今日のロシアニュース(2023年3月9日分)

ロシアが旧日本軍人を再び「戦犯」扱い…有罪の根拠は不明 シベリア抑留正当化、自国は「解放者」と主張:東京新聞 TOKYO Web

 2021年9月、ソ連が旧日本軍幹部や生物・化学兵器の開発を進めた731部隊を裁いた「ハバロフスク裁判*1」の学術会議を開催。
 ラブロフ外相は「人類の歴史に血みどろの跡をつけた日本の軍国主義者たちを将来にわたって記憶しなければ」と強調した。

 プーチン政権の政治的思惑が気になるところですが、一方で「プーチン政権の思惑に関係なく」、「731部隊の蛮行」について記憶に残していく必要があることも事実です。


プーチン氏、ウクライナ東部を初訪問 「併合」既成事実化 - 産経ニュース
 「ドネツク州を絶対に死守しろ」というプーチンによるてこ入れですね。


ポーランド、ウクライナにミグ29戦闘機供与へ NATO初 - 日本経済新聞
“ウクライナに戦闘機供与” ポーランドとスロバキアが表明 | NHK | ウクライナ情勢
 ということで従来提供されてなかった戦闘機が一部の国(ポーランドスロバキア)から供与されました。米英仏独なども提供するのかどうか気になるところです。


ドイツ、対ロシア強硬鮮明に ウクライナ支援「必要な限り」 - 日本経済新聞
 有料記事なので途中までしか読めません。
 「必要な限り」といってもこれは「支援疲れの否定」という意味合いであって「ウクライナの要求を丸呑み」と言う話ではないでしょう。(現時点ではドイツからは提供されてない戦闘機などの)「必要性」を判断するのはあくまでもドイツでしょう。


ロシアのプーチン大統領に逮捕状 国際刑事裁判所が戦争犯罪の疑いで [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル
 無論、現実問題として逮捕はできませんが、プーチンも政治的打撃はそれなりにあるのではないか。


デサンティス氏、侵略は「領土紛争」 共和知事、ウクライナ巡り波紋 - 産経ニュース
 ウクライナ支援に冷淡なのはトランプ派だけでなく共和党の総意らしいことが分かる話です。


「ロシア→モスコビア」検討を 呼称巡る請願でウクライナ大統領:時事ドットコム

 モスコビアは中世、ロシアが小国だった頃の欧州におけるラテン語呼称。請願には「ロシアはもはや大国に値しない」というニュアンスが含まれる。

 「ウクライナ人はバカか」と心底呆れます。こんなことをしたところで、ロシア側の反感を買うだけでしょうに。


ドイツ、ノルドストリーム破損で6人捜査 国籍など不明 - 日本経済新聞
 ノルドストリーム爆破については拙記事今日のロシアニュース(2023年2月28日分) - bogus-simotukareのブログで「CIA犯行説(セイモア・ハーシュ)」「ウクライナ犯行説(NYタイムズ*2)」を紹介しましたが、新たな動きが出てきました。ドイツ捜査当局の動きを注目したい。
 ドイツの発表が「ロシア犯行説」の場合にプーチン政権が反発するのは過去の言動(ブチャ虐殺の否定など)から「予想の範囲内」ですが、過去の言動(ポーランドへの誤爆を当初認めなかった)から見て「ウクライナ犯行説」の場合も「ゼレンスキー政権は素直に認めないのだろう」と今から予想できてげんなりします。


「ロシアは侵攻2年継続可能」 リトアニア情報機関 - 産経ニュース
 げんなりさせられる予想ではあります。


「ロシアが戦争長引かせる可能性」米長官|読売テレビニュース

「何年かかっても戦争を長引かせることが、最終的にウクライナでのロシアの戦略的利益を確保するための最善の道だと計算している可能性が高い」

 「最善」と考えてるかどうかはともかく
1)短期決戦する能力をロシアが欠いており、
一方で 
2)現状で停戦することはロシアにとって不利益
プーチンが考えるなら結果として戦争は長期化するでしょう。

*1:山田乙三関東軍司令官、梶塚隆二関東軍軍医部長、高橋隆関東軍獣医部長らが裁かれた(ハバロフスク裁判 - Wikipedia参照)

*2:ハーシュ(CIA犯行説)については「ロシア寄りで信用できない」との批判がありますが、「ロシアに明らかに批判的な」NYタイムズウクライナ犯行説)についてはそうした批判は勿論ないので注目せざるを得ません