「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年12/25日分:荒木和博の巻)

拉致問題は安全保障問題ではないのか【調査会NEWS3686】(R4.12.25): 荒木和博BLOG
 拉致問題は「外交問題」であって「安全保障問題ではない」でしょう。どっちにしろ大事なことは「どうやって拉致被害者を帰国させるか」という「具体的な方法連」であって、「安全保障問題かどうか」という抽象論では無い。


◆大森勝久氏に突っ込む
 大森勝久氏の新しい論文です: 荒木和博BLOG(2022年8月19日)で長年にわたり反日政策を実行してきた故安倍元首相の国葬儀を行う日本は、危険な状態にある | 新・大森勝久評論集(2022.8.19)*1を紹介したのを最後に「大森氏と関係が悪化した」のか、大森記事を自ブログで紹介しなくなり、また、荒木サイトの「関連サイト」にも大森ブログがないので、大森氏のことを忘れてましたが、思い出したので長年にわたり反日政策を実行してきた故安倍元首相の国葬儀を行う日本は、危険な状態にある | 新・大森勝久評論集(2022.8.19)以降の大森記事を取り上げておきます。
反日政策を実行して保守層を解体してきた故安倍首相を美化するエセ保守言論界 | 新・大森勝久評論集2022.10.12
 安倍を礼賛するウヨ連中(産経新聞編集委員論説委員の阿比留、国家基本問題研究所理事長の櫻井、日本会議会長、国家基本問題研究所副理事長の田久保、日本教育再生機構理事長の八木など)を批判する大森氏です。俺も安倍には批判的ですがそれは主として「モリカケ桜疑惑」「国交省の統計捏造疑惑」「安倍友のレイプもみ消し疑惑」「統一教会との癒着」等といった「不正、悪事、不祥事」の観点においてです。
 しかし、残念ながら大森氏はそうではない。それでも「アベノミクスの失敗」「消費税増税」「(河野談話否定などによる)韓国との関係悪化」等といったまともな政策批判ならいい。
 「芦田修正論を採用すれば明文改憲しなくても、集団的自衛権行使が可能なのにそうしない安倍は反日」等という珍論だから絶句します。そもそもこの大森主張では「歴代総理」は「岸や中曽根」といった右派も芦田修正論など採用しないので「岸や中曽根」も反日になる(但し、大森氏は躊躇無く「その通りだ」というのでしょうが)。 
 また「李克強首相を歓待」し「習近平訪日」を計画した安倍について「反日」と罵倒する大森氏ですが、これは安倍ですら「中国ビジネスを重視する財界」の意向を無視できない(財界から自民党に対して政治献金等の提供があるため)という話であって反日という話では無い。まあ、大森氏の価値観ではそんな日本財界は文句なしに「反日」なのでしょうが。


私の主張に一定の意義を感じてみえる方へのお願いー拙文の入力にご協力いただけないでしょうか? | 新・大森勝久評論集2022.10.22

 毎回の拙文の最後に「入力ボランティアのお願い」を載せてから1年が経ちましたが、残念ながらご連絡はありませんでした。私の力不足でもあるでしょう。今度、これまで入力をして下さってきた友人の一人が事情があって暫くの間入力をお休みしなければならなくなりました。それもあって、改めてお願いすることにした次第です。

 これまで入力をして下さってきた友人の一人とは、恐らく「自ブログでの大森記事の紹介を辞めた」荒木のことでしょう。事情というのも「やむを得ない事情(『友人』の病気入院など)」ではなく荒木が大森氏と喧嘩別れでもしただけの話でしょう。


ウクライナ侵略戦争で新局面/日本は国家安全保障戦略を土台から変革しなければならない | 新・大森勝久評論集2022.11.10
 ウクライナで苦戦するロシアが日本侵攻することはあり得ないし、「ウクライナ戦争でのロシア苦戦(ウクライナは米国の軍事支援を受けてる)」「対ロシア経済制裁」を見て、日本侵攻したがる国もまずあり得ない。つまりロシアの侵攻は何ら「国家安全保障戦略を土台から変革しなければならない」なんてことにはなりません。
 それにしても「大軍拡」「敵基地攻撃能力の保有」を主張するに至った「極右」岸田首相は「極右」大森氏の観点ではやはり「一定の評価に値する」ようです。但し、岸田が「非核三原則堅持」を主張したことについては「日本の独自核保有」を訴える大森氏です。元・新左翼が随分と極右化したもんです。


◆荒木ツイート

荒木和博 on Twitter: "令和4年12月24日土曜日「荒木和博のショートメッセージ」第984号。この言葉は朴正熙時代に反体制のクリスチャンだった咸錫憲翁が著書の中で書いていた言葉です。名前が残らなくても多くの人の意志が歴史を作っていくのではないか、そんなことを思いました。https://t.co/TjNkEJxkKq @YouTubeより" / Twitter
「歴史に意志を残す」という言葉(R4.12.24) - YouTube

 6分35秒の動画です。タイトルと説明文だけで見る気が失せます。
 そんなことが拉致被害者帰国と何の関係があるのか。
 さて、荒木の動画からふと「歴史の法廷」と言う言葉が思い浮かびました。
 使用例としては以下の通りです。

野依良治 - Wikipedia
 2009年11月25日に開かれた「先端科学調査会」(文部科学省の政策会議が勉強会として設置したもの)では、政府の事業仕分けで科学技術関連事業の予算削減が相次いでいることに、他の先進国と比べて科学技術関連予算が格段に少ないことを指摘、「(事業仕分けは)将来、歴史の法廷に立つ覚悟でやっているのかと問いたい」と批判した。

「政治家は歴史法廷の被告である」中曽根康弘の言葉を安倍首相はどう受け止めるのか | デイリー新潮2019.12.29
 中曽根はその自伝『自省録―歴史法廷の被告として―*2』(新潮社刊)の中にこのような言葉を残している。
「政治家は歴史法廷の被告である」

「歴史法廷」は閉じない | 中国新聞デジタル2022.2.6
 3年前の12月。広島高速5号トンネルの工事費をなぜか87億円も増額する議案で、自民党議員の一人が反対討論に立つ。
「議会は被告として歴史の法廷にたえられるのか」
▲沖宗正明市議である。

 「リクルート疑惑」中曽根も良くもこんなきれい事が言えたもんだ、お前は歴史法廷で有罪だろ?、と呆れますがそれはさておき。
 荒木ら巣くう会右翼にはおそらく「歴史の法廷」という考えは全くないでしょう。
 「死後、非難されようが、汚名を残そうが構わない、今さえ良ければいい」。
 人間として最低のクズと言っていいでしょう。

*1:この大森論文については「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年8/21日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログで批判しました。

*2:2004年、新潮社→2017年、新潮文庫