今日の産経ニュース(2022年12/19分)ほか(副題:竹内久美子のバカさに突っ込む、ほか)

スーパーでゼリー1個万引き 40代警部補を懲戒処分 埼玉県警 | 毎日新聞

 スーパーマーケットでゼリー1個(約300円相当)を万引きしたとして、埼玉県警が、草加署地域課に勤務していた40代の男性警部補を窃盗容疑で書類送検し、減給100分の10(3カ月)の懲戒処分としていたことが、関係者への取材で分かった。処分は12日。警部補は同日付で依願退職したという。県警は書類送検や処分を公表していない。

 「ゼリー1個を買う金がない」なんて事はあり得ないのでたぶんだが、この埼玉県警深谷署の署長は、摂食障害者の万引き常習犯に近い精神状態ではないか(追記あり:「愛情では依存症は治せない」は至言だと思う) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)と同様の話でしょう。懲戒処分しないわけにも行かないでしょうが、「依願退職→周囲のフォローが何もなく、再犯に歯止めがきかなくなる」ことを恐れます。しかし「レイプ」のような凶悪犯罪ならともかく、この程度の微罪(犯人は署長などの要職にあるわけではなく、犯行もどう見ても精神障害の産物)までマスコミに公表する必要があるんですかね?。俺個人は「毎日新聞」等とは違い、そうは思いませんが。


<独自>トマホークに2113億円 防衛省予算判明 - 産経ニュース
 税金の無駄遣いと軍事利権漁りにもほどがあると心底呆れます。


【産経抄】12月19日 - 産経ニュース

「なぜ私が保守で左に行かなかったのか。それは学校の先生の話を聞いていなかったから*1」。
 先日、都内で行われた講演で動物行動学研究家でエッセイストの竹内久美子さんは自己紹介を兼ね、会場を笑わせた。 
▼講演は、半生を振り返った近著『66歳、動物行動学研究家。ようやく「自分」という動物のことがわかってきた。』(ワニブックス)の出版を機に、「英霊の名誉を守り顕彰する会」が主催*2した。

 過去に以下のように竹内を批判しました。

今日の産経ニュース(3/28分)ほか(追記・修正あり) - bogus-simotukareのブログ2018.3.28
■【正論】「日本型リベラル」の真相は何か  動物行動研究家 エッセイスト 竹内久美子*3
http://www.sankei.com/column/news/180328/clm1803280004-n1.html

 自分にも「平等」に女を分け与えよ!
 共産主義社会主義とは要は女にモテない男にとって、このうえなく心地よい響きを放つ存在なのではないだろうか。

 こういう与太を動物行動学研究家の名でかっ飛ばすつうのもなかなかの変人です。「産経がホームグランドというバカ女」とはいえ真面目な動物行動学研究家はきちんと批判した方がいいんじゃないか。
 「共産主義シンパ(日本型リベラル?)の男はもてない男だ」「持てない男は共産主義シンパだ」「持てない男のひがみ=共産主義」と決めつける根拠が「平等に女を分け与えよ」てそんな共産主義主張なんて見たことも聞いたこともありませんが。
 「貧富の格差をなくそう」という主張からそういう妄想を発動できるのもなかなかのタマです。
 つうか「貧富の格差をなくそう」なら何も「狭義の共産主義社会主義」に限った話ではなく「ドイツ社民党、英国労働党」などの「広義の社会主義社民主義)」にも該当しますし、それどころか、一部の保守政治家にすら該当しますが、このバカ女はブレア元英国首相やシュレーダー元ドイツ首相などに対してもこんなバカなことを言うんでしょうか?
 あるいは「共産主義は持てない男のひがみ」なんてのを「日本に限らず」実在の共産主義者、特に立志伝中の人物に向かって言う気なんでしょうか?。
 「ソ連レーニンスターリン*4トロツキー*5フルシチョフ*6など」「ユーゴのチトー大統領」「毛沢東中国共産党主席」「劉少奇中国国家主席」「周恩来中国首相」「金日成北朝鮮国家主席」「ホー・チ・ミンベトナム国家主席」「キューバカストロ議長」などに向かってそんなことを言ったら正気を疑われるでしょう。

 そしてわざわざ「日本型リベラル」と名づけられるほど、日本に共産主義社会主義に惹きつけられる人間(特に男)がなぜ多い*7かだ。

 仮に「共産主義社会主義に惹きつけられる人間が多い」として、そりゃ日本が格差社会だからじゃないんですかね。あるいは日本の自称保守が「日本会議とズブズブなど非常識右翼であること」の反動もあるでしょう。
 政治と「セックス的な問題」という全く関係ない問題をこじつけるとは全くふざけています。
 そもそも政治的指向と「異性にもてる、もてない」と関係ないし、政治的指向(右か左かなど)に関係なく、通常「政治リーダーになるような人間」は女性に対しても魅力的でもてると思いますね。

 それはまず日本人の男が、欧米やアフリカ系の男と比べ、男性ホルモンの代表格であり、男の魅力を演出する、テストステロンのレベルが一般的に低いため、普通は彼らほどには男としての魅力がないからではないだろうか。

 日本男は魅力がないだの「魅力の有無は男性ホルモンで決まる」だの馬鹿馬鹿しいとしか言い様がないですね。このバカ女にとっては男性が女性にもてるかどうかは「運動で体力をつけたり、勉強で教養を身につけたりすること」ではなく全ては男性ホルモンで決まるんだそうです。

 日本人の男のなかでも、テストステロンのレベルが比較的高い男は、男として魅力的で浮気もしがちになるだろう。

 ばかばかしい。当然ながら「浮気するかどうか」は男性ホルモンの量で決まるもんではないでしょう。

【追記】

竹内久美子 - Wikipedia
 竹内は別冊正論31号(2018年3月26日号)において「動物学で日本型リベラルを看ると:睾丸が小さい男はなりやすい!!政治から学界まで本能の為せるワザ」と題して、睾丸のサイズによって日本人が「日本型リベラル」になるかどうかが左右されると主張した。

 つうことで竹内は他でもこういう与太を飛ばしているようです。なるほどこの竹内説だと安倍や麻生は睾丸がでかく、志位和夫*8菅直人*9などは睾丸が小さいわけです。馬鹿馬鹿しくて二の句が継げませんね。仮に「睾丸の病」で睾丸を切除せざるを得なかったなんて場合は竹内的にはどうなるんでしょうか?
 そして女性の場合だとリベラル云々と肉体の特徴との関係はどうなるのか。完全に下ネタに突入して恐縮ですが、クリトリスがどうこうとか言い出すのか、はたまたすっとぼけて沈黙か。
 なお、この件については竹内への批判として、
■リテラ『産経が「リベラルの男はキンタマ小さい」なる説を堂々掲載! 筆者の竹内久美子はデタラメ動物行動学でLGBT差別やレイプも正当化』
http://lite-ra.com/2018/03/post-3918.html
■論男時評『「睾丸が小さい男は左翼」説で自己肯定にひた走る右派論壇』(武田砂鉄*10
http://wezz-y.com/archives/53526
■薄荷らぼ『産経の月刊「正論」が「チン論」!。竹内久美子「リベラルの男はキンタマ小さい」』https://plaza.rakuten.co.jp/hakkapan/diary/201803310002/
を紹介しておきます。

今日の産経ニュース(2022年12/6、7分) - bogus-simotukareのブログ2022.12.6
【正論】東工大女子枠の真の狙いとは? エッセイスト 動物行動学研究家・竹内久美子 - 産経ニュース
常軌を逸した竹内のデマに突っ込んでおきます。

 東工大のホームページをのぞいてみると(中略)多様性と包摂性、公平性…と、最近よく聞く言葉、はっきり言って左翼用語がこれでもかと展開されていく。東京五輪2020のテーマは「ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)」だった。性別、年齢、国籍など*11に関わりなく多様な人材を受け入れ、その能力を発揮させるというものだ。
 こういう言葉は一見もっともらしいし、人畜無害に聞こえるが、実際には資本主義社会を内側から弱体化させることによって革命を目指す、文化マルクス主義の理論の中に見られるものだ。多様性の名の下に、社会の少数派(LGBTなど)を利用し、ポリコレを武器に彼らを異常に擁護する。そうして多数派との間に対立を引き起こし*12社会を不安定にして最終的には革命を目指す…。

 赤字部分には吹き出すと共に呆れました。これらのどこが左翼用語なのか(そもそも東工大を左翼呼ばわりするのも無茶苦茶ですが)。つまり「多様性(ダイバーシティ)に欠け、排外的*13で、不公平(つまりは安倍のモリカケ疑惑のように特定の個人、団体のみ優遇する)」なのが産経や竹内にとっての「右翼」なのか。だとしたら右翼とは随分とろくでもない代物です。そしてその逆が左翼(特定の個人、団体を優遇せず、平等な態度)なら「左翼の方が右翼よりずっと立派」です。
 それとも産経や竹内においては「多様性」等について特異な珍理解がされているのか?。
 また「ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)」が竹内の言うように左翼用語なら「それをテーマとした東京五輪2020」は左翼イベントと言うことになりますが、実際には左翼の日本共産党東京五輪に批判的であり、自民党(菅政権)や小池都知事東京五輪を推進したわけです。
 これを「ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)」は左翼用語という前提はそのままで何とか整合性をつけるには

1)実は日本共産党は左翼ではなく、自民党(菅政権)や小池都知事の方が左翼なのだ
2)「ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)」は左翼用語で、東京五輪2020もそれらをテーマとしたが、それでも東京五輪2020は左翼イベントではないのだ(何故?、という疑問が当然出てきますが)

のどちらかしかないでしょうが、そんな無茶苦茶な理解をするより「そもそも、それらは左翼用語ではないのだ」と考える方が自然です。
 いずれにせよ真面目な右翼は産経や竹内に怒っていいでしょう。いずれにせよこんな寝言が「動物行動学(竹内の自称に過ぎませんが)」と何の関係があるのか。真面目な「動物行動学研究者」は産経や竹内に怒っていいでしょう。

竹内久美子の陰謀論(ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)は左翼の陰謀) - bogus-simotukareのブログ2022.12.8
 つまり、竹内の場合、保守と言うより「レベルの低いデマ右翼(しかもそのデマにおいてインチキ動物行動学を持ち出す)」ですからね。彼女の「自称・動物行動学」も勿論およそまともな代物ではない。
 確か「と学会」でも彼女は取り上げられたかと思います。まともな保守派なら絶対に好意的に紹介しない奇人変人が竹内です。まあ、産経はまともではないですが。

*1:予想がつくでしょうが、「日教組の左翼偏向教育、洗脳教育」云々といういつもの与太です。

*2:自称「動物行動学研究者」の講演を「動物行動学研究団体」ではなく「右翼団体(英霊の名誉を守り顕彰する会)」がやってる辺りがそもそもおかしい。

*3:著書『男と女の進化論』(1994年、新潮文庫)、『パラサイト日本人論:ウイルスがつくった日本のこころ』(1999年、文春文庫)、『浮気で産みたい女たち:新展開!浮気人類進化論』(2001年、文春文庫)、『同性愛の謎:なぜクラスに一人いるのか』(2012年、文春新書)、『本当は怖い動物の子育て』(2013年、新潮新書)など。【今回(2022.12.19)追記】最近の著書として『フレディ・マーキュリーの恋』(2019年、文春新書)、『ウエストがくびれた女は、男心をお見通し』(2021年、ワック)、『女はよい匂いのする男を選ぶ! なぜ』(2022年、ワック)

*4:ソ連共産党書記長

*5:外相、国防相など歴任

*6:党第一書記、首相を歴任

*7:勿論自民党政権が長期に続く以上「保守の男性」の方がどう見ても多いわけで主張が明らかにおかしい

*8:日本共産党書記局長を経て委員長

*9:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相

*10:著書『紋切型社会』(2015年、朝日出版社→2019年、新潮文庫)、『芸能人寛容論』(2016年、青弓社)、『コンプレックス文化論』(2017年、文藝春秋→2021年、文春文庫)、『日本の気配』(2018年、晶文社→増補版、2021年、ちくま文庫)【今回(2022.12.19)追記】最近の著書として『偉い人ほどすぐ逃げる』(2021年、文藝春秋)など

*11:民族のダイバーシティについては例えばアフリカ系日本人のプロスポーツ選手の先駆け(の1人)だった - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で紹介されてるハーフの日本人選手を参照

*12:多数派が少数派(LGBTなど)を差別したら容認しろ、少数派を擁護するのは社会を不安定化する共産革命の企みだ(竹内)とは呆れて二の句が継げませんね。今後産経や竹内は「多数派(漢民族)が少数派(チベットウイグル)を差別している」と中国非難するのは辞めたらどうか。中国から「(産経、竹内ら日本ウヨは)多数派(漢民族)と少数民族チベットウイグルなど)の間に対立を引き起こし社会を不安定にして最終的には、中国共産党打倒の内乱を目指す」と皮肉を言われても文句は言えないでしょう。というかマジでそういう思惑で産経がチベットなどを政治利用してるから日本共産党LGBT擁護に変な邪推をするのではないか(そもそも志位氏の例の謝罪でわかるように1970年代は日本共産党LGBTへの認識は差別的であり、共産主義ならLGBT擁護とはとても言えませんが)。まあ、日本以上にLGBT擁護が進んでる欧米が「社民左派政権(ドイツのシュルツ社民党政権など)」ならともかくとても「共産国とは言えないこと」を考えても「LGBT擁護→共産革命」とは呆れたデマです。「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも共産党のせいか?」と悪口したくなります。

*13:包摂(広く多くのものを包む)の対義語は排外かと思います。