今日のロシアニュース(2023年4月18日分)

柔道世界選手権 ウクライナ代表は不参加 ロシア選手など出場で | NHK | 柔道
 以前も書きましたが経済制裁ならともかく、ロシア選手に「出場したければ国籍離脱するか、プーチン体制を打倒せよ」と強要するに等しいスポーツボイコットには俺は反対です。


戦争「数十年続く可能性」 ゼレンスキー氏、支援訴え - 産経ニュース
 小生がウクライナ国民なら「勘弁してくれ」ですね。無責任に楽観論をかまされても迷惑です。
 また、ゼレンスキー発言は、1)危機意識を高めることで国民の戦意高揚を図る、2)NATOへ軍事支援を強く要請するための「ハッタリ」かもしれませんが、とはいえ堂々と「10年以上続くことを覚悟してくれ」と言われても俺がウクライナ国民なら「覚悟できない」と言いたいですね。


【主張】ウクライナの和平 中国は仲介者になれない - 産経ニュース
 「反中国」産経らしいですが、それを決めるのはウクライナやロシアといった当事者です。ウクライナは少なくとも建前では「中国の仲介の可能性」を否定してない以上、まずは「様子眺め」しか部外者はできない話です。


習主席とゼレンスキー大統領が電話会談 ロシアの軍事侵攻後初 | NHK | 習近平主席

 ロシア外務省のザハロワ報道官は26日声明を発表し「われわれは中国側が交渉のプロセスの確立に向けて努力する用意があることを認識している。中国外務省がことし2月24日に示した立場とわれわれのアプローチは広く一致している」として、中国側の対応を評価する姿勢を示しました。
 アメリカ・ホワイトハウスのカービー*1戦略広報調整官は26日、記者団に対し「習主席や中国当局ウクライナの考えを知ることは重要であり、よいことだと思う」と歓迎しました。

 ということで現時点では米露とも「中国の動きを注視する」であって、中国の動きを「全肯定もしない反面」全否定はしていない点が興味深い。


中国、ウクライナに特別代表派遣へ 習氏がゼレンスキー大統領と電話会談 - 産経ニュース
 いずれ明らかになるでしょうが、何を語り合ったのかが気になるところです。
 それにしても

 習氏は会談で、和平交渉を推進するために、中国政府の特別代表*2ウクライナに派遣すると表明した。

と言うのが興味深い。
 普通に考えてウクライナが「派遣を受け入れる」としなければこういう発表を中国もしないでしょう。
 勿論「派遣」が成果を生むかは分かりません。ただし、ウクライナが「一部の反中国右翼」ほど中国を敵視してないことは確かでしょう。


シリア駐留のロシア部隊に空爆計画か ウクライナ、大統領が中止 | 毎日新聞
 毎日記事にも指摘がありますが、おそらくは米国から「ダメ出しが入った」のでしょう。
 勿論、こうした報道は「ゼレンスキー政権の暴走」を恐れる米国政府のリークでしょう。
 「ウクライナ戦争勝利」と言う意味では「シリアのロシア軍」を攻撃する必要性は必ずしもないし、「トルコ」「イラン」などロシア以外も介入するシリア内戦に下手に「ウクライナが軍事介入」すれば事態がややこしくなり米国にとって希望しない事態になる恐れもあります。
 ウクライナNATO諸国(米英仏独など)は「ロシアとの対決」という点では共通していても細部では意見の違いがあるわけです。


2月に「モスクワ攻撃」計画=米の自制要請で延期―ウクライナ | 時事通信ニュース
 これまた米国から「ダメ出しが入った」のでしょう。
 勿論、こうした報道は「ゼレンスキー政権の暴走」を恐れる米国政府のリークでしょう。ウクライナNATO諸国(米英仏独など)は「ロシアとの対決」という点では共通していても細部では意見の違いがあるわけです。


インドとロシア、自由貿易協定を協議 通商関係強化へ | ロイター
 ウクライナ戦争に片がついてない今の時期に、欧米の批判も予想されるのに「インドはそこまで踏み込むのか(驚き)」感はあります。


ウクライナの農産物を輸入禁止 ポーランドなど自国農家保護で | NHK | ウクライナ情勢

 ポーランドハンガリーは今月15日、自国の農家を守るためだとして、ウクライナ産の農産物の輸入を6月30日まで禁止すると発表し、スロバキアも17日、輸入禁止を明らかにしました。

 いかにウクライナ戦争において「同盟関係にある」とはいえ「自国農業を犠牲にできない」と言うある意味当然の話です。

*1:国防総省報道官、国務省報道官等を経て国家安全保障会議戦略広報調整官

*2:具体的に誰かが気になるところです。