今日の産経ニュース(2023年2/1日分)

大阪府知事選で谷口真由美氏を擁立か 維新対抗目指す経済人らの政治団体 - 産経ニュース
 今のところ出馬が正式表明されたわけではないですが、出馬表明された時点(勿論、しない可能性もありますが)で共産としても「候補者一本化」の話し合いをするべきではあるでしょう。
 残念ながら「共産を毛嫌いする右寄り(但し反維新)の人間」もいる以上「政策合意ができる」のであれば、辰巳氏をあえて下ろして共闘するという選択肢はありうると思います。
 しかし

大阪知事選 「非維新」団体、谷口真由美氏に出馬要請 芸大准教授 | 毎日新聞
 (ボーガス注:谷口氏擁立を目指す)アップデートおおさかは1月に設立。代表には、サクラクレパスホールディングス社長で大阪商工会議所副会頭を務めた西村貞一氏が就き

ということで、「自主投票で逃げる気」なのか、はたまた「維新現職と相乗りにする気」なのか、自民、立民から正式な動きがまるで見えないことには心底呆れます。


「逃げ続けるのは卑怯」立民・西村氏、首相の同性婚への姿勢批判 - 産経ニュース
 とはいえ同性婚合法化や夫婦別姓について聞かれて「検討中」で「逃げる」と言う岸田の態度は「同性愛は病気で治療が必要」「夫婦別姓は離婚を助長する」等と放言するよりマシではあります。

 西村氏は「(米国の)トランプ前大統領、(ロシアの)プーチン大統領は、政治家として政策は全く相いれないが、二人は少なくとも『反対だ』と言っている点だけは、首相よりもましだ」と訴えた。

 俺の価値観では「堂々と差別を公言するより、曖昧な態度を取る方がまだまし」なので「岸田の方がまし」ですね。
 何せプーチンロシアにいたっては確か同性愛が処罰対象ですし。
 少なくとも人権問題は「差別的考えでも旗幟鮮明な方がまし」と言う話ではないでしょう。こういう発言が「産経のデマ報道」ではなく事実だとして「西村(そして立民)に『言葉の使い方が杜撰すぎる』と失望した」人間は「立民に好意的な層」でも少なくないでしょう(追記:「プーチン氏の方がまし」立憲・西村智奈美氏、同性婚巡る首相答弁に | 毎日新聞という毎日記事もあるのでどうも事実のようですし、タイトルにした毎日は西村に対して俺のような反感や違和感を感じてるのでしょうが)。
 

同性愛やめたい…苦悩の声を聞く元同性愛者の牧師 李ヨナ氏インタビュー - 産経ニュース
 アルコール(あるいはニコチン、ギャンブル)依存症、窃盗癖等と違って、同性愛はやめられるもんでもなければ「辞める必要も無い」でしょうに。
 有料記事なのでほとんど読めませんが「アルコール依存症」等の「治療が必要な病気」扱いしてる疑いが濃厚です。それこそが差別でしょう。


【正論】日本を衰退させた南京事件の噓 新しい歴史教科書をつくる会副会長・藤岡信勝 - 産経ニュース
 よくもまあ南京事件否定論などという「手垢のついたデマ」が放言できるもんです。
 そもそも南京事件がデマと言うなら「東京裁判」での「松井石根南京事件当時、現地軍司令官)の死刑判決」をどう理解するのか。「東京裁判の時期は中国政府は蒋介石政権」だし、「キーナン主席検事(米国)」「コミンズ・カー次席検事(英国)」「ウェッブ裁判長(豪州)」なので「南京事件中国共産党の捏造」とはとても言えず「連合国(現在、日本の同盟国である米国を含む)の捏造」と言うしかないのですが正気でそんなことを言う気なのか。
 南京事件否定デマについてはメジャーなものは南京事件−日中戦争 小さな資料集で大体批判可能かと思います。


【産経抄】2月1日 - 産経ニュース

 スタッフの激務を横目に翔太郎氏は、ロンドンの高級百貨店で買い物をしていた。政府が「対外発信目的」と説明している、街の風景の撮影*1にも精を出していた。
▼昨年10月に岸田首相が(ボーガス注:息子の)翔太郎氏を秘書官に起用した時から、後継*2を意識した「身びいき」との批判にさらされてきた。(ボーガス注:失言で辞任した葉梨法相、公選法違反、政治資金規正法違反疑惑で辞任した秋葉復興相、寺田総務相統一協会疑惑で辞任した山際経済財政担当相、アイヌLGBTへの差別発言で辞任した杉田総務大臣政務官など)首相の任命責任が問われるのは、これで何人目だろう。

 野党の「岸田の息子」批判に同調する産経です。岸田には全く冷たいもんです。これが安倍昭恵など「安倍の身内」ならかばっていたでしょうが。
 それにしても今日の産経ニュース(2023年1/31日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた民主党政権でも土産物購入、首相長男批判はブーメランか - 産経ニュースとはまるで論調が違うのは何なのか?
 それとも民主党政権でも土産物購入、首相長男批判はブーメランか - 産経ニュースは岸田を擁護したのではなく「民主党に悪口しただけ」なのか。

参考

秋葉復興相を更迭/閣僚4人目 岸田首相にまた任命責任/杉田政務官も2022.12.28
 岸田文雄首相は27日、「政治とカネ」の問題や公職選挙法違反の疑惑、統一協会との関係が次々と明らかになった秋葉賢也復興相と首相官邸で会い、辞表を受理しました。事実上の更迭となります。岸田政権では10月以降、山際大志郎経済再生担当相、葉梨康弘法相、寺田稔総務相に続いて4人目の閣僚の辞任
 また、岸田首相は同日、性的少数者を「生産性がない」と表現するなど差別的言動が問題になった杉田水脈総務政務官を更迭。


【主張】予算委と少子化 「児童手当」に終始するな - 産経ニュース

 日本は子育て支援に対する公的支出が少ない。令和元年度の子育て政策を含む「家族関係社会支出」は、国内総生産(GDP)比で1・74%だ。出生率が高いフランスは2・73%、スウェーデンは3・42%である。

 ここだけなら正論ですが、産経が本気で「日本は子育て支援に対する公的支出が少ない→増やすべき」と思うなら岸田軍拡には反対すべきです(実際にはウヨの産経は賛成の立場ですが)。あんな軍拡をして子育て支援予算の増加なんかできるわけがない。無理に子育て支援予算を増やそうとすれば「医療費を無理矢理削減する」など本末転倒なことになるだけでしょう。
 子育て予算を増やしたいといいながら「軍拡と違い」岸田も未だに具体的数字を出しません。


【政界徒然草】「けんかを売っている」異次元の岸田増税が焦点 - 産経ニュース

 首相は菅義偉前首相が会長を務める公益財団法人「日印協会」の創立120周年記念レセプションに出席したが、滞在は10分足らず。両者は会釈するだけでほとんど言葉も交わさず、握手も拳を合わせることもなく、よそよそしかった。

 スタンドプレーで「児童手当の所得資源廃止」と言ったらしい茂木幹事長といい、幹部連になめられてるとしか思えない岸田ですが、それはさておき。こんな記事を書く産経が「菅支持、岸田批判」の立場であることは間違いないでしょう。
 これが岸田でなく安倍への態度なら安倍信者「産経」は「菅は無礼だ」と悪口雑言だったでしょうね。

*1:しかし写真を政府広報に使ったのかと聞かれ「使ってない」と回答したそうですから「おいおい」です。

*2:勿論岸田の後継議員と言うこと。岸田が二世議員なので息子が議員になると三世議員になる。