今日の産経ニュースほか(2023年4/29、30日分)

衆参補選結果に思うこと|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ
 「和歌山での維新の勝利」「他の四選挙区での自民勝利」「にもかかわらず維新へのスリ寄りを辞めず、引責辞任もしない立民の泉代表、岡田幹事長、そしてそれをろくに批判しない立民関係者」について「岸田政権が大軍拡を表明しても世論の批判が弱い」ことと併せ、「九条改憲や、海外での武力行使、日本軍事大国化の危機」という「リベラル、左派の危機」を語る浅井先生です。
 細部はともかく「大筋」では浅井先生は泉立民の「維新すり寄り」を批判する「三春充希氏」「道産子ナオ氏」等と同意見であり、俺も同感です。とはいえ、「諦めずに戦うしかない」と改めて書いておきます。
 なお、浅井先生が米国批判のあまりに「ロシアに大甘」なことは非常に残念ですが、一方で「ロシア批判のあまり、日本において米国帝国主義批判(例えば在日米軍基地問題)が、社民、共産など左派を除いてあまりにも弱すぎる(ウクライナ支援を理由に米国が正義の味方扱いされてる)」「そうした米国美化が日本の右傾化(九条改憲の危機など)を助長している」と浅井先生が批判するのには同感です。この点、米国批判をせず、ロシア批判しかしないkojitakenは「論外」でしょう。
 こうした「ロシア批判→米軍美化」と言う誤った見方*1にどう対峙していくかは難しい問題*2ですが、安全保障問題はやっかいだが逃げられない | inti-solのブログ - 楽天ブログのinti-sol氏のように「ロシアの侵攻があったから仕方がない」と現状追認するのは「間違ってる」とは思います。
 俺は「安保について現状追認の多数派はダメだ(間違ってる)と思う」と書いたにすぎないのですが、「現状追認派を説得する気がないのか」「自分を正義の立場に置いて自己陶酔してるのか」と言う主旨の「誤読、曲解」をしたinti-sol氏に悪口されたことには今でも憤慨しています。


対話型AI規制必要69% 岸田内閣支持46%、共同調査 - 産経ニュース
 支持率が増加傾向であることには日本人のアホさにげんなりしますが「諦めずに戦おう」と自分を鼓舞しておきます。


立民・枝野氏、先の衆院選を反省 一本化巡り「遠慮の印象」 - 産経ニュース

 候補者一本化について「戦術論として正しいが、他の野党の力を借りて勝とうとしているという見え方では勝負にならない」と語った。「わが党として単独で政権を取るつもりだという姿勢を示すべきだ」と訴えた。

 言ってることがこうトンチンカンだと脱力しますね。支持率が大幅に自民を下回ってる(そして遠い将来はともかく当面その状態が変わりそうにない)以上「何処の野党とどう手を組む」かはともかく「他の野党の力を借りて勝とう」と言う以外に政権交代という意味でどんな手があるのか(単に立民の議席を1議席でも増やせばいいというなら話は別ですが)。
 自民党ですら「自公連立」であって単独政権ではない。
 問題は「手を借りてるが野合ではない」「一定の妥協はしたが立民の大事なところは守ってる」「だから支持してくれ」ということであって「できもしないこと(単独政権)」を放言してどうするのか。


【衝撃事件の核心】非公然アジト摘発 「サミット粉砕」過激派の脅威 - 産経ニュース
 今の極左過激派にはそんな力はないでしょう。というか、全盛期ですら「サミット運営を不可能にするほどのテロ」など実施してないのですが。


【産経抄】4月29日 - 産経ニュース

 エマニュエル米駐日大使のLGBTなど性的少数者に関する連続ツイートが、内政干渉まがいだと炎上している。確かに「『差別禁止法』が、いまこの日本に求められている」などと説教されると、余計なお世話だと言いたくもなる。
 国の成り立ちも文化も憲法をはじめ法体系も違う他国に、軽々に押し付けないでもらいたい。
 同性愛を禁じる聖書にのっとり、同性愛者を迫害、弾圧してきた欧米諸国のような差別の歴史はそもそも日本にはない*3のである。
「日本人はまだ生徒の段階で、まだ12歳の少年」。
 日本を占領した連合国軍の最高司令官だったマッカーサーは、こう言い放った。エマニュエル氏の言葉からは、これとどこか似通う未熟な者を教え導こうという「上から目線」を感じる。
▼もっとも、政府・与党が米政権の内政干渉に焦り法制定を急ぐようであれば、「まだ12歳」扱いも仕方ないか。

 産経が内心では米国(特にLGBTの人権擁護などの、リベラル的価値観)に反発を感じてることがよく分かります。
 なお、内政干渉というなら「九条改憲」など日本の「軍事貢献」を要請する米国の行為もいい加減、内政干渉ですが、そちらについては「ウヨの産経にとって都合がいい」ということで容認するから呆れます。

*1:勿論これを逆に「米国批判→ロシア正当化」にするのは間違いです。ロシアの侵攻は国際法違反の侵略であり正当化されない。

*2:論理的な批判は必ずしも難しくないと思いますが、それを国民世論にどう広めるかが難しい。そした難しさは「米軍美化」に限らず「死刑存続」「原発存続」など日本で「政府や財界など権力層が正当化しようとし、そうした正当化がかなり世論に受け入れられてる主張」は皆同じですが

*3:完全なデマであり心底呆れます。「例は何でもいい」のですが、それが事実なら例えば「1970年代の党のLGBT認識」について志位氏が謝罪することもなかったでしょう。生前、三島由紀夫両性愛者であることを隠すこともなかったでしょう。