今日の産経ニュースほか(2023年2/17日分)

「疑問を持て、問い直せ」戦う研究者・水田洋さん 関係者が悼む | 毎日新聞
 偶然気づいた記事ですが「1919年*1生まれの103歳」なので大往生と言っていいでしょう。

◆『アダム・スミス』(1997年、講談社学術文庫)
◆『「知の商人」たちのヨーロッパ近代史』(2021年、講談社学術文庫)
→『知の商人:近代ヨーロッパ思想史の周辺』(1985年、筑摩書房)を加筆改題

といった研究だけでなく

 日本戦没学生記念会わだつみ会)の理事長を務めるなど、反戦活動に参加。「あいち9条の会」代表世話人として護憲運動にも力を入れた。
 ソウルに敗れて幻に終わった1988年名古屋五輪の構想には「名古屋オリンピックに反対する市民の会」を設立して活動。

市民運動にも関わった人生でした。


【主張】LGBT法案 分断招かぬ慎重な議論を - 産経ニュース
 ウヨの産経がLGBT法案に反対してるだけの馬鹿話ですが産経ですら「反対」を記事タイトルにしないことが興味深い。
 「自民、国民民主、維新」といったウヨ政党からも賛成論が出てきて、もはや産経も「法案の今国会提出、可決」自体は諦めていて「どれほど骨抜きにできるか」を考えてるのか?
 それにしても法案反対派(LGBT差別者?)が「俺たちの意見を無視するな」と言ってるのに「類友の産経」が同調して「分断するな」ねえ?。
 野党の反対を無視して「安保法」「特定秘密保護法」等を強行採決した自公を「それが民主主義」「悔しければ野党は選挙に勝てばいい」で擁護して「分断してきた」産経が良くも言ったもんです。
 産経も「荒井が失言しなければ」「失言しても毎日新聞がオフレコを守って荒井を見逃してくれれば」「荒井更迭でも、安倍が死ななければ何とかLGBT法案がすぐに潰せたのでは(ポスト安倍晋三の不在あるいは力不足が、このようなところにも影響しているのかもしれない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)」などと「憮然とした思い」でしょう。


【大手町の片隅から】乾正人 オフレコ破りは背信行為である - 産経ニュース
 あんな差別発言を「オフレコ」を理由に報道しない方がよほど「ジャーナリズムへの背信行為」でしょう。
 また、そもそも「オンレコ」が原則であり、安易に「オフレコ」にすべきでもない。


文科省「H3は失敗ではなく中断」 - 産経ニュース
JAXA広報「失敗ではない」 H3ロケット打ち上げ - 産経ニュース

 文部科学省宇宙開発利用課は同日、産経新聞の取材に対し「打ち上げ前に取りやめを判断しており、失敗ではなく中断と受け止めている」との見解を明らかにした。

 予定の日に打ち上がらなかったのだから「失敗」でしょうに何でこういう言い訳をするのか?。


ホテルや旅館が人手不足でパンク状態 長引いたコロナ解雇の落とし穴 - 産経ニュース

 ホテルジャーナリストの井村日登美氏は「1990年代はあこがれだったホテル業界だが、それも今は昔。新型コロナ禍で(ボーガス注:経営不振を理由に)不当な解雇や雇い止めをした企業もあり、働き手から厳しい目を向けられている。社員をコストでなく、人材として扱わなければ、持続可能なホテル経営はできない」と指摘している。

 正論だと思うので紹介しておきます。人手不足と言っても「コロナ解雇(再拡大→ホテル業界不況の可能性はゼロではない)を恐れてホテルに就職したがらない」のは一般的な人手不足とは大分違うでしょう。


【SAITAMA珍奇ツアー】埼玉北部に首都移転!? 明治期に幻の「遷都論」 本庄市 - 産経ニュース

 遷都論は日本赤十字社を創設した元老院議官、佐野常民*2が本庄が栄えていた明治11年に起草。外国船の攻撃がこない▽利根川の水運に恵まれ水も豊富▽気候が寒くない-などの理由で〝首都本庄〟が適当とした。

 県民ですがそんな話は初耳なのでメモしておきます。

*1:水田氏と同じ1919年生まれの著名人としては宮沢喜一元首相、趙紫陽中国共産党総書記などがいる(1919年 - Wikipedia参照)。

*2:元老院議官、大蔵卿、枢密顧問官、第1次松方内閣農商務相など歴任