珍右翼・高世仁に悪口する(2023年2/1日分)(追記あり)

「タリバンはやや国粋的な田舎者」(中村哲氏) - 高世仁のジャーナルな日々

 1月30日は、民俗学者宮本常一先生の命日で、恒例の水仙忌が国分寺市東福寺で執り行われた。 
 今回が43回忌で、50回忌まではやろうと、みな80代になったお弟子さんたちがいう。
 故人をしのぶ命日がこんなに長く続いているのは、宮本先生の業績のすばらしさに加えて、お人柄が大きいのだろう。

高世仁に突っ込む(2020年2月3日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた宮本常一歌集『畔人集』によせて - 高世仁のジャーナルな日々などで宮本を礼賛してきた高世がまた宮本礼賛です。 
 とはいえコメント欄で指摘があるように高世に「宮本的なもの」は全く感じませんけどね。宮本は「救う会にこびへつらう高世」ほど「下劣な人間」ではないでしょう。
 それはともかく宮本(1907~1981年、武蔵野美術大学名誉教授)の弟子なら(最晩年の1981年に20代の弟子でも、今は60代なので)高齢なのも当然でしょうが「孫弟子はいない」んですかね。『50回忌まで』云々では『いそうにない』、あるいは『いても直弟子ほどの宮本への思い入れはなさそう』ですが。コメント欄で指摘があるようにもはや宮本も「ほぼ過去の人物」といっていいのでしょう。

文学忌 - Wikipedia参照
◆2月12日
 司馬遼太郎(1923~1996年)の菜の花*1忌(例えば来年生誕100年 司馬作品を未来へ 第26回菜の花忌シンポ - 産経ニュース(2022.12.2)参照)
◆8月22日
 島崎藤村(1872~1943年)の藤村忌(例えば恒例の「藤村忌」開かれる 文豪 島崎藤村の命日 小諸|NHK 長野県のニュース(2022.8.22)参照)

などのように「細々、小規模」であれ「ファン」が命日(忌日)に末永くイベントを続けていくと言うことには宮本の場合なりそうにありません。
 なお、『宮本常一、弟子』でググったらヒットした

故郷とつなぐ仕組み作りを 民俗学者 神崎宣武さん(語る ひと・まち・産業): 日本経済新聞2017.7.23
 「旅する巨人*2」といわれた民俗学者宮本常一に師事した神崎宣武さん*3(73)。
『東京の武蔵野美術大学に進んだ。そこで民俗学者宮本常一先生に出会った。』

が弟子の一人ではあるのでしょう。
 ちなみに話が脱線しますが「宮本の命日1月30日」は

1月30日 - Wikipedia参照
◆1703年
 吉良上野介赤穂浪士討入)
 但し、新暦換算であり、江戸時代に使われていた旧暦だと12月14日で、一般的に討ち入り関係のイベントは12月14日に行う(例えば「忠臣蔵」四十七士討ち入りの日 3年ぶりにパレード 兵庫 赤穂 | NHK | 兵庫県新発田出身 堀部安兵衛しのび「義士祭」子どもたち浪士姿に |NHK 新潟県のニュース参照)
◆1948年
 ガンジー(ヒンズー過激主義者が暗殺)

等の命日でもあります。

 タリバン邪悪な恐怖政治集団というイメージが欧米から発信されてきたが、実際にタリバンに接した人たちはそれをくつがえす。

 こういうことを書きながら「北朝鮮邪悪な恐怖政治集団というイメージ」を発信してきた自らについて「果たしてそれは正しかったのか」という疑問がないらしい点が「アンチ北朝鮮」高世らしい。
 ここでは「タリバンに好意的な中村氏」を持ち上げる高世も北朝鮮についてそうした物言いをする人間に対しては「北朝鮮に騙されてる」「北朝鮮シンパか」だの悪口してきたわけですからね。
 何故中村氏を「タリバンに騙されてる」「タリバンシンパか」等と批判しないのか、と言えば「中村氏を持ち上げて、彼の遺族や彼が立ち上げたペシャワール会の関係者に取り入りたい」程度のゲスな考えしか高世にはないでしょう。
 なお、コメント欄で指摘がありますが、「犯人は逮捕されてない」とはいえ状況証拠から中村氏殺害犯は「タリバンの一派らしい」と見なされてることを高世はどう理解するんですかね。
 「タリバン内の不良分子」で「タリバン自体が悪いわけではない」とでも理解するのか。はたまた「タリバンではないかもしれない」とするのか。

【追記】
 頂いたコメントにも応答しておきます。

 柳田国男のような国家御用達の民俗学者

 「国家御用達」と言っていいかはともかく

柳田國男 - Wikipedia
貴族院書記官長、枢密顧問官などを務めた役人

である柳田に政府批判意識が弱いことは恐らく事実でしょう。

*1:司馬の作品『菜の花の沖』(江戸時代の商人・高田屋嘉兵衛が主人公)にちなむ

*2:これについては佐野眞一『旅する巨人:宮本常一渋沢敬三』(2009年、文春文庫)と言う評伝があります。

*3:1944年生まれ。著書『物見遊山と日本人』(1991年、講談社現代新書)、『盛り場の民俗史』(1993年、岩波新書)、『江戸の旅文化』(2004年、岩波新書)、『酒の日本文化』(2006年、角川ソフィア文庫)、『三三九度:盃事の民俗誌』(2008年、岩波現代文庫)、『しきたりの日本文化』(2008年、角川ソフィア文庫)、『「旬」の日本文化』(2009年、角川ソフィア文庫)、『「まつり」の食文化』(2015年、角川選書)、『「おじぎ」の日本文化』(2016年、角川ソフィア文庫)、『聞書き・遊廓成駒屋』(2017年、ちくま文庫)、『社をもたない神々』(2019年、角川選書)、『神主と村の民俗誌』(2019年、講談社学術文庫)、『旅する神々』(2020年、角川選書)、『日本人の原風景』(2021年、講談社学術文庫)、『まぐわう神々』(2023年3月刊行予定、角川選書)など