高世仁に突っ込む(2024年9/18日分)(副題:朝日の統一協会スクープ、産経主催の『世界文化賞』他)(追記あり)

拉致被害者救出は、まず田中さんと金田さんから - 高世仁のジャーナルな日々
 タイトルの「拉致問題」についてはこの記事では以下、ほとんど触れませんが、報道が事実ならば、高世の指摘するように「田中、金田氏の帰国」はされて当然だと思います。
 とはいえ、こんなことを高世が言い出したのも「ジンネットが倒産してから」であって、それまでは『救う会、家族会の太鼓持ち幇間も同然の男(つまり田中、金田氏について無関心な救う会や家族会に迎合して黙り)』が高世ですが。

 朝日新聞がスクープ。
 安倍晋三首相が2013年の参議院選直前、統一協会の幹部らと自民党本部の総裁応接室で面談していた。(ボーガス注:安倍氏の側近の)萩生田光一・元経済産業相や(ボーガス注:安倍氏実弟の)岸信夫・元防衛相も同席していた。
 自民党の茂木幹事長(いま総裁選に出ている)は2022年8月、「党として」「これまで一切の関係を持っていないことを確認した」と党としての組織的関係性を否定。
 しかし記事によれば、国政選挙直前に、自民党総裁が教団のトップを党本部の総裁応接室に呼んで、側近とともに直々に選挙応援を確認していたことになる。これは重大だ。これで「組織的な関係はなかった」などと言えるのか。
 これまでの説明が覆ったのだから、徹底調査すべし。さあ、総裁候補の面々、どうしますか。

 故人の安倍、政界(国会議員)引退した岸はともかく「自民政調会長辞任」に追い込まれたとはいえ、萩生田*1は「今も国会議員であり、過去のように自民党役員や閣僚として復権する気満々」であり、朝日新聞が安倍晋三首相が自民党総裁室での統一教会会長ら幹部との面談をスクープ。2013年参院選で元産経新聞記者の北村経夫氏への応援を依頼。自民党総裁候補9人は教団と党の関係を再調査するかどうか答えろ。 - Everyone says I love you !も指摘するように、自民党総裁選においてマスコミは「この問題についてどこまで追及するのか?」「本当に自民党統一協会と縁切りしたのか?」「萩生田の処遇を今後どうするか?」等を各候補に聞くべきでしょう。
 この報道は明らかに「自民党総裁選にぶつけた」のでしょう。「朝日、よくやった」ですが、果たしてマスコミ他社(特にテレビ)が何処まで追随するか。
 そしてアホな日本国民がこうした問題をどこまで問題視するか。「統一協会の解散請求」によって「既に過去のこと扱い」するか不安ですが、少しは「マスコミ報道がまとも」になり、「やや復調、回復気味」の自民支持率が反転下降することを期待したい。
【追記】
 自民党の不正について説明していないのに「説明した」と強弁する自民党幹部の言葉を裏取りもせずに書き写すという自民党悪政ロンダリング、自民党不正ウォッシング #自民党は生まれ変わらない #マスメディアへの不信 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室も指摘していますが、今のところ、朝日以外の報道はまだ弱い(特にテレビが)ようでいつもながらげんなりさせられます。自民党の不正について説明していないのに「説明した」と強弁する自民党幹部の言葉を裏取りもせずに書き写すという自民党悪政ロンダリング、自民党不正ウォッシング #自民党は生まれ変わらない #マスメディアへの不信 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室はマスコミの体たらく(但し、同業他社の動きが鈍いとはいえ、今回、新たな統一協会醜聞を報じた朝日はマスコミですが)に「もはや共産こそが唯一の希望。共産がなくなったら日本に権力の不正を追及する組織はない(俺の要約:マスコミは勿論、立民によほど失望してるのか?)」とまで嘆いており、共産支持者として喜んでいいのか、何ともかんとも。
 なお、宮武は

朝日新聞が安倍晋三首相が自民党総裁室での統一教会会長ら幹部との面談をスクープ。2013年参院選で元産経新聞記者の北村経夫氏への応援を依頼。自民党総裁候補9人は教団と党の関係を再調査するかどうか答えろ。 - Everyone says I love you !
 リークは、統一教会によるものでしょう。
 しかし、統一教会の意図が自民党に対する脅しであったとしても、一向に差し支えないのではないでしょうか。
 要は自民党統一教会汚染が明らかになれば、それだけ日本の政治は綺麗になるというものなのですから。

としていますが、根拠もないのに憶測で、そのような決めつけは辞めるべきでしょう(「仮に統一協会リークでも朝日記事を評価する」という仮定の話をするならともかく)。
 第一にもし「統一協会の脅し」ならもっと早い(解散請求直後など)のではないか。第二に「自民党総裁室」という面会場所を考えれば「自民党内部からの告発」の可能性も一応あります。

 自民党総裁選の党員からの支持で高市早苗氏が急上昇しているとの見方がある。
 (ボーガス注:『自民党統一教会汚染』(2022年、小学館)、『自民党統一教会汚染2』(2023年、小学館)の著者で)旧統一教会問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏はこう言う。
 「熱心な信者たちが『高市早苗さん一択』などと、X(旧ツイッター)に盛んに投稿しています。教団は政治団体の『国際勝共連合』を通じて憲法改正や伝統的家族観の重視を主張し、思想信条はおおむね高市氏と合致する。自民党との長く深い関係から相当数の党員を抱えていて、高市推しで動いているとみています。ただ、高市陣営は教団関係者からの直接アプローチは遮断しているとも聞く」(日刊ゲンダイ
 自民党に入党した統一協会員の活躍で高市氏が総裁に、なんて悪夢が現実にならぬよう祈る。

 高市総裁なんて勘弁して欲しいのでマスコミや野党は、「高市統一協会の関係」を徹底追及すべきだし、不幸にして「高市総裁」になった場合も当然、引き続き徹底追及すべきです。勿論、高市以外が総裁になった場合も「統一協会との関係が疑われる高市の処遇」をどうするか追及すべきです。

 建築家の坂茂さんが、世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞*2」に選ばれた。

 とはいえ、この賞の主催団体「日本美術協会」は

日枝久会長「芸術の多様性と偉大な力を再確認している」/高松宮殿下記念世界文化賞 - サンスポ2024.9.10
 日本美術協会日枝久会長は9月10日、東京都内で開かれた「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・公益財団法人日本美術協会)の第35回受賞者発表会見に出席

と言う報道の通り「フジテレビのドン」と呼ばれる日枝久(フジテレビ社長、会長を歴任)が現在会長を務めることで分かるように「産経グループの団体」です。
 産経との関係については

高松宮殿下記念世界文化賞 - Wikipedia
 主催者の日本美術協会フジサンケイグループに属する関係で、産経新聞では1面で大きく報道*3し、フジテレビでも授賞式の特別番組を放送しているほか、FNNのニュース番組でも受賞者の横顔が取り上げられる。

という記載もある。 

坂茂 - Wikipedia
2014年: プリツカー賞(優れた建築家に与えられる世界的な賞)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(フランス政府)を受章
2015年:朝日賞(朝日新聞主催)
2017年:紫綬褒章

等と言う実績(むしろ今回の世界文化賞は遅い)がある坂氏が「どうでもいい建築家」とは言いませんし、過去には

ケン・ローチ - Wikipedia
 2003年、高松宮殿下記念世界文化賞の映像・演劇部門に選出された。ローチは、この賞の主催者「日本美術協会」がフジサンケイグループであり、当時の協会会長の瀬島龍三伊藤忠商事社長、会長等を歴任。山崎豊子の小説『沈まぬ太陽』の龍崎一清(利根川首相(中曽根首相がモデル)のブレーンで大物財界人)のモデル)は中曽根康弘首相(当時)のブレーンだったことも知っていたが、敢えてこの賞を受けた。ローチはこの賞金の一部を日本のどこか適当な労働運動に寄付したいと考え、国鉄分割民営化に反対したためにJRから締め出された闘争団を勧められて、ここに寄付した。ローチはイギリス国鉄の民営化で、労働条件の切り下げやリストラに揺れる労働者を描いた映画『ナビゲーター:ある鉄道員の物語』(2001年)を発表しており、かねてから鉄道民営化反対論者であった。ローチは「中曽根らからの賞金を受け取って、その金を中曽根が進めた国鉄分割・民営化に反対して闘っている人にカンパするのはなかなかいい」と発言した。

なんてこともありますが坂氏の受賞については「割り引くべき」ではないか。
 なお、話が脱線しますがローチは

ケン・ローチ - Wikipedia参照
【経歴】
 政治的には労働党左派で、長く党員だった。トニー・ブレア首相(労働党党首)の中道路線「第三の道」に反発して離党したが、2015年に急進左派のジェレミー・コービンが党首になると復党した。しかしコービンが下院選敗北を理由に2019年に党首辞任後、反ユダヤ主義を理由に2020年10月に党員資格を停止され失脚する(但しコービンの除名は2024年5月)と、2021年8月14日、キア・スターマー執行部はコービンと縁を切らなかったことを理由にローチを除名した。ローチは「粛清の犠牲になった良き友人や同志たちと共にあることを誇りに思う。確かに魔女狩りが行われている」とスターマーを批判した。
【監督作品】
 左翼を任じ、一貫して労働者階級や第三世界からの移民たちの日常生活をリアリズムに沿って描いている。
◆『レディバードレディバード』(1994年)
 母親失格とみなされ、社会福祉局に4人の子供を取り上げられた母親のドラマ。実話が元になっているという。
◆『ブレッド&ローズ』(2000年)
 ローチが初めてアメリカで撮影をした作品。中南米の移民労働者による労働条件改善運動を描いた。
◆『この自由な世界で』(2007年)
 英国の移民問題をテーマに描く社会派作品。
◆『ルート・アイリッシュ』(2010年)
 民間軍事会社に雇われてイラク戦争に参加した「コントラクター(民間兵)」を題材に軍事ビジネスの実態を描いた社会派作品。
◆『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016年)
 第69回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。失業した老齢男性とシングルマザー家族の交流を軸に、社会から取りこぼされた人々が、非人間的かつ非効率的な国の制度によって人間としての尊厳を奪われ、押し潰される様を鋭く描く。
◆『家族を想うとき』(2019年)
 英国におけるゼロ時間契約労働者(オンコール労働者)の厳しい現状を描いた映画。

ということで筋金入りの左派とみるべきでしょう。
 最後に「坂氏(建築部門)以外の今回の受賞者」についてウィキペディアに紹介がある方のみ、簡単に紹介しておきます。
 見て分かるとおり「フランス芸術文化勲章コマンドゥール、紫綬褒賞等を既に受賞している坂氏同様、既に一定の評価がされており」むしろ今回の受賞は「後追い受賞(『何を今更』の受賞)」ですね。特に映像部門のアン・リー氏は
1)「米国アカデミー監督賞(2005年、2012年)」「ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(最高賞:2005年、2007年)」「ベルリン国際映画祭金熊賞(最高賞:1993年、1996年)」という映画界の著名な賞を「いずれも2回受賞(恐らくそうした人物は現時点で彼だけ)」
2)その功績で台湾政府から一等景星勲章(2013年)を授与(彼は台湾出身)
という「映画界の大物」ですし。

高松宮殿下記念世界文化賞 - Wikipedia参照
ソフィ・カル - Wikipedia(絵画部門)
 写真家。
【経歴】
2007年:
 第52回ヴェネツィアビエンナーレのフランス館代表作家となる。
2010年:
 ルイジアナ近代美術館で大型個展。ハッセルブラッド国際写真賞受賞。
マリア・ジョアン・ピレシュ - Wikipedia(音楽部門)
 ピアニスト。日本では長くマリア・ジョアン・ピリスという表記が広く定着し、CDジャケットや雑誌媒体で多々使用されてきた。しかし現在では、NHK教育テレビNHK-FMを初めとしたクラシック音楽番組ではマリア・ジョアン・ピレシュとされており、近年発売のCD表記も後者に改められている。
【経歴】
 西ドイツに留学し、ピアニストのローズル・シュミット(1911~1978年)、カール・エンゲル*4(1923~2006年)に学ぶ。
1970年:
 ブリュッセルで開かれたベートーヴェン生誕200周年記念コンクールで首位
1990年:
 モーツァルトピアノソナタ集の録音により、国際ディスク・グランプリ大賞CD部門受賞。
2008年8月~12月:
 NHK教育テレビの番組『スーパーピアノレッスン*5:巨匠ピレシュのワークショップ』で講師を務めた。
アン・リー - Wikipedia(演劇・映像部門)
 映画監督。
【経歴】
1993年:
 『ウェディング・バンケット』でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞
1996年:
 『いつか晴れた日に』でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞
2000年:
 『グリーン・デスティニー』でアカデミー外国語映画賞を受賞。
2005年:
 『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー監督賞、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞。
2006年:
 台湾(中華民国)政府より、二等景星勲章を授与。
2007年:
 『ラスト、コーション』で、2005年受賞の『ブロークバック・マウンテン』に引き続き、2度目のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞。
2012年
 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で2005年受賞の『ブロークバック・マウンテン』に引き続き、2度目のアカデミー監督賞を受賞。フランス芸術文化勲章シュヴァリエ章を授与。
2013年
 台湾(中華民国)政府より、一等景星勲章を授与。

*1:第四次安倍、菅内閣文科相、岸田内閣経産相自民党政調会長(岸田総裁時代)を歴任。いわゆる安倍派5人衆の一人

*2:1988年に日本美術協会が前総裁である高松宮宣仁親王(1987年2月に没、現在の総裁は常陸宮正仁親王)の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」という遺志を継ぎ、協会設立100周年を記念して創設した賞。「絵画」「彫刻」「建築」「音楽」「演劇・映像」の5部門で優れた人物に授与される(高松宮殿下記念世界文化賞 - Wikipedia参照)

*3:朝日新聞主催の朝日賞、大佛次郎賞手塚治虫文化賞」「読売主催の読売演劇大賞、読売・吉野作造賞(もともとは中央公論社主催の「吉野作造賞」だが、中央公論社(現在の中央公論新社)が、経営不振のため読売の子会社になった1999年に読売の「読売論壇賞」と一本化し「読売・吉野作造賞」に名称変更)」「毎日新聞主催の毎日出版文化賞」「日経主催の日経・経済図書文化賞」等が新聞紙面で大きく報じられるのと似たようなもんでしょう。

*4:1951年にフェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで三位、1952年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで二位入賞。1958年から1986年までハノーファー音楽演劇大学で教鞭を執った(カール・エンゲル - Wikipedia参照)

*5:この番組は国際的に著名な外国人ピアニストを講師に迎え、音楽大学などである程度の課程を修了して職業ピアニストを目指す生徒へのレッスンとなっており、その内容は音楽的に非常に高度である。生徒役の若手奏者も一定の技術水準(音楽大学卒業程度)を持ち、単に演奏技法を講師が指導するというものではなく、作品の深奥に迫り作曲者の意図を共に推し量るなど「スーパー」なレッスンになっている。2008年8月~12月の『巨匠ピレシュのワークショップ(マリア・ジョアン・ピレシュ)』以外にも『シフと挑むベートーベンの協奏曲』(2008年12月~2009年3月:講師はアンドラーシュ・シフ)、『トルコ情熱の巨匠フセイン・セルメット』(2009年12月~2010年3月:講師はフセイン・セルメット)として、番組名に有名ピアニストの名前を掲げた放送がされた(スーパーピアノレッスン - Wikipedia参照)