今日の産経ニュース(2022年11/24~26分)(追記あり:クリスティ『検察側の証人』、松本清張『一年半待て』のネタばらしがあります)

大相撲で高安が初賜杯に王手 薄氷白星も冷静「いい相撲取る」 - 産経ニュース
 十一勝三敗で追う貴景勝、阿炎が高安に追いついて「優勝決定戦→逆転優勝」か、はたまた高安が初優勝か。判官贔屓の俺としては「あと一歩で優勝を逃した高安」に今度こそ優勝して欲しい。
【追記】
 残念ながら(?)阿炎が初優勝しました。


【政界徒然草】パワハラ、沖縄、憲法 共産が苦難の結党100年 - 産経ニュース

 野党が一致結束して臨んできた沖縄県内の市長選では7連敗を喫した。「弱り目にたたり目」を象徴するかのように、党幹部による〝パワハラ〟も発覚。明るい材料を見いだせないまま、結党100年のメモリアルイヤーが過ぎ去ろうとしている。

 反共&自民党応援団「産経」らしいですが「過大評価は禁物」とはいえ、例えば「山添氏の参院選上位当選(立民の蓮舫、自民の生稲より上位)」「沖縄県知事選での野党共闘勝利」「統一協会問題(長年、追及してきた共産にも一定の注目)」等は十分「明るい材料」でしょう。
 むしろ産経の方こそ「安倍死後の安倍派の混迷」「統一協会醜聞の爆発」で「明るい材料を見いだせない」のではないか。


<独自>戦車・火砲の削減方針維持 ミサイル防衛に重点 防衛省 - 産経ニュース
 戦車、火砲を減らすだけなら、ハト派軍縮派として、万々歳ですが、「もっと高額で、違憲の疑いも強いミサイルに使いたい」と言うから呆れます。


逮捕記事で番地掲載、適法 最高裁、静岡新聞勝訴確定 - 産経ニュース
 これは最高裁判決がおかしいと思いますね。番地まで出してさらし者にする必要がどこにあるのか。ましてや不起訴になったわけですし。


新たに領収書50枚で不備 岸田首相の政治資金報告書 - 産経ニュース
 安倍の「モリカケ桜」「レイプもみ消し」「統計捏造」に比べれば「まだマシ」とつい思ってしまう自分が怖い。安倍のひどさで、自分の倫理観がやばくなってる気がします。勿論首相の不祥事である以上、岸田の責任は重大です。


雑誌記者不明24年 「情報を」母が呼びかけ、三重 - 産経ニュース

 三重県伊勢市で平成10年、当時24歳の雑誌記者、辻出紀子さんが行方不明になってから24年となった24日、母の美千代さん(73)らが市内でチラシや新型コロナウイルス対策のマスクを配り、情報提供を呼びかけた。

 自発的失踪か事故か犯罪被害か、いずれにせよ、もはや僥倖でもない限りどうにもならないでしょう。
 ちなみにこの辻出さんを根拠レスで特定失踪者認定してるバカが荒木和博一味(特定失踪者問題調査会)です。
 荒木らの「辻出さん特定失踪者認定」については

辻出 紀子 | 特定失踪者問題調査会
伊勢市女性記者行方不明事件 - Wikipedia
◆伊藤孝司*1平壌日記 PYONGYANG DIARY 辻出紀子さん失踪を「よど号グループ」に質した(下)

を紹介しておきます。
 しかしそんな「特定失踪者認定」話はこの産経記事に何一つ出てこないので
1)当初、お母さんが荒木を信じた
2)しかし、結局信用できないと気づき荒木から離れた
のでしょう。にもかかわらず、未だに勝手に辻出 紀子 | 特定失踪者問題調査会などと認定している荒木も呆れたバカですが。
 それにしても何故横田早紀江など拉致被害者家族会は荒木から結局離れた「辻出美千代さん(辻出紀子さんの母)」のようなまともな対応が未だにできないのか?
【追記】
 すっかり忘れていましたが以前拙記事「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年1/26日分:荒木和博の巻)【追記あり】 - bogus-simotukareのブログで辻出さん失踪を取り上げていたことをコメント欄でご指摘頂きました。どうもありがとうございます。しかし警察、検察が失踪を殺人、死体遺棄と見なし、容疑者を殺人と死体遺棄で起訴(但し、証拠不十分で無罪判決*2が出た、また遺体も結局未発見)した事件を「北朝鮮拉致認定」。やはり荒木一味は気違いとしか評価できませんね。

*1:著書『写真記録・原爆棄民:韓国・朝鮮人被爆者の証言』(1987年、ほるぷ出版)、『写真記録・樺太棄民:残された韓国・朝鮮人の証言』(1991年、ほるぷ出版)、『棄てられた皇軍:朝鮮・台湾の軍人・軍属たち』(1995年、影書房)、 『アジアの戦争被害者たち:証言・日本の侵略』(1997年、草の根出版会)、『台湾への原発輸出』、『日本が破壊する世界遺産:日本の原発とオーストラリア・ウラン採掘』(2000年、風媒社ブックレット)、『平壌からの告発:日本軍「慰安婦」・強制連行被害者の叫び』(2001年、風媒社ブックレット)、『続・平壌からの告発:日本軍「慰安婦」・強制連行被害者の叫び2』(2002年、風媒社ブックレット)、『地球を殺すな! 環境破壊大国・日本』(2004年、風媒社)、『ヒロシマピョンヤン:棄てられた被爆者』(2010年、風媒社)、『無窮花(ムグンファ)の哀しみ:〈証言〉〈性奴隷〉にされた韓国・朝鮮人女性たち』(2014年、風媒社)、『朝鮮民主主義人民共和国:米国との対決と核・ミサイル開発の理由』(2018年、一葉社)、『朝鮮で見た〈日本〉:知られざる隣国との絆』(2019年、岩波書店)など。個人サイト伊藤孝司の仕事 WORK OF ITOH TAKASHI

*2:いわゆる一事不再理によって仮にこの容疑者が実際に殺人犯だとしてももはや起訴はできません。一事不再理を使った著名ミステリとしてはクリスティ『検察側の証人』、松本清張『一年半待て』などがありますので、一事不再理については一般にもよく知られているかと思います。