今日の産経ニュース(2022年11/23分)

ワールドカップ 日本、ドイツ破る金星発進 浅野決勝ゴール - 産経ニュース
 「サウジのアルゼンチンへの勝利」にも驚きましたがびっくり仰天ですね。さすがに日本が負けると思っていました。


正代、勝負の終盤戦 若隆景下し、連敗ストップ - 産経ニュース
 若隆景は勿論「弱くない」ので正代にはそれなりに力はあるわけです。問題は「波がある」というか「最高状態の力」で毎回臨むことができないことですね。だから「角番大関」「優勝争いから早期に脱落」等という不甲斐ないことになってなかなか横綱になれない。しかし、それなりに力はあるので「(最悪でも9勝6敗程度で)大関からの陥落は何とか免れる」という「何ともすっきりしない結末」がこのところ続くわけです。


首相、茂木氏と密かに会談 新法や国会運営めぐり意見交換 - 産経ニュース
 【1】密談がばれたのか、【2】公には会談を認めてないのに、岸田や茂木が何らかの思惑からリークしてるのかはともかく、こんな報道が出てる時点で全然「密か」ではないので吹き出しました。
 というか「立民の泉代表など野党幹部」など「対立関係にある」ので会談してることが露呈するとまずい間柄ならともかく「与党ナンバー1、2(会談しても何らおかしくない関係)」が会談したことを秘密にしようとする理由は何なのか?


【主張】防衛力強化の提言 脅威対処型へ転換妥当だ - 産経ニュース
 今ですら巨額の防衛費なのに「ふざけるな」と怒りを禁じ得ません。どこの国が日本に攻めてくると言うのか。
 ロシアが「ウクライナ戦争で苦戦してる上」に経済制裁まで食らってるのを見て日本を攻めたがる国もまずないでしょう。
 勿論、ウクライナで苦戦してるロシアは、日本に限らず、ウクライナ以外の国を攻める余裕などありません。例のポーランドへのミサイル着弾も当初から「ロシアの行為だとしても故意ではなく誤爆だろう(勿論、実際はウクライナ誤爆)」と評価されたのもポーランド相手に戦争する余裕など今のロシアにはないからです。ポーランドNATO加盟国なので場合によってはポーランドだけでなく英米仏独などNATO軍の参戦もあり得ますし。
 「英国との戦争の片がついてないのにソ連に侵攻して自滅したナチドイツ」「日中戦争の片がついてないのに真珠湾攻撃で対米開戦して自滅した戦前日本」のような「アホ国家」もありますが、そんなのは例外的存在です。
 軍事費の額を考えれば「自衛隊がよほど変なカネの使い方をしない限り」ウクライナ軍より自衛隊の方が明らかに強い(近代戦争は武器の性能に寄るところが大きいでしょうし、性能のいい武器は当然高額になります)し、NATO加盟国でないウクライナ(軍事支援を受けているとは言え、英米仏独とは軍事同盟関係になく、そのため、英米仏独は直接の軍事介入も現時点ではしない)と違い、日本は日米安保によって米国の同盟国です。しかも「ロシアと地続きで侵攻が容易な」ウクライナと違い日本と地続きの国はない(海軍能力がないと侵攻できない)。ウクライナ侵攻以上に日本侵攻のハードルは高い。
 岸田の軍拡路線はどう見ても「軍事利権あさり」にしか見えません。
 むしろ脅威というなら「貧弱な福祉(年金に至っては年金保険料不払いによる崩壊が危惧されてるし、厚生年金ならともかく、貯金がない限り、国民年金の額だけではとてもまともな生活ができない)」「貧弱な研究予算(既に日本の研究環境を捨てて中国の大学等に転身した研究者もいる→さらなる日本の科学技術の没落とそれによる経済力の衰退)」でしょう。
 「軍事研究の法的、政治的、道義的是非」はおくとしても、軍事研究などとても「貧弱な研究予算」をカバーなどできません。
 「軍事に該当しない科学研究(そして将来的に儲けも期待できる研究分野:例えばワクチン開発などもそうではないか)」は沢山あるからです。


【主張】勤労感謝の日 働く喜びをかみしめよう - 産経ニュース
 「勤労感謝」というなら「5月1日のメーデー」をそうすべきだと個人的には思います。そうしてもらった方がゴールデンウィークの休みも増える。産経も書くように11/23は神道色の強い日ですしね。
 とはいえ、ウヨの産経は勿論そうした価値観ではないでしょうが。


【正論】日本文明に基づいた祝日の名に 文芸批評家・新保祐司 - 産経ニュース
 今日の日を戦前と違い「新嘗祭」と呼ばないのは「政教分離原則に抵触するから(新嘗祭神道にルーツがある)」なのに全く産経のデマにも困ったもんです。「神道=日本文明」「神道は宗教ではない」などと強弁する気なのか。
 まあ呼び方を変えても「抵触の疑い」は残りますが。あげく「文化の日を戦前のように明治節と呼びたい(産経なら予想の範囲内ですが)」と言い出すから絶句します。


【産経抄】11月23日 - 産経ニュース

 読売新聞によると、観戦ボイコットの動きも欧州で広がっている。開催地カタールでの移民労働者の過酷な労働環境や性的少数者の差別問題、W杯招致をめぐる買収疑惑への反発からだ。

 好意的な書きぶりですが東京五輪での招致疑惑批判に「関係ない」と居直ってたのが産経なので「何だかなあ」ですね。
 なお、これについては以下も紹介してきます。

澤藤統一郎の憲法日記 » 「W杯・開会式放送せずのBBC」と「大はしゃぎのNHK」、どうしてこんなに違うのか。
 カタール発の報道は、うさんくさいことばかりでウンザリさせられる。この世にはびこる商業主義は、何にでも手を出してしゃぶりつくす。営利のためには、なにものをも犠牲にして恥じない。汚い金にまみれた東京オリンピックがまさにその典型だったが、その腐敗ぶりにおいてワールド・カップも負けてはいない。
 さらには、現代の奴隷制とされる外国人出稼ぎ労働者に対する極端な虐待・搾取の問題である。ガーディアンが報じたところによれば、ワールドカップ開催が決定して以来、カタールでは6500人もの外国労働者が死亡しているという。
 人権侵害を批判する世界の声に、FIFAはどう応えているか。ほぼ、(ボーガス注:同性愛差別問題のロシアでソチ冬期五輪を開くなど人権感覚ゼロの)IOCと同じだ。「サッカーと政治は切り離すべきだ」という、あの論法。「サッカーに集中しよう!」「すべてのイデオロギーや政治闘争に巻き込まれないようにしてほしい」という姿勢なのだ。オリンピックもワールドカップも、スポーツを通じて平和で公正な世界をつくろうという理念を捨て去ったようではないか。
 ヨーロッパでは、人権問題の視点からカタール大会に批判が強い。それを象徴するものが、英・BBCの「11月20日、開会式を放送せず」であった。BBCは、その時間帯には、敢えて「カタールW杯が環境に与える悪影響」の番組を放映した。権力に忖度するところのない、硬骨なポリシーの表現である。開会式を大はしゃぎで放映したというNHKとは、好対照となった。
 BBCNHK、どちらも国内では最大の影響力を誇る公共放送メディアである。どちらも視聴者からの受信料収入で成り立つ。だが、国際的な評価は大きく異なる。一口で言えば、「BBCにはジャーナリズム精神が横溢しており、NHKにはそれが欠けている」ということ。「BBCには政府批判に遠慮がないが、NHKには忖度の姿勢に満ちている」「BBCには人権尊重のポリシーがあるが、NHKにはそれがない」とも言えるだろう。
 「国民は、そのレベルにふさわしい政治しかもてない」をもじって、「国民は、そのレベルにふさわしいメディアしかもてない」とも言われる。BBCを今のBBCに育てたのは英国の国民であり、NHKを今のNHKに育てたのは日本の国民と言わざるを得ない。

きょうの潮流 2022年11月23日(水)
 大会施設の建設現場では多くの出稼ぎ労働者が命を落としたという指摘も。酷暑と劣悪な環境で事故が相次ぎ、現代の奴隷制だと批判されてきました▼同性愛を法で禁じていることも問題になっています。こうして開催国の人権侵害が注目され、世界や参加選手たちから抗議の声があがるのも時代の流れでしょう。