山添拓議員が下記で国際的には死刑廃止が流れと発信していますが、中朝は死刑を執行していますよ。
◆山添拓
 法相という職責は、当然ながら軽いものでない。法と人権に最も重い責任を負うからだ。まして死刑は、国際的には廃止が流れで主要国*3でいまも死刑を執行しているのは日本ぐらい。
 究極の人権侵害を揶揄した葉梨氏はもちろんひどいが、その葉梨氏を大臣にした岸田政権が問われる

 吹き出しました。ここでデータを元に「世界では死刑廃止国は近年減少傾向にある(死刑廃止国のA国が死刑を復活した)」「世界の大多数の国は死刑存続国」とかいうならともかく「中朝には死刑がある(アンチ中朝の黒坂が『米国には死刑がある』と言わない点が謎です)」。
 この黒坂のツイの「死刑廃止」を「複数政党制」、「死刑を執行」を「共産党一党独裁」とすれば共産党一党独裁も正当化できてしまうのですがね。
 自分のツイがいかに無茶苦茶か、黒坂にはマジで理解できてないのか。
 大体「安保理常任理事国」「経済大国」の中国はともかく「小国」北朝鮮は明らかに「山添氏の言う主要国」ではないでしょうに。
 というか山添ツイの本筋は「死刑制度の是非」ではなく「葉梨の暴言は死刑を軽く扱っている、死刑存続派でもまともな人間なら批判せざるをえない」と言う話なのにくだらない話のすり替えも大概にしたらどうか。
 なお、世界の死刑制度の現状 - Wikipediaによれば「死刑廃止国」は「国数」では多数派だが、「人口が1位の中国、2位のインド、3位のアメリカ」が死刑存置国のため、「人口数」では「死刑存置国」が多数派になるとのこと。
 なお、

世界の死刑制度の現状 - Wikipedia
◆フィリピン(2006年に廃止)
 アロヨ政権による死刑廃止の背景には、国内で大きな政治的影響力を有するカトリック教会が、かねてから死刑廃止を訴えており、カトリック教会の大統領への支持をつなぎとめるための決断と見られている。加えて、2006年6月25日から同大統領がヨーロッパ歴訪。バチカンローマ教皇と会見するため、死刑廃止法案の成立を急いでいたという政治的背景も指摘されている。
カンボジア(1989年に廃止)
 王政復古した1989年に死刑を廃止しているが、これはポル・ポト派による大虐殺が影響している。ポル・ポト派は死刑制度を利用し政治犯を容赦なく死刑に処したためである。現在は憲法により死刑は禁止されている。

と言うのが俺的に興味深かったのでメモしておきます。

黒坂真
 中村正男さん。仏共産党はかつてクレムリンの長女、と言われました。
 仏社会党は核軍事力の充実に賛成しているはずです。仏の左翼人の中には、日本は核武装して米国から自立すべきという方もいますよ。

 「はあ?」ですね。日本共産党が会談したフランス左翼最大勢力「不服従のフランス(服従しないフランス)」は「左翼とは言え」社民主義政党であり、フランス共産党とは別団体です。勿論フランス社会党とも別団体ですし、赤旗記事には

日本共産党と左翼第1党「服従しないフランス」が会談/両党関係の確立で合意
 メランション氏は(中略)ロシアの核威嚇は許されず、被爆の悲劇を繰り返さないために、核兵器を一掃し、福島原発の汚染水の海流放水を批判し、脱原発の立場に言及しました。

と書いてあるのに何で「フランス左派には核保有支持者もいる」なんて話が出てくるのか。「不服従のフランス」やメランション党首について、黒坂に語れることがないなら黙ってればいいのに。

*1:それがいいとは言いませんが、何も「候補者や党職員」が党幹部批判を自重するのは共産党に限った話でもないでしょう。岸田自民なんか「元党首・安倍への批判」で村上元行革相を懲戒処分ですからね。

*2:油井喜夫『汚名』(1999年、毎日新聞社)、川上徹『査問』(2001年、ちくま文庫)などでの新日和見主義事件 - Wikipediaへの批判のこと

*3:主要国の定義にもよりますが「欧米先進国」とすれば確かに日本以外では米国ぐらいではないか。