今日の中国ニュース(2023年2月1日記載)(追記あり)

中国、CIA長官に反発 「緊張の根本」は米台側と主張 - 産経ニュース
 注意すべきは「蔡英文政権が独立を画策するかのような政治的動きをし、バイデン政権がそれを応援するから緊張が起こる(そんなことを米台がしなければ侵攻などあり得ない、と言外に主張)」として事実上CIA長官発言を否定していることです。


習氏、27年までに台湾侵攻準備完了を軍に指示 米CIA長官 - 産経ニュース
CIA長官 “2027年までに台湾侵攻の準備を 中国 習主席が指示” | NHK | 中国・台湾
 ロシアの苦戦を目にしながらそんな指示を出すとは到底思えません。台湾軍事支援を正当化するための虚言ではないかと疑います。


中国外交、「戦狼」が「微笑」に急旋回 ロシア不信募る: 日本経済新聞
 日経が言うほどの変化があったか疑問ですし、不信感なら「侵攻直後」からあったでしょう。
 国連総会ロシア非難決議案に賛成票を投じなかったとは言え反対もせずに棄権した中国が「ロシアの侵攻」を事前に知らされていたとはとても思えません。恐らく「侵攻直前まで侵攻回避を目指し、プーチンと電話会談したマクロン」のように騙されていたのではないか。とはいえ「しがらみ(ロシアへの経済的権益など)」から欧米ほどには敵対的ではありませんが。

 昨年12月30日に外相に就いた秦剛氏は、年が明けると真っ先にブリンケン米国務長官に電話した。
「率直で建設的な話し合いに感謝する。密接な協力関係を続けたい」。

 中国がすり寄ってると描きたいようですが、これに対しブリンケン氏もその後「2月5日訪中」予定を発表したのだから一方的に中国がすり寄ってるという話ではない。秦剛氏の前職は「米国大使」ですし米国相手に動きがない方がおかしい。
 なお、米国大使経験者が全て外相になったわけでは無いとは言え「米国大使経験者の外相」は他にも李肇星 - Wikipedia楊潔篪 - Wikipediaがおり別に珍しくない。
【追記】
習近平政権、計算外のブリンケン氏訪中延期 - 産経ニュース
 あえて訪中した上で「気球について苦言を表明」と言う選択肢もあったのに米国には「おいおい」ですね。これがバイデン政権が「反中国」にシフトを切っていく前兆にならなければいいのですが。


米軍機が中国偵察気球を撃墜 東海岸沖の領空、バイデン大統領の指示受け - 産経ニュース
バイデン氏、1日に撃墜を指示 中国の偵察気球 - 産経ニュース
 「あえて発表しない」「事務方の発表にとどめて大統領など政権幹部は特に言及しない」と言う選択肢もあったところ「(米国は)何だかなあ」ですね。落とし所をきちんと考えているのか?


台湾議長、中国けん制 米側の訪問「正常なこと」 - 産経ニュース
 中国の反発を無視してこういう挑発発言を台湾側がするから緊張悪化すると言うことは指摘しておきます。仮に「上院議長訪問」を正当化するにせよ「物には言い様がある」。
 「訪問は正常な行為」では「反対したら異常なのか!、馬鹿にするな!、ふざけるな!」という中国の反発は容易に予想できる話です。中台関係がどれほど悪化しようと「米国との関係が友好なら構わない」と思ってるのかと疑います。
 議長とは言え游錫堃は游錫堃 - Wikipediaによれば「民進党秘書長」「総統府秘書長、首相(陳水扁民進党政権)」「民進党主席(しかし政権を取れないまま退任)」を歴任した「民進党幹部」なのだからこうした発言は当然「蔡英文政権」と中国側に同一視されても仕方が無い。蔡英文もこうした発言に「言い過ぎだ」などとダメ出ししないわけですしね。


米バイデン政権 中国ファーウェイへの輸出全面禁止を検討か | NHK | 中国
 「国の機関で使わない」ならともかく「違法の疑い濃厚」「中国と全面対立の危険(中国が報復として米国企業に対抗措置)」なのでさすがにそれはないのではないか。