新刊紹介:「前衛」2023年2月号

 「前衛」2月号について「興味のある内容」のうち「俺なりに何とか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れています。「俺の無能」のため「赤旗記事の紹介」でお茶を濁してる部分が多いです。
◆今月のグラビア『国指定重要無形民俗文化財「大磯左義長は、中止!」(2022年)』(柴山輝次)
(内容紹介)
 大磯左義長については以下の記事を紹介しておきます。

左義長3年ぶり開催へ 大磯町 小正月の伝統行事 | 大磯・二宮・中井 | タウンニュース2022.12.23
 国の重要無形民俗文化財にも指定されている「大磯の左義長」が、2023年1月14日(土)に3年ぶりに開催されることが決まった。江戸時代から400年にわたり受け継がれてきた伝統行事だが、新型コロナウイルスの影響で2年続けて実施が見送られていた。


◆大軍拡・大増税でなく平和の追求を(田村智子*1
(内容紹介)
 安保三文書や軍拡予算が「専守防衛逸脱」「生活破壊(増税や福祉予算カット)」の観点から批判されています。
参考
「専守防衛」をかなぐりすてる「戦争国家づくり」を許さない――「安保3文書」閣議決定の撤回を求める│声明・談話・発言│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会2022.12.16
主張/安保3文書決定/戦後日本のあり方覆す暴挙だ2022.12.17
安保3文書 密室協議/首相「問題ない」発言に怒り2022.12.18
戦後最悪の大軍拡予算に断固反対する/―2023年度政府予算案について/日本共産党書記局長 小池晃2022.12.24
主張/異常突出の軍事費/空前の大軍拡必ず阻止しよう2022.12.24
米要求に応じた大軍拡 敵基地攻撃に踏みこむ/命守る現場・技術 ないがしろ/2023年度政府予算案2022.12.24
主張/岸田大軍拡予算/暮らし置き去り政治の転換を2022.12.26


憲法審査会リポート⑧『210臨時国会:岸田政権による憲法破壊・「軍事国家」への道を許さない国民的たたかいを』(佐々木森夢)
(内容紹介)
 「統一協会問題」「寺田総務相政治資金収支報告書問題」などで自民党がとても憲法審査会での議論を進める事ができなかったことが触れられています。とはいえ、自民党改憲策動を諦めたわけではないので今後も警戒が必要です。


統一協会問題・日本共産党議員団の追及:自民党・政府との癒着の解明と被害者救済(塩川哲也*2、宮本徹*3、本村伸子*4、山添拓*5
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
細田議長と統一協会の関係/隠ぺいと無反省 国会で説明をできなければ辞任を/志位委員長が会見2022.9.30
木原官房副長官に「推薦状」/統一協会側、昨年の総選挙/衆院内閣委 塩川氏追及2022.10.29
統一協会 接点「数年前から認識」/参院委 井野副大臣、辞任は拒否/山添氏に認める2022.11.2
外務大臣表彰取り消し/穀田氏追及 統一協会系学校理事長に2022.11.5
統一協会系に政府資金/セネガルの学校 955万円供与/穀田氏が追及 外務省認める2022.11.12
統一協会と自民党との関係/地方議員も調査必要/参院委で伊藤議員2022.12.7
救済法案/修正で実効ある法規制に/衆院特で本村議員 「被害者に立証責任」批判2022.12.8
共産党が修正案提出/洗脳下の寄付禁止盛り込む/衆院消費者特委 本村氏趣旨説明2022.12.9
実効ある規定に改めよ/宮本氏、党の修正案示し迫る2022.12.9
救済へ明確な条文に/参院本会議 山添氏求める2022.12.9
統一協会の被害者救済法案/本村議員の反対討論 要旨/衆院本会議2022.12.9

統一協会の被害者救済法/仁比議員の反対討論(要旨)/参院本会議2022.12.11
 法案は被害の実態に照らし、極めて不十分であり、実効性を明確にするよう修正されるべきです。わが党は会期を延長し、さらに審議を尽くすべきことを主張してきましたが、このまま採決することに反対します。
 法案の最大の問題点は、寄付の勧誘に関する禁止行為について、本法案第4条がいわゆる困惑類型のみを対象としていることです。とりわけ同条6号が、(1)寄付の勧誘をするに際し、(2)不安をあおり、又は不安に乗じて、(3)寄付が必要不可欠と告げることによって、(4)困惑させてはならないと定め、政府もその全てがそろわなければ取り消し権は認められず、政府の勧告・命令の対象にもならないことを認めたことは重大です。

救済法成立/ただちに見直して実効性ある救済制度を/臨時国会閉会 小池書記局長が会見2022.12.11
逃げる岸田政権 対決する日本共産党 臨時国会69日(1)/統一協会被害者救済法/実効性求め独自修正案2022.12.14


赤旗社会部は統一協会をどう追及してきたか(三浦誠*6
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。三浦論文も指摘していますが「安倍暗殺以前」はマスコミ報道が少なかったこと(赤旗など一部メディアしか報じてない)が「統一協会被害」を拡大し、ひいては山上を絶望的感情にして、安倍暗殺も招いたのであり、マスコミの責任も重大です。
【安倍暗殺以前】
統一協会への祝電/安倍官房長官・保岡元法相に抗議/被害者家族ら “違法行為を助長”2006.6.20
統一協会・集団結婚に祝電/小坂文科相・中川政調会長も/安倍官房長官、広島大会にも送付2006.6.25
統一協会への祝電54人/安倍氏ら国会議員・知事 抗議集会で報告2006.7.14
安倍首相 保岡元法相 昨年10月にも/統一協会集会に祝電/全国弁連抗議集会で明らかに2006.10.14
山谷国家公安委員長 統一協会直系紙に登場/警察の監督役 資格問われる/霊感商法多くの被害 捜査の対象2014.11.9
旧統一協会系団体に会費/加藤官房長官 14年・16年に/反社会的活動との関係 説明責任2020.9.25
旧統一協会系集会にメッセージ/安倍前首相「総裁に敬意」/宣伝利用で霊感商法被害拡大の恐れ2021.9.18
【安倍暗殺以降】
徹底追及 統一協会/安倍元首相と深いきずな/開祖供養行事で新たな祈り指示2022.10.9
徹底追及 統一協会/山際担当相、韓総裁と集合写真/19年 自民議員ら7氏 “広告塔”に2022.10.22
徹底追及 統一協会/発覚次々 癒着底無し/宮内文科委員長 演壇に/宗教所管 “点検”報告せず/19年の集会2022.10.28
大串副大臣の統一協会政策協定/政策ゆがめる重大な危険 徹底的な調査・検証を2022.10.28
宗教所管の宮内文科委員長/統一協会地区幹部と写真/駐福岡韓国総領事館で18年2022.10.31
徹底追及 統一協会/維新 長崎1区候補が関連行事出席/県議時代 2021年の記録動画から判明2022.11.21
秋葉復興相の自民支部、統一協会系に会費/21年政治資金収支報告書で判明/これまで関係否定2022.11.26
徹底追及 統一協会/被害者の解散請求活動に対抗/反対嘆願書呼びかけ/元会長ら最古参幹部 信者に2022.12.31
徹底追及 統一協会/安倍氏登場に信者熱狂/親は借金させられ献金/Vチューバー・信者2世 もるすこちゃん(30代)2023.1.5


◆現代地方自治の歴史的位置と展望(岡田知弘*7
(内容紹介)
 岡田氏の論文紹介で代替。
コロナ禍2年目 地方自治をめぐる情勢と対抗軸(上) | 論文 | 自治体問題研究所(自治体研究社)(月刊『住民と自治』 2021年11月号)
コロナ禍2年目 地方自治をめぐる情勢と対抗軸(下) | 論文 | 自治体問題研究所(自治体研究社)(月刊『住民と自治』 2021年12月号)
 上記は菅内閣時代の講演(6/11)をまとめたものなので、今回の前衛論文と違い、「岸田政権以降の問題が反映されていません」が、岡田氏の問題意識は前衛論文とかなり共通するかと思います。

コロナ禍2年目 地方自治をめぐる情勢と対抗軸(下) | 論文 | 自治体問題研究所(自治体研究社)
 寺内正毅*8内閣が感染症*9対策の不備を追及されて倒壊しました。

 寺内内閣崩壊は感染症対策云々と言うよりは、軍隊まで出動した「米騒動」では無いかと思いますがそれはさておき。
 戦前ですら「国民の批判」の前では政権が崩壊せざるをえないことはやはり積極支持ではない消極的支持(諦め)であれ、「デマ扇動やメディア統制による詐欺的支持獲得(いわゆるポピュリズム)」であれ、国民の支持無しでは独裁は成り立たない(追記あり) - bogus-simotukareのブログでしょう。


◆民青同盟、前進・発展への新たなうねり:歴史的な第46回大会をふまえてさらなる峰へ(西川隆平*10
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
青年の変化に働きかけ目標達成/民青全国大会はじまる2022.11.26
青年が希望持てる社会へ/民青全国大会が閉会/拡大1715人に2022.11.28


◆『資本論』を現代に生きる指針として読む:不破哲三著『「資本論」全3部を読む・新版』の完結に寄せて(山口富男*11
(内容紹介)
 不破著書『「資本論」全3部を読む・新版』(全7巻)の完結(第1巻は2021年11月に、最終刊である第7巻は2022年11月に刊行)を契機に山口氏が不破著書の特徴、ポイントを簡単に説明していますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
 なお、不破氏が「日本共産党付属社会科学研究所所長」、山口氏が「日本共産党付属社会科学研究所副所長」であることを考えると「部下が上司を褒めてる」形になるので正直「モヤモヤ感」はあります。


◆生活に困窮した外国人の生存権の保障を(雨宮処凛*12
(内容紹介)
 ネット上の記事(雨宮氏執筆)紹介で代替。

知ってほしい 日本に生きる外国人の現実編集委員コラム 風速計雨宮 処凛 | 週刊金曜日オンライン2022.9.9
 日本国籍があれば生活保護の対象になるものの、多くの外国人は生活保護を利用できない(生活保護の「準用」がなされるのは、永住権・定住権等の在留資格がある人や配偶者など)。
 そんな外国人の問題を網羅する本が最近、出版された。それが『外国人の生存権保障ガイドブック』(生活保護問題対策全国会議・明石書店)。
 本書によると、日本にいる外国人は293万人で総人口の2%台。そのうちの47.5%が生活保護の準用の対象外で、国民健康保険に加入できない外国人は約10万3000人。そんな外国人の中でももっとも困窮しているのは、働くことを禁じられている「仮放免」(入管施設への収容を一時的に解かれている状態)の人々で、数にして約6000人。
 さて、では日本にいる外国人が生活保護をどれくらい利用しているかというと、日本人96.7%に対して、外国人は3.3%。圧倒的に少ない。ちなみに海外の数字はというと、たとえばドイツでは、日本でいう生活保護を利用する人の中で外国人の割合は37.8%。フランスは12.4%。スウェーデンに至ってはなんと59.4%。もちろん、総人口に占める外国人の割合が日本とは違うわけだが、「最後のセーフティネット」はしっかり機能している。
 また、外国人と言うと「犯罪」と結びつける人も多いが、本書では公的統計から見て外国人犯罪が増えている事実がないことも指摘している。
 100人に2人が外国人という時代に欠かせない一冊だ。

第607回:外国人と生活保護について。の巻(雨宮処凛) | マガジン92022.9.14
 「国葬反対より外国人生活保護反対」
 9月7日、そんなハッシュタグTwitterでトレンド入りした。
 国葬が16億円超という報道を受け反対の声がさらに高まる中、突如現れたハッシュタグだ。
 こんな時、非常に役に立つ本がある。それは『外国人の生存権保障ガイドブック』(生活保護問題対策全国会議編・明石書店)だ。
 本書には、外国人に関するあらゆるデータが網羅されている。
 まず、日本に住んでいる外国人は293万人でこの国の2%台。
 そんな外国人は生活保護を受けやすいのかと言えば、答えはノー。「日本国民」を対象としている生活保護は基本的に利用できず、一部が「準用措置」の対象となっている状態だ。いわば、生活保護を受ける権利はないが、税金を払っている外国人には受けさせてあげることもある、ということらしい。そんな「準用」の対象となるのは、適法に日本に滞在し、活動に制限を受けない「永住権」「定住権」等の在留資格を持つ人たち。
 ちなみに総在留外国人の47.5%の135万7729人は、準用措置の対象外となっている。つまり、どんなに困窮しても半分近くの外国人はセーフティネットにひっかかれないということだ。
 それでは日本に住む外国人がどれほど生活保護を利用しているかと言うと、日本人96.7%に対して、外国人は3.3%。「外国人は受けやすい」のであれば、もっと多くてもいいのではないだろうか。しかし、これが実際のデータだ。
 では海外ではどうかと言うと、例えばフランスでは、日本でいう生活保護を利用する人の中で外国人の割合は12.4%。ドイツでは37.8%。スウェーデンに至ってはなんと59.4%。もちろん、総人口に占める外国人の割合が日本とは違うわけだが、それでも「最後のセーフティネット」が外国人をも救っていることがわかる。
 そんな中、もっとも過酷なのは、入管施設への収容を一時的に解かれている「仮放免」の人々だ。彼ら、彼女らは働くことを禁じられているので働けない。しかし、仮放免の人々を支える仕組みはなく、日本の福祉の対象外。まったくもって「死ねってこと?」というような状態だが、そんな仮放免の人々は日本に約6000人いるのだ。

第616回:「働くな、だけど福祉の対象外」という無理ゲー~「生きられない」外国人の生存権を求めて~の巻(雨宮処凛) | マガジン92022.11.23


SNSに寄せられた外国人実習生の相談と向き合う(榑松佐一*13
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
【マスコミ】

外国人技能実習生からの相談2万件超|NHK 首都圏のニュース2022.12.11
 技能実習制度は発展途上国の人材育成を主な目的としていて、ことし6月末時点で32万人余りが日本に在留していますが、賃金の未払いや不当解雇など企業側との間のトラブルが後を絶ちません。
 実習生の支援などを行う国の認可法人「外国人技能実習機構」では、実習生からの相談窓口を設けて対応していますが、昨年度、寄せられた相談件数は2万3701件でした。
 外国人の労働問題に詳しい、日本国際交流センターの毛受(めんじゅ)敏浩*14執行理事は(中略)円安傾向もあって働き先としての日本の魅力が下がってきているとして、「日本でよりよい人材に活躍してもらうには、どうしたらよいのかという視点で制度を見直す必要がある。コロナ禍がある程度、落ち着き、世界中で人手不足が起きて人材獲得競争が起きている中で、世界標準で考えて日本が本当に選ばれる国になっているのか、考える必要がある」と話していました。

技能実習生や外国人社員が働きやすい職場環境作り 選ばれる職場に | NHK | ビジネス特集 | 外国人材2022.12.21
 労働分野に詳しい、日本総合研究所の主席研究員、山田久さんにも話を聞きました。
「以前は、日本は賃金も高く、他の国に比べても優位性があったが、それが少しずつ崩れてきている。アジアの中で労働力を取り合うような状態が今後だんだんと進んでいくと見ておく必要がある。人手不足の日本の中小企業は、外国人の働き手がいないと現場が回らない。家族の一員のように生活支援までしっかりする、個人のバックグラウンドも考慮して対応していくということが非常に大事になってくるし、逆に言うと、そうした対応ができなければ、意欲のある外国人に定着してもらうのは難しい時代になってくるのではないか

“妊娠なら解雇”不適正発言 女性技能実習生の4人に1人 国調査 | NHK | 外国人材2022.12.23
 外国人技能実習生の女性のおよそ4人に1人が、関係団体や企業から「妊娠したら仕事を辞めてもらう」など不適正な発言を受けていたことが国の初めての実態調査で明らかになりました。
 外国人技能実習生の妊娠や出産をめぐるトラブルが相次いでいることを受けて、出入国在留管理庁は、ことし8月から先月にかけて、ベトナムやフィリピンなど7か国の女性の実習生を対象に初めての実態調査を行い、650人から回答を得ました。
 出入国在留管理庁などは23日、監理団体や実習先の企業に対し、妊娠や出産に関する支援策を実習生に説明し、不適正な事案を把握したら確実に報告するよう、通知を出しました。

ベトナムが技能実習を敬遠 来春導入30年、「頼みの綱」日本離れ:中日新聞Web2022.12.28
 来春で導入から30年となる「外国人技能実習制度」を巡り、実習生の半数以上を占める最大の派遣国ベトナムで、新たな実習希望者が減っている。今年7月以降、実習1年目の在留資格で入国するベトナム人が、新型コロナウイルス流行前の2019年の同期間と比べ6割に減少していることが判明。過酷な労働環境に加え、急激な円安や自国の経済発展も背景にあるとみられ、関係者は「日本離れ」を指摘している。

外国人実習生の「搾取」、厚労省が派遣機関に初の実態調査へ…1年で7000人超が失踪 : 読売新聞オンライン2023.1.1
 厚生労働省は2023年度、日本に派遣される外国人技能実習生の高額な費用負担や人権侵害の実態を調べるため、各国の送り出し機関に対し、初めての現地調査に乗り出す。少子化による人手不足が進み、円安で日本で働く魅力も低下する中、実習生への不当な扱いを是正しなければ人材確保が難しくなると判断した。
 調査は2023年度、実習生の多いベトナムや中国などを中心に行う。
 関係者によると、送り出し側から監理団体へのリベートが常態化し、実習生の費用に上乗せされているとの指摘もある。リベートは技能実習適正実施・実習生保護法で禁じられているが、実態は不明で、行政処分された例はほとんどない。
 調査では、国内の監理団体や実習先の企業、実習生にも聞き取りを行う。送り出し機関との金銭のやりとりのほか、実習生に対するパワハラや残業代未払い、不当解雇など人権侵害の実態についても調べる。

 「毛受理事や山田研究員の指摘(赤字部分)」「読売記事の赤字部分」と全く同じ指摘がnordhausenさんのコメント欄での指摘です。人権擁護自体は悪いことではないもののそれが「実習生が来なくなるから」という商売の論理が前面に出てることには複雑な感情を覚えざるをえません。


赤旗
主張/外国人技能実習/見直しではなく制度の廃止を2022.9.4
外国人技能実習生の生活保障/状況把握し支援急げ/田村智子・本村議員 法務省など聴取2022.9.18
【榑松氏執筆記事】
外国人医療 支援を/コロナで帰国できず持病薬もなし/在留資格なく保険認めてもらえず/民医連 経営圧迫「国が保障して」2021.11.30

残業代400円、岐阜アパレルのベトナム人実習生 - 榑松佐一|論座 - 朝日新聞社の言論サイト2017.1.9
 残業代400円*15の契約書を見て驚きました。しかも彼女たちの残業記録にはひと月に1日も休みが無かったのです。「まさかここまで」とは思いませんでした。関係者は「岐阜の縫製業はほとんどがこうだ」と言います。当初「問題があるとは聞いていない」と言っていた経産省も最後には世耕*16大臣が今年11月の臨時国会で「岐阜県における実態を調査してまいります」と答弁しました。

日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (7)急増する失踪者 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.7.2
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (8)研修生から技能実習生へ 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.7.16
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (9)技能実習法の施行後も 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.8.6
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (10)あなたのまわりの外国人 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.8.20
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (11)新しい受け入れ制度「特定技能」 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2091.9.3
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (12)介護現場での外国人労働 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.9.17
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (13)外国人と社会保障 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.10.8
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (14)急速に増える外国人と医療 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.10.22
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (15)医療・介護への外国人労働者 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.11.5
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (16)SNSを使った通訳 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.11.19
日本で働く外国人 ~SNS相談室から~ (17)やさしい日本語 文・写真/榑松 佐一 – 全日本民医連2019.12.3

[出版]「コロナ禍の外国人実習生」(榑松佐一著) | 沖縄タイムス紙面掲載記事 | 沖縄タイムス+プラス2022.12.22
 新型コロナウイルス禍は外国人技能実習生を直撃した。実習終了後も帰国できず放置されたり、休業手当が支払われなかったり…。切実な訴えに耳を傾けてきた愛知県労働組合総連合の元幹部が、被害の実態をつづる。就業先での暴力や搾取、人権侵害の続発を受け、技能実習制度の見直しを表明した政府の動きも紹介。


◆地域の宝・多摩の地下水がPFAS(有機フッ素化合物)汚染:自主的血液検査で国・都に対策迫る(根木山幸夫
(内容紹介)
 東京新聞記事紹介で代替。
 小生も無知なもので今回初めてこの話を知りました。
 米軍基地問題が沖縄だけの問題で無いことを改めて痛感します。そして高世仁らの「本土引き受け論*17」の馬鹿馬鹿しさに改めて呆れます。また根木山氏のツイート根木山幸夫 (@YNegiyama) / Twitterも紹介しておきます。

全国の米軍基地周辺で有機フッ素化合物汚染が頻発 実態暴いた記者ミッチェルさんは嘆く「もっと学んで」:東京新聞 TOKYO Web2022.10.30
 発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が、全国の米軍基地周辺で相次いで検出されている。沖縄県の深刻な汚染をはじめ、米軍由来とみられる汚染の実態を暴いてきたのは、川崎市在住の英国人記者ジョン・ミッチェルさん*18(48)。米国の情報公開制度を使い、粘り強く米軍の内部資料を入手してきたジャーナリストは、日本ではリスクがあまり知られていない現状を、「政治とメディアの失態」と指摘する。
 大和市綾瀬市にまたがる米海軍厚木基地から9月下旬、PFASの一種の「PFOS」などが含まれる泡消火剤が誤って放出され、基地内を流れる蓼川に流れ込んだことが発覚した。
 米海軍横須賀基地横須賀市)でも8月下旬、米軍の調査で基地内の生活排水から暫定目標値の172倍のPFOSなどが検出されたことが判明。その後も海に流出しているとみられる。
 相次ぐ米軍からのPFAS流出。でも、ミッチェルさんは「全く驚かない」と話す。
 厚木基地からのPFOS放出は今回が初めてではない。ミッチェルさんが入手した米軍の内部資料によれば、2011年6月に厚木基地三沢基地青森県)で放射性物質も含む汚染水12万リットル以上を下水道に流していたことが判明している。
 ミッチェルさんが強調するのは日本の特殊性だ。
「米国内の基地でPFASによる汚染が判明した場合は、米軍は住民に公表し、ボトルの水など安全な水を提供している」。
 米軍基地のあるドイツ、ベルギー、ホンジュラスなどでも地元住民らに同様の報告をしているという。一方、日本では十分な情報公開も補償もない。
「日本政府は環境や人々の健康よりも日米地位協定を尊重している。ドイツや韓国など他国はもっと米軍の責任を強い姿勢で追及している。日本政府は、ほとんど文句を言わない」

発がん性疑い「PFAS」の大規模血液検査を正式発表 多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会が協力募る:東京新聞 TOKYO Web2022.11.14
 東京都多摩地域の水道水に使われていた井戸水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、大規模な血液検査を計画する市民団体「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」は14日、検査を23日に始めると正式に発表した。
 PFASの漏出が疑われる米軍横田基地福生市など)の周辺で複数箇所の井戸水で高濃度で検出されたことから、汚染源特定や汚染防止につなげたい考え。
 会の事務局の根木山幸夫さん(75)は「広域で血中のPFAS濃度を調べることで、汚染の実態を明らかにしていきたい」と話す。

多摩地域の井戸PFAS汚染 血中濃度を調べる検査始まる 汚染源の特定へ、米軍横田基地との関連は?:東京新聞 TOKYO Web2022.11.24
 東京都多摩地域の水道水に使われていた井戸水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、同地域の住民を対象に血中のPFAS濃度を調べる血液検査が23日、国分寺市内で始まった。検査を実施する市民団体「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」は同日、立川市で記者会見し、検査人数を当初予定の倍の600人分を目標にすると明らかにした。原因究明や汚染源の特定が目的で、18歳以上の参加者を募っている。

 東京新聞のこうした報道を高く評価したい一方で、テレビがこうした問題から明らかに逃げてることが何ともかんとも。


◆山本宣治の顕彰と歴史に対する態度(薮田秀雄*19
(内容紹介)
 本庄豊氏*20新刊紹介:「前衛」2021年8月号 - bogus-simotukareのブログで紹介した論文『生物学者・山本宣治と科学的社会主義(下)』への批判です。
 2021年8月号論文への批判が2023年2月号とは大分時間が経っています。この経緯について藪田論文には特に記載がありませんが、「本庄論文の存在に気づくのが遅れた」「すぐに気づいて批判論文を執筆し、掲載を求めたがなかなか、前衛側が載せてくれなかった」等が考えられます。
 さて、藪田氏批判がどんな内容かと言えば以下のようなものです。

◆本庄『山本宣治に学ぶ:「科学・共同・ジェンダー」 市民と野党の共同の原点がここにある』(2021年、日本機関紙出版センター)
【アマゾンの著書紹介】
「山宣ひとり孤塁を守る」戦争とファシズムに反対した山宣こと山本宣治=孤高の人というイメージを広げたが、しかし実際には(中略)治安維持法改悪には170人の議員が反対

 そして藪田氏に寄れば「170人の反対」をもとに「山宣と他党議員(野党・立憲民政党など*21)との間に野党共闘的な関係があった」とまで評価する本庄氏に対し「単に同じ反対派だったと言うに留まらず、山宣と他党議員の意見交換など、野党共闘的な関係があったと言える根拠があるのか(少なくとも本庄論文には根拠らしきものは何も提出されていない)」「そのような野党共闘的関係がない(例えるなら1980年代の与野党協議から公然と共産党を排除していた社公民路線の社会党公明党民社党のような関係)からこそ、山宣は国会質問することができず、また右翼も躊躇なく彼を暗殺したのでは無いか」、「現在の野党共闘を美化するため、ありもしない山宣と他党議員の共闘を捏造するな」と批判しています。


◆学習教育運動の今日的課題を考える:労教協創立70年を迎えて(山田敬男*22
(内容紹介)
 労働者教育協会(労教協)会長の山田氏が創立70年を昨年迎えた労教協の活動について報告していますが小生の無能のため詳細な紹介は省略します。


◆論点『理研の雇い止めの違法と「新人事施策」の欺瞞』(理研ネット)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
主張/大量雇い止め/研究者の“使い捨て”を許すな2022.11.10
理研雇い止めただせ/宮本徹氏「政治の責任で財源を」/衆院科技特委2022.11.16
有期雇用の研究者雇い止め 文科省「望ましくない」/大学に通達 一部で改善も2022.12.2
研究者雇い止め撤回裁判/理研 2年だけ雇用提示/原告側 限定なし研究継続求める2023.1.14


◆暮らしの焦点『賃金デジタル払い:「労使の新たな選択肢」の危険性』(川野純平)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
主張/賃金デジタル払い/安全性への疑念 残ったままだ2022.10.17


メディア時評
◆新聞:安保三文書による歴史的転換(千谷四郎)
(内容紹介)
 朝日、毎日、東京が安保三文書改定に批判的であること、一方、読売、産経、日経が肯定的であることを指摘し、後者を厳しく批判。
 また安保三文書改定につながる答申を出した「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」メンバーに

◆山口寿一・読売新聞グループ本社代表取締役社長(読売新聞東京本社代表取締役社長、日本テレビホールディングス代表取締役会議長を兼務、また読売巨人軍オーナーでもある)
◆喜多恒雄・日経新聞顧問
 日経新聞常務、専務、社長、会長などを経て顧問

がいることを指摘。読売、日経が改定に肯定的なのは山口氏ら経営幹部*23の影響ではないのか、山口氏らの委員就任はマスコミの中立性に反するのでは無いかとも批判している(特に元社長とはいえ、顧問という隠居的な役職の喜多氏の日経よりも現役社長・山口氏がメンバーの読売*24が「けじめがなさすぎる」と厳しく批判されている)。なお、「朝日が改定に批判的である」「船橋が既に朝日の役職を完全に離れている(この点は喜多氏、山口氏と違う)」が故に千谷氏は指摘していませんが、会議メンバーには新聞業界関係者としては他に

船橋洋一
 現在、国際文化会館グローバル・カウンシルチェアマン。朝日新聞アメリカ総局長、主筆など歴任。著書『原発敗戦』(2014年、文春新書)、『21世紀地政学入門』(2016年、文春新書)、『シンクタンクとは何か』(2019年、中公新書)、『地経学とは何か』(2020年、文春新書)、『国民安全保障国家論』(2022年、文藝春秋)など

がいます。


◆テレビ:NHK会長人事:懸念が現実に(沢木啓三)
(内容紹介)
 新会長に稲葉延雄氏*25が選任されたことについて密室人事と批判している。


ジェンダー覚書:The personal is political『若者・真ん中世代*26ジェンダー平等を学び語りあう:飯田下伊那地区ジェンダー学習会レポート』(長内史子)
(内容紹介)

https://twitter.com/jcp_iida/status/1594984893389615104
 先日もご案内しました「飯田下伊那からジェンダー平等を考えてみよう」のビラをUPします。
 12月4日(日)14:00~飯田市鼎文化センター
 ゲスト 長内史子さん

ということで長内氏が講師を務めた勉強会の報告がされていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。


文化の話題
◆音楽『ピアニスト反田恭平のチャイコフスキー』(宮沢昭男)
(内容紹介)
 昨年12月22日にサントリーホールで行われた演奏会についての紹介。
 反田氏個人については以下の記事を紹介しておきます。

「指揮者1年生」 反田恭平さん、楽団と見据えるさらなる飛躍 | 毎日新聞2022.12.23
 2021年10月、世界で最も権威あるショパンコンクールの結果が発表されると、日本中が歓喜に沸いた。日本人の2位は1970年の内田光子さん以来、51年ぶりの快挙だった。

反田恭平さんと小林愛実さん結婚…幼なじみでショパンコンクール2位と4位 : 読売新聞オンライン2023.1.2
 人気ピアニストの反田恭平さん(28)と小林愛実さん(27)が1日、結婚したことをそれぞれのツイッターで明らかにした。
 2人は幼なじみで、2021年秋にショパン国際ピアノ・コンクールに共に参加し、反田さんは2位、小林さんは4位に入賞した。

反田恭平、サッポロ生ビール黒ラベル「大人エレベーター」シリーズ新CMに登場 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス2023.1.2
 「サッポロ生ビール黒ラベル」のTVCM「大人エレベーター」シリーズ第41弾に、反田恭平が登場する。
 今回のCMでは、暗いエレベーターの中、階数表示は"28"を指し、扉が開くとそこは巨大なコンサートホール。花道を歩いた先のホール中央にはグランドピアノがあり、演奏をしている28歳の大人代表、反田恭平が出迎える。反田は穏やかな表情で、妻夫木聡からの質問に対して率直に答え、時折ピアノを演奏しながら、音楽に向き合う姿勢や考え方、そして自身の人生観を語っている。

 まあ、人気ピアニストなんでしょう。小生は無知(そもそもクラシックに興味も無い)なので今回初めて知りましたが。


◆演劇『クリスマス・キャロル』(劇団昴)(水村武)
(内容紹介)

あたたかな気持ちになるひとときを、劇団昴「クリスマス・キャロル」開幕(舞台写真 / コメントあり) - ステージナタリー
 「クリスマス・キャロル」は、イギリスの作家チャールズ・ディケンズがクリスマスをテーマに執筆した「クリスマス・ブックス」の1作目。劇団昴では1991年の初演以降、配役を変えながら上演を続けてきた。

ということで劇団昴の十八番の一つとなっている『クリスマス・キャロル(2022年公演は例えば劇団昴『クリスマス・キャロル』 2022/12/01(木)~2022/12/11(日) | チケット GETTIIS参照)』の紹介です。
 「左翼的な出自を持つ劇団(劇団前進座劇団民藝、人形劇団プークなど)」や「社会派演劇」を取り上げることが多い前衛ですが、今回の『クリスマスキャロル』は社会派演劇とは言えないでしょう。
 また昴自体、

劇団昴 - Wikipedia参照
 1963年、福田恆存文学座を脱退した芥川比呂志小池朝雄らと結成した、財団法人・現代演劇協会附属の「劇団雲」と「劇団欅」が前身。1975年に福田と芥川の意見対立により、「雲」から脱退した芥川らが「演劇集団円」を結成。翌1976年、「雲」及び「欅」を併合・発展解消する形で、福田、小池らが中心となり、「劇団昴」が結成された

ということで「右翼の福田が創設メンバー(中心人物)」であり「右翼劇団」とまでは言いませんが左翼的な劇団とはとても言えません。


◆映画『異文化が響きあった東京国際映画祭』(児玉由紀恵)
(内容紹介)
 第35回東京国際映画祭(2022)の紹介。
 紹介作品は以下の通り(社会派作品が多い)。
◆『ザ・ビースト』
 東京グランプリ(東京都知事賞)、最優秀監督賞(ロドリゴ・ソロゴイェン)、最優秀男優賞(ドゥニ・メノーシェ)を受賞。スペインのガリシア地方の人里離れた山間の村を舞台に、移住して農耕生活を始めたフランス人の中年夫婦が直面する、地元の有力者の一家との軋轢をパワフルな演出で描いた重厚な心理スリラー
参考

『ザ・ビースト』村社会は怖いよチェ・ブンブンのティーマ2022.10.12
 時折、都会に住む者が地方に移り住むも、村人たちに受け入れてもらえず、嫌がらせを受け、警察も相手してくれないという話を聞く。
 『おもかげ』のロドリゴ・ソロゴイェン監督が放つ新作は、その陰鬱さに迫る作品である。フランス人の初老と思しき夫婦がガリシア州の片田舎に引っ越してきて、農業を始める。しかし、近所に住む男たちが嫌がらせをしてくる。「フランス野郎」と罵声を浴びせ、敷地内に瓶を不法投棄する。
 夫婦は警察に助けを求める。しかし、彼らの力が強く相手にしてくれない。「そんなに嫌ならふるさとに帰れば」とまで言われてしまうのだ。
 この地味な嫌がらせにより、ストレスが溜まり、常に「あいつがいる」と警戒しなければいけないフラストレーションを2時間以上に渡って描いている。その生々しさはホラー映画級に怖いものがあり、逃げ場のなさに居た堪れなくなっていく。
 本作で注目すべきポイントは、この夫婦がフランス人にもかかわらず、周囲の人との会話はスペイン語で行うのだ。フランス人といえば、フランス語に誇りを持っていて、あまり他の言語に歩み寄らないイメージがあるが、そのイメージから降りてもなお嫌がらせを受ける世界を描いているので凶悪度が高い。
 一方で、地方の人をあまりに露悪的に描いているので好き嫌いはかなり分かれることでしょう。私は、リアルな心理サスペンスとして楽しんだ。

第35回東京国際映画祭2022(6)『ザ・ビースト』『あつい胸騒ぎ』: ミッキーの毎日・映画三昧2022.10.30
閉鎖社会で起こる正義とは何かを問う、パワー溢れる問題作ーー第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品『ザ・ビースト』 ルイス・サエラさん(俳優)公式インタビュー|第35回東京国際映画祭(2022)2022.10.30
「監督は多面的な人たちを認め、描こうとしています」10/30(日) Q&A・コンペティション『ザ・ビースト』|第35回東京国際映画祭(2022)2022.10.31

 「そんな汚いフランス人差別するか、ぼけ」「警察も野放しとかありえへんやろ、どこまで無法国家扱いや」「(監督に対して)自国をデマ中傷するとはお前、それでもスペイン人か!」「スペイン人を馬鹿にするな!」「作品として面白ければ、俳優の演技が秀逸ならば、事実無根でも賞を与えるんか!、審査委員の連中はふざけんな!」とスペイン人が激怒しそうではあります。
 むしろ「日本を舞台にした方」がこの種の外人差別は説得力が出そうですが、まあ、作る監督もいないのでしょうね。産経辺りが「反日自虐映画」と罵倒しそうです。


◆『1976』
 ピノチェト独裁政権下のチリを描いた。主演のアリン・クーペンヘイムが最優秀女優賞を受賞
参考
「映画館での体験はすばらしい」独裁政権下のチリを描いた『1976』監督が日本の映画ファンに呼びかけ|第35回東京国際映画祭(2022)2022.10.29
「独裁政権下で、実は女性が政治的な役割を担っていたということをリサーチで知りました。」ーー第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品『1976』マヌエラ・マルテッリ監督インタビュー|第35回東京国際映画祭(2022)2022.11.2
第35回東京国際映画祭2022(8)受賞発表 『1976』: ミッキーの毎日・映画三昧2022.11.2

『1976』:女性の視点で描いたチリの歴史ドラマ | MARYSOL のキューバ映画修行2022.11.5
 ラストシーンの主演女優の複雑な表情が秀逸で、東京国際映画祭「最優秀女優賞」を獲得したことは、大いに納得できるし、嬉しい! おめでとうございます!
 マヌエラ・マルテッリ監督が(ボーガス注:2004年公開の)『マチューカ:僕らと革命*27』(アンドレス・ウッド監督)に(ボーガス注:少女マチューカ役で)主演していた女の子だったと知り、感慨深いです!
 しかも、ウッド監督も本作を後援しており、深い絆を感じました。

◆『第三次世界大戦
 審査委員特別賞を受賞。震災で妻子を失った日雇い労働者が、エキストラで参加していた第二次世界大戦を扱った映画で、ヒトラー役の俳優が降板によって代役に抜てきされたことから起きる風刺劇
参考
イランの風刺劇「第三次世界大戦」、ろうあ役のヒロインは4カ月かけ手話習得 : 映画ニュース - 映画.com2022.11.1
「セイエディ監督は超有名なので、たとえ作品内容を知らなくても受けちゃいます。(笑)」ーー第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品『第三次世界大戦』マーサ・ヘジャーズィ(俳優)インタビュー|第35回東京国際映画祭(2022)2022.11.2

『第三次世界大戦』日雇労働者、ヒトラーになるチェ・ブンブンのティーマ2022.9.24
 本作はB級映画っぽいタイトルながらもヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門で作品賞と男優賞(モーセン・タナバンデ)を受賞しており、次のアカデミー賞国際長編映画賞イラン代表にも選ばれている。実際に観てみると、アカデミー賞ノミネートは確実であろう作品であった。
 日雇労働者のShakib(モーセン・タナバンデ)は、毎日トラックの前に集まり仕事を獲得しようとしている。汗水垂らして、泥まみれになりながら日銭を稼いでいる。そんなある日、ホロコースト映画の撮影現場に入る。エキストラとして参加していると、ヒトラー役の男が倒れて降板してしまう。「お前、ちょっと来い!」と呼ばれ、右も左も分からず流されていく彼。いつの間にかヒトラー役に抜擢されてしまう。家も与えられ、人生逆転のチャンスとなる中で、彼の知人であるろう者の女性が現れ助けを求め始める。
 ろう者の女性が撮影現場に来てからは完全に『パラサイト 半地下の家族』のような展開になってくるのだ。そしてどこに着地するのか分からないジェットコースター映画へと発展していく。粗雑に扱われるエキストラを通じて数としてしかみられない弱者像を炙り出す展開は興味深い。「賞レースで勝つための映画です」アピールが強いのは鼻についた。とはいえ、映画としてのレベルはかなり高いので第35回東京国際映画祭コンペティション部門の華といえる作品であろう。
P.S.
 上記の通りエキストラを粗雑に扱う場面がある映画なので、同祭でウルリヒ・ザイドルの『スパルタ*28』が選出されていることに疑問を感じている。『スパルタ』はルーマニアの子どもたちが意に反する演技をさせられたと抗議をしていて揉めている作品だ。親には説明したと言及するザイドル監督。事実関係は今後明らかになるとは思うし、恐らくザイドル監督の説明を聞いた上で上映に踏み切ったのだと思うが、『第三次世界大戦』や『コンビニエンスストア*29』、『R.M.N.*30』といった労働搾取の映画が多数選出されている今回に関して、いくらザイドル側の説明が正当だとしても上映しない方がいいのではと思ってしまう。

◆『孔雀の嘆き』
 最優秀芸術貢献賞を受賞。貧しい少年が妹の手術費を稼ぐために、違法な養子あっせんに手を染める。
参考

第35回東京国際映画祭2022(7)『孔雀の嘆き』『エゴイスト』: ミッキーの毎日・映画三昧2022.11.1
 日本でも最近そういうのを見たな、と思い出した。ソン・ガンホ主演、是枝監督の『ベイビー・ブローカー』だ。これは人情も加味されているが『孔雀の嘆き』は辛い、暗い作品。

「亡き妹は映画の中で生き続けてほしい」スリランカの逸材が語る希望への思い|第35回東京国際映画祭(2022)2022.11.2
「複雑な生き物である人間は、その要因として善と悪があるからだと思う」ーー第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品『孔雀の嘆き』サンジーワ・プシュパクマーラ監督インタビュー|第35回東京国際映画祭(2022)2022.11.2

【TIFF】孔雀の嘆き(コンペティション)2022.12.11
【作品紹介】
 妹の心臓手術のために大金が必要となったアミラはとある会社で働き始める。それは望まれない妊娠で生まれた子供を外国人に斡旋する組織だった…。スリランカの逸材が描き出す社会のダークサイド。
【レビュー】
 スリランカの映画を観ていて、ここまで中国の影が出てくるとは驚きだった。そもそもこの物語の中核となっている赤ん坊の斡旋ビジネスの元締め自体が中国人である。警察署長へのワイロも中国製の高級タバコである。この国に中国がいかに深く入りこんでいるかがよくわかる。
 赤ん坊の斡旋ビジネスの経営者だったスリランカ女性は、中絶ができなくなった女性を救うと同時に何より少しでも生まれてくる子供を救いたかったと、このビジネスを始めた動機を語っていたが、問題はそれ以前に貧富の拡大であることであることがきちんと描かれている。悲惨な話ではあるが、息子を失った経験のある経営者の女性が、主人公を息子のように思い、彼の家族を助けるラストに、監督のこの国への希望が見えた。

 中国政府から「我が国への誹謗だ」と言う抗議が起きないか気になります。


◆『テルアビブ*31ベイルート*32
戦争が繰り返されるたびに、悲劇は何世代にもわたって続くーー第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品『テルアビブ・ベイルート』 ミハル・ボガニム監督公式インタビュー|第35回東京国際映画祭(2022)2022.10.31
国境に分断された女性たちの悲劇描く『テルアビブ・ベイルート』監督、「平和が訪れる日を望んでいる」|第35回東京国際映画祭(2022)2022.10.31
「テルアビブ・ベイルート」東京国際映画祭 緊迫のロードムービー | 文化放送2022.11.1
【東京国際映画祭】『テルアビブ・ベイルート』危険のそばでチェ・ブンブンのティーマ2022.11.6
【TIFF】テルアビブ・ベイルート(コンペティション)2022.11.27

◆『輝かしき灰』
 ベトナムを代表する作家グエン・ゴック・トゥの小説を映画化。
「三人三様のキャラクターの区別がはっきり分かるよう、気を遣いました」ーー第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品『輝かしき灰』ブイ・タック・チュエン監督、レ・コン・ホアン(俳優)、ジュリエット・バオ・ゴック・ドリン(俳優)インタビュー|第35回東京国際映画祭(2022)2022.11.1

【東京国際映画祭】『輝かしき灰』人生とは川の流れに火事があるものだチェ・ブンブンのティーマ2022.10.26
 作家の高野秀行が「語学の天才まで1億光年*33」の中で、コロンビアでの体験を例に(ボーガス注:コロンビアの作家ガブリエル・ガルシア=マルケス*34の)マジックリアリズム中南米の現実であると語っている。現実離れした状況が現実のものとして捉えられる感覚は南米だけの感覚ではない。東南アジア、例えばアピチャッポン・ウィーラセタクン*35やアノーチャ・スウィチャーゴーンポンが撮るような時空の不思議な流れを捉えた映画にこのような感覚の片鱗が感じられる。
 『輝かしき灰』はまさしく、そのタイプの作品であり、内容自体はクズ男と女の関係を描いたありがちな作品に思えるのだが、映画に流れる奇妙な時間が観る者を異界へと誘う。
 この時間跳躍と引き伸ばされた時間のアンサンブルは映画祭でしか観られないような体験であり、退屈はしてしまったものの面白い映画を観たなという気分にさせられるのである。

 クズ男と女の関係を描いたありがちな作品と言うと日本でも

夫婦善哉 (映画) - Wikipedia
 1955年公開。織田作之助の小説『夫婦善哉』を原作に、文芸作品の巨匠・豊田四郎が監督。主演の森繁久彌淡島千景はそれぞれの役柄を好演し、毎日映画コンクールでは森繁が男優主演賞を、ブルーリボン賞では森繁、淡島の両者が主演賞を受賞している。

とかいろいろあると思いますが、前衛が紹介する作品のうち、この作品だけは「社会派作品」ではなくある種の「文芸作品」なのでしょう。【東京国際映画祭】『輝かしき灰』人生とは川の流れに火事があるものだチェ・ブンブンのティーマを読む限り「くず男を批判し彼から自立する」というフェミニズム(?)的作品でもなさそうです。
 次に前衛が紹介しなかった映画をいくつか紹介しておきます。
◆『窓辺にて』
 観客賞受賞。今泉力哉監督、稲垣吾郎*36主演。SMAP解散後は、稲垣は明らかにテレビなどメディアへの露出が減ってるように思いますが、映画主演などご活躍のようで何より。稲垣的には「納得いく仕事ができればそれでいい(メディア露出をそれほど望まない)」のかもしれない。
参考 
窓辺にて - Wikipedia
『窓辺にて』に自分を重ねて観ていた【映画感想】|ヴィクトリー下村|note2022.11.8
『窓辺にて』稲垣吾郎ASMRかく語りき「パフェではない冷たいパフェ人生」チェ・ブンブンのティーマ2022.11.11
◆『蝶の命は一日限り』
 「アジアの未来・作品賞」受賞。
参考
【東京国際映画祭】『蝶の命は一日限り』お婆さんの情熱は永遠チェ・ブンブンのティーマ2022.10.28
◆『生きる LIVING』
 黒澤明『生きる』を第二次世界大戦後のイギリスを舞台にリメイク。脚本はノーベル文学賞作家のカズオ・イシグロ。原作映画の配給元である東宝が日本での配給権を取得している。
参考
生きる LIVING - Wikipedia

 映画紹介以外の「映画祭紹介記事」も紹介しておきます。

「映画とは、この世にある様々な問題を普遍的に、独自性を持って伝えるものではないか。」ーー第35回東京国際映画祭 コンペティション 審査委員長 ジュリー・テイモア インタビュー|第35回東京国際映画祭(2022)2022.11.10
◆金子裕子(日本映画ペンクラブ)
 審査委員長を務められて、他の映画祭にない魅力や改善点など感じられたものは?
ジュリー・テイモア*37審査委員長
 アジアの作品が多いこと、地域で異なる作品が選出されていること。またヨーロッパの作品がとても少ないところが、魅力だと思います。いわゆる映画スター寄りではないことですね。
 それこそ、ケイト・ブランシェット*38とかロバート・デ・ニーロ*39とかクエンティン・タランティーノ*40とか、一切見なかったですからね。(笑)
 有名な俳優は、たとえばNetflixなど配信サービスで見られますし、いろいろな国で配給もされます。ですから本当に映画が好きで映画を愛する人であれば、やはり映画祭に来ていただいて、今回上映されたような作品をご覧になっていただきたいと願うばかりです。
◆金子
 (ボーガス注:観客賞を受賞した『窓辺にて』のほかに『エゴイスト*41』、『山女*42』と)3本の日本映画がコンペティション部門に参加しましたが、国際映画の作品と比べると日本映画は半径2〜3mで起っている小さな世界を描いているような印象でした。ご自身の日本映画へのご感想を伺いたいです。
◆テイモア
 とにかく、私たち審査委員の評価では、今回受賞した作品の上を行く日本映画がなかったということです。
 私にとっての偉大なフィルムメーカーは黒澤明監督です。彼は、私とはまったく異なる文化を持った方ですが、言語を超越して普遍的に物語を伝えられる素晴らしいアーティストです。日本的でローカルな物語であっても、物語を語る手法がとても秀でている。
 たとえば『ザ・ビースト』『第三次世界大戦』『輝かしき灰』『孔雀の嘆き』などは、私たちの世界を揺さぶるような作品でした。


◆スポーツ最前線『プロボクシング・井上尚弥選手、次の挑戦へ』(小林秀一)
(内容紹介)
 「次の挑戦」とは後で紹介する記事が書くように「スーパーバンタム級への転向、スーパーバンタム級王位獲得(可能ならばこちらでもスーパーバンタム級4団体統一王者)」なのでしょう。

井上尚弥、スーパーバンタム級進出。モンスターの挑戦はスリル満点(三浦勝夫) - 個人 - Yahoo!ニュース2022.12.21
 井上尚弥(大橋)が公約通りスーパーバンタム級(リミットは55.34キロ)へ進撃する。同級はスティーブン・フルトン(米)がWBC・WBO王者に君臨し、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)がIBF・WBAスーパー王者と2人の統一王者が存在する。4団体統一戦の実現が待望されている。だが今のところ、両陣営の交渉が進展している様子はない。
 このうちアフマダリエフはリオス戦で最終回TKO勝ちを収めたものの、左拳を負傷するアクシデントに見舞われた。そのためIBFから通達されているランキング1位マーロン・タパレス(フィリピン)との指名試合の締結が延び延びになっている。
 対するフルトンがリングから遠ざかっているのは強すぎて(巧すぎて?)対戦に応じる相手がなかなか現れないという事情が考えられる。ボクシング専門サイト「ボクシングシーン・ドットコム」によるとフルトン(21勝8KO無敗=28歳)はスーパーバンタム級王座を返上して一つ上のフェザー級(リミット57.15キロ)進出を視野に入れているという。

井上尚弥が決意表明「この先はデカい奴に挑んで行く自分自身への挑戦」(東スポWEB) - Yahoo!ニュース2023.1.5
 スーパーバンタム級に階級を上げることを表明している井上は「この先はデカい奴に挑んで行く、自分自身への挑戦でもある」と決意を表明。
 井上が階級を上げた場合、WBCWBO世界スーパーバンタム級王者スティーブ・フルトン(米国)とのタイトルマッチが行われることが有力視されている。

*1:参院議員、党政策委員長(党副委員長兼務)

*2:参院議員。党幹部会委員

*3:衆院議員。党中央委員

*4:衆院議員。党幹部会委員

*5:参院議員、党政策副委員長(党常任幹部会委員兼務)

*6:赤旗社会部長

*7:京都大学名誉教授。京都橘大学教授。自治体問題研究所理事長。著書『日本資本主義と農村開発』(1989年、法律文化社)、『一人ひとりが輝く地域再生』(2009年、新日本出版社)、『道州制で日本の未来はひらけるか(増補版)』(2010年、自治体研究社)、『震災からの地域再生』(2012年、新日本出版社)、『「自治体消滅」論を超えて』(2014年、自治体研究社)、『公共サービスの産業化と地方自治』(2019年、自治体研究社)、『地域づくりの経済学入門(増補改訂版)』(2020年、自治体研究社)、『私たちの地方自治』(2022年、自治体研究社)など

*8:第一次桂、第一次西園寺、第二次桂内閣陸軍大臣朝鮮総督、首相を歴任

*9:スペイン風邪(インフルエンザ)のこと。スペイン風邪については以前スペイン風邪(1918~1920年)での著名人の死去について(追記あり) - bogus-simotukareのブログで触れました。

*10:民青同盟委員長

*11:日本共産党付属社会科学研究所副所長(党常任幹部会委員兼務)。著書『新しい世紀に日本共産党を語る』(2003年、新日本出版社)、『21世紀と日本国憲法』(2004年、光陽出版社)、『マルクス資本論』のすすめ』(2021年、学習の友社)

*12:反貧困ネットワーク世話人、「女性による女性のための相談会」実行委員、雑誌『週刊金曜日編集委員。著書『悪の枢軸を訪ねて』(2004年、幻冬舎文庫)、『雨宮処凛の「オールニートニッポン」』(2007年、祥伝社新書)、『生き地獄天国:雨宮処凛自伝』(2007年、ちくま文庫)、『プレカリアートデジタル日雇い世代の不安な生き方』(2007年、洋泉社新書y)、『ともだち刑』(2008年、講談社文庫)、『排除の空気に唾を吐け』(2009年、講談社現代新書)、『ロスジェネはこう生きてきた』(2009年、平凡社新書)、『生きさせろ!難民化する若者たち』(2010年、ちくま文庫)、『14歳からの原発問題』(2011年、河出書房新社)、『14歳からわかる生活保護』(2012年、河出書房新社)、『14歳からわかる生命倫理』(2014年、河出書房新社)、『右翼と左翼はどうちがう?』(2014年、河出文庫)、『命が踏みにじられる国で、声を上げ続けるということ』(2014年、創出版)、『自殺のコスト』(2015年、太田出版)、『14歳からの戦争のリアル』(2015年、河出書房新社)、『生きづらい世を生き抜く作法』(2016年、あけび書房)、『女子と貧困』(2017年、かもがわ出版)、『一億総貧困時代』(2017年、集英社インターナショナル)、『自己責任社会の歩き方』(2017年、七つ森書館)、『非正規・単身・アラフォー女性:「失われた世代」の絶望と希望』(2018年、光文社新書)、『相模原事件・裁判傍聴記』(2020年、太田出版)、『コロナ禍、貧困の記録』(2021年、かもがわ出版)、『学校、行かなきゃいけないの?:これからの不登校ガイド』(2021年、河出書房新社)、『「女子」という呪い』(2021年、集英社文庫)、『生きのびるための「失敗」入門』(2022年、河出書房新社)など。個人サイト雨宮処凛 公式サイト

*13:著書『トヨタの足元で:ベトナム人研修生・奪われた人権』(2008年、風媒社)、『反貧困でつながろう・国境を越えた仲間たち:改正入管法対応外国人実習生支援ガイド』(2010年、かもがわ出版)、『外国人実習生「SNS相談室」より:ニッポン最暗黒労働事情』(2017年、風媒社)、『コロナ禍の外国人実習生:外国人実習生SNS相談室より』(2022年、風媒社)

*14:著書『人口激減:移民は日本に必要である』(2011年、新潮新書)、『限界国家:人口減少で日本が迫られる最終選択』(2017年、朝日新書)など

*15:1時間400円と言うことでしょうが非常識です。

*16:役職(第四次安倍内閣経産相)は2017年11月当時。現在は自民党参院幹事長

*17:高世については拙記事高世仁に突っ込む(2020年8/9日分) - bogus-simotukareのブログなどで批判しました。

*18:著書『追跡・沖縄の枯れ葉剤』(2014年、高文研)、『追跡・日米地位協定と基地公害』(2018年、岩波書店)、『永遠の化学物質:水のPFAS汚染』(共著、2020年、岩波ブックレット)、『「情報自由法」で社会を変える!:情報開示最強ツールの実践ガイド』(2023年1月刊行予定、岩波ブックレット

*19:宇治山宣会会長

*20:著書『山本宣治』(2009年、学習の友社)、『テロルの時代:山宣暗殺者・黒田保久二とその黒幕』(2009年、群青社)、『魯迅の愛した内山書店』(2014年、かもがわ出版)、『戦争孤児をしっていますか?』(2015年、日本機関紙出版センター)、『戦争孤児』(2016年、新日本出版社)、『「明治150年」に学んではいけないこと』(2018年、日本機関紙出版センター)、『優生思想との決別:山本宣治と歴史に学ぶ』(2019年、群青社)、『山本宣治に学ぶ』(2021年、日本機関紙出版センター)、『児童福祉の戦後史』(2023年1月刊行予定、吉川弘文館)など

*21:当時は田中義一内閣で与党は立憲政友会

*22:労働者教育協会会長。著書『戦後疑獄史』(1982年、新日本新書)、『社会主義入門』(1991年、学習の友社)、『私たちはどんな時代に生きてるか』(2000年、学習の友社)、『新版・戦後日本史』(2009年、学習の友社)、『社会運動再生への挑戦:歴史的せめぎあいの時代を生きる』(2014年、学習の友社)、『戦後日本労働組合運動の歩み』(2019年、学習の友社)など

*23:産経が有識者会議メンバーに入ってないことが興味深い。実は自民党にとって「読売、日経>産経」であることが窺える。

*24:さすが「自民党総裁としての考え方は読売新聞に書いてある。読売新聞を読んでください(安倍の迷言)」「官邸情報で『出会い系バー通い』云々という前川氏へのネガキャン報道」の読売だけのことはあります(呆)。「ナベツネ(1926年生まれ、現在96歳)が死んでも山口氏(1957年生まれ、現在65歳)のような子分がその右翼路線を引き継ぐのか」と思うとうんざりします。

*25:日本銀行営業局証券課長、システム情報局長、考査局長、理事、リコー経済社会研究所長、専務、取締役会議長など歴任

*26:若者が10~30代、真ん中世代が「高齢者(定年退職世代の60代以上)と若者の真ん中」ということで「40~50代」が想定されてるようです。

*27:この映画については例えばラテンビート映画祭・3日め | MARYSOL のキューバ映画修行マチュカ~僕らと革命~ Machuka | 歴史小説家 三浦伸昭の歴史ぱびりよんマチュカ/僕らと革命参照

*28:この映画については【東京国際映画】『スパルタ』社会から阻害される男は王国を作ったチェ・ブンブンのティーマを紹介しておきます。

*29:この映画については『コンビニエンスストア』コンビニというプランテーションチェ・ブンブンのティーマ貧しい国で女性はさらに貧しく、現代の奴隷は今も世界中にいる-『コンビニエンスストア』[東京国際映画祭2022] | ソーシネを紹介しておきます。

*30:この映画については【東京国際映画祭】『R.M.N.』経済の悪魔を論理の悪用でハメて焼くチェ・ブンブンのティーマを紹介しておきます。

*31:イスラエルの人口第2位の都市(第1位はエルサレム)。イスラエル政府はエルサレムが「首都」であると宣言しているが、国際社会はこれを認めておらず、各国がテルアビブに大使館を置くなど、テルアビブが事実上「首都」扱いされている。

*32:レバノンの首都

*33:2022年、集英社インターナショナル

*34:1928~2014年。1982年にノーベル文学賞受賞。著書『百年の孤独』など

*35:2010年、『ブンミおじさんの森』が第63回カンヌ国際映画祭でタイ映画史上初めてとなるパルム・ドール(最高賞)を受賞。

*36:2010年、『十三人の刺客』では暴君・松平斉韶役を演じ毎日映画コンクール男優助演賞を受賞するなど高い評価を得る。2018年、主演映画『半世界』(2019年公開、阪本順治監督)が第31回東京国際映画祭コンペティション部門に選出され、作品は観客賞を受賞(ボーガス注:そして今回、稲垣は『窓辺にて』で2度目の『東京国際映画祭』観客賞を受賞したわけで、今年商業公開なのでしょう)。2019年、主演映画『ばるぼら』(2020年公開、手塚治虫原作、手塚真監督)が第32回東京国際映画祭コンペティション部門に選出(稲垣吾郎 - Wikipedia参照)。ちなみに稲垣版『十三人の刺客』は十三人の刺客 - Wikipediaのリメイクで、オリジナル版の松平斉韶は時代劇の悪役俳優として名をはせた菅貫太郎氏が演じています。

*37:映画監督。監督作品にシェイクスピアの悲劇『タイタス・アンドロニカス』を映画化した『タイタス』(1999年)、メキシコの女性画家フリーダ・カーロを描いた『フリーダ』(2002年)、シェイクスピアの戯曲『テンペスト』を映画化した『テンペスト』(2010年)、フェミニズム活動家、作家のグロリア・スタイネムを描いた『グロリアス:世界を動かした女たち』(2020年)など(ジュリー・テイモア - Wikipedia参照)

*38:1998年公開の『エリザベス』でエリザベス1世を演じゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を、2004年公開の『アビエイター』でアメリカの大女優キャサリン・ヘプバーン(1933年、『勝利の朝』で、1967年、『招かれざる客』で、1968年、『冬のライオン』で、1981年、『黄昏』でアカデミー主演女優賞受賞)を演じ、アカデミー助演女優賞を、2013年公開の『ブルージャスミン』でゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)、アカデミー主演女優賞を受賞

*39:ゴッドファーザー PART II』(1974年)でアカデミー助演男優賞を、『レイジング・ブル』(1980年)でアカデミー主演男優賞を受賞

*40:1994年に『パルプ・フィクション』で、2012年に『ジャンゴ 繋がれざる者』でアカデミー脚本賞を受賞

*41:この映画については“エゴイスト”という言葉が、映画を観終わったとき、意味合いが変わっている可能性があれば、とーー第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品『エゴイスト』松永大司監督インタビュー|第35回東京国際映画祭(2022)(2022.10.22)、第35回東京国際映画祭2022(7)『孔雀の嘆き』『エゴイスト』: ミッキーの毎日・映画三昧(2022.11.1)、『エゴイスト』ネタバレと衝撃の結末!愛とは自分を救うエゴなのか?映画『エゴイスト』高山真の自伝的原作小説のあらすじとネタバレ | 映画 vs 原作|見どころやキャストを徹底解説を紹介しておきます。

*42:この映画については日本人の心の奥にある風景を求めてーー第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品『山女』 福永壮志監督公式インタビュー|第35回東京国際映画祭(2022)(2022.10.22)、『山女』ブレッソンをやろうとしているが…チェ・ブンブンのティーマ(2022.10.22)、山田杏奈、“山女”役を熱演「過酷な人生を生きている女の子をしっかり考えて演じたかった」|第35回東京国際映画祭(2022)(2022.10.25)、国際共同制作ドラマ テレビ版「山女」放送決定! - NHKを紹介しておきます。