「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2023年4/8日分:荒木和博の巻)(追記あり)

UH-60と「天安」【調査会NEWS3713】(R5.4.9): 荒木和博BLOG

 坂本雄一*1第8師団長らの搭乗した陸自UH-60が墜落した事故ないし事件についてはまだ真相が明らかになっておらず、それ以前に生存者の救助が最優先ですから、軽々しく論評はできません

と書きながら「天安」云々というタイトルをつけて軽々しく論評する荒木には呆れます。
 まず大事なことは

1)生存しているなら救出
→過去のヘリ墜落でも全員死亡ケースが多いし、生存しているのに連絡がない*2と言うことは考えづらいので残念ながらその可能性は低いのでしょうが
2)死亡しているなら遺体回収
3)事故原因についての調査
→明確な事故原因が「現時点での推定、暫定的判断」の形ですら防衛省から発表されないので「陰謀論(テロ説、中国やロシアなどの軍事攻撃説)」が一部で出ているようですが、さすがにそれはないでしょう。攻撃受けた可能性は? 防衛省幹部に聞く陸自ヘリ不明の理由:朝日新聞デジタルも「軍事攻撃やテロによる墜落ならそれを示す痕跡が残るはずだが、防衛省はそうした発表をしてない。防衛省が隠蔽したとか、巧妙な攻撃やテロで痕跡が残らなかったとするのは現実的でない」としてテロ説、軍事攻撃説に否定的です。そもそもこの種の陰謀説にはまともな根拠は何もない。
 また、陸自ヘリ不明、過去に同型機でも 後を絶たない自衛隊機の事故 | 毎日新聞は「今回の事故と事故原因が異なるにせよ」過去にも自衛隊ヘリの墜落死亡事故(パイロットの運転ミスなど)が起きてること(つまりテロや軍事攻撃がなくても墜落はあり得る)に触れています。

でしょう。
【2023.4.14追記】
 「ヘリの失踪」が4/6なのでついに1週間経過しましたが、未だに乗員の安否は不明。事故原因も自衛隊から明確なモノは発表されず「何だかなあ」ですね(いずれはこれらもわかるのでしょうが)。
 津久井教生氏(声優、ALSを発症し闘病中、現在は声優活動を休業)がマスコミ取材に「原因が分かってホッとした」「ALSと聞いてショックだったが原因不明が続くよりマシだった」と言う趣旨のことを語っていましたが、今回も同様の感想を感じます。
 「所在不明より全員死亡でもいいから安否が知りたい」「何でもいいから原因を知りたい」ですね。
【2023.4.17】
発見された残る3人はいまだ海底、「飽和潜水」続行へ 陸自ヘリ事故 - 産経ニュース
 ということで「連絡がないこと」で「予想の範囲内」でしたが、海底でヘリが発見され、残念ながら全員死亡のようです。
 2人遺体を回収し、残り3人もいずれ回収とのこと。今後は事故原因の調査が問題ですね。


◆荒木ツイート

令和5年4月8日土曜日荒木和博のショートメッセージ」第1089号。私が昭和54年(1979)から解党*3の平成6年(1994)まで在籍した民社党本部書記局はこんなところでした。

 7分42秒の動画です。拉致被害者帰国と何一つ関係ないので心底呆れます。

 令和5年4月7日金曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1088号。今の北朝鮮と比べれば日本時代の朝鮮半島北部の方がはるかにまともな社会だったと思います。北朝鮮は反論したかったら国民を飢えさせず人権蹂躙をやめるべきです。現体制にできるとは思いませんが。

 6分5秒の動画です。ウヨらしい「植民地支配全面正当化*4」の上に「拉致被害者帰国(荒木等の建前上の活動目的)」と何ら関係ないので心底呆れます。
 なお、この荒木の詭弁なら、日本だけでなく「欧米の植民地支配」も正当化できるでしょう。
 植民地から独立した「アジア、アフリカの国々」には「民主主義」、「経済的豊かさ」等の観点で問題のある国は、北朝鮮以外にも当然多数あるからです。
 例は何でもいいですが、例えば「内戦状態のシリア(フランスが宗主国だった)」「軍事独裁ミャンマーやエジプト(英国が宗主国だった)」等について「植民地時代の方がましだった」と現地人ならともかく「植民地支配していた宗主国の側」が言ったら非常識でしょう。

*1:第3普通科連隊長(北海道)、中部方面総監部幕僚副長(兵庫県)、第12旅団長(群馬県)等を経て第8師団長(熊本)

*2:全くあり得ないまでは言えないのでしょうが

*3:1994年に新進党に参加することで民社党は解散。1997年に新進党が解散すると旧民社党グループは新党友愛を結成したが、1998年に民主党に参加して解散

*4:北朝鮮批判をするにおいて「戦前日本の方がまし」と「植民地支配全面正当化」をする必要はどこにもない。