こども未来戦略会議でいろいろ(副題:岸田政権の姑息なパフォーマンス『子連れ会議』に呆れる)

少子化対策財源、酒税など目的税化の提案も こども未来戦略会議 - 産経ニュース
 「安易に酒税、たばこ税増税したがる」のも「何だかなあ」ですね。
 「酒やたばこの増税なら過去に何度もやってるし、嗜好品だから嫌なら辞めろと言える。喫煙家、飲酒家は健康志向で減ってるし、彼らは『健康に悪いことをしている』後ろめたさがあるのか、増税に激烈な抗議もしない。今回は目的税化が口実だし、増税できるんじゃないか」と思ってるのでしょうが。
 そしてこういうときに「金持ち増税」とは絶対に言わない自民党です。


「こども未来戦略会議」のメンバーが赤ちゃん連れで参加 官邸会議で初 - 産経ニュース
赤ちゃん、こども未来戦略会議に「参加」 官邸会合では初か | 毎日新聞
 どう見ても「話題作り」「イメージアップ」のための姑息な「岸田政権の仕込み、パフォーマンス」でしょう。後で紹介する「立民の西村」辺りにヒントを得たのかもしれない。但し「大して話題になってない」ようですが。
 なお、「子連れ、会議」でヒットした記事をいくつか紹介しておきます。

子連れ熊本市議めぐるNHKニュースに批判殺到 「批判はほぼ無視」(2/3ページ) - 産経ニュース2017.11.30
 熊本市議会の定例会で、女性市議が生後7カ月の長男を連れて議場入りした問題について、NHKが30日に放送したニュース番組が、市議の行動を擁護する一方的な内容だとして批判の声が上がっている。
 熊本市議会の問題を報じたのは、30日朝の「NHKニュース おはよう日本」。番組の冒頭、ネット上で市議の行動に対して賛否の声があると紹介したうえで、短文投稿サイト「ツイッター」上で著名人らを中心に「#子連れ会議OK」というキーワードをつけて意見を表明する動きが出ていると伝えた。
 番組はさらに国政に目を向け、昨年11月に出産したという立憲民主党西村智奈美*1衆院議員が、議員会館で子供をおぶって来客する様子などを紹介した。
 また、規則を改正して子供連れで議会に出席できるようになったというニュージーランド議会で、女性議員が議場で授乳したり男性議長が討論中に乳児を抱いてあやしたりする事例を伝えた。アナウンサーは「ほっこりしますね」「進んでいる気がしますね」などと発言した。
 ネット上の短文投稿サイトでは、この放送に対して批判が相次いでいる。

 まあ産経は明らかに非難する側に同調してますね。「子育て議員」として「立民・西村」を紹介した辺りで「立民を持ち上げてる」と自民応援団としてマジギレしたのか。

村議会の最年少議員に問責決議 子連れで会議参加も理由のひとつに:朝日新聞デジタル2023.3.23
 子連れで会議に参加したことが問責理由の一つとみられることに、「問責決議まで必要なのか」と戸惑う声も漏れる。村内の男性の一人は「議会はむしろ男女ともに子育てしながら議員活動できる環境を整える必要があるのでは」と指摘した。

 まあ、他の問責理由はともかく、子連れ云々は「それ、問責理由として適切なの?」ですね。


政府のこども未来戦略会議 若者の所得向上、対策強化で一致 | 毎日新聞
「こども未来戦略会議」 “賃上げや格差是正が必要” | NHK
 「本当に所得向上するならいい」ですがどうみても「やる気ない」ですからね。
 「若者の低賃金が少子化を助長してる」なんて昨日今日指摘された話じゃない。
 例えば

少子化 低収入に関係/結婚、正社員40%・非正規13%/厚労省外郭団体調べ2005.8.24
 厚生労働省の外郭団体・独立行政法人労働政策研究・研修機構」の調査で、少子化の原因に、若者の低賃金が大きく影響していることが二十三日までにわかりました。
 調査は「男性は収入が結婚を強く規定している」と指摘。「無業で無収入なら当然、結婚率は低くなる。少子化は晩婚化、非婚化の結果でもあるが、若者の収入に大いに関係する」と分析しています。

つう記事は「2005年8月(今から約18年前)」で当時は「小泉内閣」で、当時の少子化担当相は「南野法相の兼務」です。
 「岸田は今更かよ」「何周遅れなんだよ」と言う話です。


元フジ中野美奈子アナが「こども未来戦略会議」委員に…政界進出の可能性に「生稲晃子のパターンにならないことを」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
 生稲晃子よりは、同じ女子アナである「テレ朝出身の丸川珠代*2」を持ち出すべきでしょう。
 なお、この会議ですが

小林健*3日本商工会議所会頭)
高橋祥子(株式会社ジーンクエスト取締役ファウンダー)
◆十倉雅和*4日本経済団体連合会会長)
◆冨山和彦(株式会社経営共創基盤 IGPI グループ会長/株式会社日本共創プラットフォーム(JPiX)代表取締役社長)
新浪剛史*5サントリーホールディングス株式会社代表取締役社長)

ということで予想通り財界関係が多い。
 一方で

◆秋田喜代美(学習院大学文学部教授:教育心理学
 内閣府こども子育て会議会長。著書『保育のこころもち』(2009年、ひかりのくに)、『保育のみらい』(2011年、ひかりのくに)、『続・保育のみらい』(2015年、ひかりのくに)、『新・保育の心もち』(2019年、ひかりのくに)など
◆奥山千鶴子(NPO 法人子育てひろば全国連絡協議会理事長/認定NPO法人びーのびーの理事長)
 内閣府こども子育て会議委員。著書『親たちが立ち上げた!おやこの広場びーのびーの』(編著、2003年、ミネルヴァ書房
◆新居日南恵(NPO法人 manma 創業者・理事)

と一応子育て分野の「専門家」「活動家」もいます。

*1:鳩山、菅内閣外務大臣政務官、野田内閣厚労副大臣、立民党幹事長(泉代表時代)などを経て現在、代表代行

*2:第三次安倍内閣環境相菅内閣五輪担当相等、歴任。自民党衆院議員の大塚拓(第三次安倍内閣で財務副大臣)は夫

*3:三菱商事社長、会長、相談役を歴任

*4:住友化学社長、会長を歴任

*5:ローソン社長を経てサントリー社長。経済同友会代表幹事