今日の産経ニュース(2023年1/14~17日分)

横浜市議へのハラスメント認めず 立民、中谷一馬氏を注意 - 産経ニュース

 立憲民主党は17日の常任幹事会で、横浜市の女性市議が中谷一馬衆院議員(比例南関東)からパワーハラスメントやマタニティーハラスメントを受けたと訴えていた問題を巡り、ハラスメント行為は認められなかったと結論付けた。ただ監督責任を負う立場にありながら混乱を招いたとして、中谷氏を岡田克也幹事長による「注意」とした。

 ハラスメントもないのに告発もしない(そんなことをしたら中谷氏への名誉毀損で民事提訴や党懲戒処分(最悪、除名)の対象になりかねません)でしょうから「あった」のでしょう。しかし「証拠不十分」や「中谷氏の主観的にはハラスメントではなかった*1」などと口実をつけてかばったと(しかし完全にかばうこともさすがに躊躇して「意思疎通が不十分で市議の誤解を招いた」「その結果党内に混乱を招いた」という別の理由で警告と)。
 この点、「とにもかくにも謝罪した小池氏の共産党」の方がずっとましかと思います。俺が立民を評価しない理由がまた一つ増えました。
 なお「県連の処分」ではなく岡田克也幹事長による「注意」なので「ハラスメント否定」という甘い対応は「県連の問題」ではなく「党中央の問題」になっています。まあ、県連が中谷議員(県連の実力者?)に忖度してこの程度の処分すらしたがらないから、岡田が出てきたのでしょうが、それでも「ハラスメント否定」ではむしろ「立民に失望した」の反応を招くのではないか。


大阪高検の小山検事長が着任会見 「安心安全の実現を」 - 産経ニュース

 料理好きで、餃子を皮から手作りすることもあるという。

 そんなことが検察の職務と何の関係があるのかと心底呆れます。「過去にどんな事件を手がけてきたのか」ならまだしも。


上限越えの寄付受領で維新・馬場代表を不起訴 大阪地検特捜部 - 産経ニュース
 「自民党の補完勢力」だから手心を加えてるのかと疑いたくなります。いずれにせよ不起訴理由はきちんと説明すべきです。


水道橋博士氏が議員辞職 れいわ新選組 - 産経ニュース
 議員活動において周囲のサポート体制がきちんとしてないから鬱になったのではないかとか、そもそも、当選後、鬱になるような精神力の人間を候補にして良かったのかといった疑問(つまり、れいわに問題点があったのではないか)を感じますね。


【音声で聴く 神田蘭の5分で恋する日本史列伝】樋口季一郎の巻 ユダヤ人救出、キスカ撤退、占守島の戦い…3つの奇跡 - 産経ニュース
 以前も別記事で書きましたが、ユダヤ人救出云々は「樋口の回想」以外にまともな証拠がなく、信用できないとするのが通説です。


【書評】『日本海軍連合艦隊の研究』木村聡著 - 産経ニュース

 海軍作戦を統括するはずの軍令部を尻目に連合艦隊司令部が主導権を握った結果、陸軍との協調は乱れ*2、大局的な戦争指導が不可能になった。

 「東郷平八郎*3長官の日本海海戦勝利」「山本五十六*4長官の真珠湾攻撃成功」によって連合艦隊が絶大な権威を持ってしまい、「上級組織である軍令部」のコントロールが十分効かない問題があったという主張のようです。あえて言えば「関東軍のような違法行為(張作霖暗殺、満州事変など)はない」でしょうが、「関東軍の暴走」に似た話なのでしょう。
 そういう面はあったのかもしれませんが少なくとも、日中戦争、太平洋戦争の敗北においては「そういう些末な話」は本筋ではないでしょう。例えば太平洋戦争の場合「大国米国に戦争を仕掛けたこと自体」が無謀でした。


ボルソナロ氏「右腕」の前法相逮捕 ブラジル議会襲撃で - 産経ニュース
 「ブラジルの保守派」一般はともかく、ボルソナロ一派は今回の件で打撃を受けるのではないか。徹底的な捜査を期待したい。


下院、機密文書問題を調査 司法委、バイデン氏追及 - 産経ニュース
 TBSラジオ森本毅郎スタンバイ」でバイデンを批判していましたが「機密文書の私的持ち出し」でトランプを非難していた以上「同様の疑惑」が浮上したバイデンにはそれなりの説明が求められます。今のところ、そうした説明はないようですが。是非はともかく政権幹部においては「機密指定自体」が形骸化している疑い(だからトランプ大統領やバイデン副大統領が気軽に持ち出した)もあるのではないか。勿論「違法行為は批判されて当然」ですがこの機会に「機密指定が実態と乖離してないか」という検討も必要ではないか。


一家殺人25年、小暮容疑者の情報求める 群馬県警 - 産経ニュース
京都精華大生刺殺、未解決のまま16年 現場で最後の法要 - 産経ニュース
 これらの事件では国外逃亡や自殺の可能性があり、「容疑者が国内に生きて存在しているのか」さえわからない(京都の事件に至っては容疑者の確定もできてない)。
 もはや僥倖が無い限り逮捕できるかどうか。

*1:その理屈なら小池氏とて主観的にはパワハラではなかったでしょうが

*2:とはいえ一般には軍令部(海軍)と参謀本部(陸軍)自体がそもそも協調性に欠けていたとされます。

*3:佐世保鎮守府司令長官、舞鶴鎮守府司令長官、連合艦隊司令長官、海軍軍令部長東宮御学問所総裁など歴任

*4:海軍航空本部長、海軍次官連合艦隊司令長官など歴任