松竹伸幸から伊東甲子太郎を連想した(2023年2月25日記載)(追記あり)

1)松竹が「安保」問題で志位氏と対立*1したしたように、伊東も「倒幕」を巡って近藤と対立(佐幕派の近藤と討幕派の伊東)
2)結局、松竹が「安保施策の右傾化」を諦めきれず*2、党規約違反という方向に暴走しながら、「規約に違反してない」と強弁したように、伊東も倒幕という方向性が諦められず、御陵衛士 - Wikipediaという「分派行為(方向性が明らかに新選組と違う)」をしながら分派ではないと強弁
3)しかしそんな無理が通るモノではなく、松竹は除名され、伊東も近藤一派によって粛清(暗殺*3
4)単なる偶然だが、伊東も松竹も活動場所が京都
ということですね。
 また松竹の暴走には「外部勢力のそそのかし(松竹除名後、松竹をかばう市民連合幹部の山口二郎など)」が疑われるのと同様、伊東の分派行為にも「外部勢力(薩長など倒幕派)のそそのかし」の疑いがあります。
【追記】
 あるいは226事件(明日がちょうど226ですが)の磯部浅一を連想しました。
 まあ磯部の「昭和天皇への崇拝」が「ストーカーの愛」のような「独りよがり」とはいえ本心であり、だからこそ「死刑判決」という「天皇の裏切り」が許せなかったのに対し、松竹は当初から「除名狙いの挑発」であり、奴の「共産党支持の言葉」は明らかに虚言でしょうが。
 「除名は裏切り」とする松竹の言葉は「死刑は裏切り」とする磯部と違い本心ではないでしょう。

参考

『獄中日記』 磯部浅一
八月十日
 天皇陛下は十五名の無双の忠義者を殺されたのであろうか、そして陛下の周囲には国民が最もきらっている国奸らを近づけて、彼らのいいなり放題におまかせになっているのだろうか、陛下、われわれ同志ほど、国を思い陛下のことをおもう者は日本国中どこをさがしても決しておりません、その忠義者をなぜいじめるのでありますか、朕は事情を全く知らぬと仰せられてはなりません、仮りにも十五名の将校を銃殺するのです、殺すのであります、陛下の赤子を殺すのでありますぞ、殺すと言うことはかんたんな問題ではないはずであります、陛下のお耳に達しないはずはありません、お耳に達したならば、なぜ充分に事情をお究め遊ばしませんのでございますか、なぜ不義の臣らをしりぞけて、忠烈な士を国民の中に求めて事情をお聞き遊ばしませぬのでございますか、何というご失政ではありましょう。
 こんなことをたびたびなさりますと、日本国民は 陛下をおうらみ申すようになりますぞ
 陛下がどうしても菱海の申し条をおききとどけ下さらねばいたし方ございません、菱海は再び陛下側近の賊を討つまでであります、今度こそは宮中にしのび込んでも、陛下の大御前ででも、きっと側近の奸を討ちとります。
 おそらく陛下は、陛下の御前を血に染めるほどのことをせねば、お気付きあそばさぬのでありましょう、悲しいことでありますが、陛下のため、皇祖皇宗のため、仕方ありません、菱海は必ずやりますぞ。
八月十四日
 天皇陛下、何という御失政でござりますか、なぜ奸臣を遠ざけて、忠烈無双の士をお召し下さりませぬか。
八月二十五日
 天皇陛下は何を考えてござられますか、なぜ側近の悪人輩をおシカリあそばさぬのでござります
八月二十八日
 陛下が私どもの挙をおききあそばして、「日本もロシヤのようになりましたね」と言うことを側近に言われたとのことを耳にして、私は数日間気が狂いました。
 「日本もロシヤのようになりましたね」とははたして如何なる御聖旨かにわかにわかりかねますが、何でもウワサによると、青年将校の思想行動がロシヤ革命当時のそれであるという意味らしいとのことをソク聞した時には、神も仏もないものかと思い、神仏をうらみました。
 天皇陛下、何というご失政でありますか、何というザマです、皇祖皇宗におあやまりなされませ。

*1:『議会と自治体』2005年5月号に、論文「9条改憲反対を全国民的規模でたたかうために」を寄稿。いわゆる自衛隊活用論をめぐって、志位和夫委員長から批判を受け、小池晃政策委員長(当時、現在は書記局長)らと1か月近く議論した。意見の相違は埋まらなかったものの、同論文中に自衛隊違憲と明記されていない点では合意し、同誌翌月号に自己批判文を掲載した。2006年、日本共産党中央委員会勤務員を退職、かもがわ出版に入社(松竹伸幸 - Wikipedia参照)

*2:松竹の本丸はあくまでも「安保施策の右傾化」であって、党首公選云々は松竹にとって「馬鹿共にはちょうどいい目くらましだ」「党首公選などガラクタに過ぎん」(ムスカ)でしかないでしょう。

*3:明治3年(1870年)に伊東暗殺の実行犯の一人である新選組の大石鍬次郎(通称・人斬り鍬次郎)が処刑されている。また、伊東は大正7年(1918年)に従五位贈位され、昭和7年(1932年)4月には靖国神社へ合祀されている(伊東甲子太郎 - Wikipedia参照)。話が脱線しますが伊東の合祀で分かるように靖国戦没者追悼施設ではない(他にも戦没者でない合祀としては、安政の大獄で処刑された橋本左内吉田松陰京都見廻組に暗殺された坂本龍馬東条英機元首相ら死刑となったA級戦犯などがいる)。